3月16日水曜日、ゴルフの統括団体であるUSGAおよびR&Aは、「長期にわたりコンスタントに増え続ける飛距離の増加に対応する変更」について、ゴルフ用品メーカーに公式通知を送った。

それらの内容は、将来の議論すべき多くの課題が書かれていたが、論点はたったひとつの前提に基づいている。

ゴルファーはボールを遠くに打ちすぎている。

それは本当か?

追跡した516,000,000以上のショットを保有するArccosデータベースを見れば、説得力のあるストーリーを伝えることができるだろう。


アーコス2021年飛距離に関するレポート

プレーヤーデータの選択方法:

・1年で少なくともドライバーによる60ショットが必要

・データ内でヒットした合計ショット数は29,466,594だった(2019年に470万、2020年に910万、2021年に1,570万)

・プレーヤーごとに、1年間のドライバー距離の中央値を計算

・次に、ショット単位ではなく、プレーヤー単位ですべてのプレーヤーの距離の中央値を調べる

・プレーヤー単位では、異常値の影響を制限するために「中央値」を利用。データセットが比較的一貫している場合は、「平均」が上手く機能する。ただし、データの一貫性が低い場合、異常値の影響を軽減する方法として「中央値」を使う(たとえば、20ヤードしか飛ばなかったトップしたティーショットなど)

・「20パーセンタイル値」、「80パーセンタイル値」は、単に「飛距離の長い」プレーヤーが打つ距離(80パーセンタイル値)と「飛距離の短い」プレーヤーが打つ距離(20パーセンタイル)を分けるために使用。「80パーセンタイル値」のプレーヤーとは、すべてのプレーヤーの80%より飛距離が長いということになる


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重要ポイント

・アマチュアゴルファーはあまり飛距離が出ていない

・Arccosプレーヤーの0.5%は飛距離の中央値が290ヤード以上だった

・1.5%は飛距離の中央値が280ヤード以上

・3.9%が270ヤード以上

・また、飛距離の中央値が199ヤード以下だったのは24.0%

・すべての年齢層とハンディキャップを通して、平均飛距離は200ヤード弱


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コースの距離

プレーヤーの選定方法:

・プレーヤーを選定して「飛距離の中央値」を算出するやり方は、上記で説明したものと同じ

・プレーヤーの飛距離の中央値に基づいて、彼らが行ったラウンドを調べる。そこから、「コース距離」と「飛距離」の関係を調べた


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重要ポイント

・一般的に、それほど長いコースをラウンドしていないようだが、ドライバーの飛距離の中央値を考えると、まだラウンドするコースの距離が長すぎる傾向がある

・全体の3%の人が6,900ヤード以上でプレーしている

・全ラウンドの8%が6,700ヤード以上のコースでラウンド。アメリカにある18ホールコースの約47%には、6,700ヤード以上のティーイングエリアが設置されている

・ドライバー飛距離の中央値が200〜219ヤードのプレーヤーは、ラウンドの47%を6,200ヤード超のコースでプレーしている。USGAは、平均ティーショット距離が225ヤードのプレーヤーには、5,800〜6,000ヤードのコースを推奨している。それにもかかわらず、飛距離が200-220ヤードのプレーヤーでさえ、大半を6,200ヤード超のコースでラウンドしている事実が見えてきた

・彼らはティーイングエリアを前に移動する必要がある


高度

・これは上記と同じプレーヤー情報から、ハンディキャップ別に分ける

・この分析では、コースの高度別にショットレベルに分けてティーショット距離の中央値を調べた


参考のため:

・ニューメキシコ州アルバカーキ:海抜5,312フィート(1619.0m)

・コロラド州デンバー:海抜5,280フィート(1609.3m)

・ユタ州ソルトレイクシティ:海抜4,226フィート(1288.0m)

・テキサス州エルパソ海抜3,740フィート(1139.9m)

・アリゾナ州フェニックス海抜1,058フィート(322.4)

・テキサス州ダラス海抜430フィート(131.0m)

・ニューヨーク州ニューヨーク(海面)


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重要ポイント

・高度は飛距離の短いプレーヤーよりも長いプレーヤーに有利なようだ

・海面5000フィート(1524.0m)以上ので得られるのは13〜30ヤード

・さまざまな高度でプレーする場合は、距離を最大化する弾道とスピンの役割を理解することが重要。言い換えると、カリフォルニア州サンディエゴ(海面)での弾道とスピン量の理想的な組み合わせは、コロラド州デンバー(5,280フィート:1609.3m)と同じではないことがある


「距離」の課題は多面的であり、USGAのようなゴルフ統括機関がこの現実を認め、闘っているのは明らかだ。しかし、明らかなのは「アマチュア」と「プロゴルファー」を横並びに考え過ぎている。週末ゴルファーだからといってコースを長くして良い理由にはならないし、距離が短いからといって時代遅れなコースとはならない。

少なくとも、今回のデータからそうは読み取れない。みなさんはどうお考えだろうか。