タイトリストは、T100と620MB、620CBアイアンの発売を控え、ツアーでの新作クラブの支給を開始した。
2週間前のTS2とTS3のハイブリッドとU-500とU-501アイアン型ユーティリティに続き、2019年のニューアイアン3モデルの手応えをツアーで確かめている。
この時期にツアー会場でニューアイアンを発表することは、タイトリストにとっては毎年の恒例行事だが、今年は少し様相が異なる。
CBとMBシリーズについては継承モデルといえるが、今回のラインナップにはAPの名がないのだ。
新たなアイアンについてタイトリスト側からのコメントはなく、また、ネットで憶測が飛び交っているようだが、どうやらその多くは、正しい情報ではないようだ。
しかしAPについて、少し軌道修正をはかることになったことは確かだ。
自分が聞いていた通り、ツアー会場での感触としても、AP2が占めていた場所をカバーするのがT100アイアンだということ。
つまり、ジョーダン・スピースらタイトリストスタッフプレーヤーがいかに素早くニューモデルに順応するか、しばらくはタイトリストから目が離せないということだ。
その他のラインナップについては、3つのニューモデル(T200、T300、T400)の登場が予測されているが、いずれもより一般向けのモデルとなるだろう。
巷では、現行モデルの組み合わせだとか、ここ最近のアイアンとはまったく異なるものだとか、勝手な噂が流れているが、少なくともAP3に取って代わるモデルはそこから出てくるはずだ。
米ツアーにおける使用率ナンバーワンアイアンの座はいまだタイトリストのモデルとはいえ、この部門のシェアは近年下降しつづけている。
競合他社がどんどんその存在感を高めているいま、APシリーズはその輝きを失ったと言わざるを得ない。
新鮮味に欠けると言ったら酷だが、昔のような勢いではないということは数字にも表れている。
そう考えると、TSウッドと同様、ラインナップの構成を再考することは、タイトリストにとって正しい決断だったと言えるだろう。
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