「普段は使う人を選ぶニッチな性能を持つギア」の組み合わせが市場にあふれることは想像できる。

そんな中、テーラーメイド「Mini(ミニ)ドライバー」シリーズの最新モデル「BRNR Mini Driver Copper(バーナーミニドライバーカッパー)」が発売されるのは当然のことだ。


なぜ「Mini(ミニ)」なのか?

通常サイズのドライバーよりもミニドライバーの方が多少なりとも実用性はある。

実際、ミニドライバーは、ドライバーのティーショットでマン振りするリスクよりも正確にショットするメリットの方が大きかったり、また、そのリスクを軽減するショットに対して、もう少し弾道を整える機能を提供することが目的とされている。


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一方で、新しい「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」には、さほど新機能がないように見えるのは意外。


「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」- 新しい「BRNR」か?

具体的な性能向上やテーラーメイドからの訴求がないことははっきりしている。スペック的には、「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」は、昨年4月に発売された「BRNR Mini」に匹敵している。

ロフト角は11.5度と13.3度の2種類。長さは43.75インチで、ヘッド体積はミニサイズの304ccのままだ。

テーラーメイドは、この「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」でもUST Mamiya「ProForce 65 Reto Burner Edition(プロフォース65 レトバーナーエディション)」シャフトを採用。このシャフトは、象徴的なバブルシャフトのような見た目だがこれが装着されていても問題はない。

試打して見ると良いだろう。


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また、「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」は昨季の「BRNR Mini」同様に、交換可能なウエイト(13gと1.5g)が搭載されており多少だが軌道コントロールが可能だ。

テーラーメイド独自の4度の『ロフトスリーブ』を備えており、フェースをクローズにしたりオープンにするのと同時にロフト角を増やしたり減らしたりすることも可能。アップライトのセッティングにすることもできる。

また、「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」は、「BRNR」の伝統を守りK字型の「K ソールデザイン」を採用しており芝の抜けが向上。

一方、正直なところ304ccというヘッド体積は、ティーグラウンドから使おうとしているアベレージゴルファーにとっては、“思ったより大きい”という感じだろう。


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その点では、私としてはテーラーメイドの「SLDR Mini」の方が好みだ。

そしてグリップ変更(スーパーストローク「S-Tech」からゴルフプライド「Tour Victory Copper(ツアー ビクトリー カッパー)」に変更)を除き、今回のアップグレードはコスメ的な部分が大きいように思える。

中でも注目すべき点が2つある。


テーラーメイド「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」– 変わったところ

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まず、ソールの「BRNR」のロゴがレトロな「TaylorMade」ロゴに変わった。この昔ながらのデザインは、キャップやTシャツなどのソフトグッズのデザインで時折見られるものだ。「BRNR」ブランドの遺産を考えると、ゴルフクラブのシリーズに改めて採用するには適切とも感じる。

もう一つは、クラウンのデザインだ。光沢のあるブラックのカーボンファイバーデザインで控えめなカッパー(銅色)のアクセントを加えたものから、マットブラックのデザインに変更。「BRNR」らしいカッパーのコーティングが、クラウンのリーディングエッジからソールまでを包み込んでいる。


万人受けしないけど面白い

(「BRNR」でも他モデルでも)ミニドライバーが大衆向けとなることはないだろうが、前作「BRNR Mini」は支持を集め、テーラーメイドのウェブサイトでは売り切れになっていた。

この手の商品の市場における立ち位置を考えれば、一年周期で再考することはあまり意味がない。ロゴを変更して「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」にさらなるレトロ感をもたらし、クラウンのデザインに普遍的な魅力をもたらしたことは懸命だと言える。

とはいえ、今回、自分的にはもっとヘッドサイズを小さくしてもらいたかったな。

まだ一度もミニドライバーを手にしたことがないゴルファーの方が圧倒的に多いだろうが、一度試打してみるのもよいかもしれない。

非常にニッチな製品ではあるし、ほとんどのプレーヤーにとって14本の中にうまく収まるものではない。しかし、人気があるということは、言うまでもなく「ミニドライバー」がハマったから選択したゴルファーが多数いたわけだ。

「ミニドライバー」はフェアウェイウッドに近く、ティーショットだけでなく地面からも打てる。中には、フェアウェイウッドの代わりに、この「ミニドライバー」を使っているというゴルファーもいるだろう。

地面からでは、特に「打ち込むタイプ」のゴルファーにはそう難しくはないだろうが、入射角がニュートラルあるいはプラスになりがちな人にもちょっと難しいかもしれない。


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テーラーメイド「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」– 価格と発売時期

テーラーメイド「BRNR Mini Driver Copper」の価格は449ドルだ。

現在、日本での展開があるかについては発表されていない。しかし、2023年に発売された「BRNR Mini」ドライバーは非常に人気があったのは事実。

米国での発売が2023年4月、そして日本での発売は2ヶ月後の6月だった。

果たして今回も2か月後に、我々はこの新しいテーラーメイド「BRNR Mini(バーナーミニ)ドライバーカッパー」を目にすることはできるのだろうか…?乞うご期待。