MOST WANTED
最も飛ぶアイアン
最もやさしいアイアン
MOST WANTED
コブラ F-MAX SUPERLITE
  • 2019 Most Wanted 初級者向けアイアン
  • 方向性がショート・ミドル・ロングアイアンすべて1位か2位
  • すべての距離で平均打ち出し角が最高
  • ルックス・打感・アライメントが全てで高評価
  • ボールスピードと飛距離がランク圏外
45.0m/s
141.35ヤード
614平方ヤード
最も飛ぶアイアン
キャロウェイ ROGUE X
  • 最も飛ぶアイアン
  • ショート・ミドル・ロングアイアンすべてで最高ボールスピード
  • 特にやさしさを求めるヘッドスピードが速いゴルファーに最適
  • ルックスと打感が低評価
47.4m/s
153.37ヤード
805平方ヤード
最もやさしいアイアン
ツアーエッジ HL3 IRON-WOOD
  • 最もやさしい初級者向けアイアン
  • 非常に安定したボールスピード
  • ミドル・ロングアイアンのショットエリアが非常に安定
  • ヘッドスピードが遅いゴルファーに高評価
  • ボールスピードと飛距離がランク圏外
44.8m/s
139.48ヤード
607平方ヤード
 
 
 

すべてはゲームのために

性能に優れた初級者向けアイアンとは、どんな要素を持っているのだろうか?

この初級者向けカテゴリーといえば、「やさしさ」がすべてだったが、最近はやさしさに加え、「飛距離」も重要な要素に含まれる。

初級者向けアイアンといえば、大きめのヘッドや、幅の広いソール、厚みのあるトップライン、やさしいオフセットがその特徴だ。

そして、これらに向くのが、大きめのアイアンの助けを借りて、自信を持ってプレーしたいゴルファーである。

「やさしさ」は、間違いなく初級者向けアイアンに欠かせない要素だが、同時に「飛距離」も得られる。

また、一般的にヘッドスピードの遅いゴルファー向けであるが、ミスヒット時に寛容性がほしいヘッドスピードが速いゴルファーにも最適な設計モデルはいくつか存在する。

これまでと同様に、ヴァージニア州にある独自のテスト施設を利用して、包括的かつ公平なテストを行っている。

今年アイアンをお探しなら、このテストはきっと役に立つものになるだろう。

 

MOST WANTED:コブラ F-MAX SUPERLITE

 
 

パフォーマンスグレード

以下のグラフは、各アイアンのショート・ミドル・アイアンのパフォーマンスグレードを示す。

それぞれのテスターの結果から、ベストパフォーマンスクラブに入った頻度を、アイアンモデルごとにパーセンテージで表している。これらを導いた方法については、テスト方法を確認してほしい。

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アイアンの購入にあたり

アイアンを購入する際、最も考慮すべきは「性能」だが、重要なポイントは他にもある。


 

クラブセッティング

ラウンドでのアイアンの使用回数は多い。

だからこそ、クラブのセッティングが重要になる。ゴルフには、クラブ構成における世界基準は存在しない。

しかしモデル同士の組み合わせが可能な点を考えると、決して悪いことではない。

初級者向けアイアンカテゴリーは一般的に4番アイアンを含まないが、ギャップウェッジを含むモデルはある。

また、低深重心設計は初級者向けアイアンの常識だが、傾向としてロフトが強くなっているため、ロングアイアンで十分な高さが出せないゴルファーが実際多くいる。

望むような弾道がほしい場合、4番・5番・6番アイアンを同等のユーティリティーに変えることをすすめる。思い込みは捨てて、スコアメイクを目指そう。


 

シャフトセレクション

近年、アイアンのシャフトオプションは増加している。

多様なモデルや、ウェイト、フレックスの中から、個人に合ったシャフトを探すのは至難の業だ。シャフト性能を測るのは、もはやグラファイトかスチールかという選択には留まらない。

初級者けアイアンに使用されるのは、圧倒的に軽量シャフトだ。

そのため、スチールよりグラファイトがより一般的だ。スピードが出るだけでなく、インパクト時に振動を減らす特徴があるため、スチールに違和感のある人には最適だ。

最近のグラファイトシャフトの品揃えは増えているため、随時チェックした方がいい。

シャフトを選ぶ際にも、プロのフィッティングを受けることがベストだが、それが難しいなら「Mizono Shaft Optimizer(ミズノ・シャフト・オプティマイザ―)」があるかゴルフショップに問い合わせてみることをおすすめする。

