・タイトリストが「TSR1」フェアウェイウッドとハイブリッドを発表

・「TSR1」は全体的な軽量化が特徴

・高打ち出しとMOI(慣性モーメント)/寛容性の向上を実現

・小売価格はフェアウェイウッドが349ドル、ハイブリッドが299ドル。先行販売は2月2日、発売は2月23日(アメリカ)

・※日本での発売および価格は、フェアウェイウッドが¥52,800(税込)、ハイブリッドが¥49,500(税込)、発売は同じく2月23日


「TSR1」フェアウェイウッドとハイブリッドがついに登場。「1」という最初の数字が最後に発売されるなんて・・・少なくともモデルナンバーだけで見れば。

数ヶ月前(厳密に言うと22年9月8日のことだった)、タイトリストは「TSR2」、「TSR3」、「TSR4」を含む「TSR」ドライバーとフェアウェイウッドをまず発表した。「TSR2+」フェアウェイウッドは、正直なところ予想外だった。

そして先週、タイトリストは「TSR2」、「TSR3」ハイブリッドを発表。さらに今回「TSR1」フェアウェイウッドとハイブリッドを発表し、これでシリーズが完結することになる。


あなたにとって“No.(TSR1)”?

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簡単な質問から始めるが、あなたのヘッドスピードは「40.2m/s以下」だろうか?

もしそうなら、あなたは「TSR1」の軽量設計の恩恵を受けることができる“適切なヘッドスピードのゴルファー“というタイトリストの定義に当てはまる。

これはなにも、高ヘッドスピードのゴルファーは使えないと言っているわけではなく、特に高い打ち出しとスピン量を求めているゴルファーにはこの「TSR1」テクノロジーがぴったりだ、ということだ。

それはさておき、「TSR1」フェアウェイウッドとハイブリッドは、軽量メタルウッドの要件に適している。まず、原則的に不必要なウエイトを削減することを目標としている。次に、高打ち出しとさらなる「寛容性」を実現するために、重心をわずかに低く、さらに後方に配置している。

すべてのゴルファーが、軽量クラブを速く振れるわけではないが、このターゲット層は概ねそのタイプと言えるだろう。

だから考え方は至ってシンプルで、「より速く振る」そして「より速いボール初速」を生み出すこと。これに打ち出し角を向上させると、うまく行けばさらなる飛距離アップが実現するというわけだ。

また、弾道とスピンの重要性を説くことが業界のトレンドになりつつあることも特筆しておきたい。明確にしておくが、ここではさらなるスピンと高弾道がポイント。

多くのゴルファーにとって、スピン量が少なく全体の弾道も低いと悪影響を及ぼす。そのため、次のフィッティングではそのことも考慮した方が良いだろう。


タイトリスト「TSR1」フェアウェイウッド

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「TSR」ドライバーにおいて、空力効率は大きく重視されるポイントになっているが、ヘッドが小ぶりなことに加え、表面面積が少ないフェアウェイウッドとハイブリッドは、既にエアロダイナミクス(空力特性)がすぐれている。

とはいえ、タイトリストはラインナップの中で最も高打ち出しで、最も「寛容性」の高いフェアウェイウッドの製造に着手した。180㎤で「TSR2」よりも投影面積は大きいが、サイズは190ccの「TSR2+」よりも小ぶり。しかし注目は「TSR2」より20g軽いことにある。

この軽量化の多くは、ヘッドの高い位置とヒール部分から余分な重量を取り除いて、重心を低くするのに役立つ『オープンホーゼル構造』によるものだ。これにより、最終的に「TSi」と比べて、15%ほど「MOI(慣性モーメント)・寛容性アップ」を実現できている。

タイトリスト「TSR1」フェアウェイウッドは右打ち左打ち用があり、番手は3番(15度)、 5番 (18度)、7番 (20度)、そして9番で(23度/カスタムのみ)がある。


タイトリスト「TSR1」ハイブリッド

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「TSR1」ハイブリッドは、形状のつながりという点で、従来のハイブリットというよりも小ぶりなフェアウェイウッドのように見える。これは意図的に、対象ゴルファーが打ちやすいように見えるハイブリットにすることを意識したためだ。

そのため投影面積が大きく、アドレスでよりフェースが見えるようになっている。また「TSR1」ハイブリッドで一番ロフト角が小さい番手が4Hで20度なのもそのためだ。

パフォーマンスに関して言うと、前作よりも1/2インチ長くなっている一方でMOI/寛容性は向上している。そして一番大切なことは、バランスを増やすことなくこれを実現したことだろう。

一般的にハイブリッドに装着されるシャフトのチップ部の直径は0.370インチ。しかしフェアウェイウッドとドライバーのシャフトだと0.335インチとなっており、「TSR1」ハイブリッドに0.335インチを付けることで、数グラムの軽量化に成功している。

タイトリスト「TSR1」ハイブリッドは右打ち左打ち用があり、番手は4H(20度)、5H (23度)、6H (26度)、 そして7番(29度/カスタムのみ)がある。


純正シャフト

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通常の純正シャフトよりも軽量なことは、「TSR1シリーズ」の軽量ストーリーの一部でもある。

「TSR1」ドライバー同様、タイトリストでは三菱「MMT SpeedMesh(MMTスピードメッシュ)」シャフトを「TSR1」フェアウェイウッドとハイブリッドに装着。40gバージョンはR2、R、そしてSフレックスがあり、35gバージョンは(非常にソフトな)R3がある。

「MMT SpeedMesh(MMTスピードメッシュ)」ハイブリッドシャフトは、やや重くなっているがそれでも50gを切るウエイトだ。

純正グリップは43gの「Tour Velvet Lite 360(ツアーベルベッドライト360)」だ。


タイトリスト「TSR1」フェアウェイウッドとハイブリッド – 価格・発売時期

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小売価格はフェアウェイウッドが349ドル、ハイブリッドが299ドル(アメリカ)。

先行販売は2月2日。店舗での発売は2月23日(アメリカ)。

※日本での発売および価格は、フェアウェイウッド「TSP120 50シャフト(S/SR/R/L)」が¥52,800(税込)、ハイブリッド「TSP121 55シャフト(S/R/L)」が¥49,500(税込)。共に「L」はカスタムモデルとなっており、価格が異なる場合がある。

発売は、同じく2023年2月23日となっている。