クリーブランドは、ゴルファーの84%が間違ったことをしていると言い続けている。

それは、「ゲーム・インプルーブメント・アイアン」(飛び系アイアン)を使っているのに、ツアー系のウェッジでプレーするのは何故なのか?ということ。

こうした考え方が、今日発表されたスマートソール4&CBXフルフェースウェッジを生み出す原動力となっているのだ。

CBXフルフェースウェッジは、成功を収めているクリーブランドのCBXゲーム・インプルーブメントウェッジの延長線上にあり、ターゲットゴルファーに対するハイトゥウェッジの選択肢となっている。

一方のスマートソール4ウェッジは、好みが別れるもののショートゲームを超・易しくするクリーブランドウェッジの最新モデルだ。

では、チェックしてみよう。

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好きか、嫌いか?

私はクリーブランドのスマートソール4のようなウェッジが嫌いではない。本当にそうだ。

レッスンを受けても全然上手くならないゴルファーは、いつだってスマートソールのようなウェッジをボロクソに言う割に、チッパーを使い始めることもない。

ゴルフにおいて一番能力が試されて、しかも非常にもどかしくもあるショットを簡単にしてくれるクラブを使うことは、決して罪なんかじゃない。

文句ばかり言ってて、ちっとも上達しない連中が何を言おうが、“臆病者”や“弱虫”というわけではない。だってこれは単なるゴルフという遊び(ゲーム)なんだから。

例えば友人のトッドは、働き者で引き取り手のない犬を育てるような真面目な人間だ。

彼の妻も、彼を夫として平均以上の評価をしているし、夏の間は週1ゴルフを楽しんいて、何時間の練習とは無縁の豊かで充実した生活を送っている。

普通に考えても家族思いで感じが良い人物だ。しかし、バンカーでダフったりトップしたりチッピングでザックリした瞬間、いきなり「エクソシスト」のリンダ・ブレアに豹変してしまう。

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易しいということを受け入れよう

「ゴルファーは二極化している」と話すのはクリーブランド ウェッジ スペシャリストのジェームズ・フォデラ氏。「エゴなのか習慣なのか単なる誤解なのか、いつだって我々だけではなく、我々の商品を買う人に対しても腹を立てている連中がいる」。

クリーブランドのスマートソール4は、トッドや彼のようなゴルファーを、豆のスープを吐いて頭が回転し悪魔に取り憑かれた13歳の少女(エクソシストの少女リーガン)に変貌させてしまうウェッジでのミスショットに効果がある超幅広ウェッジだ。

それぞれのモデルにはそれぞれの役割があり、Type-CはチッパーでType-Sはサンドウェッジ。これにType-Gのギャップウェッジが加わる。

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「一度でもスマートソールを使ったら、バターナイフのような切れ味鋭いブレードのウェッジには戻れなくなる」とフォデラ氏。「だから、アイアンとのギャップを埋めるために50度のスマートソールを追加した。これで、グリーンから遠いところからでも、スマートソールの易しさを享受できるだろう」。

今回のスマートソール4の3モデルは、前作よりも鋭くよりアグレッシブになったCNCミルドグルーブが特徴。

フォデラによれば、ターゲットとなるゴルファーがスピンを最大化できるというよりも、安定したスピンを実現することを重要視しているという。

そしてフォデラ氏曰く「バックスピンで3m戻るわけではないが、ショットごとにボールがカップ近くで止まるようになり、それが繰り返されるはずだ」という。

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ザックリ防止クラブ

クラブを池に投げ捨てたり、頭にきて元の形が分からなくなるほどに曲げてしまうようなミスショット、これを“ザックリ”と呼ぶ。

世の中からチッパーがなくなることはなく、保守的なゴルファーはチッパーやチッパーを使っている人をバカにするかも知れないが、ザックリ撲滅にはチッパー以上のものはない。

「7番アイアンなどを使えば、ランでカップに寄せることができる」とフォデラ氏。「しかし、ザックリが怖いゴルファーに自信を与えてくれるのは超ワイドソール以外にはない。とにかく、ボールの後ろ側から当てればいいのだから」。

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そしてチッパーの問題点は、基本的に役割が一つしかないことでバンプ・アンド・ランかパンチアウトにしか使えない。

しかし、このスマートソール4チッパーを試したところ、フルスイングでも十分に使えることが分かった。

「これは暗黙の秘密みたいな感じなのだが」とフォデラ氏。「チッパーでフルショットしても、素晴らしいパフォーマンスを発揮できる。チッパーの本来の役割は違うものの、うちの社内の多くの人がいつも100ヤードから115ヤードくらいの距離をチッパーで寄せている」。