ジャイロスコープ(物体の回転を計測する機器)とひずみゲージという高度な技術を駆使したこの計測器は、クラブスピードや、テンポ、インパクト時のシャフトのフレックス度合いを測ることができる。

計測後は、あなたのスイングに合ったフレックスや長さに従い、お薦めのシャフトがリストアップされる。


 

飛距離 VS やさしさ VS 操作性

欲を言えば、この3つの性能が備わった完璧なアイアンが欲しいところだが、残念ながら、飛距離・やさしさ・操作性は同時に叶わず、どれかを諦めなければならない。

自分のプレーの中で最も高めたい性能を絞ることだ。「飛距離」が欲しいなら、キャロウェイ Rogue Xやブリヂストン Tour B JGR HF1は素晴らしい選択だ。

ここでの注意点は、ロフト角と飛距離に相関性があることだ。ロフトを立てれば「飛距離」は出るが、グリーンをとらえる力は弱くなる。

そして、「やさしさ」を望むなら、複数の項目で安定した性能をみせたツアーエッジ HL3 Iron-Woodsが最適だろう。

他にもPXG 0311 SGI Gen2や今回の勝者であるコブラ F MAX Superliteなども、やさしさを求めるプレーヤーにおすすめだ。


 

コスト

初級者向けアイアンは手頃な価格がそろうが、フィッティングする際は、価格に惑わされないようにしたい。

逆に高価なクラブが素晴らしいとは限らない。プロによるフィッティングを行い、納得のいく価格で自分のプレーに合ったアイアンを見つけることが大切だ。

   

プロダクトスポットライト-圧倒的な選手 PXG 0311 GEN2

これまでのどの2019年アイアンテストでも、PXG 0311 GEN 2アイアンは圧倒的な存在感を放っていた。飛距離系アイアンや中級者向けアイアンでもその性能は証明されたが、初級者向けアイアンでも優れた性能をみせ、PXGはアイアンマーケットにおける地位を固めた。

振動を抑えるCOR2テクノロジーや、長いブレード、大きめのオフセットを特徴とし、PXGの0311 SGI Gen 2は最大限の飛距離とやさしさを求める設計になっている。大きめのクラブが気にならない人に最適だが、価格に納得なら検討リストに入れてもいいだろう。


記録

テストでは、マーケット全体がどこに向かっているのか、前モデルから何が変わり改善したのかを探るため、トレンドも追っている。

また、テスターからフィードバックを提供してもらい、良かった点、悪かった点を理由とともに共有してもらう。

ただし、これらの主観的なフィードバックが、Most Wantedのランキングに直接影響することはない。


 

トレンドと改善点

・初級者向けアイアンは、ボールを打つのが不慣れな人用に、厚みがありボディーが大きいのが特徴だ。しかし、その中でもさらに2つのカテゴリーに分類できる。1つは、ソール幅の厚い、重心が深部に設計されるユーティリティーのようなアイアンだ。この設計の目的は、ヘッドスピードの遅い人でもボールを高く打ち出せるようにすることだ(ロフト角が強くても)。もう1つは、中級者向けアイアンに似たアイアンがある。これらは従来の(それでもまだ幅の広い)ソールに、コンパクトヘッドが特徴で、よりヘッドスピードが速い人に向く。ボールを高く打ち出したい人には、ツアーエッジ HL3のようなアイアン-ウッドモデルに惹かれるかもしれない。一方で飛距離とやさしさがほしい場合は、ゼクシオXが最適だろう。

・よくある質問が、グラファイトシャフトアイアンを使うべきかどうかというものだ。2019 Most Wanted初級者向けアイアンテストで使用した9本のアイアンのうち8本が、グラファイト仕様だった。初級者向けのグラファイトシャフトの選択肢は多く用意されているため、ヘッドスピードが落ちている人には朗報である。重要なのは、プロによるフィッティングを受け、どのアイアンとシャフトの組み合わせが自分のスイングにベストか決めることだ。

