新しいクリーブランド「HB SOFT 2」パターは、期待を上回る新たなギアのように見える。

もちろん、その期待に応えなければというかなりの重圧もある。

そして、クリーブランドのパターは、期待以上のギアとしては過小評価されていることは間違いないし、正当な評価も受けていない。

2013年に発売された「スマートスクエア」パターは、確かにイマイチだった。しかし、2016年に初代「ハンティントンビーチ」コレクションがローンチされてからのクリーブランドパターは好調をキープしている。

毎年行う我々の「性能テスト」では伝統的に良い成績を残しており、「HB SOFT ミルド #1」は2023年の「ブレードパター部門」でトップを獲得している。

さらに、「HB SOFT ミルド #1」の価格はリーズナブルで、27モデル中のトップに君臨したパターがお手頃価格で手に入るとあっては、検討しない理由はないはず。


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そんなクリーブランドが、今回新たに「HB SOFT 2」を追加させることで基本モデルとなる「HB SOFT」シリーズをアップデートした。前作からの大きな変化はみられないが、注目に値するだけの新鮮さはある。

また、お手頃価格も変わらない!


クリーブランド「HB SOFT 2」パター

クリーブランドのパターシリーズを区別するのはちょっと難しい。間違いなくスペック表が必要だ。

「HB SOFT」には3つのバリエーションがあり、「HB SOFT ミルド」、「HB SOFT プレミア(ダークフィニッシュのおかげでプレミアってワケ)」、そしてベースラインの今回改良された「HB SOFT」となっている。


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さらに、独特な浅重心の「Frontline(フロントライン)」と、ミルドされたタングステンフェースが特徴の「Frontline Elite(フロントライン エリート)」もラインナップしている。

「HB SOFT」シリーズは、2018年に初代「ハンティントンビーチ」コレクションに代わるモデルとして発表された。当時、大きな話題となったのは、今でも変わらない『SOFT(ソフト)』だ。「Speed Optimized Face Technology(スピード・オプティマイズド・フェース・テクノロジー)」を略したもので、オフセンターヒット(信じられないかも知れないが、パターでは意外と起こる)時のボール初速ロス軽減を目的に設計された独自のミーリング(削り出し)パターンを指す。

フェースをよく見てみると、スイートエリアがあるセンター部分のミーリングパターンが密になっていることが分かる。ミーリングされた溝部分が大きくなり、ボールと接触する実際のフェース部分が少なくなるということ。

一方、どちらの方向にもフェースセンターから離れるにつれて、ミーリングは緩やかになっている。つまりフェース部分が広くなり、溝部分が少なくなっているのだ。

パッティングで芯を外すと、ショートするが、『SOFT』によりボールと接触するフェースの面積が広くなり溝が少なくなるため、ミスヒット時の初速を均一に維持することができるというわけだ。


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これはシンプルだけど効果的。そして、クリーブランドは、各パターヘッドの重心とMOI特性に基づいて、それぞれに個別のミーリングを施すことで、さらなる努力を重ねている。


何が変わったの?

新しいクリーブランド「HB SOFT 2」パターは、気になる一つを除けば、これまでの「SOFT 2」シリーズとほぼ同じだ。

ラインナップは、ストレートバック・ストレート軌道用の5つのフェースバランスモデル(センターシャフトモデル2つを含む)と、スライトアークストローク向けの4つのトゥハングモデルがある。


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フェースバランスモデルは、高コントラストでブラックのボーダーが入ったアライメントシステムを採用しており、シャフト軸がパターヘッドの重心とアラインしているから、ストローク中にフェースをスクエアにキープしておくことができる。

またこの辺りのモデルは、ストローク中に手が悪さをしないことを目的にデザインされた特大の「HB SOFT」ブランドのピストルグリップも搭載されている。

一方、トゥハングモデルは、アライメントラインが1本でシャフト軸がゴルファー側にあり、パターの重量が手元から遠い部分にある。そのため、テイクバックでフェースがややオープンに。このスライトアークモデルは、ストローク中に自然に手が返るように設計されたクラシカルなピストルグリップが装着されている。


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そして上記の9モデル中8モデルの形状はこれまでもあったが、これに「RETREVE(リトリーブ)」が追加されている。


クリーブランド「HB SOFT RETREVE (HBソフトリトリーブ)」パター

クリーブランド「HB SOFT RETREVE」パターを見たら薄ら笑いするかも。というかクスクス笑うかな。

「RETREVE(リトリーブ)」には、カラクリがある。

丸みがあるヘッド形状のマレットパターで、中央に穴があり、その目的はご想像通り。マレットのヘッドはカップにほぼフィットし、中央の穴はボールの外周にほぼピッタリ。

これにより、屈まずにカップからボールを簡単に取り出すことができる。「RETREVE(リトリーブ)」は、簡単にボールを拾い出す機能を備えたクリーブランド初のパターなのだ。


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そう、カップインから拾うまでをトータルでデザインしたパッティングシステムというわけだ。

もちろんこの機能を必要としないゴルファーも多くいるだろうが、確かに年々屈む動作が面倒に感じたり、腰痛を抱えながらプレーしているようなゴルファーにとってはとても助かる機能と言える。

使用して初めてわかる便利機能!どこかで聞いたようなセリフだが…、一度は試してみたいもの。もしかしたらヤミツキになるかもしれない!

そんな便利機能を備えた「RETREVE(リトリーブ)」だが、クリーブランドは、この形状のために機能を犠牲にしたわけではない。見た目はともかく、「RETREVE」はかなり転がりの良いパターに仕上がっている。


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クリーブランド「HB SOFT 2」:スペック、価格、発売時期

クリーブランド「HB SOFT 2」パターは、9モデル中4モデルがスライトアークストローク向けのタイプで、残りの5つが、ストレートバック・ストレート軌道のストローク向けのフェースバランスモデル。

スライトアークモデルには、スタンダードの「HB SOFT」ピストルグリップが装着されており、フェースバランスタイプには、オーバーサイズのグリップが付いている。


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追加のグリップオプションはクリーブランドのホームページにあるカスタムビルドを通じて装着可能だ。

標準の長さはメンズが34、35インチでウィメンズモデルが32インチ。センターシャフトの「11c」は37インチまでだが、それ以外のモデルは32インチから38インチまでカスタムできる。また、35インチ以上のパターには、バット部に20gのカウンターウエイトが装着される。

なお、ロフト角とライ角の調整も可能だ。


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*35インチ以上のパターはカウンターバランス20gが含まれる。


クリーブランド「HB SOFT 2」パターは小売価格が149.99ドルで店頭発売日は1月24日。

※日本での価格は19,800円(税込)で現在発売中。

詳細はクリーブランドゴルフのウェブサイトから。