皆さんにゴルフバッグの中身についてお尋ねしたのは数週間前のこと。皆さんが直近でどのブランドのクラブを選んでいるかが知りたかったことから、我々はこれを『ゴルファーズ・チョイス調査』と呼んでいる。

この調査の狙いは、各ブランドが皆さんにどう受け入れられているかや、新型コロナウイルス感染症がゴルフ用品の買い替えサイクルにどのような影響を与えているかを調べることにある。

「買い替えサイクル(ゴルファーがクラブを買い替える頻度)」は、クラブカテゴリーやゴルファーの熱中度によるが、一般的に3年から6年と言われている。

MyGolfSpyの平均的ユーザーのサイクルは、このサイクルの短い方に属すると思うが、とは言え、皆さんの内の15〜30%が一年間にいずれかのクラブを買い替えているということになるだろう。

ドライバーが、最も買い替えされているクラブだが、フェアウェイウッドになるとそのサイクルは5年以上となる。一方、ハイブリッドは多くのゴルファーが未だに初めて買ったハイブリッドを使っていることから、その全体像はつかめていない。

そして、ウェッジの買い替えサイクルは、熱心なゴルファーでさえ4年弱で、これはあまり好ましくない状況だ。

昨年あなたはクラブを買い替えただろうか?

今回、調査に回答してくれたのは9,500件(9,640件)以上。中には驚くような結果もある。


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調査結果は非常に印象的なものとなっている。

・ほぼ半数が昨年、新作ドライバーを購入した

・40%以上が新作フェアウェイウッドを購入し、ほぼ1/3が新作ハイブリッドを買った

・高価格にも関わらず、約45%の人が新作アイアンを購入した

・半数以上がユーティリティアイアンを購入したことがなかったにも関わらず、30%以上の人が昨年新作(のハイブリッド?)を購入した

・新作ウェッジを購入した人は、60%にわずか届かなかった(あなたが含まれているかも)

・新作パターを購入した人は、半分にわずか届かなかった


クラブ別の購入について具体的に見る前に、カテゴリーに関する質問に対する結果をいくつか見てみよう。我々は、ユーザーが使用するアイアンタイプを知ることで「Most Wanted」テストの優先順位を決めることができるので、現在使用中のアイアンのカテゴリーやタイプを確認した。パターのタイプについては好奇心によるものだ。


アイアンタイプ

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ゴルフ市場全体で見ると、「中級者向け」と「初級者向け」アイアンが基本的に主力商品となっている。そう考えると、我々のユーザーの結果は驚くべきものとなった。

・中級者向けアイアンが一番の主流(28%)だが、皆さんのうちの35%は上級者向けキャビティバッグをバッグに入れている

・上級者向け飛び系が人気(18%)となっており、さらにポピュラーになっているが、我々が思っていたほど人気とは言えない

・10%以上がブレード/マッスルバックを使用中。基本的にブレード/マッスルバックの販売は市場の1〜2%に過ぎない

・初級者向けアイアンを使用しているのは3%のみ

・コンボセット使用者は5%以下。私の勝手なフィーリングではあったが、この数字はもっと多いと思っていた


マレット対ブレード

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マレットの方がブレードよりも人気。これが見どころだろう。

数年前に同じ質問をしていたら、結果は逆になっていたのではないかと思う。


クラブ別の購入について

ブランド決定の結果をチェックする際は、「過去1年以内に新作クラブを購入した」と回答したゴルファーのデータを元にしていることに留意して欲しい。グラフを見やすくするために、購入したクラブのシェアが1%以上あったブランドだけを掲載している。


ドライバー購入

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・わずかの差で20.38%の人がテーラーメイドのドライバーを購入した

・ピンとキャロウェイは、それぞれ19.71%、19.07%という結果になった

・新作ドライバー購入の75%をトップ4ブランドで占めた。コブラの11%を含めると86%にまで及ぶ。これにPXG(5%)を加えた6ブランドで、新作ドライバー購入の90%を占める結果となった





フェアウェイウッド購入

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繰り返しになってしまうが、皆さんのうちの40%以上が新作フェアウェイウッドを昨年購入した。これは一般的に買い替え予測を大きく上回るものとなっている。

