総合1位
トミーアーマー IMPACT NO.3
<良い点>
・2019 Most Wantedマレットパター
・2年連続1位
・5フィートでトップ10入り
・10フィートで1位
<悪い点>
・20フィートはトップ圏外
・ルックスは賛否両論あり
ベストバリュー
トミーアーマー IMPACT NO.3
<良い点>
・2019ベストバリューパター
・5フィートでトップ10入り
・10フィートで1位
・打感とアライメントが最高
<悪い点>
・20フィートからトップ圏外
・ルックスは賛否両論
45度のトゥハング型パターの1位
イーブンロール ER5 HATCHBACK BLACK
<良い点>
・45度のトゥハング型カテゴリーで1位
・5フィートで1位
・20フィートでトップ5
・ルックス・打感・アライメントで高評価
<悪い点>
・10フィートは中間ランク
・グリップサイズと形状は賛否両論あり
90度のトゥハング型の1位
ピン SIGMA 2 TYNE 4
<良い点>
・90度のトゥハング型カテゴリーの2019年ベストマレット
・5フィートで4位
・ルックス・打感・アライメントでトップランク
<悪い点>
・20フィートは苦戦
・調節式グリップは賛否両論あり
フェースバランス型パターの1位
トミーアーマー IMPACT NO.3
<良い点>
・フェースバランス型カテゴリーで1位
・5フィートでトップ10入り
・10フィートで1位
・打感とアライメントで上位
<悪い点>
・20フィートで上位圏外
・ルックスは賛否両論あり
すべてはゲームのために
2019年モデルのマレットパターを探しているなら、このテストが役に立つはずだ。
我々のミッションは、ゴルファーに自信を持って商品を選んでもらうため、独立した公平な立場で、目的を持って商品テストを行うことだ。そのために、完全に独立したテストセンターで、一貫したテスト方法と高度な分析手法を採用している。
豊富なデータを応用することで、ゴルファーの可能性を最大限に引き出すことができる。これらの比類なきデータは、ゴルファーにとって最高の発見となるだろう。
単に気に入った用品を買うのではなく、長く持ち続けたいと思う商品を購入してもらいたい。それまで使っていたものより優れていないクラブに、1ドルたりとも払ってほしくないのだ。
MOST WANTED:
パターを買う時に考慮すべきこと
長さ
パターの長さは、パットの距離と方向性のコントロールに影響する。一般的なパターの長さは、34~35インチだが、短いパターのほうが合うゴルファーも多い。パターを選ぶ際は、アドレスに合わせて楽にセットアップができるものを選ぶべきだ。
ロフト角
パターのロフト角は方向性よりも距離に影響する。パッティングではスピードコントロールが非常に大切だ。ロフトが極端だと、ボールは跳ねるかダフるかどちらかになり、距離のコントロールも難しくなる。
だから、我々はパターにもフィッティングを勧める。フィッターが最適なロフトを提案してくれるからだ。
ブレードとマレット
ブレードとマレットの選択は、結局のところ個人の好みとパッティングストロークのテンポによる。
ピンによると、速いストロークテンポなら軽いブレードタイプのパターが合うし、滑らかで遅いストロークテンポの場合は、重いマレットタイプのパターが合うという。
トゥハング
ストロークテンポと同じくらい、ストロークローテーション(弧の描き方)も重要だ。フェースを大きく開閉する傾向があるなら、それがやりやすいヒールシャフトのパターを選ぶといい。
このタイプのパターは2本の指でバランスをとると、トゥハングが6時の方向(90度)に設定されていることがわかる。
フェースバランス型パターは、バランスをとった時フェースが上を向く。このタイプのパターが合うのは、ストレート型ストロークのゴルファーだ。
プロダクトスポットライト 2位:テーラーメイド TP RED-WHITE ARDMORE
テーラーメイド TP Red-White Ardmoreが、2019年Most Wantedマレットパターで2位となった。
