新しいタイトリスト「Tシリーズ」アイアンは、同社曰く“3D哲学”に基づいて誕生した「第3世代のアイアン」だ。タイトリストの“3D”は、Distance(飛距離の精度)、Dispersion(ばらつきの抑制)、そしてDescent angle(適切な落下角度)を指す。
最初の2つの“D”は切っても切れない関係だ。
競合各社のアイアンは、何とか数ヤードアップさせるためにストロングロフト化しているが、タイトリストにとっての最初の“D”はそうではない。「飛距離」ではなく、「飛距離の精度」のことを言う。
つまり安定した飛距離をゴルファーにもたらすということだ。
「左右のミスはゴルファーの責任で、前後のミスはフィッターの責任」というタイトリストの考えはあるが、これが上手くいけば、2つ目の“D(ばらつきの抑制)”は解決したも同然だ。
そして、最後の“D(適切な落下角度)”が何かといえば、グリーンで確実に止まるためのボールの落ちる角度を指す。
今回の“3D”には噛み合わないが、タイトリストのアイアンフィッティングに対する考え方を締めくくるのが、「ギャップ」に対するタイトリストの考え方だ。
番手間のギャップを「5mph(2.24m/s)」にするというのがフィッティングにおける同社の方向性だが、ほぼ必ずと言って良いほど、初速が落ちて“3D”が実現できないポイントがあるのだとか…。
面白いことに、最初にNGとなるのが「落下角」だ。
もはやコンボセットが当たり前
コンボセットを使っている人は、そうする理由があったはずだ。私の場合は、ロングアイアンにはさらなる「寛容性」が欲しいし、ショートアイアンには「小ぶりなヘッド」を求めている。
それに、モデルを組み合わせるって単純に楽しいでしょ?
タイトリストでは、同社の「5mph(2.24m/s)」の考え方によってコンボセットが必須と考えるようになった。
ジャスティン・トーマスが、「MB」の4番ではなく「T100」を使っているのはこの“5mph”が理由となっているようだ。マックス・ホーマが「MB」の5番を「T100」にして、「MB」の4番を「T100S」(現在は「T150」)にしたのも同様。
そして、これはアマチュアにも当てはまる。我々のフィッティングの結果、MYGOLFSPYスタッフのクリス・ニッケルは「T100」の4番を「T200」にしたし、私も「T350」のロングアイアンを「TSR2」ハイブリッドに取り替えた。
数字で見ると、PGAツアーのプロの80%がセッティングを組み合わせている。つまり、我々の中でそうする人が多くなるのも当然と言えば当然ってわけだ。
「F」を搭載
このシリーズをよく知らなくても、上記でお伝えしてきたことは初代「Tシリーズ」から言えることだが、新モデルには「F」が加わっている。
モデル全体を見てみると、タイトリストは「性能」はほぼ問題なしと思っているようだが、新世代の「Tシリーズ」はもう少し向上できるチャンスと位置付けている。
では、4モデルあるタイトリスト「Tシリーズ」を具体的にチェックする前に、まずこの新しい「F」は「フィーリング」を意味し、「Tシリーズ」全体を通して向上しており、改善を施したポイントであることは明確に言っておこう。
タイトリスト「T100」アイアン
タイトリスト「T100」アイアンはPGAツアーで最多使用率を誇っている。同社は、これを今以上に向上させたいという野望はあるだろうが、これに関して非常に厄介な問題となっている。
というのも契約プロが、「形状を変えるな」と「初速アップさせるな」と要求するのだから。
では、どうすればよいのか?