・キャロウェイとテーラーメイドが共にほぼ22%でトップとなった

・ピンとタイトリストは、それぞれ約15%

・結果はドライバーとほぼ同様で、トップ5のブランドでフェアウェイウッド購入の約85%を占めた

・PXGの購入が、いくつかの認知されたブランドよりも上回る結果となった

・直販ブランドのSub 70は1%をわずかに超える結果となった


ハイブリッド購入

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・我々のユーザーの中で最も多かった選択肢はテーラーメイドで、18%が直近で購入したクラブと答えた。アダムスの遺産を受け継いだということだろう

・ピンとキャロウェイはそれぞれ17%、タイトリストは15.5%という結果となった

・トップとなった6ブランドはドライバーやフェアウェイウッドと同じで、ミズノとツアーエッジがそこまで離されずに続く形となった

・Sub 70はクリーブランドとウィルソンよりもハイブリッド購入に関して高い%となった


ユーティリティアイアン購入

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これも繰り返しになるが、昨年中に新作のユーティリティアイアンを購入したユーザーは、皆さんの中の20%以下。これはどのクラブカテゴリーよりも少ない結果となった。

・最も購入されているのはテーラーメイドで2位を大きく引き離した

・タイトリストは2位の座を確保

・スリクソンとミズノはピンやコブラよりも売れていた

・Sub 70は強力な直販メーカーとして存在感を示した


アイアン購入

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・皆さんの予想通り、ミズノのアイアンが20%と最も購入されたギアとなり、同社の実際の市場シェアの約2倍近い数値となった

・改めてテーラーメイドとキャロウェイの差は極わずかとなった

・上記はタイトリストとピンにも当てはまる(それぞれ4位、5位)

・スリクソン(約7%)の購入比率も堅調だった

・PXGはアイアンブランドとしての知名度は高いものの、メタルウッドほどの人気とはならなかった。これには価格が影響している可能性がある

・いくつかの小規模直販ブランドが、1%以上の購入比率となった


ウェッジ購入

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まずお伝えしたいことは、皆さんのウェッジ買い替え頻度が十分でないということ。ウェッジはセットの中で最も交換するべきクラブであるはずなのにだ。とはいえ…、

・驚くことでもないが、ボーケイウェッジが圧倒的な人気で新作ウェッジ購入の32%を占めた

・クリーブランドはキャロウェイを大きく上回っており、「ウェッジ部門」でブランド力を維持していることが分かる

・ミズノのシェアは、アイアンと全く異なり6%と低い

・他カテゴリーでの強さを考えると、ピンのウェッジを選んだ人が6%というのは非常にショッキングな結果だ

・コストコの「カークランド・シグネチャー」ウェッジはウェッジ購入比率の1.4%となかなかの数字。これはPXG、ウィルソンとほぼ同等だった


パター購入

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・トゥーロンブランドを含めたキャロウェイのオデッセイは、パター購入の26%を占めた

・約18%の購入ユーザーがスコッティ・キャメロンのパターを選択した

・(私にとっては)驚くべきことだが、テーラーメイド(14%)は、ピンとイーブンロールを合わせた購入比率を占めた

・ウィルソン、トミー・アーマー、コストコ、そしてLABを含めた小規模ブランドは、それぞれ1%以上の購入比率を記録した


注目点

・主要メーカーはやはり圧倒的と言える。もちろんこれは一目瞭然だが、テーラーメイド、キャロウェイ、ピン、タイトリスト、コブラはほぼ全てのカテゴリーに影響していた

・ミズノはアイアン部門で引き続き圧倒的な強さを見せている。我々の各調査では、ミズノは我々のユーザーのアイアン部門でトップとなっている

・皆さんの中の多くの人がブレードを使用しているが、コンボセットの使用者はそこまで多くない

・直販ブランドにおいて、Sub 70がリードを広げている

・PXGは、まだ主要ブランドというわけではないが、「老舗の中堅ブランド」のいくつかよりも高い購入比率を記録。ゴルフ用品業界で主力とは言えないが、その階段を登りつつあるとは言えるだろう

・今回の買い替えサイクルが続く可能性は低い。購入サイクルが加速したのは、新型コロナウイルスである可能性が高く、新規ゴルファーの割合が維持されることが望まれる一方で、2022年のクラブ販売は減少するように思われる