総合1位
最高飛距離
最もやさしい
ベストバリュー
総合1位
ピンG410 LST
  • 2020年総合1位
  • ストロークス・ゲインドが1位
  • 飛距離3位
  • 最高値を出したテスターの割合が最多
  • ショットエリア(方向性)が平均的
  • 一部ではタービュレータークラウンが改善されていないという意見があった
1位
3位
13位
最高飛距離
キャロウェイ MAVRIK SUB ZERO
  • 最も飛ぶドライバー
  • ボールスピードNo.1
  • 最もスピン量が少ないドライバーのひとつ
  • 打音が改良されている
  • ショットエリア(方向性)がランク外
  • やさしさに欠ける
23位
1位
28位
最もやさしい
コブラ KING SPEEDZONE XTREME
  • 2020 最もやさしいドライバー
  • ショットエリア(方向性)5位
  • ミート率1位
  • 圧倒的に安定したボールスピード
  • アドレス時のフェイスが開いているように見えるという意見あり
  • スライス矯正には向かない
27位
17位
1位
ベストバリュー
ツアーエッジ EXOTIC EXS 220
  • ベストバリュードライバー
  • 複数の測定項目でランク外
  • 安定の価格と性能
  • 長めのヘッドが不評
  • フェアウェイキープ率はごく普通
6位
8位
5位

2020年ベストドライバー

2020年ドライバーをお探しなら、このテストはあなたのためのものだ。

私達の仕事は、独立した公平な立場で、目的を持って商品テストを行い、消費者に自信をもって商品を選んでもらうこと。そのために、100%独立したテストセンターで、一貫したテスト方法と高度なゴルフ分析手法を採用している。

ここで公開する豊富なデータを活用し、ゴルファーの可能性を最大限に引き出してもらいたい。これらの比類なきデータは、ゴルファーにとっても新たな発見となるに違いない。

2020年ドライバーを購入しようとしている人は、単に「気に入った」という理由だけでなく、「長く持ち続けたい」と思う商品を購入してもらいたい。これまで使用していたクラブより優れた性能がない限り、1ドルも無駄にしてはならない。



MOST WANTEDドライバー:ピンG410 LST

専門家によるアドバイス -ロウ・スタグナー氏

ロウ・スタグナー氏は、数十億円規模の企業に在籍するデータアナリストだ。20年以上に渡り、ファイナンス系や、製造業、エネルギーカンパニーにて、分析やデータ体系、機械学習の専門家として活躍。最近では、DECADEシステムの創設者のスコット・ファウセット氏と手を組み、ツアープロやアマチュアゴルフのスタッツ分析を行っている。


テスト方法の変更

MyGolfSpyは、ゴルフ用品を購入する世界中のゴルファーに向けたゴルフ専門サイトだ。私達の目的は、最高のパフォーマンスを発揮する商品を探し出し、自信を持って選んでもらうこと。そのために、毎年ゴルフ界の専門家の力をかりながら、テスト工程の改善に努めている。

2020年ドライバーテストは、さらに精度を上げるため下記のような変更を行った。

異常値のフィルター 以前よりオフラインの許容範囲(測定エリア中心からの左右のブレ)を50ヤードに広げ、ショットの異常値数を減らすことで、より分析可能なデータを増やした。

データから異常値を抽出-今年のテストでは、フォーサイトGCQuadからのデータを利用して異常値をはじき出した。ヘッドスピードや、アタックアングル、クラブ軌道に対するフェイス、インパクトの位置などの測定データから、異常値を排除するだけでなく、クラブ性能の全体像をとらえることができる。

ストロークス・ゲインドの改良 - 今年のテストでは、独自のストロークス・ゲインド法に2つの改良を加えた。

高度なストロークス・ゲインドモデル-ホールの長さを考慮にいれたストロークス・ゲインドを推測し、より柔軟にスコアに反映させるようにした。

段階的ペナルティー - ラフまで数フィートのショットと、明らかなオフライン(左右のブレ)のショットのペナルティーを段階的に設定し、それに合わせてストロークス・ゲインドも調整した。