こうした“制約条件“を考えれば、タイトリスト「T100」がフル鍛造構造の「デュアルキャビティ」のままなのも当然だろう。
一方、タイトリストがわざわざクラブヘッドについて注釈を入れることはなかったものの、ヒールとトゥの低い部分に「D18高密度タングステンウエイト」を採用している。これは、ロフト角にもよるがおおよそ80g分に当たる。
また、アップデートされた「T100」のデザインとして、フェース中央の後ろに配置された「サポートバー」からウエイトを少々削減。これにより、重量がヘッドの低い部分に再配分され、ロングアイアンの打ち出し角が少し高くなっている。
改善した「打感」
タイトリストも他社と同様、予測ソフトを活用して「打音」と「打感」を調整している。今回はこれにより「サポートバー」が見直され、「打音」と「打感」の改善の主要因となったようだ。
バックプレートの中に隠れているのが、「打音」と「打感」を改善する再設計された「サポートバー」だ。
向上した飛距離精度
タイトリストによると、「T100」でもう一つ向上したのが「飛距離の精度」だという。これは改良されたフェースのミーリング加工により実現したスピンの安定性向上の結果だ。
これは、タイトリストが「Tシリーズ」の製造工程の一環としてフェースの平面精度を完璧にしたことで実現した。以前の工程では、深いミーリング跡が残りそれを研磨する必要があったが、最新工程では深いミーリング跡が残らないため最終的な研磨が不要になったというわけだ。
研磨の工程を省けば、より溝の形状が安定する。
だからスピンに一貫性が出て、飛距離の精度も高まるのだ。
『バリアブルバウンスソール』が進化
最後にタイトリストが搭載したのが『バリアブルバウンスソール』だ。これまでの「Tシリーズ」のトレーリングエッジの抜けはイマイチだったが、今回のシリーズではスムーズになっており、抜けが向上しているという。
コスメにおいては、全てのニュー「Tシリーズ」で言えることだが、すっきりした外観とモデルごとの一貫性がキープされている。「Tシリーズ」では、シームレスなセッティングが可能になるように全モデルがすっきりとした見た目になっている。
タイトリスト「T100」アイアン – 純正スペック
タイトリスト「T100」の純正シャフトは、トゥルーテンパー「AMT Tour White(AMT ツアー ホワイト)」スチールとMCA「Tensei White AM2(テンセイ ホワイトAM2)」カーボン。
グリップは「タイトリスト・ユニバーサル360」が純正で、「Tour Velvet(ツアーベルベット)」や「Crossline(クロスライン)」に似ている。
タイトリスト「T150」アイアン
「T150」は「T100S」に変わるアイアンだ。分かりやすくするために細かいことは置いておくが、「T100S」は基本的に「T100」のストロングロフトバージョンだった。
しかし今回の新しい「Tシリーズ」では、この2モデルに少し違いがある。それこそがモデル名に“50”が足され、同社が「飛び系ツアーアイアン」とした理由となっている。
また、「T100」、「T150」、「T200」ではブレード長とオフセットがほぼ同じ。
「T150」は「T100」に比べるとトップラインにやや厚みがあり、ソールも若干幅広(ヘッド形状は同じ)だ。トップラインについては、「T100」のトップラインが薄すぎると感じていた「AP2」の使用者層の意見が取り入れられており、幅広ソールにすることで、余剰重量が低部に配置されトップラインが厚めになったことにより重心の影響を相殺している。
『マッスルチャンネル』が進化
このモデルの一番の注目ポイントは、「T150」のフェース背部にある初速アップを可能にする進化した『マッスルチャンネル』だろう。「T100S」に比べ、今回は『マッスルチャンネル』をよりフェースセンターに配置。これにより「打感」が向上しつつも、前作の打ち出しと初速特性はそのままになっている。
また中空部分に埋められた成形シリコンも「打感」の向上に一役買っているようだ。
「T150」の初速向上はストロングロフトも影響しているが、主要因となっているのはこの『マッスルチャンネル』であることは特筆すべきところ。同じロフト角で試打すると、「T150」の方が「T100」よりも初速アップしている。
タイトリスト「T150」アイアン – 純正スペック
タイトリスト「T100」の純正シャフトは、トゥルーテンパー「Project X LZ」(スチール)とMCA「Tensei White AM2」(カーボン)。
グリップは「タイトリスト・ユニバーサル360」が純正だ。
タイトリスト「T200」アイアン
「T200」は、個人的に「Tシリーズ」の中でいつも厄介者だった。初代版の可視化されていた『マックスインパクト・テクノロジー』から前作のコスメに至るまで、「T100」と「T100S(現「T150」)」の隣に並べると場違いに感じていた。
さらに最悪なのは、ブレード長とオフセットが「T100」と同じなのに、実際よりも大きく見えてしまっていたこと。これじゃ、ほとんどの上級者がアイアンに求めるここと正反対だからね。
ところが今回については最も基本的な部分だけで言うと、サイズと形状は変わってないが、「見た目」と「打感」が大幅に改善しており「T200」からの努力の跡が伺えるのだ。
「T200」の前作2モデルになびかなかった私に言わせれば、今回のタイトリストは「良くやった」という感じだ。
外観において、基本的なコスメ以外で一番変わったところはトップラインにある。前作が実際よりも大きく見えてしまったのはこの部分なのはほぼ間違いないが、新しい「T200」では、トップラインが面取りされ研磨されている。結果としてサイズは同じなのに、前モデルよりも見た目は圧倒的に小さく見えるようになった。
内部においては、初速アップを実現する『マックスインパクトコア』をサポートするバーが、ヒール側そしてフェースに近づいている他、コア自体がやや薄くなっている。
上記に挙げた全てが背部構造を固定するフランジと共に機能することで、特に周波数が調整され「打感」が大幅に向上するのだ。
なお余談になるが、リアフランジ(中空のバックフェース部分の内部)にはリブが走っており幾何学パターンが入っている。このレイアウトはセット間のロングアイアンとショートアイアン、そして「T200」と「T350」では異なる。
バックプレートはどうなったのか?
