あなたは、自分のプレーに合ったアイアンを使っているだろうか?
残念ながら、ほとんどのゴルファーは自分に合うクラブを使っていない。どんなゴルファーにとっても、「自分に合うアイアン」とはアドレス時の見た目が格好いいのはもちろん、正確さ、飛距離、やさしさを併せ持つアイアンのことをいう。
では、「自分に合うアイアン」を選ぶ基準は何だろうか?
オフセンターヒット(フェースの中心を外して打つこと)によるミスショットを繰り返すようなら、クラブの力を借りるという手がある。そこで「中級者向けアイアン」の出番だ。このカテゴリーのアイアンは、フェース全体でやさしさを享受できるように設計されており、さらに望む飛距離(もしくは以前達成していた飛距離)さえも手に入れることができる。
今年はバージニア州ヨークタウンにあるMyGolfSpyのテスト施設を利用して、業界のトップ17モデルの中級者向けアイアンをテストした。このテストは、9,000ショットを超えるデータを駆使した、世界で最も包括的かつ独立したアイアンテストである。
もしあなたが2018年モデルのアイアンを探しているなら、このテスト結果をぜひ参考にしてもらいたい。
「中級者向けアイアン」の定義
「中級者向けアイアン」の定義とは何だろうか?
このカテゴリーのアイアンはやや大きめで、深くカットされたキャビティー、セット全体で従来よりもストロングロフトであることが特徴だ。
中級者向けアイアンは最も操作性に優れたクラブではないが、ミスヒット時にやさしさを発揮し、またグリーン奥のピンに十分届く飛距離ももたらしてくれる。
対象のハンディキャップは、スクラッチプレーヤー(ハンディ0)から10台後半までだ。一方スキルに関していえば、中級向けアイアンには制限がない。ツアープロでさえも、ロングアイアンを打ちやすい中級者向けアイアンに代えることもあるくらいだ。
高度な分析
私たちは毎年、できる限り精度の高いデータをゴルファーに届け、購入時の意思決定に役立てもらえるよう努めている。過去のテストと同様にデータ分析を進化させ、異常値の検出システムを強化し、算出したデータを微調整する。また、これまでと同じくストローク・ゲインド(Stroke Gained)※と呼ばれる数値も利用するが、今回は別の要素、「統計的優位性」も加えている。
※ストローク・ゲインド:「打数を何で稼いでいるのか」という観点でドライバー、アイアン、アプローチ、パットなどの技術力を示す指標
すべてのテストは、バージニア州にある完全に独立したテスト施設内で行われた。一貫性を保ち、データのばらつきを減らすために、テスター全員がブリヂストン ツアーB-RX ボールを使用した。ボールのデータは、フォーサイトスポーツの「GC Quad(GCクワッド)」という世界的に信頼性の高い弾道計測器を使って収集した。ヘッドのデータに関しては、「フォーサイトHMT」を使用している。
・ショット数:9,199
・データポイント(ボールを計測した位置):662,328
・テスト時間:120時間
・テスター:20名
・ハンディキャップレンジ:2~15
・テスターの年齢層:25~83才
・ドライバーのスイングスピード:35.8~53.6m/s
・テストしたアイアンの本数:各セット3本(ショート、ミドル、ロングアイアン)
結果とランキング
MyGolfSpyの全てのテストにおいては、私たちは計測器のデータだけを信頼する。審査員も必要なければ、会議室での議論や投票もない。私たちがMost Wantedテストのために集めるデータは、基本的な測定項目(ボールスピード、打ち出し角、スピン量、飛距離、左右のばらつきなど)である。
私たちは統計的有意性とストロークス・ゲインドに基づいて、最も多くのテスターがトップグループ(パフォーマンスが良いクラブ)に入れたクラブを、Most Wantedの勝者として賞を与えている。わかりやすくするために、私たちはこの総合順位を「TRUE Rank」と呼んでいる。
詳細は「テスト方法・ランキング方法」のページに記載した。
2018 MOST WANTED 中級者向けアイアン ランキング
※上から順に、ショートアイアン、ミドルアイアン、ロングアイアン、総合ランキングを掲載
詳細データ
※「TRUE Rank」順に掲載
下のチャートでは、2018 Most Wanted 中級者向けアイアンテストの詳細データを見ることができる。
<ショートアイアン>
<ミドルアイアン>
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