すべてはあなたのゴルフのために
2022年の最も包括的なドライバーテスト。
あなたのヘッドスピードが「47m/s以上」なら、この記事はあなたのためにある。新しいドライバーの購入を検討する前に、我々の広範に及ぶテストにより明らかになったことをチェックして欲しい。
テスト方法
2022年のドライバーテストでは、400を超える個別セッションにおいて35名のテスターが38モデルのドライバーをチェック。
データはフォーサイトの「GCクワッド」弾道測定器を使い、バラつきを最小限にするために、全テスターはタイトリスト「Pro V1」を使用。スコアを算出する前は、異常値を外した上でデータを収集した。
『MOST WANTED スコア』
2022年(またそれ以降)の『MOST WANTEDテスト』では、新たに100点満点での点数システムを導入することになった。
新規システムにすることで、スコアアップに役立つクラブを見つけることがこれまで以上に簡単になるはずだ。
『MOST WANTED』のスコアは、「飛距離」、「正確性」、「寛容性」、そして「ストロークス・ゲインド」の4カテゴリーに分類される。
飛距離
飛距離部門には、下記3つの測定基準がある。最初の2つは、一目瞭然のものだ。
キャリー(ヤード)― 平均キャリー(ヤード)
トータル飛距離(ヤード)― 平均合計(ヤード)
最長飛距離 ― 過去に何度か使用したことがあるが、「最長飛距離」とは、各テスターが各クラブを試打したときの最長飛距離という狭い部分のことで、つまり、ドライバーの飛びのポテンシャルを測ったものとなる。
正確性
ゴルフ統計の専門家であるルー・スタングナー氏によると、「アマチュアの場合、ボールがプレーできる状況にキープすることが最優先事項だ。罰打があるとスコアにならない」とのこと。我々が「正確性」を測定する目的は、まっすぐ飛び罰打(ペナルティとして追加される打数)にならないクラブを見分けるためにある。
ストレートショット率:MyGolfSpyの長年の読者なら、我々の「真の正確性」測定法を覚えていると思う。ストレートショット率は、「真の正確性」の進化版だ。この新しい測定法はルー・スタングナー氏の“補正後の正確性方程式”を採用。フェアウェイキープ率に似ているが、少し飛びすぎたというだけでフェアウェイを外したショットを除外したりしない。砲丸投げ競技が良い例で、ストレートショットのターゲットエリアは、ショットが飛ぶほど広くなる。
プレイアブルショット率:その名の通り、「プレイアブルショット率」はアベレージゴルファーにとって十分ショットができる割合を表す指標だ。我々はこれを35ヤード幅のフェアウェイの端から10ヤード以内と定義している。
寛容性
我々の寛容性スコアは3つの測定基準からなる。
キャリー:各テスターによるクラブごとの最長と最短の飛距離(ヤード数)差。
ボール初速:各テスターによるクラブごとの初速の最速と最遅の差。
ショット範囲:我々の従来のバラつきを表す「ショット範囲(あるいはスタッツエリア)」は、“90パーセント”の信頼楕円を表す。簡単に言うと、弾道測定器のソフトがショットグループを囲うように描く楕円の大きさと考えて欲しい。
ストロークス・ゲインド
1つの測定指標のみのカテゴリーであり、段階的な「ストロークス・ゲインド」は、フェアウェイを外したショットがさらに外れるにつれペナルティが大きくなる。
MYGOLFSPY版の「ストロークス・ゲインド」について
ストロークス ゲインド:元々は2011年からPGAツアーで導入されたプレーヤー指標。コースの難易度により大きく変動する「平均パット数」や「パーオン率」等では比較できない、選手の「本当の実力」を比較するために生まれた指標。同じコースでの全選手の平均ストローク数、あるいは同程度の難易度のコースや状況における平均ストローク数と自分のストローク数との「差」で示される。
「スコアを何で稼いでいるか」という観点で、「ドライバーショット」「アイアンショット」「アプローチショット」「パッティング」それぞれのショットが、平均値より何打“少ないか(ゲイン)“を数値化している。
MYGOLFSPYの「MOST WANTED」における製品テストでは、この「ストロークス・ゲインド」の考え方をベースとして、プレーヤーではなく“商品そのものの実力”を見るため、「ドライバー」「アイアン」「パター」等、各カテゴリーの「商品の実力」を比較する指標として用いている。
スコア集計
個々の測定指標はカテゴリー内で重み付けされる。そこからカテゴリーを重み付けし(やや飛距離を優位としている)、総合ランキング用に合計値が求められる。