タイトリストは、前作でプラスチックのバックプレートを採用したことで反発を受けていた。みなさんも同じような気持ちだったのなら、これから私が伝えることでまたその当時の気持ちを思い出させることになる。
というのも、新しい「T200(そして「T350」)」にもプラスチックのバックプレートが使われているからだ。因みにプラスチックを使ってもコストカットされるわけじゃない。ぶっちゃけ、ここにプラスチックを使うなんて可笑しくも感じるほどだ。
しかし、プラスチックを使うと代替素材より約10gの軽量化が可能になり、かなりのウエイトセーブとなる。
つまりプラスチックは、パフォーマンスの向上に役立つということだ。
今回変わっているのは、工業用テープの代わりに高強度接着剤でバックプレートをフランジに固定したということ。
そして、その打音は秀逸だ。
前モデルの音は“プラスチック”のようだったが、新モデルはより金属的な感じがしてそれが「打感」にも表現されている。
そして最後に伝えたい注目ポイントは、7番アイアンのロフト角が0.5度(30.5度)立っていること。タイトリストでは、これでも適切な落下角度に必要な高さが出せるし、ややストロングロフトになったことで、この「T200」が試打で選んでもらえるアイアンになると考えているのだ。
しかしドライバー同様、全てのアイアンフィッティングでロフト調整を含めるべきということは改めて伝えておきたいと思う。
良い例が私自身で、純正ロフト角のアイアンを使っていたのは遥か昔の話だ。
タイトリスト「T200」アイアン – 純正スペック
タイトリスト「T200」の純正シャフトは、トゥルーテンパー「AMT Black」(スチール)とMCA「Tensei Blue AM2」(カーボン)。
グリップは「タイトリスト・ユニバーサル360」が純正だ。
また「T200」はタイトリストのカスタムプログラムで、2、3、4のユーティリティアイアンもラインナップ。ユーティリティ2モデルの中で、「T200」の方がコンパクトなヘッド形状になっている。
タイトリスト「T350」アイアン
今回のタイトリスト「Tシリーズ」のラインナップの中で、前作「T300」から「T350」になったことが間違いなく一番の世代間刷新だろう。
その大部分はコスメに集約されており、「T350」はヘッドが大型化されているにも関わらず、他の「Tシリーズ」のラインナップと並べても(基本的には)場違いには感じない。
今回の刷新は、タイトリストが「T300」でできる限界に達したことを認めたことから始まった大幅なオーバーホールで、このアイアンをさらに向上させるということは、デザインをほぼ一から見直すことを意味していたようだ。
また、これはある程度シンプルにするという意味も含まれている。
「T300」は他の「Tシリーズ」より明らかに差別化されていたが、今回の「T350」はコンセプトとしては、「T200」の大型版と捉えることができる。だからこそ、タイトリストがこのモデルを『究極のスコア改善型アイアン』と呼んでいるのだろう。
個人的には、この方が話をお伝えしやすい。
「T350」はフェース高があり、結局のところブレードも大きくなっているが、デザインと技術的要素は「T200」を継承している。
外観を見ると、「見た目」は(おおよそ)他の「Tシリーズ」と同じ。内部には『マックスインパクトコア』(サポートバー)に加え、「T300」系統では初となる『デュアル(ヒールとトゥ)タングステンウエイト』(前作まではトゥのみにタングステンを搭載)が採用されている。