新たな測定項目「エフィシェンシー(効率)」の追加 -「エフィシェンシー(効率)」とは、個人レベルで他のクラブと比較してどれくらいクラブ性能が発揮されるかを測る指標で、パーセンテージで表示される。例えば、キャロウェイMavrik Sub Zeroの飛距離効率が3.02%だとすると、他のドライバーの平均値と比べて3.02%飛距離が長いことを示す。MyGolfSPyでは、「エフィシェンシー」という測定法を他の項目でも利用する。

ミート率の追加 - ミート率は、インパクトがフェースの中心から離れるほどその率が下がる。「やさしさ」を測るのに重要な指標となる。

あらゆる指標からMost Wantedドライバーを決定 -MyGolfSpyでは統計的信頼区間という方法を用いて、「ストロークス・ゲインド効率」や「飛距離効率」を検討し、ドライバーの勝者を決める。

ブリヂストンTour B Xゴルフボール -2020年より、使用ボールをブリヂストン Tour B RXボールから新Tour B Xに変更。

 

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2020 準優勝 -ピン G410 PLUS

2年連続トップタイだったピン G410 Plusは、今年は準優勝に終わった。ストロークス・ゲインドは2位、飛距離は7位、やさしさは16位だったが、全体の29%のテスターがG410 Plusで高性能(テストでは2位)を示すという結果をみせた。また、方向性に限ってはどのモデルよりも優れていて、テスターの60%がフェイウェイをキープ。ボールスピードの安定性やミスヒット時の性能も素晴らしかった。

さらに、G410 Plusはルックス・打感・打音の評価も非常に高かった。


今年の注目ドライバー 特徴と性能

テーラーメイド SIM MAX D(3位)は、他のドローバイアスドライバーほど左(ドロー)バイアスではなかった。テスターからは、アドレス時にフェイスが閉じているように感じないというコメントがあり、今回性能が認められたのは納得だ。

MAX Dは主にスライスを矯正したいが、「フェイスが閉じていて」「ライ角はアップライト」「超ドローバイアス」のドライバーに抵抗がある人にぴったりだ。

XXIO 11は、もう少しヘッドスピードが欲しい人やスライスを直したい人に最適なドライバーだ。ピン G410 SFTほどドローバイアスではないが、軽量モデルの中では最もドローバイアスがきいている。

コブラ SpeedzoneとSpeedzone Xtremeは、どちらも右サイドに飛ばす傾向の人に好まれたことから、左にミスが多いゴルファーに効果があるのだろう。

ピンG410 Plusは、平均以上の飛距離をもたらすドライバーの中でも、(ドローでもフェイドでもない)最もストレートに飛ばす確率の高いクラブだった。

ホンマTR-20 460は、440モデルより低い打ち出しとスピンが全体的な特徴としてみられた。

 

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ドライバーの購入にあたり

新しいドライバーを買う際に、最も考慮するのが「性能」だろう。しかし、購入を決める前に考慮した方がよい点が他にもある。


 

価格

今回のテストで使用したドライバーの価格帯は、シャフトのアップグレードを含めず199ドルから650ドルだ。2020 Most Wanted勝者のピン G410 LSTは、399ドルという他のブランドと比べても比較的安い価格が特徴。

今回“ベストバリュー“ドライバーに選ばれたTour Edge Exotics EXS 220でさえも350ドルで販売されている。現在のコロナ不況を考えると、通常より早く値下げされる可能性もある。

経済の先行きが見えない中、今は500ドル以上のドライバーは売れないと考えるメーカーも多い。次第に業界全体がその流れになっていくかもしれない。


 

調節式 VS 固定式

フィッターや知識豊富なゴルファーなら、調節機能をうまく使いこなして普通のドライバーを高性能ドライバーに大変身させることだろう。

ロフトやフェイス角、ライ角に加えて、調節可能ドライバーには打ち出しの調節や、スライス矯正、やさしさを加える「可動式ウェイト」が備わる。有能なフィッターに調節してもらえば、世界が変わるほどだ。

