総合1位
2位
3位
飛距離1位
正確性1位
寛容性1位
ベストバリュー
総合1位
トミー・アーマー「845+」
 1位
 8位
 2位
 1位
2位
ミズノ「JPX 923 Hot Metal HL」
 2位
 10位
 1位
 2位
3位
クリーブランド「Halo XL Full-Face(ヘイロー XL フルフェース)」
 3位
 3位
 4位
 6位
飛距離1位
PING「G730」
 7位
 1位
 8位
 8位
正確性1位
ミズノ「JPX 923 Hot Metal HL」
 2位
 10位
 1位
 2位
寛容性1位
トミー・アーマー「845+」
 1位
 8位
 2位
 1位

2024年の最も包括的な『初・中級者向け(超スコア改善型モデル)アイアンテスト』は、“独自のゴルフクラブテスト”において業界トップにいるMyGolfSpyの10年以上に渡る経験に裏打ちされたものとなっている。


※ココでは主に「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンを紹介していくが、ヘッド形状やその他性能から“初級者向け”カテゴリーに属しているものの、一括りに「初級者向け」とは言い切れない面がある。このテストの対象モデルは、「初級者」はもちろん、「初心者」は特に扱いやすいモデルとなっている。しかし中には「初・中級者向けの飛び系」アイアンとして扱えるモデルも含まれているため、『初・中級者向け(超スコア改善型モデル)アイアンテスト』とする。


2024年の『初・中級者向け(超スコア改善型モデル)アイアンテスト』は、大手メーカーから小規模ブランドまでの現行10モデルがラインナップ。

今回は合計200時間以上を費やし、皆さんのような熱心なゴルファー20名のテスターからデータを集め分析。「正確性」、「飛距離」、「寛容性」の指標を考慮し、最も優れた「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンを決定した。

新しいクラブを購入する際、またフィッティング前の追加情報を求めている方にも、このテスト結果は役立つものとなるはずだ。

では「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンを紹介しよう。


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最も優れた「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン

「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンは、中・高ハンディキャップのゴルファーやヘッドスピードが遅めのゴルファー、そしてゴルフを始めたばかりの初心者が対象となっており、ボールを上げやすく、より安定したショットを実現できるよう設計されている。

その形状やサイズは千差万別で、卓越した「一貫性」と「正確性」を売りにしているものもあれば、「飛距離」性能を魅力にしているものまである。

いつものようにテスターからの「主観的」なフィードバックを載せているが、これはランキングの結果に反映されることはない。

新しいゴルフクラブを買う際には、常に私見よりもパフォーマンスを優先すべきだ。我々の10年以上に及ぶ『ゴルフクラブテスト』の実績が物語るように一般的な感想意見が現実と合致するとは限らないと自信を持って言える。


2024年ベスト「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン「総合」TOP3

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「総合」1位 /「寛容性」1位:トミー・アーマー「845+」


ポイント

トミー・アーマー「845+」が2024年『Most Wanted』の「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンのトップに輝いた。「845+」は「寛容性」1位、「正確性」で2位となり、前年の覇者を破る結果となった。またその卓越したパフォーマンスにより、今年のテストでは「ベストバリュー」にも選ばれている。399.99ドルという価格もお買い得だ。


おすすめ層

「寛容性」を望む人:何をもって「寛容性」というのか?それ以上に、皆さんはどのようにアイアンの「寛容性」を区別しているのだろうか?我々が定める「寛容性」とは、安定したショットの結果を生み出すことに対する「一貫性」の度合いとしている。「寛容性」の測定基準は、「ボール初速」、「キャリー」、「スピン量」のこの3つの安定性と、「バラツキの範囲」という指標。この評価が最も高かったトミー・アーマー「845+」は、ショットごとのパフォーマンスが最も一貫していた。このカテゴリーのクラブ性能を最も活かした、ミスヒットに強く安定したショットが打てる。ゴルフを始めたばかりのゴルファーには打ってつけのアイアンと言えるだろう!

「正確性」を好む人:我々は何よりも「正確性」を説いている。ショットが正確だとその後のスコアメイクは確実にしやすくなる。皆さんもよりグリーン近くに寄せられるクラブを望んでいるはずだ。トミー・アーマー「845+」は「正確性」で2位となった。アイアンテストにおいては、「正確性」をストロークス・ゲインドのパフォーマンスで評価しているが、それはストロークス・ゲインドであれば、アイアンが相対的に他モデルよりどの程度良いパフォーマンスなのかを見ることができるからだ。トミー・アーマー「845+」は他モデルよりも「正確性」のパフォーマンスが非常に優れている。


不向きな人

卓越した「飛距離」を重要視する人:トミー・アーマー「845+」が「飛距離」で皆さんを魅了することはないだろう。このモデルは昨年の王者よりは「飛距離」のポテンシャルを秘めているが、「飛距離」では下位にランクインしている。「845+」の7番アイアンでの飛距離は129.81ヤード。飛距離トップのモデルとの差は6.52ヤードもある。もし卓越した「飛距離」が欲しいなら、このアイアンを手にすべきではない。