後部フランジの構造は「T200」と同じだが、特に「T350」向けに設計され最適化されているのも特徴だ。
一方、ここで挙げたことは全てパフォーマンスの向上につながるが、最も大きな違いとなるのが「打感」。『「T350」は「T300」より改善している』という言葉では、控えめに感じるほどだ。
実際ライ角をフィッティングしてもらい「T300」を試打したが、正直言ってよろしくなかった。つまらないというか、微妙というか…、ともかくどんな表現であれ「T350」ほどソフトで良い感じのフィーリングとは思えなかった。単体では分からないかも知れないが、打ち比べると雲泥の差があったのだ。
恐らく、前作「T200」から新しい「T200」を打ち比べても似たようなものだと思う。
簡単に言うと、「T200」に興味はあるけど大型ヘッドやもっと易しいモデルを求めているなら、単純に「T350」を選ぶと良いだろう。
タイトリスト「T350」アイアン – 純正スペック
タイトリスト「T350」の純正シャフトは、トゥルーテンパー「AMT Tour Red」(スチール)とMCA「Tensei Red AM2」(カーボン)。
グリップは「タイトリスト・ユニバーサル360」が純正だ。
タイトリスト「U505」ユーティリティアイアン
タイトリスト曰く、この「U505」はハイブリッド(ユーティリティ)のようなパフォーマンスをもたらすという。セッティングの中にハイブリッドを入れるべきなのに、(ハイブリッドが嫌いという理由で)使っていないというゴルファー向けのユーティリティアイアンだ。
そんな人っていっぱいいるよね…。
といわけで、サイズがちょっとだけ大きめと思われそうだが、この「U505」は少しだけスリム化されている。
つまり、新モデルは前作の「U505」と比べてブレード長が短く、シャローフェースが採用されているのだ。簡単に伝えると、前作が市場にあるユーティリティの中で一番ダサかったとまでは言わないけど、その前モデルよりもダサさが軽減しているように思う。
そして、新しい「Tシリーズ」のラインナップと同じように、今回の「U505」ではより「打感」が重要視されている。アイアン同様、これは再設計されたサポートバーとバックプレートのリブ構造の賜物だ。
また、このバックプレートのデザインはアドレスの「見た目」の向上にも一役買っている。タイトリストでは、ツアーからのフィードバックに基づき、アドレスでクラブの見える部分をなくすためにバックプレートを変更。これは、タイトリストがパフォーマンスベネフィットを犠牲したということではなく、できるだけスッキリした「見た目」にしたということだ。
ユーティリティアイアンの補正下着みたいな感じかな。
タイトリスト「U505」のパフォーマンス
「U505」の進化は「見た目」と「打感」だけじゃない。
シャーシが再設計されたことで、やや低重心化され高打ち出しを実現。また、オフセンターヒット時のパフォーマンスも特にヒール側で向上している。
また、今回の発表で何度も登場したがタイトリスト「U505」ユーティリティは、進化した『バリアブルバウンスソール』が採用されており芝の抜けもよりスムーズになっていることも特徴だ。
「U505」ユーティリティ – 純正スペック
タイトリスト「U505」の純正シャフトは、「Project X HZRDUS Black 4G」。
プレミアムシャフトは、グラファイトデザインの「Tour AD-DI」(85g)と「Tour AD-IZ」(95g)だ。
グリップは「タイトリスト・ユニバーサル360」が純正となっている。
ところで、他のモデルは…?