しかし、現実にはドライバーのフィッティングをする人は少なく、調節機能をいじる人もいない。調節機能がなければ、その分価格も安いため、不必要なら余分に支払う必要もない。

そのようなシンプルで節約したい人には、固定式ホーゼルがおすすめだ。

クリーブランドやスリクソン、XXIO(ゼクシオ)、コブラ(F-Maxはテスト対象外)、ツアーエッジ、ウィルソンからは固定式ドライバーのオプションも発売されている。

専門家のアドバイス-エアロダイナミクスドライバーはヘッドスピードに効果的か?

最近はエアロダイナミクス(空気力学)によりヘッドスピードが上がると謳うメーカーが増えてきた。私達のデータでは、エアロダイナミクスが特にヘッドスピードに効果的だというデータはない。

エアロダイナミクステクノロジーは年々改善され続けているが、かといって群を抜く1本があるわけでもない。ヘッドスピードは、ヘッド形状というよりむしろ長めのシャフトかつ軽量ヘッドからもたらされることの方が多い。トップ4のヘッドスピードは、まさに長いシャフトの軽量モデルだった。

シャフトセレクション

多くのメーカーが低価格におさえたオリジナルシャフトを用意している。これらは最低限の性能は備わっているものの(正確にフィッティングしたカスタムシャフトほどの性能は望めない)、間違いなく性能で選ばれたものではなく、コストカットや利益優先で選ばれる。

最善の方法は有能なフィッターの助けを借りることだが、既製品を選ぶのがここでは一般的だろう。

それならば、通常2-3種類のオリジナルシャフトが用意されているため、そのオプションから自分に最適なシャフトを選ぶことが重要だ。

最後に、性能はもちろんのこと、価格を比較する際には、シャフトの品揃えが豊富なブランドを選ぶことも大切なポイントだ。


Best Drivers for 2020


飛距離 VS 方向性 VS 持ち球の補正

ゴルファーにとって、『飛距離』は絶対だ。飛距離にこだわる気持ちは分かるが、どれも似たようなドライバーの中でほんの数ヤードを競うことになる。飛距離よりもショットの『方向性』や『安定性』を優先させた方が絶対にいい。

数ヤードにこだわることは忘れて、標準偏差(ばらつきが少ない)などの細かなデータに注目してほしい。

スライスにお悩みの場合は、スライスを矯正してくれるドライバーを選ぶのがおすすめだ。


 

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専門家によるアドバイス-ショットの精度を上げる方法

多くの場合シャフトが打ち出しとスピンを最適化させると思われがちだが、むしろシャフトは精度と方向性に大きく影響する。ウェイトや、硬さ、トルクといった要素はすべてシャフトのしなりやねじれ方に関係するのだ。

お気に入りのドライバーでフェアウェイに飛ばせないと気づいたら、シャフトを変えてみるといいかもしれない。

世界が変わるだろう。

テスターによるフィードバック

テストでは、マーケット全体がどこに向かっているのか、前モデルから何が変わり改善したのかを探るため、現在のトレンドも追っている。

また、テスターからフィードバックを提供してもらい、良かった点、悪かった点を理由と共に共有してもらう。これらのフィードバックも掲載するが、今年のMost Wantedのランキングに直接反映することはない。


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今年のトレンド

・最近のトレンドである低スピンドライバー合わせて、フィッティング現場では、低スピンに調整してきたこれまでとは打って変わり、スピン量を増やす必要が出てくる。特に、ヘッドスピードが遅い人は大きめのロフトや、高い打ち出しが可能なシャフトに変える必要があるだろう。

・流行の低スピンドライバーが合わないゴルファーのために、軽量ウェイトのオプションが増えていて、以前より軽量ドライバーが豊富に揃っている。これまでこの分野といえばニッチなゴルファー向けで、ブランドの飾りのような存在だったが、今年は主流にのし上がった。タイトリストやミズノもこの軽量カテゴリーに進出したが、唯一年配ゴルファー向けに軽量で飛距離を謳うモデルを発売していないのがテーラーメイドやピンだ。