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CBXフルフェースウェッジ

スマートソール4ウェッジが、既存のクリーブランドのラインナップの単なる第4世代である一方、新しいCBXフルフェイスウェッジは、人気のCBX-2シリーズの拡張版だ。CBXシリーズのハイトゥ版でフェース全体に溝がある。

ハイトゥウェッジというとグリーン周りでの方向性が特徴だが、クリーブランドではあらゆる層が使えるように設計している。

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「ハイトゥのフルフェースグルーブが何のためにあるかと言うと」とフォデラ氏。「それは『打つのが怖い、避け続けてきたショットだぞ』という場面に直面した時に、そのショットを簡単にするためだ。

「しかし結局のところ、ブレードウェッジと言えるので、CBXシリーズで実現しているような寛容性、周辺重量配分、そして重心を達成しているわけではない」。

確かにハイトゥウェッジは、上級者にとってはグリーン周りでの使い勝手が良いが、そこまで易しくはないし特に距離があるショットだと手放しで簡単とは言えない。

しかし、クリーブランドのCBXフルフェイスウェッジなら、安心感がかなり増している。

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「これからは怖さを感じるのではなく」とフォデラ氏。「カップに近づけるためにタフなロブショットを打つときは、自信を持って欲しい」。


 

ロフトは大きめ

今回のCBXフルフェイスシリーズは大きめのロフトだけをラインナップしているが、納得だ。

ハイトゥのウェッジでフルショットを打つことは難しいため、ロフトが48度、50度、52度だとほとんどのゴルファーには意味がない。

特にCBXのターゲットとなるゴルファーには厳しいはず。そのため、今回のフルフェイスでは56度、58度、60度、64度のラインナップとなっている。

「結局、CBXフルフェイスはロブショット用」とフォデラ氏。「CBXシリーズが、より幅広いラインナップになったということだ」。

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特にロフト64度は興味深い。アドレスするとヘラのように見えるので、それ以上フェースを開く必要はない。

もう一度言うが、このウェッジはグリーン周りでのロブショットや、それ以外のデリケートなショット、そして創造性が必要なショットで威力を発揮する。

フルショットの場面では、しっかりとライをチェックしてみよう。

また前にもお伝えしたが、ハイトゥのフルフェースウェッジを検討するなら、万能型ウェッジとしてセッティングの中に1本入れることが賢い選択である。

セッティングの中で一番ロフトがあるウェッジにすることをオススメする。

「ウェッジのセッティングは個人の好み次第となる」とフォデラ氏。「ロフト角56度のフルフェースグルーブでハイトゥのウェッジにするのか、それともより伝統的な形状のウェッジにするのか。ロフトが大きい60度か64度を選ぶ場合は、結局はどのくらいの頻度でフェースを開いてロブショットをするのかで決めれば良い」。

また、CBXフルフェイスウェッジは、クリーブランド独自のROTEXミーリングフェースが特徴でスピン性能は問題ない。

またアマチュアがミスショットとしてトゥ側で打つ傾向があるため、重心をよりトゥ側に配置(ハイトゥの特徴でもある)するフェースバランステクノロジーも採用している。

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スペック、価格、発売時期

前述の通りクリーブランドのCBXフルフェイスウェッジは、ロフト角が56度、58度、60度、64度の設定でバウンス角は10度となっており、ハイトゥウェッジとしては標準的だ。

また、ヒール側を削ったCグラインドソールを採用しており、フェースの操作が簡単になっている。

標準シャフトはスチールがダイナミックゴールド115でカーボンはクリーブランドのROTEX Precisionのウェッジフレックス。また、他のクリーブランドのクラブと同様に豊富なシャフトからカスタムも可能だ。

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CBXフルフェイスウェッジの定価は149.99ドルで店頭とクリーブランドのウェブサイトで2月28日から発売がスタートする。

クリーブランドスマートソール4ウェッジは、42度のType-C(チッパー)、50度のType-G(ギャップウェッジ)、58度のType-S(サンドウェッジ)の3モデルがラインナップ。メンズ、レディースともに左右のモデルがある。

標準シャフトは、スチールとカーボンともにクリーブランドスマートソールで、レディースモデルはカーボンのみをラインナップしており、スチールはカスタム対応となっている。

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スマートソール4ウェッジの定価はスチールが119.99ドルでカーボンが129.99ドル。店頭とクリーブランドのウェブサイトで2月7日から発売スタートとなっている。