・中級者向けアイアンカテゴリーと同様に、初級者向けアイアンのロフト角も年々立ってきている。どのカテゴリーのアイアンでも、メーカーは飛距離を売りにして操作性を犠牲にする。高い打ち出しを謳っていても、ロフト角を強くすれば打ち出しは低くなるのが一般的だ。これは特に、ボールを高く打ち出すための十分な速さでクラブを振れないヘッドスピードの遅い人によく見られる。そのためヘッドスピードが速いゴルファーは、ロフトが立っていても十分なスピードが出せる。しかし、これは初級者には難しい。次回アイアンのフィッティングを行う時は、飛距離に囚われボールフライトとグリーンを捉える力を犠牲しないように注意してほしい。アイアンは、「精度」が命で、グリーンを上手く捉えられないなら飛距離は二の次でもよい。

プロダクトスポットライト-超軽量&やさしいゼクシオX

ロングアイアンのテストで非常に優れた性能を見せたゼクシオ Xは、超軽量とやさしさの両方を体現したクラブだ。ヘッドは、中級者向けよりわずかに大きいが、ゼクシオ Xは比較的トップラインが薄く、ソールも薄めである。最大のスピードが出るように、クラブのあらゆる箇所(グリップや、シャフト、ヘッドなど)からウェイトを削っている。

やさしさを犠牲にせず、飛距離もほしい人は、ゼクシオ Xをぜひ試してほしい。


 

テスターからのフィードバック

次のコーナーでは、20名で構成されるテスターグループからの主観的フィードバックを掲載した。

これらのフィードバックはテスト中に得たものだが、実際のクラブ性能に関するものはなく、ランキングにも反映されていない。

・今年の中級者向けアイアンテストで、「打感」の評価がトップだったのが、2019 Most Wanted勝者のコブラ F-MAX Superliteと、トミーアーマーAtomic MAXだった。F-MAXについては、大きめのグリップと軽い打感が好評を得た。中級者向けアイアンであるトミーアーマー Atomic の打感にも評価が集まったように、Atomic MAX(初級者向け)の打感評価も高かった。

・ヘッドスピードの遅いテスターは、ボールを上に打ち出せるクラブを好む。そこで、彼らに好評だったのが、ツアーエッジ HL3 Iron-Woodsのようなクラブだ。

・テストグループの興味を引いたのが、ゼクシオXだ。このモデルは、ウェイトを削減して、ヘッドスピードとボールスピードを最大化させる独自の設計が特徴だ。驚くことに、すべてのゼクシオモデルのヘッドスピードが顕著だった。失った飛距離を取り戻したい人に、ゼクシオは最適だ。

・コブラ F-MAX Superliteは、ルックス・打感・アライメントを通して評価が良かった。テスターによると、F-MAXの軟らかいがインパクト時のパワフルな打感に好感が持てたという。ボールスピードは最高ではないが、精度とやさしさにおいては、すべてのテスト距離で非常に安定した性能を見せた。

・反対にルックスや打感の評価が悪かったのが、キャロウェイ Big Berthaだ。打感が悪く、打つのが難しいというコメントが目立った。


 

2019 MOST WANTED 初級者向けアイアン データ

2019 MOST WANTED 初級者向けアイアン(7番アイアン)

モデル名ボールスピード
(m/s)
打ち出し
角度(度)
スピン量
(RPM)
キャリー
(ヤード)
トータル飛
距離(ヤード)
最大高さ
(ヤード)
落下角度
(度)
中央からの
距離(ヤード)
ショット範囲
(平方ヤード)
Bridgestone Tour B JGR HF147.219.183,503153.50162.6524.4640.039.02953
Callaway Big Bertha45.821.524,047145.93152.2626.6243.227.99611
Callaway Rogue X47.418.853,806153.37161.8224.5340.469.11805
Cobra F-MAX Superlite45.023.044,282141.35148.6927.8344.837.15614
PXG 0311 SGI GEN245.920.563,877146.19153.4525.2241.707.79578
Tommy Armour Atomic MAX46.320.084,011147.65155.5925.0941.629.36938
Tour Edge HL3 Iron-Wood44.922.904,580139.48146.9727.4144.918.22607
Wilson D746.720.243,814150.47158.4425.8941.828.47689
XXIO X46.221.214,138147.15153.7726.6943.248.60667

 

