どこのカテゴリーに入るのかはっきりしないクラブは、記事ネタにしたりコースであれこれ使い回すと面白いことが良くある。

テーラーメイドの「ミニ」ドライバーやリッキー・ファウラーの「F6バフラー」、そして再来となったキャロウェイ「APEX UW(ユーティリティウッド)」といったクラブは、従来のゴルフクラブのセッティングでは対応できないニーズを満たすためにある。

我々のポッドキャスト『No Putts Given』の視聴者(あるいはリスナー)なら、私がセッティングにおける“移行ゾーン”と呼ぶものについて話をしていたことはご存知のはずだ。このゾーンは、セッティングの中で一番飛ぶフェアウェイウッド(あるいはドライバーの場合もある)と一番飛ぶアイアンの間を指す。

つまり、フェアウェイウッド、ユーティリティ、ユーティリティアイアン、そして“他にもある興味深いモデルたち”を自由に組み合わせて選択することができる、「セッティング間のスポット(複数ある場合あり)」のことだ。

そして、この“他にもある…”に当てはまるのがキャロウェイの「APEX UW」だ。


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キャロウェイ「APEX UW」について

キャロウェイ「APEX UW」は、“中間層”クラブとして適したモデルだ。フェアウェイウッドやユーティリティにそっくり代わるもの、というわけではないが、両クラブの長所をいくつか持ち合わせている。

飛距離が出る“ミックス犬”といったところかな。

キャロウェイ曰く、「APEX UW」はPGAツアーのベストプレーヤーたちにとって“間違いのない”選択肢で、多様性がセールスポイントだという。

この言葉に馴染みのない人にお伝えすると、“多様性”とは一般的に、様々なライやコンディションから効率良く打てるということを意味する。


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「APEX UW」の場合、具体的に言うとフェアウェイやラフから高く上げて硬い場所にソフトに落とす必要がある、“あらゆる場面”だ。

そして売りとなるのが、「高打ち出し」、「大きい落下角度」、そして「精密なコントロール性能」。

最高だね。絶対買いだよ。

上級者なら、キャロウェイが言うニュートラルなデザインを気に入るはず。重心位置がヒール側にもトゥ側にも偏ってないから、理論的にはスキルのあるゴルファーが必要に応じてボールを曲げる(あるいは曲げない)ことが可能だ。


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「APEX UW」のテクノロジー

必要のない機能をたくさん搭載することがデザインの目的ではないことは明らかだが、キャロウェイは、同社の特徴的なテクノロジーの多くを「APEX UW」に採用している。

まず『バットウイング形状』の『ジェイルブレイク』を搭載。同社『ジェイルブレイク』の最新版は、ボディの剛性を高めることでフェースがさらに効率的に機能し、よりエネルギーがボールに伝達される。

またAI設計の『C300°カップフェース』により、さらなる飛距離とスピンコントロール性を実現。(誰だ、『スピンシステンシー』って言ったのは?)

最後に『カットウェーブプロソール』デザインにより、芝の抜けもスムーズだ。


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おすすめ層は?

キャロウェイによると、この「APEX UW」はツアープレーヤーや上級者、そしてボールストライカーに向いている。

彼らのクラブなんだから、アレコレ言うつもりはないけど…。

とはいえ、少なくともキャロウェイは、間違いなくゴルフクラブ界の異端である「APEX UW」の世間からの信頼を築くために、このモデルを多少、型にはめ込んだ可能性はある。

ドローバイアスになっていないことがその一因(市場にあるウッドの多くは若干ドローバイアスになっている)かも知れないけど、このクラブは、打ち出しが高く、着地がソフトで、あらゆるライで使えるギアだ。

また、同等のフェアウェイウッドよりシャフトを短くすると“打ちやすく”なるけど、実際、キャロウェイもそのように説明している。

このクラブは誰にでも合うとは言わないが、資料を見るとキャロウェイが伝える以上に使い勝手が良いようにも見えるのだ。


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キャロウェイ「APEX UW」- スペック・価格・発売時期

キャロウェイ「APEX UW」はロフト角17度、19度、21度がラインナップしており、ほとんどの5番、7番ウッド、ユーティリティの2番、3番、そしてモデルによっては4番の代わりとなる。また同系統のユーティリティアイアンの代替クラブとしても使える。

純正シャフトは三菱の「MMT」で重量は70gか80gで、標準のシャフト長は21度モデルが41インチで、17度と19度モデルは41.5インチ。多くの人にとっては同等のユーティリティよりも長いが、同等のフェアウェイウッドよりは短くなっている。

キャロウェイ「APEX UW」の価格は299ドル。先行販売は8月19日からで、店舗では9月8日から発売される。

日本発売日は9月を予定。価格は、1本¥50,600(税込)