・調節機能なし、固定式がトレンド傾向。軽量ウェイトモデルのほとんどに、調節式ホーゼルは搭載されていないが、シンプルで価格を抑えたい人には好評だ。

・コンパクトヘッドモデルは昨年より減り、460ccが標準となった。新たに、455ccヘッドがコンパクトヘッドの基準になってきている。テーラーメイドはSIMモデルでこのカテゴリーには着手しなかったため、タイトリスト TS4(430cc)やホンマ TR-20 440が今年のテストで唯一のコンパクトヘッドだった。

フラットでアップライトなライ角

アイアンと同じように、ドライバーもモデルによってライ角が異なることをご存じだろうか。ライ角がアップライトのドライバーを選ぶか、調節機能でアップライトに調節すれば、スライスがドローボールになることもある(右利きの場合)。同様に、フックボールばかり出る人はライ角をフラットにするといいかもしれない。


テスターからのフィードバック

ミズノST200 シリーズは全体的に評判のよいモデルだった。特に、これまでのミズノドライバーの中でST200sは最高だという声が多かった。

ピンG410LSTは、フェイス全体の打感が安定しているとして、高ヘッドスピードのゴルファーを絶賛させた。クラウンにあるタービュレーターは一般的にうけなかったようだ。

キャロウェイMavrikモデルは、Epic Flashラインからの欠点(「打音」)を解決したようだ。Mavrikでは、確実に打音が良くなったというコメントが目立った。

コブラ Speedzoneの評価はみごとに分かれた。ルックスやアドレス時のセットアップを気に入った人もいれば、アドレスした時のルックスが開いてみえると評価した人もいた。

トミーアーマー 845は、安定した打感にあらゆるヘッドスピード層が感銘を受けた。一方でクラウンのデザインを問題視する声もあった。

ツアーエッジ EXS220も好評を得た。長めのヘッドデザインを嫌うテスターもいたが、クラウンデザインの評判は上々だった。


ピンG410 SFT -スライスキラー

ピン G410 SFTは、ストロークス・ゲインドではトップにランクしなかったものの、やさしさで6位にランクし、方向性では最も優れていた。G410 SFTは万人受けするドライバーではないが、SFTはスライスに効果を発揮することがわかる。テストしたドライバーの中で最も左寄りにショットが分散していた。また、SFTはスピン軸が最も左傾斜(ドロースピン)であった。

これが何を意味するのかというと、G410 SFTはボールがスライスに出てしまう人のために設計されたクラブだということだ。

 

 

MYGOLFSPY版の「ストロークス・ゲインド」について

ストロークス ゲインド:元々は2011年からPGAツアーで導入されたプレーヤー指標。コースの難易度により大きく変動する「平均パット数」や「パーオン率」等では比較できない、選手の「本当の実力」を比較するために生まれた指標。同じコースでの全選手の平均ストローク数、あるいは同程度の難易度のコースや状況における平均ストローク数と自分のストローク数との「差」で示される。

「スコアを何で稼いでいるか」という観点で、「ドライバーショット」「アイアンショット」「アプローチショット」「パッティング」それぞれのショットが、平均値より何打“少ないか(ゲイン)“を数値化している。

MYGOLFSPYの「MOST WANTED」における製品テストでは、この「ストロークス・ゲインド」の考え方をベースとして、プレーヤーではなく“商品そのものの実力”を見るため、「ドライバー」「アイアン」「パター」等、各カテゴリーの「商品の実力」を比較する指標として用いている。

 