2019 MOST WANTED 初級者向けアイアン(5番アイアン)

モデル名ボールスピード
(m/s)
打ち出し
角度(度)
スピン量
(RPM)
キャリー
(ヤード)
トータル飛
距離(ヤード)
最大高さ
(ヤード)
落下角度
(度)
中央からの
距離(ヤード)
ショット範囲
(平方ヤード)
Bridgestone Tour B JGR HF149.116.283,088162.42175.3221.6135.9011.291,027
Callaway Big Bertha48.417.093,045160.11171.2922.1136.579.89829
Callaway Rogue X49.615.723,014164.02176.5921.1135.139.87852
Cobra F-MAX Superlite48.118.613,500157.89168.1824.7939.898.51673
PXG 0311 SGI GEN248.515.973,094158.34170.9520.5734.949.94848
Tommy Armour Atomic MAX49.116.173,304161.05172.5421.6936.339.83813
Tour Edge HL3 Iron-Wood47.419.173,801153.78164.0725.2240.948.12569
Wilson D748.716.493,084160.61171.9921.6335.909.62770
XXIO X48.617.493,401159.72170.1423.5338.418.73710

 

2019 MOST WANTED 初級者向けアイアン(ピッチングウェッジ)

モデル名ボールスピード
(m/s)
打ち出し
角度(度)
スピン量
(RPM)
キャリー
(ヤード)
トータル飛
距離(ヤード)
最大高さ
(ヤード)
落下角度
(度)
中央からの
距離(ヤード)
ショット範囲
(平方ヤード)
Bridgestone Tour B JGR HF138.429.656,377107.83110.1026.8249.104.29302
Callaway Big Bertha38.128.736,436107.32109.8825.4148.155.68400
Callaway Rogue X39.526.416,206113.44116.7624.9946.595.84448
Cobra F-MAX Superlite38.029.746,496106.13108.3926.3549.004.57296
PXG 0311 SGI GEN239.128.396,164111.37114.0126.4048.235.40371
Tommy Armour Atomic MAX39.027.786,340110.69113.1925.6347.665.10401
Tour Edge HL3 Iron-Wood38.728.726,859108.63110.6426.3148.775.22394
Wilson D739.028.426,231111.07113.7326.3748.304.74362
XXIO X38.828.376,503109.60111.6426.0348.255.13398

 

アドバイス-グリップサイズ

近年のトレンドとして、ミドルサイズのグリップが増加傾向にある。昔はグリップサイズがボールの飛びに関係すると言われていた。グリップが細いとフックを招き、太いとフェードやスライスになるという考えだ。

しかし、このような考えは誤りであることが分かり、どのグリップが高性能かという問題は、結局のところ個人の好みによるという証拠さえある。

最近のメーカーの調査によると、大きめのグリップを好む人が多いそうだ。特に関節炎に苦しむゴルファーには大きい方が強く握る必要がなく、快適に感じるようだ。

 

テスト方法

MyGolfSpyのミッションは、ゲームを変えるアイアンを探す手助けをすること。

完全に独立した公平な立場で、「顧客優先」を掲げている。

テスターについて

テストグループはハンデ0~15の20名のゴルファーで構成され、彼らのスイングの特徴はさまざまだ(ヘッドスピードや、アタックアングルなど)。

複数のセッションで、クラブ1本につき10~12の良いショットが出るまで打ってもらう。使用するクラブは、テスターによってランダムに変える。

高い信頼性

データのばらつきをなくすため、テスター全員がブリヂストン B330 RXゴルフボールを使用し、フォーサイトスポーツGC Quad(GCクワッド)という弾道計測器機を使って、クラブデータとヘッドデータを収集している。

異常値の排除

ランキングを決定する前に、独自の検出方法を用いて異常値を探し、取り除いている。最終結果を出すために、標準偏差やデータの統計学的有意性も考慮に入れ、主な測定項目(ボールスピードや、飛距離、ばらつきなど)の平均値を算出している。

 

クラブスペック

MOST WANTED 初級者向けアイアン スペック

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FAQ

アイアンの購入にあたり

Q: どのくらいの頻度でアイアンを買い替えるべきか?

 

A:まれに技術革新が続くこともあるが、通常メーカーがクラブの性能を向上させるには3~5年かかる。特にUSGAが規制を厳しくしたことから、今後の技術革新にはより時間がかかる可能性がある。おすすめするのは、今使っているアイアンよりも、明らかに性能が優れたクラブが見つかったときに買い替えることだ。ただし、単に新しいアイアンが欲しいという理由で買っても問題ない。


 

Q:自分に適したアイアンカテゴリーを見つけるには?

