今日のトピックは、来年(2023年)1月まで詳細が明かされないタイトリストの新「Pro V1」「Pro V1x」ゴルフボールについてだ。
2023年モデルの「Pro V1」「Pro V1x」ゴルフボールが、「サンダーソン・ファームズ・チャンピオンシップ」でデビューした。
この新作ボールは、当初ラスベガスの「シュライナーズ」でデビューする予定だったが、M.J.ダッフィーやゲーリー・ウッドランド、ギャリック・ヒゴができるだけ早く使用したいと要望し、同社が火曜日に届くよう速達で手配したのだ。
木曜日にダッフィーが見せたホールインワンや、バーディーラッシュで沸かせたヒゴがいなければ (両者とも新ボールを使用していた)、これほどまでにサンダーソンでの新「Pro V1」の活躍が注目されることはなかっただろう。
タイトリストが新ボールを世に出すときは、「ツアーへの種まきと検証」と言われるテストプロセスの一部であることがほとんどだ。新製品はしばしば「プロトタイプ(試作品)」と呼ばれるが、世界最高の製品であっても、実際には試して検証する段階なのだ。
とはいえ、今週はその“種まき”がさらに広がり、より多くのタイトリスト契約プロが新ボールに慣れればツアー使用が増加し続けることは間違いない。
これまでに分かっていること
この段階ではよくあることだが、メーカーは詳細をほとんど公表しない。スコッティ・シェフラーによると新ボールは「ショートゲーム」と「風のパフォーマンス」に差があるようだ。
ご想像の通り、同社は「Pro V1x Left Dash(プロV1xレフトダッシュ)」や「Pro V1 Left Dot(プロV1xレフトドット)」については特に言及していない。当面の注目は、1月の発売に向けて進んでいる新「Pro V1」と「Pro V1x」のようだ。
しかし、発売日に関しては予測不可能だ。一説では、1月のPGAショーに参加すると言われているため、目星は1月26日ごろか。
まずは、午前9時にメールのリマインダーをセットしよう。
新商品の全容が明らかになるのは3ヶ月後になる可能性が高いが、今のボールと全く異なるボールになることはないだろう。PGAツアーの70%以上がタイトリストのボールを使用しており、彼らがより優れたボールを望んでいるのは確かだが、全く別物のボールを求めているということではない。
因みに、「Pro V1x」が「Pro V1」よりも高弾道、高スピンという特性は変わらない。
他の2モデルは?
ギアネタになってしまうが、さらに興味があるのは、「プロV1xレフトダッシュ」と「プロV1xレフトドット」の今後の行方についてだ。
比較的新しいモデルであるにもかかわらず、ここ数年の「Pro V1」の発売サイクルでは動きがなかった。しかし、両ボールから学んだ教訓が主流製品に反映されていると同社は述べている。
そう考えると、「レフトダッシュ」はアップデートされることなく続くと思われる。理想的には、カバーを改善してもう少しグリーン周りのスピンを向上させたいところだが、基本的には新ボールにアップデートする必要はなく、同社のボールチームも改良モデルを発売しなければというプレッシャーを感じていないだろう(私の努力にもかかわらず)。
一方の「プロV1xレフトドット」は、限定発売の実験的ボールだったが、一部のゴルファーが熱狂的に惚れ込んだ。そのため、商品の人気とその希少性によりeBayでとんでもない価格を付け続けている。
「レフトダッシュ」と同じく、改良する必要性はあまりないだろうが、限定発売でうっかり作られてしまった流通市場を同社があまり好ましく思っていないことは確かだ。
サプライチェーンが許す限り、この需要に対応してくれることを期待している。それが限定を解除した小売発売なのか、特別注文なのか、まったく新しいボールなのかはまだ分からないが。
また、これは私個人の意見に過ぎないが、「レフトドット」の小売販売は理にかなっていると思う。ドライバーでより低スピンを追い求めるトレンドの中(ストロングロフトのアイアンでも)、「Pro V1」もゆっくりとそれに追随している。
私たちのデータでも現在の「Pro V1」の傾向が、ツアーで使用されているゴルフボールの中でも低スピン側に向かっていることを示唆している。
「レフトドット」がラインナップに入れば、「Pro V1」シリーズにより多くの弾道、スピン特性を与えることになるだろう。アベレージゴルファーにとってはメリットになるが、ツアープロがそのような変更を好むかどうかはまったく別問題だ。
詳細は来年1月まで待たなければならない。
Leave a Comment