 2020 ベストドライバー データ

下記データは、ドライバー37モデルを7項目それぞれ計測した結果から、各項目の平均値を割り出し、その平均値をもとに表した数値だ。

そのランキング結果はこちら。

※総合・トータルヤードー・ボールスピードランキングのみ3位までを表示。

<総合 ランキング>

1位 PING G410 LST 2位 PING G410 PLUS 3位 TaylorMade SIM MAX D

<トータルヤード ランキング>

1位 Callaway Mavrik Sub Zero 2位 TaylorMade SIM MAX D 3位 PING G410 LST

<ボールスピード ランキング>

1位 Callaway Mavrik Sub Zero 2位 Titleist TS4 3位 PING G410 LST


 

測定項目

今年のドライバーをランク付けるにあたり、新たな項目「エフィシェンシー」というのを加えた。エフィシェンシーとは、テストしたドライバーの中央値に対して、相対的にどれくらいの「効率」で飛ばしたかを示すスタッツのことだ。

・ストロークス・ゲインドも、このエフィシェンシーのやり方に従った。テストしたドライバーの平均値と比較して、プラスかマイナスかで示す。

・ボールスピードや、打ち出し角、スピン率、キャリー、トータルヤードも今回のテストの中央値を基準に、パーセンテージで表示されている。

・ミート率は、スマッシュファクター(ボールスピード÷ヘッドスピード)を測ったもの。

・ショットエリアとは、どれくらいの範囲にショットが広がっているのかショットの分散エリアを平均で表したもので、平方ヤードで示される。

 

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ドライバーの豆知識

飛距離 vs 精度 - たった数ヤードのために精度を犠牲にしてはいけない。というのは、ゴルファーが飛距離を求めることをメーカーは熟知していて、シャフトを長めにして飛距離をごまかすことがあるからだ。46インチのシャフトを使えば飛距離は伸びるが、そうすると精度と方向性を犠牲にすることになる。

調節可能ロフト - ロフト角を調節するとフェイス角が変わる。ねかせれば(増やせば)フェイスは閉じ、ロフトを立てれば(減らせば)開く。ロフト角とフェイス角の関係、フェイス角がボールの打ち出しにどう影響するのかを理解すれば、調節機能をうまく利用して精度を上げることができる。

ルックス vs 性能 -ルックスに価値を置き過ぎてはいけない。好みのルックスでなければうまく打てないという説もあるが、これを証明するエビデンスは特にない。全く興味のなかったクラブでいい結果がでることもよくあるので、見た目だけで判断せず、幅広く興味を持つことも大切だ。

調節可能ウェイト-すべてのウェイトシステムが等しく作られているわけではない。ウェイトをクラブ周辺に配置したまま、もう一方のウェイトをヘッド周辺にぐるっと動かせるシステムを利用するなどして、可動式ウェイトをフルに生かしてほしい。中央付近でしか動かせない軽いウェイトなら、ボールの飛びにはさほど影響はない。


テスト方法

MyGolfSpyのミッションは、ゲームを変えるドライバーを探す手助けをすること。

完全に独立した公平な立場で、「顧客優先」を掲げている。

テスターについて

テスターは、ハンディキャップがシングルからミドルまでの35名のゴルファーで構成される。スイング(ヘッドスピード、アタックアングルなど)の特徴は多岐に渡る。

テスターには、1本のクラブにつき10~12球の「良いショット」を打ってもらい、それを数セッション繰り返す。使用するクラブの順番は、テスターによってランダムに変える。

高い信頼性

ばらつきを減らすため、テスター全員がブリヂストン Tour BXゴルフボールを使用。

フォーサイトスポーツGC Quad(GCクワッド)という弾道解析機を使って、クラブデータとヘッドデータを収集。

ランキング方法

ランキングを決定する前に、独自の検出方法を用いて異常値を探し取り除いた。

最終結果を出すにあたり、標準偏差やデータの統計学的有意性を考慮に入れた上で、主な測定項目(ボールスピードや、飛距離、方向性など)の平均値を算出する。


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スペック表


 

専門家のアドバイス-可動式ウェイト

ウェイトを前方に動かすと、打ち出し角を小さくすることができ、スピン量を250-500RPMほど減らすことができる。逆に後方に動かせば、打ち出しもスピン量も上がり、MOI(やさしさ)も増える。ウェイトのヒール配置では後方よりやさしさが少なくなるが、スライス対策にはなる。

前方ウェイト配置は少しフェードバイアスになりやすいが、後方配置ではドローバイアス(ヒール配置ほどではないが)をもたらすのが一般的だ。


 

FAQ

ドライバーの購入にあたり

Q:どれくらいの頻度でドライバーを買い代えるべきか?