タイトリストの製品発表を過去数年に渡って追いかけてきた人なら、新しいキャビティアイアンとマッスルバックとともに主力アイアン(「AP」、現在の「Tシリーズ」)の発売周期をご存知のはず。例年なら、これは夏の終わりか秋の初めのことで、超初心者向けのアイアン(「T400」)も翌年に登場するという流れだ。
ところが今回は様子が違う。
現行の「T400」はしばらくシリーズに残る予定。
どこかのタイミングで「T400」(あるいは「T450」かも)は発表されるだろうが、次回モデルは完全刷新版になるだろうし2024年初頭にリリースされるということはないだろう。
タイトリストは、コブラ「F-MAX」やミズノの「Hot Metal HL」シリーズの動きを冷静に見極めているようにも見える。
つまり、「T400」に変わるクラブは高い打ち出しとスピンが必要な中ヘッドスピードのゴルファーをメインに設計されることは間違いないだろう。
発売されるはずだが、具体的な日程はないしまだまだ“お取り込み中”ということだ。
「T400」同様、「620CB」の後継モデルも未定。
一方「CB」に関して言うと、「CB」は「T100」とかなり共食いのような状況になっていたというのがタイトリスト内部の考え方で、今回の新しい「T100」の登場により使用中の「CB」に執着するゴルファーはさらに少なくなると見込んでいる。
「CB」のターゲット層を決めることが本筋ってことだ。
パフォーマンスがそこまでじゃないクラシカルな形状を求める「T100」の層なのか?彼らのニーズは?もっと言うと、作る意味があるのか?
タイトリストの各アイアンにはそれぞれの役割があり、「CB」が適正に埋められる明確な部分はないというのが現状だ。
つまり、タイトリストが完全に「CB」にピリオドを打つわけではないけど、このモデルの優先度はそこまで高くないってことだ。
新しい「MB」について
「MB」は発売が迫っている訳ではないが、真のカスタマイズに対する究極の“実験台”になる可能性を秘めている。
「MB」については、ちょっと興味深い。
タイトリストには、「MB」を向上させられるという考え方もあるが、結局、それって「T100」になるだけのこと。
その点では、「CB」同様、新しい「MB」は不要ということになる。
とは言え、ツアーには「MB」マニアも存在する。故に、この分野がタイトリスト曰く「プロジェクトフィール」とする、ありそうにない“実験台”となっているのだ。
例えば、ジャスティン・トーマス用にCNCのフルミーリングが施された「MB」アイアンがそう。
タイトリストでは大衆向けの「MB」をデザインするのではなく、この分野を異なる素材、異なるソールデザイン、異なるブレード長、異なるトップラインの厚みを試す機会として利用。現在の同社は、世界のトッププレーヤーの意見を聞くことで、複数のデザイン要素をどのように引き出し組み合わせて、個々に合うカスタムフィッテイングに近づけられるのかということを理解し始めているのだ。
ボーケイ・ウェッジシリーズも恐らくこれと同じだろう。
ご存知の通りボーケイ・ウェッジには、バウンス、グラインド、トップラインなどが異なるロフト角56度のサンドウェッジのオプションがいくつかあり、個々の特定のパフォーマンスの要望に対応している。
機能の面から言えば、アイアンでそんなことができるはずない、なんてことは断じてない。
随分先の話になるだろうが、最終的には一般ゴルファー向けのクラブにもこれは波及していくはずだ。
それについては、また後ほど。
とにかく今の所で言えば、タイトリストが新しい「Tシリーズ」を4モデル発表したということ。アップデートされたカタログは、特に正しくフィッティングしミックスされるなら幅広いゴルファーに役立つはずだ。
タイトリスト「Tシリーズ」の発売時期と価格
タイトリスト「Tシリーズ」アイアンの先行発売とフィッティングは本日スタート。店頭での発売は8月25日からだ。
小売価格は1,399ドル(スチールシャフト)と1,499ドル(カーボンシャフト)。
日本発売および価格
・T100 アイアン:6本セット(#5-#9、P) ¥165,000(税込)、シャフトはDynamic Gold(スチール)/N.S.PRO® MODUS³ TOUR115(スチール)。
・T150アイアン:6本セット(#5-#9、P) ¥165,000(税込)、シャフトはN.S.PRO® MODUS³ TOUR120(スチール)/ N.S.PRO® MODUS³ TOUR105(スチール)。
・T200 アイアン:6本セット(#5-#9、P) ¥165,000(税込)、シャフトはN.S.PRO® 105T(スチール)/ N.S.PRO® 880 AMC(スチール)/ TENSEI AV BLUE AM2(カーボン)。
・T350アイアン:6本セット(#6-#9、P、W(48)) ¥165,000(税込)、シャフトはN.S.PRO®105T(スチール)/ N.S.PRO®880 AMC(スチール)/ TENSEI AV RED AM2(カーボン)。
・U505ユーティリティアイアン:1本 ¥38,500(税込)、シャフトはTENSEI AV BLUE AM2(カーボン)
23年8月25日発売。
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