ゴルフメディア業界が実施した最大で混じりっけのないデータ主導のドライバーテストは、さらに進化している。
信頼できるテスト結果
我々が、すでに全てのゴルファーを基盤として毎年行なっている「史上最大で完全に独立したドライバーテスト」である「Most Wantedドライバーテスト」を改良し洗練する方法を模索したのは昨年のこと。
新規のテスト施設をオープンさせ、20人のテスターの協力を得てドライバー28本の性能をチェックした。昨年同様、テストには100時間以上がかかり、7,500回以上のショットが放たれ、そして225,000データ以上が記録されたのだ。
テストで採用した弾道測定器は「Foresight GC2 + HMT」で、全ゴルファーがブリヂストンの「B330-RX」を使用した。
このテストの目的が、あなたのゴルフに最適なドライバーを見つけるのに役立つ真実に基づき信頼できるデータと分析によって、「ユーザーであるあなたに自信をもたらすこと」であることに変わりはない。
これは、あなたのための企画なのだ。
性能測定方法
今回のテストでは、パフォーマンスを数値化し「Most Wanted」ランキングを確定させるために、マーク・ブローディ氏の「ストロークス・ゲインド」に基づいた新しいスコアリングシステムを開発した。
この数値を見る新たな測定方法は、ショットの「飛距離」や「正確性」だけではなく、ライの状況により起こりそうな結果も考慮されている。
ラフから良いスコアを出すのは難しいし、悪いライからスコアメイクするのが大変なことは周知の事実。
「ストロークス・ゲインド」はそういったこと全てが考慮されており、最終的には、“現実のパフォーマンスをより的確に表すために活用できる他の要素”も考慮しつつ、「飛距離」や「正確性」を超えたものを掘り下げるシステムと言える。
MYGOLFSPY版の「ストロークス・ゲインド」について
ストロークス ゲインド:元々は2011年からPGAツアーで導入されたプレーヤー指標。コースの難易度により大きく変動する「平均パット数」や「パーオン率」等では比較できない、選手の「本当の実力」を比較するために生まれた指標。同じコースでの全選手の平均ストローク数、あるいは同程度の難易度のコースや状況における平均ストローク数と自分のストローク数との「差」で示される。
「スコアを何で稼いでいるか」という観点で、「ドライバーショット」「アイアンショット」「アプローチショット」「パッティング」それぞれのショットが、平均値より何打“少ないか(ゲイン)“を数値化している。
MYGOLFSPYの「MOST WANTED」における製品テストでは、この「ストロークス・ゲインド」の考え方をベースとして、プレーヤーではなく“商品そのものの実力”を見るため、「ドライバー」「アイアン」「パター」等、各カテゴリーの「商品の実力」を比較する指標として用いている。
詳細はテスト方法のページで確認して欲しい。
また、トータルパフォーマンスを構成するそれぞれの要素の分析をしたい方に対しては、「飛距離(トータルヤードとキャリー)」「正確性(センターから何ヤードズレているか?
そして、その精度は?)」、そして「一貫性」や「安定性」を表す優れた測定値である「ショットエリア」を提示している。
こうしたデータなどはこの投稿の下部で確認可能。全ての結果が分かり次第、新しい項目も表に追加する予定だ。
2016年トップ5ドライバー
テストハイライト
・ストロークス・ゲインドが、フィールドの平均を上回る2つの標準偏差以上のスコア。
・テストしたドライバーの中で、キャリーとトータルヤードの平均で最高を記録。
・正確性でトップ5(センターからのヤードのズレ(=正確性)と精度)。
・20人中15名のテスターが、個人平均よりも高いストロークス・ゲインドを記録。これは試打クラブ中でトップ。
まとめ
テーラーメイドの「初代M1」は評判通りの性能。テストでは突出したパフォーマンスを見せ、明らかな強さで2016年「Most Wanted」ドライバーのタイトルを手にした。
テストハイライト
・センターからのヤードのズレ(=正確性)と精度でともにNo.2。
・ショットエリアでNo.2。
・20人中14名のテスターが、個人平均よりも高いストロークス・ゲインドを記録。
まとめ
キャロウェイのラインナップの中で、「ダブルブラックダイヤモンド」がトップクラスの存在感を示したのは3年連続。
前作までのモデルほど飛距離はでないかも知れないが、この2016年モデルの「ダブルブラックダイヤモンド」は、バラツキの少なさに優れている。
テストハイライト
・キャリーとトータルヤードでトップ10。
・センターからのヤードのズレ(=正確性)と精度でトップ5。
・20人中14名のテスターが、個人平均よりも高いストロークス・ゲインドを記録。
まとめ
現行のコブラのラインナップの中で一番万能なドライバーである「F6+」は、さらに成長を続けるコブラのトップモデルの一つ。
「低く前めの重心」「低く後ろめの重心」、あるいは「その中間」を求めるゴルファーに対しては素晴らしい選択肢となる。
テストハイライト
・キャリーでNo.2、トータルヤードでNo.3で「M1」よりややスピン量が多い。
・センターからのヤードのズレ(正確性)でトップ5。
・20人中13名のテスターが、個人平均よりも高いストロークス・ゲインドを記録。
まとめ
「M1」よりもやや寛容性が高いドライバー。「M2」は、オールラウンドドライバーとして突出しており、これでテーラーメイドがここ数年で市場にもたらしている最も強烈なワンツーパンチが完結した。
テストハイライト
・センターからのヤードのズレ(=正確性)と精度でともにトップ5。
・ショットエリアでトップ5。
・20人中14名のテスターが、個人平均よりも高いストロークス・ゲインドを記録。
まとめ
我々がPINGに期待してきた通り、主力モデルの「G」ドライバーは一貫性が特徴だ。飛距離が出るクラブではないが、曲がりも少なく、ショットごとに一貫した結果となるクラブを求めるゴルファーには理想的と言える。
データ
下の表は、今年のテスト結果のデータを表示したものだ。
Leave a Comment