軽くて、速くて、易しい。
コブラの「F-MAX」シリーズの最新作は、「F-MAX AIRSPEED」と呼ばれ、今後も増えつつある50歳以上や、ハンディキャップが高く以前のようなスイングができず悩むゴルファーをターゲットにしたモデルだ。
2017年から発売されている「F-MAX」シリーズは、本来コブラのバフラーXLシリーズを進化させたもので、軽くて速くて易しいがモットー。
シリーズごと軽量化されている。(恐らく速く易しさも増しているだろう)となると、次のような疑問も浮かんでくる。信じられないほどの軽さとは、どんな軽さなのだろうか。
さらなる軽量化に成功
物理はシンプルだ。ドライバーやフェアウェイウッドを軽くすれば、同じ力で振ってもスイングを速くすることができるだろう。
速くスイングすれば、ボールもさらに飛ぶはずだ。軽量化は新しいことではないが、軽くて安定したドライバーを作ることは難しい。
昨年発売された「F-Max Superlite」は、コブラ初の300gを切るドライバーだったが、「F-MAX AIRSPEED」と比べると、Superliteにはもっと減量が必要なように見えてしまう。
今回の新作ドライバーの重量は285gで、Superliteよりも全体で13g軽量化している。
今回の「F-MAX AIRSPEED」はチタンクラウンではなくカーボンが使用することで、10gの重量を後背部に再配分した。
結果としてヘッドは前作よりも2g軽くなり、安定性と寛容性も確保。MOI(慣性モーメント)は5,000となっている。
またグリップとシャフトも軽量化を図った。41gのニュー・ラムキン・ミッドサイズグリップにより6gをセーブする一方、40gのAIRSPEEDは前作よりも5g軽い。
「最大限の軽量化を試みる上で、クラブ開発の全てを見過すことはなかった」と語るのはコブラのR&Dバイスプレジデントのトム・オルサブスキー氏。
「2gをセーブするためにクリアコートとデカルデザインを施した未塗装のシャフトを使ったこともある」。
「F-MAX AIRSPEED」はシャフト硬度S、R、Lがラインナップ。
前作同様、ドローバイアスのオフセットモデルかストレートネックモデルが選択可能だ。
ロフトは、右利き用が9.5度、10.5度、11.5度、レフティは10.5度がある。ギアマニア向けに言うと、リアルロフトは刻印されたものよりも大きくなっている。
また今回のモデルはLフレックスのレディースモデルもあり、ロフトは、右利き用が11.5度、15度、レフティは15度のみが用意されている。
価格は329ドル
「F-MAX AIRSPEED」フェアウェイウッド
「F-MAX AIRSPEED」フェアウェイウッドも同ドライバーと変わらず、軽い、速いが特徴だ。
今回のモデルもカーボンクラウンにより軽量化しており、シャフトは5g軽いものを装着している。薄型のシャローフェースで低重心化を実現。
ボールを上げることにおいてフェアウェイウッドが一番難しいクラブとなる可能性もあるだけに、特にスイングスピードの遅いゴルファーにとって、お助けクラブになることだろう。
シャフトは前作モデルよりも軽量化されているが、ドライバーに装着されるシャフトよりも若干重くなっておりSとRで50g、Lとレディースフレックスは45gとなっている。
メンズモデルのロフト角は左右ともに16度、20度、23度がラインナップ。レディースモデルのロフト角は、こちらも左右が用意されており19度、23度、27度となっている。
価格は219ドルだ。
またコブラでは、飛距離と易しさを求めるヘッドスピードの遅い初・中級者に向け、「AIRSPEED」のニューアイアンとニューハイブリッドも含めた「AIRSPEED」パッケージもラインナップしている。
メンズモデルはドライバー(ロフト角11.5度のLiteフレックスかロフト角10.5度のRフレックス)、3番、5番ウッド、4H、5Hのハイブリッド、アイアンは6番〜PW、SW、そしてコブラのブレードパターのセット。
レディースモデルは、ロフト角15度のドライバー、3番、5番、7番ウッド、ハイブリッドの5H、アイアンは6番〜PW、SW、そしてコブラのマレットパターの組み合わせだ。
ともに右利き用のみとなっており、14-wayトップのプレミアムカートバッグが付属。相変わらずコブラのセンスは良い。
カラーリングはメンズがブラック/ブルーで、レディースはブラック/ライラック。
レディースモデルをフルセットで購入する場合はホワイト/カッパーも選べる。
フルセットの価格は1,299ドル
「F-MAX AIRSPEED」シリーズは各モデルとも2020年1月10日から発売される。
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