ここでは各クラブの総合スコアの他に、個々のカテゴリーのスコアを掲載している。これにより、あなたにとって一番重要なことに基づいて、それぞれのランキングを作ることが可能だ。
例えば、安定性が欲しいゴルファーは「寛容性」をより重視したいかも知れないが、安定性のあるドライバーは「飛距離」によりいっそう取り組んでいるかも知れないのだ。
2022『MOST WANTEDドライバー』(高ヘッドスピード向け):ピン「G425 MAX」
総合トップ
トップ3:ピン「G425 MAX」、ミズノ「ST-Z 220」、テーラーメイド「STEALTH HD」
2022『MOST WANTEDドライバー』(高ヘッドスピード向け)総合トップ5
主要ポイント
・2022『MOST WANTED ドライバー』のピン「G425 MAX」が、「高ヘッドスピード部門」でも総合トップとなることで素晴らしいパフォーマンスを見せ続けている
・ミズノ「ST-Z 220」が2位となった
・3位はテーラーメイド「STEALTH HD」
・キャロウェイ「ROGUE STトリプルダイヤモンドLS」とコブラ「KING LTDx Max」がトップ5に入った
飛距離でベスト
「飛距離部門」のスコアは、「キャリー」「トータル飛距離」「最長飛距離」という3つの測定基準からなる。
トップ3:コブラ「KING LTDx LS」、テーラーメイド「STEALTH PLUS」、タイトリスト「TSi3」
2022『MOST WANTEDドライバー』(高ヘッドスピード向け)飛距離トップ5
所見
・コブラ「KING LTDx LS」は高ヘッドスピード部門の「飛距離」においてベストドライバーとなった
・テーラーメイド「STEALTH PLUS」は「飛距離」で2位となり宣伝通りの結果となった
・一部の人にとっては想定外だろうが、タイトリスト「TSi3」が3位
・コブラ「KING LTDx Max」とキャロウェイ「ROGUE STトリプルダイヤモンドLS」がそれぞれ4位、5位となった
正確性でベスト
「正確性部門」のスコアは、「ストレートショット率」と「プレイアブルショット率」の測定基準からなる。
トップ3:ピン「G425 MAX」、ツアーエッジ「エキゾチックス PRO 721」、ミズノ「ST-Z 220」
2022『MOST WANTEDドライバー』(高ヘッドスピード向け)正確性トップ
所見
・ピン「G425 MAX」が「正確性」でベストスコアを叩き出した
・ピン「G425 MAX」の次点となったのはツアーエッジ「エキゾチックス Pro 721」
・ミズノ「ST-Z 220」が「正確性」でトップ3に食い込んだ
・キャロウェイ「ROGUE STトリプルダイヤモンドLS」とコブラ「KING LTDx Max」がこちらでも素晴らしいパフォーマンスを見せた
寛容性でベスト
「寛容性部門」のスコアは「キャリー」「ボール初速」「ショット範囲」という3つの測定基準で決まる。
トップ3:ピン「G425 MAX」、ミズノ「ST-Z 220」、コブラ「AIR-X」
2022『MOST WANTEDドライバー』(高ヘッドスピード向け)寛容性トップ5
所見
・ピン「PING G425 Max」の素晴らしい性能に、「寛容性」トップも加わった
・ミズノ「ST-Z 220」はその性能に加え「寛容性」でも2位となった
・コブラ「AIR-X」は3位となり驚きを与えた
・その他トップ5に入ったのはタイトリスト「TSi2」とツアーエッジ「エキゾチックス C722」だった
ストロークス・ゲインドでトップ
トップ3:スリクソン「ZX7」、ピン「G425 LST」、キャロウェイ「ROGUE STトリプルダイヤモンドLS」
2022『MOST WANTEDドライバー』(高ヘッドスピード向け)ストロークス・ゲインドトップ5
所見
・スリクソン「ZX7」が「ストロークス・ゲインド」でトップの称号を獲得した/p>
・第2位はピン「G425 LST」となった
・キャロウェイ「ROGUE STトリプルダイヤモンドLS」は安定したパフォーマンスを見せた
・コブラ「KING LTDx Max」とキャロウェイ「ROGUE ST Max LS」が「STEALTH PLUS」の上に立ちトップ5に食い込んだ
ドライバーの購入で検討すること
2022年のベストドライバーを買う時は、パフォーマンスを一番に考えるべきだが、購入を決める前に考慮した方がよい点が他にもある。
コスト
我々が購入する他のものと同様、ドライバーを含めたゴルフクラブはますます高価になっている。昨年モデルを買うのは、今年の価格設定のせいでもある。そして、それは間違いなく市場で最も飛ぶドライバー、主力商品の中にある。テーラーメイドの「STEALTH PLUS」は599.99ドルでこの主力カテゴリーを牽引。