 

A:アイアンには上級者向け、上級者向け飛距離系、中級者向け、初級者向けの4つのカテゴリーがある。これらのカテゴリーは、スキルやハンディキャップ、ゲームに何を求めるかによって区別される。初めに、自分のスキルレベルを知ることだ。ハンディキャップが10以上で、スイングが遅い人には、中級者向けアイアンか初級者向けアイアンカテゴリーが妥当だろう。安定的にボールを打てる経験者には、上級者向けか飛距離系のアイアンの方がメリットが得られる。


 

Q:シャフトは重要か?

 

A:もちろんシャフトは重要だ。スピンや打ち出しの変化はそれほど大きくないが、シャフト交換によってショットの精度やボールのばらつき、総合的な安定性の向上が期待できる。


 

Q:アイアンを試打する際、何に注目すべきか?

 

A:飛距離以外の他の要素が無視されがちだが、たとえ飛距離系アイアンでも安定性や操作性に着目してほしい。飛距離やボールスピードのような測定項目を比べるときでも「安定性」を過小評価してはならない。


 

ロフト角によるスピンへの影響

 

毎年、ゴルフメーカーはもっと飛ぶクラブを謳うが、飛距離のために何かを犠牲にしている。飛距離を伸ばす一番簡単な方法は、ロフトを立てること。最近では、昔の6番のロフト角が現在の7番に匹敵する。ご存じのとおり、アイアンで最も重要なのは精度と安定性だが、いまだ飛距離がアイアンを牛耳っているのは確かだ。

他の人が6番で打つところを8番で打つのは、気分がいいものだ。しかし、打ち出し角や、スピン、ピークの高さや降下角に注目する必要がある。

たとえロフトの強いアイアンでも、弾道や、グリーンをとらえる力に悪影響を及ぼすなら、今使っているアイアンを見直す必要があるかもしれない。


 

MOST WANTED

 

Q:テスターは、どのようにアイアンを選ぶのか?

 

A:アップグレードオプションはなく、標準スペックのみを使ってもらう。各セットから、ショートアイアン・ミドルアイアン・ロングアイアンを1本ずつテストする。調節機能付きのアイアンはなかったが、できるだけテスターに合ったアイアンを選んだ。弾道の向上が期待できるため、複数のシャフトから選べる場合は使用した。


 

Q: アイアンカテゴリーはどのように決めるのか?

 

A: ヘッド設計(ルックスやソール幅など)が似たアイアン同士をテストするために、長さとロフト角に分類する。できるだけその差を縮めた上でテストを行いたいと考えている。例えば、カテゴリーが重複するアイアンがある場合は、メーカーが決めたカテゴリーに従う。


 

Q:Most Wanted初級者向けアイアンはどのように決定するのか?

 

A:ランキングを決めるにあたり、フォーサイトスポーツGC Quad(GCクワッド)弾道計測機を使って主要測定データを集める。異常値を排除した後、独自の手法を用いて各テスターと使用クラブごとのストロークス・ゲインド値を計算する。次に、信頼区間を計算し、ストロークス・ゲインド値の統計的有意性を決定する。テスター間で、高いパーセンテージを占めたアイアンが、「Most Wantedアイアン」となる。詳しくは、テスト方法に掲載した。


 

Q:「最も飛ぶアイアン」の決め方は?

 

A:最も飛ぶ飛距離系アイアンの決め方は、総合ランキングと似ている。飛距離にとって、最も重要な測定値は、「トータルヤード」だ。統計学的有意性に基づいてテスター全員の平均トータルヤードを検証し、「最も飛ぶアイアン」を決定する。テスターグループの中で、最も飛んだ確率が高かったミドル・ロングアイアンを1位とした。


 

Q:「最もやさしい」アイアンは、どのように決定したのか?

 

A:「最もやさしい」飛距離系アイアンを決めるには、方向性や、ボールスピード・キャリー・ピンまでの距離、ストロークス・ゲインド値の標準偏差に注目する。


 

Q:ルックスや打音、打感などの主観的な要素は、どのくらいランキングに反映されるか?

 

A:まったく反映されない。MyGolfSpyのランキングは、弾道計測モニター上のデータとパフォーマンス測定項目のみで決まる