MyGolfSpyが独自に調査するゴルフボールの「品質テスト」、『Ball Lab(ボールラボ)』。今年で2回目となる最優秀賞を決める時期がやってきた。
『Ball Lab(ボールラボ)』とは、ゴルフボールの「構造」、「一貫性」、および「品質」が“パフォーマンスにどのように影響するのか”という私たちの好奇心から生まれた独自の調査だ。
多くのゴルファーが、ボール同士の違いを見分けるのは難しいと言う。我々もこのボールテストを行うまで、ゴルフボールの「品質」に関してまで気が付かなかったかもしれない。
しかし、2019年に初めて行った各モデルの品質テストの結果から、ゴルフボールの業界基準に疑問を持つようになり、それ以来、そのミスショットの原因はあなた自身のせいではなく、もしかしたらそのボールのせいかもしれないということを伝え続けている。
今回は、これまで行った数多くのボールテストから、各カテゴリーのボール「品質」における「最優秀賞(No.1)」を選出。 DTC (直販)ボール、30ドル未満のボール、そしてプレミアムボールまで、「最高品質」のゴルフボールを選び抜いた。
注:全ての最優秀賞は、現モデルの『Ball Labスコア』に基づいている。対象はウレタンモデルのみで、賞の受賞には、最低2つのボールモデルが必要。
最優秀「品質賞」
プレミアムブランド
競合他社が追い上げを見せる中、『Ball Lab(ボールラボ)』トップ10のうち4つがタイトリスト製品という快挙を成し遂げた。
タイトリストの現ウレタンモデルは、平均品質スコア「89.6」と高基準を保っている。特に「AVX」と「ツアー・スピード(Tour Speed)」2022年モデルは、前モデルからかなりの改善が見られた。
確かに同社はどこよりも多くのモデルを提供しているが、その分全体の品質が落ちてしまう可能性もある。近い将来、新しい「Pro V1」ラインナップが発売されるが、果たしてトップの座を維持することができるだろうか。
DTC(直販)ブランド
昨今は優れたDTC(直販)ボールの選択肢が多いためか、アメリカのスポーツ用品小売企業、『ディックス・スポーティング・グッズ(DICK'S Sporting Goods)』のマックスフライ(Maxfli)「ツアー(Tour)」シリーズがまだ注目されていないことは驚くことではない。
性能の素晴らしさに加え、ロボットによる品質テストで「88」という圧倒的な平均スコアを叩き出し、最新のマックスフライ「ツアー(Tour)」は最も品質の安定したゴルフボールのひとつに認められた。
No.1「品質」ゴルフボール
業界「No.1」と謳われるゴルフボールは、『Ball Lab(ボールラボ)』の品質テストでもNo.1を獲得した。
「Pro V1」2021年モデルの総合スコアは「97」と非常に印象的だった。品質はほぼ完璧で、「コンプレッション(硬度)」の一貫性が優れている唯一のモデルと言えるだろう。
No.1「品質」DTC(直販)ボール
「ツアーX(Tour X)」2021年モデルで、マックスフライは4ピースボールのコア配合と基本構造の両方を変更し、「デュアルコア」から「デュアルマントル」構造へと移行した。その結果、タイトリストに負けない一貫性に優れたボールに生まれ変わった。
不良ボールの数は1個のみで、「コンプレッション(硬度)」、「直径サイズ」、重量における「一貫性」のスコアがすべて平均を上回っており、「ツアーX(TourX)」はリーズナブルな価格帯の中で間違いなくトップ候補に入る。
私たちはまだ DTC(直販ボール)分野に飛び込んでいないが、総合スコア「91」を打ち破るのは簡単ではないはずだ。
No.1「品質」ソフトボール
一般的に「ソフトボール(柔らかいボール)」と聞いて最初に思い付くのはテーラーメイド「ツアー・レスポンス(Tour Response)」ではないだろう。「ソフトボール」とは、コンプレッション(硬度)値が「75未満」のボールをいう。
「ツアー・レスポンス」のコンプレッションは「73」 で、総合スコア「93」を記録した最高の「ソフトボール」かつ「非ツアーウレタンボール」。さらに『Ball Lab(ボールラボ)』全体でもトップ5に入る。
No.1「品質」20ドル以下
購入する際は2ダースセットとなるが、「20ドル以下」のカテゴリーでは、カークランド「パフォーマンス+ V2(Performance + V2)」が総合スコア「84」で圧勝した。
1ダース13ドル以下のコストコ3ピースモデルが、多くのブランドより「品質」が安定していることに驚きを隠せない。ボールを失くさず安定したショットを打ちたいなら、同じく安価な「リサイクルボール」よりも優れたオプションであることは間違いない。
No.1「品質」40ドル以上
40ドル以上の価格帯は主流メーカーがほぼ独占している領域であり、タイトリストを含む多くのメーカーが昨シーズンに価格を引き上げた。言うまでもなく「Pro V1」は決して安くないが、「品質」と「一貫性」を優先するのであれば選ぶ価値はある。
No.1「品質」30~40ドル
30ドルから40ドルの価格帯には、多数のDTC(直販)ボールが存在する(大量注文で1ダース30ドル以下も可能)。
このDTCカテゴリーには多くの優れた選択肢があるが、マックスフライ「ツアーX(Tour X)」はその中で最も「一貫性」に優れており、間違いなくタイトリストに負けず劣らずの最高品質ボールとして評価できる。
No.1「品質」20~30ドル
大量に購入しない限り、20ドルから30 ドルの価格帯でウレタンボールを購入するのは難しい。それでも、「Cut DC」は見事に条件を満たしている。最安値のボールではないが、「コスト」と「品質」を兼ね備えた賢明な選択肢だ。
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