これに100ドル足せば、「ゼクシオ X」、「ゼクシオ 12」が買える。破産も覚悟というゴルファー向けに、1,100ドルのプロトコンセプト「C01D」もある。
とはいえ、Sub 70、トミーアーマー、コブラ、ウィルソン、ツアーエッジ、そしてクリーブランドは400ドル以下のドライバーもラインナップしている。
また、ドライバー部門で最もお得なのは、以前テストしたPXG「0211」(2022年はテスト対象外)かも知れない。安定感があり、オールラウンドタイプのモデルで価格は199ドルだ。
シャフト選択
“〜〜モデル専用”シャフトという流れは変化しているものの、こうしたシャフトはこれまでにも増して微妙になっている。純正シャフトには最低限の性能は備わっているものの(適正にフィッティングしたアフターマーケットのシャフトほどではないが)、純正シャフトオプションは常にゴルファーのパフォーマンスではなく、メーカーの利益をアップさせるものであると理解すべきだ。
ドライバーの価格上昇を考えると、予算を最大限に生かすため、とにかく有能なフィッターのフィッティングを受けることをお勧めしたい。とはいえ、誰でもフィッティングできるわけではなく、多くの方が、お店にある“吊るし”から選ぶということも分かっている。そう考えると、ほとんどのメーカーが純正シャフトを2、3モデル用意していることに気づくことは大切。ほとんどのメーカーは無料対応の選択肢をラインナップしており、その中には自分に合うものもあるかも知れないので、自分の腕前を理解することが重要だ。
また、シャフトメーカーが、アフターマーケットでグレードの低い純正クオリティシャフトを高価格で販売することは珍しいことではない。これによりクラブメーカーは、彼らのシャフトが競合他社のラインナップよりも優れており実際のものよりも良いと見せかけることになる。これは、純正シャフトが合わないかも知れないということではなく、要するに500ドルや600ドルのドライバーに、350ドル(あるいは250ドル)もするシャフトなど装着されてはいないということを意味しているのだ。
飛距離 vs その他
「飛距離」は重要で自慢の種だろうから、1〜2ヤード増を優先したくなる気持ちはわかる。我々がテストでよく目にすることは、個々のゴルファーに向けた一握りの飛ぶというクラブの飛距離差は、1〜2ヤードということ。こうした飛距離差を考えると、ゴルファーは選択肢を絞って、わずかな飛距離アップよりも「バラつきの無さ」や「高い一貫性」を優先すべきだろう。
飛距離を完全に蔑ろにするべきではない(真っ直ぐ飛ぶからと言って飛ばないクラブを買わないこと)が、多くのゴルファーにとって、ちょっとした(あるいはそれ以下の)飛距離アップは、「寛容性」や「正確性」を重視することで得られるパフォーマンスなどに匹敵しないのだから。
弾道矯正
スライスに苦戦している人は、選択肢があるということを知っておこう。ピンの「G425 SFT」のような(『可変式ウエイト』非搭載の)ドローバイアス・ドライバーに任せることは、右サイドへのミスを軽減するという点で、一般的には最も効果的。しかし、スイングを改善しようとしている時に役立つドライバーを求めているのなら、コブラの「LTDx MAX」のようなドローを実現させる『可変式ウエイト』を搭載したドライバーの方が良いオプションと言えるだろう。
またライ角がアップライトのクラブを使うことで、ボールが右に行かなくなるかもしれない。
一方、フックに苦戦しているゴルファーは、トゥバイアス(フェードバイアス)ウエイトだったり、ライ角がフラットなクラブが機能してくれるだろう。
記録
テストでは、市場がどこに向かっているのかを探り、メーカーが年々パフォーマンスを向上させるためにどのような改善を行っているのかを分析。テスト中は、テスターからフィードバックも受けている。テスターが何を気に入り、何が気に入らず、そしてその理由も理解するようにしている。
しかし、こうした主観的なフィードバックを集めてはいるものの、その主観が2022年の『ベストドライバー』の順位に影響することはない。
傾向
・アジャスタブル(調整)機能を搭載したドライバーは当たり前だ(そしてそれが変わることはないだろう)。今年のテストでは、31モデルが何らかのアジャスタブル機能が備わっている。ロフト角/フェース角とライ角の調整機能がついたものもあれば、『可変ウエイト』を搭載しフィッティングの可能性を向上させているものもある。特に特徴的だったのがクリーブランドの「ランチャー XL」の調整可能な『ロフトスリーブ』で、12のセッティングが可能になっている
