キャロウェイ「CB」ウェッジ
・キャロウェイが新作「CB」ウェッジシリーズを発表
・キャロウェイウェッジ初の『ウレタン・マイクロスフィア』を採用
・ターゲットゴルファーに向け選択肢を簡素化
・発売は7月7日からで価格は159.99ドル(アメリカ)
※日本価格は¥ 24,750 から (税込)、発売は7月14日予定
易しいウェッジは巷に溢れている。シャフトが短くなりヘッドスピードが遅くなれば、ミスをする方が難しい。
ここ数年、クリーブランドやPING、そしてエジソンゴルフはキャビティバックのウェッジを発売した。各モデルともアベレージゴルファーがよりピンに寄せやすい設計になっている。私も初代「GLIDE(グライド)」からPINGのウェッジを使っているが、ずいぶんと重宝している。
そんな中、前回は鍛造ウェッジを提案してきたキャロウェイが、今回キャビティバックウェッジをアップデートした。
では、その詳細を見てみよう。
「CB」ウェッジ – 脱「マックダディ」
「マックダディ CB」が発売されたのは2020年のこと。だが、この後継モデルが皆さんを驚かせることはもうないだろう。なぜなら、キャロウェイがLIVゴルフに移籍したフィル・ミケルソンに距離を置いていることで、「マックダディ」というネーミングは同社の中で消滅したからだ。
そんな経緯から、代わりといっては何だが、今回「マックダディ CB」ウェッジの後継モデルとして出てきたのが「CB」ウェッジというわけだ。ちなみに、そのまんまだが、(CB)はキャビティバックってことね。
キャロウェイ初
新モデルは従来のウェッジよりも「寛容性」が高いシンプルな見た目でサイズも大きい。しかし、単に易しいだけではない。キャロウェイは、この「CB」ウェッジをクラシカルなウェッジと感じて欲しかったようで、プレーヤー数百名の「好みの周波数」を分析した。
その結果、ウェッジにおける好ましいサウンドは静かで、音の持続時間は短めであることがわかった。
そこでキャロウェイは、伝統的なウェッジの感触を再現するために、同社のアイアンで採用している『ウレタン・マイクロスフィア』テクノロジーを、この「CB」ウェッジに採用したというわけだ。
私はこの4年間に渡って『ウレタン・マイクロスフィア』が注入されたアイアンを使ってきたので、ソフトでソリッドな「打音」になることは間違いないと思う。
今回のウェッジは、ロフト角が54度から60度まであり、フルフェースの「JAWSグルーブ(溝)」が特徴。新しいフェースブラスト処理でスピン性能もさらにアップしている。
ソールは幅広だが、フラットではない。「トライレベル・ソール」デザインによって滑らかに削られているリーディングエッジが、ハイバウンスと相まって滑る板のような役割を果たし、抜けも良く、ダフリによるミスを軽減し、さらに「寛容性」がアップ。トレーリングエッジのグラインドにより多用性も向上している。
ロフト角のラインナップは、48度から60度までの2度刻みとなっている。バウンス角が一番大きいのは56度のSWで、2つあるLWはグリーン周りの使い勝手をアップさせるために、バウンス角が小さくなっている。
昨今はアイアンがストロングロフトになっているので、GWが48度というのも珍しいことではない。故に、キャロウェイ「CB」ウェッジには、ターゲット層に向けて「寛容性」と「多用性」の適切なコンビネーションとともに幅広い選択肢がラインナップしているというわけだ。
そのターゲット層は以下の通りだ。
今回のモデルはツアーレベルのウェッジではないし、ウェッジにかなりの精密性を求める上級者のために微調整されているわけでもない。“フリーサイズ”デザインなので、この「CB」ウェッジは、中~高ハンディキャップのゴルファーを意識したウェッジになっている。
キャロウェイ「CB」ウェッジ – シャフト&グリップ -
キャロウェイ「CB」ウェッジの純正スチールシャフトは、トゥルーテンパー「Elevate 95(エレベート95)」でカーボンシャフトは65gの「Project X Catalyst(プロジェクトXカタリスト)」とWMSフレックスの「UST F1」だ。
また、さらに興味深いのはゴルフプライドの「SG1」グリップだろう。長さは292㎜と少し長く、グリーン周りの繊細なショットでより短くグリップすることができる。
以前にもこの試みはやっていて、あらゆるウェッジでこれがスタンダードにならなかったことは理解できないが、今回キャロウェイがこのグリップを採用したことには拍手を送りたい。
キャロウェイ「CB」ウェッジの価格と発売時期
キャロウェイ「CB」ウェッジの価格は1本159.99ドルで先行販売は6月30日から。店頭では7月7日にデビューする。
日本価格は1本¥ 24,750 から (税込)、発売は7月14日予定となっている。
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