アライメントシステムとアルミニウムの「ピュアロールインサート」が改良されたTP Ardmore Red-Whiteは、ルックス、打感、アライメントすべての主観的カテゴリーで上位にランクインした。
マレットパターを探しているなら、Ardmoreは検討リストに入れるべきだ。
記録
テストでは、マーケット全体がどこに向かっているのか、メーカーは前モデルから何を改善したのかを探るため、現在のトレンドも追っている。
また、テスターからフィードバックを提供してもらい、良かった点、悪かった点を理由とともに共有してもらう。強調しておくが、これらの主観的なフィードバックがMost Wantedのランキングに直接影響することはない。
トレンドと改善点
・テストで使用したパター30モデルのうち、5モデルはトゥハングが45度のマレットパターで、1モデルは90度、23モデルは0度のフェースバランス型、1モデルはトルクバランス型(トゥアップ)だった。
・伝統的なピストル型グリップは、今年のテストではあまり見られなかった。ピストルタイプのグリップは、28のうち8モデルのみだった。ほとんどのメーカーが、ミドルサイズか特大サイズのグリップを採用している。MLA Tour X-DreamのAP Aware Tourグリップや、新しいイーブンロールのGravity Gripまで、それぞれのパターには手元を安定させてフェースをスクエアにするための独自技術が採用されている。伝統的なピストル型グリップが特徴のベティナルディでさえも、一番小さいものでミドルサイズグリップを採用している。超薄型のピストルグリップは、もはやほとんど姿を消している。
・オデッセイStroke Lab Sevenのような、ファングスタイルパターが増えてきている。
・ヘッドの大きいマレットパターの狙いは、ヘッド周辺に重量を配分してMOI(慣性モーメント)を高めることだ。
パターをストロークテンポに合わせる
ピンによると、ストロークテンポの遅いゴルファーには重いマレットタイプのパターが合い、テンポが速いゴルファー(ブラント・スネデカーを思い浮かべると分かりやすい)は軽いブレードタイプが合うという。
テスターからのフィードバック
・オデッセイStroke Lab Sevenは、ルックス・打感・アライメントの項目で平均7.9という最高評価を得、それぞれの項目でもすべて最高スコアだった。軟らかい打感や安定感、アライメントのしやすさが評価されたようだ。
・イーブンロール ER5やスコッティ・キャメロン Futura 7m、ピン Sigma 2 Tyne 4は、ルックスの評価が非常に高かった。
・打感で高評価だったのが、ピンSigma 2 FetchとTyne 4。両モデルとも、新ソフトフィールインサートが特徴だ。
・アライメントに関しては、イーブンロール ER5やスコッティ・キャメロンFutura 7m、オデッセイExo Marxmanが最高評価だった。これらのパターは、ターゲットに対してスクエアにセットアップできるところが評価された。
・性能が良くてもテスターに人気のないパターもある。特にMLA Tour X Dreamは、性能は2位だったにもかかわらず、人気は最下位に近かった。前に述べたが、ゴルファーの常識に反して、見た目と性能には相関性がほとんどない。
・パターに関しては、ある項目が高得点で、その他の項目で低い評価を受けることは稀であり、総合的に良いか悪いかのどちらかである。
・例外はArgolf Mordredで、ルックスと打感の評価は低いが、アライメントの評価は高かった。
プロダクトスポットライト-MLA TOUR X-DREAM
前回のMost Wantedマレットパターテストの勝者であるMLA Tour X-Dreamは、MyGolfSpyのパターテストが始まって以来、継続的に好成績を残している。
MLAパターは、あらゆるラインに対応できるアライメントが特徴だ。ルックスが好みでなくても、そのアライメントには好感を示すゴルファーが多かった。
2019 MOST WANTED パター データ
上級者向けアドバイス-どちらの方向にミスするか?