・限界は押し広げられるものだし、少なくとも追求されるべきものだ。テーラーメイドの「STEALTH」シリーズ(特に注目は「STEALTH PLUS」)はボール初速の向上と大きな飛距離を実現している
・コブラの「LTDx」の注目点は「ゼロCG」だ。「正確性」はやや欠くもののそれ以外は良いパフォーマンスを見せた一方、「LTDx LS」は初速に関してどのクラブにも対抗するものとなっている
テスターからのフィードバック
・テーラーメイドの「STEALTH」シリーズがデビュー以降、ゴルフ業界の話題となっていることは間違いない。「STEALTH」、「STEALTH HD」、「STEALTH PLUS」は(ご存知の通り)全て赤いカーボンフェースが特徴。全体として、同シリーズはなかなかの評判で「打感」と「打音」はともに肯定的に受け入れられている。このカーボンフェースには様々な評価があるが、テスターは「MyStealh+」プログラムを通じてできるカスタマイズはお気に入りの様子。何人かは、フェースのフィードバックが分かりにくく、ソリッドに当たっているのかそうではないのかが区別しづらいと言っている
・ヘッド形状と輪郭は、ほとんどのテスターにとって重要な特徴となっていた。テスターは、ミズノ「ST-Z 220」、「ST-G 220」、キャロウェイ「ROGUE ST MAX LS」、「ROGUE トリプルダイヤモンドLS」、テーラーメイド「STEALTH PLUS」、タイトリスト「TSi3」、「TSi4」、プロトコンセプト「C01D」、コブラ「KING LTDx」、そして「KING LTDx LS」の見た目を気に入っていたようだ
・「打感」で最も高い評価を得ていたドライバーとして、「STEALTH PLUS」、「STEALTH」、「STEALTH HD」、ミズノ「ST-Z 220」、「ST-X 220」、コブラ「KING LTDX」、「KING LTDx LS」、タイトリスト「TSi3」、キャロウェイ「ROGUE ST MAX LS」、「ROGUE STトリプルダイヤモンドLS」、ピン「G425 LST」、「G425 MAX」、そしてツアーエッジ「エキゾチック C722」が含まれている
打席での心構え
ここでは、次回の試打体験をより良くするための簡単な知見を紹介する。
・シャフト長 – メーカーは、みなさんが「飛距離」を求めていることは分かっているので、ちょっとばかりズルをしている。46インチのシャフトを使えばいつだって飛距離は伸びるが、基本的に「正確性」が損なわれバラつきが大きくなる。一方、短めのシャフトは、そこまで飛距離を損なうことはないが、スイートエリアに当たる機会も多くなるはず。関連したところだと、用品業界にはクラブ長の定義がなく、あるメーカーの45.75インチは他のメーカーだと46インチということも。次に試打をするときは、クラブの実際のシャフト長に注目した方がよいだろう
・調節可能ロフト – ロフト角調整するとフェース角が変わる。ロフトを寝かせれば(増やせば)フェースは閉じ、ロフトを立てれば(減らせば)開く。ロフト角とフェース角の関係性とフェース角の出球に対する影響を理解することで、ロフト調整機能を活用して「正確性」を改善することが可能となる
・調節可能ウエイト – 全てのウエイトシステムが同じように作られているわけではない。ウエイトをクラブの周辺にキープする一方、相当な重量をクラブヘッドの広範囲に渡って動かすことで、『可変式ウエイト』の可能性は最大限に発揮される。軽めのウエイトを少し移動させたり、中央付近で動かしても、弾道への影響はほんの僅かだ
・初速対寛容性 – 画期的なテクノロジーが期待されている一方で、「重心位置」というありふれた物理特性が、ボール初速を予測する最大要因になっていることに変わりはない。タイトリスト「TSi4」やコブラ「KING LTDX LS」のような重心が浅いクラブや、その他の低スピンデザインのモデルは一般的に、ボール初速が最速になるが、「MOI(慣性モーメント)」が低くなり「寛容性」が損なわれることがある
・良い見た目と良いパフォーマンスは相関しない – 見た目に価値を置き過ぎてはいけない。好みの見た目でなければうまく打てないという説もあるが、これを証明するエビデンスは特にない。全く興味のなかったクラブでいい結果がでることもよくある。見た目だけで判断せず、幅広く興味を持つことも大切だ
FAQ
ニュードライバーの購入にあたって
Q:どれくらいの頻度でドライバーを買い代えるべきか?