A:革新的技術が豊富に何年も続く稀なケースもあるが、通常メーカーがクラブの性能を向上させるには3~5年かかる。特にUSGAがさらにメーカーへの規制を厳しくしたことから、大きな改革を進めるにはさらに時間がかかる可能性がある。私達がおすすめするのは、今使っているドライバーよりも、明らかに性能が優れたクラブが見つかったときに買い代えることだ。


 

Q:巷には新たなフェーステクノロジーがあふれているが、明らかにボールスピードが違うドライバーは存在するのか?

A:確実にボールスピードを向上させるドライバーは存在しない。毎年、目立った結果を出すモデルはあるが(今回の場合、キャロウェイMavrik Sub Zero)、トップグループの平均ボールスピードはどれも僅差だ。それでも、ボールスピードのランキング全体をみると、ボールスピードの差ははっきり出ているのは確かだ。


 

Q:シャフトは重要か?

A:もちろんだ。スピンや打ち出しの変化はそれほど大きくないが、シャフト交換によって得られるのは、精度や、ボールのばらつき、総合的な安定性などの向上だ。


 

Q:ドライバーの試打では、何に注目すればよいか?

A:飛距離だけにこだわらないでほしい。あと数ヤード伸ばしたいのはわかるが、方向性や安定性を示す細かい数値を見逃してはいけない(弾道測定モニターには平均値の下に小さく標準偏差が表示される)。よく見逃がされがちだが、これらの標準偏差が安定性に深く関連する。


 

MOST WANTED -2020 ベストドライバーを決めるにあたり

Q:テスターにはどのようにフィッティングするのか?

A:オリジナルスペックから選ぶ方法をとっている。アップグレードオプションはなく、オリジナルのみ使用。ロフトは、表示ロフトが9度か10.5度を使い、メーカーラインナップの中で利用できるフィティング機能はすべて使う。つまり、ロフト角やライ角、フェースアングル調節機能(ホーゼル)、可動式ウェイト、シャフトオプションなどの機能は最大限利用する。


 

Q:新たに加わった指標「エフィシェンシー」とは?

A:エフィシェンシーは、個人別に他のクラブと比較した際の性能差に注目した指標。ストロークス・ゲインド以外は、パーセンテージで示される。


 

Q:どのようにMost Wantedドライバーを決定するのか?

A::Most Wantedドライバーを決定するにあたり、フォーサイトスポーツGC Quad(GCクワッド)弾道解析機から集めたデータをもとに、あらゆるパフォーマンス測定項目を検証する。その際、85%信頼区間を軸に統計学的有意性に基づきデータをふるいにかけ、最終ランキングはストロークス・ゲインドと飛距離効率(エフィシェンシー)をもとに決定する。


 

Q:「最も飛ぶドライバー」はどのように決定するのか?

A:飛距離効率(エフィシェンシー)で最も飛ぶドライバーを決める。


 

Q:「最もやさしい」ドライバーはどのように選ぶのか?

A:「最もやさしい」ドライバーを選ぶには、ショットエリア(方向性)や、精度、ボールスピードとキャリーの平均標準偏差、ミート率に注目する。


 

Q:ルックスや、打音、打感などの主観的なフィードバック要素はどれくらいランキングに影響するか?

A:まったく反映されない。MyGolfSpyのランキングは、弾道解析モニター上のデータとパフォーマンス測定項目のみを基準とする。


 

Q:過去のヘッドスピード結果の詳細は公表されるのか?

A:これらの結果については、来週発表する。