パットを沈めたいなら、自分の自然なストロークタイプに合ったパターを使わなければならない。
右側にミスすることが多い場合、パターのトゥハングが強過ぎるか、アークが強すぎるかもしれない。逆に左側に引っ張ってしまうなら、トゥハングが足りない可能性が高い。
トゥハングの大きいパターは大きいストロークローテーションに適し、トゥハングが小さいパターはストレートタイプのストロークに向いている。
購入のアドバイス
フィッティング
アマチュアゴルファーの95%が、パターフィッティングを受けていない。驚くことに、PGAのパターフィッターでさえも、その85%がパターフィッティングを受けたことがないのだ。
自分に合うパターを使わなければ、カップインする確率は下がる。ルックスや打感が良いという理由だけで、パターを選んではいけない。自分のストロークタイプに合うパターを見つけてほしい。
フェーステクノロジー
パターのフェースはボールが接触する部分であり、クラブの構成要素の中で最も重要だ。イーブンロール社のバリアブルグルーブ(特徴的なグルーブパターン)やピンTRフェース、伝統的なミーリングフェースのどれをとっても、メーカーは独自のテクノロジーを駆使し、フェースに最大の注意を払っている。
グリップスタイル
パターグリップには、ピストル型やカウンターバランス型、特大サイズなど様々なスタイルがあるが、打感とはトレードオフの関係にある。
太いグリップは手首を安定させるが打感が損なわれ、伝統的なピストル型グリップはレスポンスがいいが、シビアなコントロールが求められる。
テスト方法
MyGolfSpyのミッションは、ゲームを変えるパターを探す手助けをすること。完全に独立した公平な立場で、「顧客優先」を掲げている。
テスターについて
テスターは、ハンディキャップがシングルからミドルまでの20人のゴルファーで構成される。テスターのパッティングストロークの特徴は多岐に渡る。
複数のセッションに対して、1本のパターにつき18ホール分のパッティングをしてもらう。使用するパターの順番は、テスターによってランダムに変える。
高い信頼性
ばらつきを減らすため、ヴァージニア州ヨークタウンのLab Xテストセンターで、全員がブリヂストン B330 RXゴルフボールを使用してテストを行った。
最終ランキングには反映されないが、テストしたパターのルックスや打感、アライメントなどの主観的フィードバックを各テスターから報告してもらう。
分析方法
最終ランキングを出すにあたり、統計的有意性を重視した分析を行っている。
パッティングの距離別のパフォーマンスを説明するために、トップグループに入る確率を統計的有意性に基づいて測定し、最も差が大きかった10フィートに重点を置いた。Most Wantedの勝者は、「トップグループに入る確率が最も高いパター」ということになる。
2019 MOST WANTED パター スペック表
FAQ
パターの購入にあたり
Q:パターのフィッティングは行うべきか?
A:もちろんだ。ゴルフショップで、単に気に入ったパターを買ってはいけない。事前によく調べ、知識を得てからゴルフショップ行くか、自分のストロークタイプに合ったパターをフィッティングしてくれるショップを選ぼう。
Q:自分でパターをフィッティングできるか?
A:ある程度はできる。自分のパターのシャフトに装着して、自分のストロークタイプやライ角、ロフトを分析するアプリをピンが開発した。このアプリを使えば、次に購入すべきパターが分かる。
Q:どのように自分に合う長さのパターを探すのか?
A:簡単なテストで、快適なパッティングスタンスを見つけることができる。パターが短すぎると、構えた時にアップライトになったり、ヒールが浮いたりしやすい。反対に長すぎる場合は、トゥはわずかに上を向く。
Q:一般的なパターの値段は?
A:パターの価格は50ドルから数千ドルまでと幅広いが、平均は150~350ドルだ。価格も重要だが、自分に合うパターを探すことが先決だ。最も高いパターが、最も優れているとは限らないからだ。
上級者向けアドバイス:苦手なパッティング距離
ショートパットが苦手なら、重いパターを使ってみるといい。逆にロングパットに苦戦しているなら、軽いパターを使ってみてほしい。一般的にブレードパターは軽めで、マレットパターはヘッドが大きく、重いのが特徴だ。
MOST WANTED
Q:どのようにMOST WANTEDの勝者を決めるのか?
A:Most Wantedブレードパターを決めるために、統計的有意性を考慮して、5、10、20フィートの3つの距離でテストする。テスターは5フィートでは約75%の確率で1パットで沈め、20フィートでは80%の確率で2パットだったが、10フィートでは1パット、2パットともに50%だった。つまり、10フィートは最もパフォーマンスの差が出る距離であり、ランキングを決める際に重要な要素になる。
Q:どのようにストロークタイプ別ベストパターを決めるのか?
A:テストを始める前に、パターをトゥハングとストロークタイプで分類する。分類されたカテゴリーで、総合得点が最も高かったパターが、ベストパターとなる。
Q:ルックスや打音、打感などの主観的な要素は、どのくらいランキングに影響するのか?
A:一切影響しない。我々のランキングは、トータルパット数と測定項目ごとの数値のみを基準としている。テスターの主観的なコメントを載せているのは、読者から要望があったからだ。
Q:ブレードとマレットを合わせたベストパターを発表する予定はあるか?
A:「Most Wantedマレットパター」を発表した後に、その結果を発表する予定だ。
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