A:通常メーカーがクラブの性能を向上させるには3~5年かかる。みんな、その時々で真新しいものを手にしたいが、今使っているドライバーよりも、明らかに性能が優れたクラブが見つかったときに新しいドライバーを買い代えることだ。
Q:新たなフェーステクノロジーが話題だが、ボール初速をかなりアップすることができるドライバーは1つだけ?
A:違う。毎年のテストでもそうなのだが、誰もがボール初速をアップさせることができるドライバーというものはない。毎年、突出したドライバーはあるが、トップレベルのドライバーの平均ボール初速は、かなり近い傾向にある。だからと言って、全てが同じということはない。ランキングの下の方を見ると、ボール初速が遅いと言えるドライバーがあることも確かだ。
Q:シャフトは重要か?
A:もちろんだ。スピン量や打ち出し角の変化はそれほど大きくないが、シャフト交換によって得られるのは、正確性や、ボールのばらつき、総合的な安定性などの向上だ。
Q:ドライバーの試打では、何に注目すればよいか?
A:飛距離だけにこだわらないでほしい。あと数ヤード伸ばしたいのはわかるが、「方向性」や「安定性」を示す細かい数値を見逃してはいけない。弾道測定モニターでは平均値の下に小さく標準偏差が表示される。これらの標準偏差が「安定性」に深く関連するので、見逃さないようにすべきだ。
2022『ベストドライバー』(高ヘッドスピード向け)を決めるにあたり
Q:残りのデータはどこに?
A:我々は、圧をかけるようなデータ表で平均的な読者を圧倒したくはない。データ好きの方は、ここからデータをもっとチェックできる。皆さんのスイング特性に合わせ、最も良いパフォーマンスを発揮するものを出すためにフィルタリング機能も追加している。
Q:テスターにはどのようにフィッティングするのか?
A:オリジナルスペックから選ぶ方法をとっている。各テスターにフィッティングされるドライバーは、アップグレードオプションはなく、オリジナルのみ使用。ロフト角は、表示ロフトが9度か10.5度を使い、メーカーラインナップの中で利用できるフィッティング機能はすべて使う。つまり、ロフト角やライ角、フェースアングル(インパクト時のフェースの向き)の調節機能(ホーゼル)、可動式ウエイト、シャフトオプションなどの機能は最大限利用する。
Q:『Most Wanted ドライバー』はどのように決めるのか?
A:異常値を除いた後、「飛距離」、「正確性」、「寛容性」そして「ストロークス・ゲインド値」を算出。これらの値を重みづけして集計し、『Most Wanted ドライバー』を決める。
Q:「最も飛ぶドライバー」はどのように決定するのか?
A:最も飛ぶドライバーは、「トータル飛距離」「キャリー」「最長飛距離」(詳しくは上記の『Most Wanted スコア』を確認)の3指標によって決まる。
Q:「最も正確なドライバー」はどのように決めるのか?
A:最も正確なドライバーは、「ストレートショット率」と「プレイアブルショット率」(詳しくは上記の『Most Wanted スコア』を確認)で決まる。
Q:「最もやさしいドライバー」はどのように決めるのか?
A:最もやさしいドライバーは、「キャリー」「ボール初速」そして「ショット範囲」(詳しくは上記の『Most Wanted スコア』を確認)の3指標によって決まる。
Q:ルックスや、打音、打感などの主観的なフィードバック要素はどれくらいランキングに影響するか?
A:まったく反映されない。我々のランキングは、弾道解析モニター上のデータとパフォーマンス測定項目のみを基準とする。
Q:過去にあったようなヘッドスピードごとの結果詳細は公表されるのか?
A:公開される。これらの結果については、近く発表予定だ。
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