テスターの主観的フィードバック

・「懐かしい感じでお値打ち価格、全体的に非常に気に入っており、易しく見える」

・「見た目の良いアイアンで安定感があるように見える」

・「このカテゴリーを考えると見た目が良いアイアン。しかし『飛距離』には物足りなさを感じる」


専門家の見立て

MyGolfSpyの存在理由は、“あらゆるゴルファーのニーズや要望に応え続けること”そして“伝える内容すべては、完全・確実なデータを基準としていること”だ。どのゴルフクラブが優れていて、またそうでないかが明確にわかる。どのクラブを使えばよいか?ゴルファーが迷わないように混じりっけのない見識をゴルファーに提供することにあるのだ。

このトミー・アーマー「845+」は、ほとんどのテスターや一般的なゴルファーが検討すらしていないだろう。このモデルがあることすら知らなかったゴルファーも多いはずだ。それにも関わらず、テスターたちに優れたパフォーマンスを見せたゴルフクラブの典型例の一つと言える。このモデルは、時が経つにつれスコアアップに導いてくれる可能性がある「寛容性」と「正確性」に優れている。「飛距離」という欠点を補ってあまりある易しく正確な「845+」は、特に初心者・初級者には最適な選択肢と言えるだろう。


「総合」2位 /「正確性」1位 /「寛容性」2位:ミズノ「JPX 923 Hot Metal HL」


ポイント

ミズノの「Hot Metal」アイアンシリーズは、誕生以来トップセラーとなっており、我々のテストでは常に最高のパフォーマンスを発揮し続けている。そして今回も、「JPX 923 Hot Metal HL」が「正確性」と「寛容性」に優れ総合2位にランクインした。「HL」は「高打ち出し」を指すが、このモデルはヘッドスピードが遅めでボールが上がらないゴルファーをターゲットにしている。「JPX 923 ホットメタルHL」はややオフセットが大きく、トップラインが若干薄くなっている。このアイアンは本格的な中級者向けか初級者向けアイアンを求めるゴルファーにデザインされている。


おすすめ層

正確なアイアンを求める人:ショットが正確だとその後のスコアメイクは確実にしやすくなる。ミズノ「JPX 923 Hot Metal HL」は、「正確性」に最も優れたアイアンであり、これがこのモデルを総合2位に押し上げた要因でもある。

信頼性が欲しい人:ミズノ「JPX 923 Hot Metal HL」は、「寛容性(一貫性)」2位、「正確性」1位となっておりその「信頼性」の高さを物語っている。信頼における安定したパフォーマンスを求めているなら、このモデルがオススメだ!


不向きな人

飛距離重視の人:「JPX 923 Hot Metal HL」の唯一の弱点は「飛距離」だ。競合と比べ、5番アイアン、7番アイアン、そしてPWの「飛距離」におけるパフォーマンスは10位と最下位となっている。このモデルは一番飛んだアイアン(7番のキャリー)よりも9.72ヤード飛ばなかった。「正確性」と「寛容性」が、「飛距離」よりも優先されているかを見極める必要がある。


テスターの主観的フィードバック

・「伝統的な『見た目』で、ウエイト配分もバランスが取れ適正に配置されており、コントロールできる結果をもたらす」

・「『見た目』は従来の『初級者向け』ではない。そしてロフトが寝ており、特にアイアンショットで高さとスピンを求める人には役立つ」

・「とっても良い。伝統的なこの『見た目』からして易しい」


専門家の見立て

ミズノ「JPX 923 Hot Metal HL」は、2023年の「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」で総合1位のタイトルを獲得しているが、今年は惜しくもそれを逃した。このモデルは「正確性」と「寛容性」秀でているが、形状以外で言うと、「JPX 923 ホットメタルHL」は他の「ホットメタル」よりもロフト角が2.5度寝ている。これについての欠点は、ゴルファーによっては「飛ばない」ということ。「飛ぶ」アイアンは売れるが、“グリーンを狙う”ことが目的なら「飛距離」にそこまでの価値はない。長い目で見れば、「正確性」と「寛容性」は「飛距離」よりも優先すべきことだ。また、「JPX 923 Hot Metal HL」の主観的な魅力(打音・打感・見た目・購入の可能性)においては、テスターたちから高評価を得ている。


「総合」3位:クリーブランド「Halo XL Full-Face(ヘイロー XL フルフェース)」


ポイント

クリーブランド「Halo XL Full-Face」アイアンが総合3位にランクイン。「正確性」と「飛距離」に優れたこのモデルは、大きな中空ヘッドで「寛容性」を高め、フルフェースの溝を採用することであらゆるショットでのスピン性能が向上する。また一貫した狙いを実現するために、フェースの下部には2 本の溝付きアライメントシステム施されており、アドレス時にフェースをスクエアに保ちターゲットと一直線に合わせることができる。さらにロング、ミッド、ショートアイアンの異なるスイングにフィットするように設計された3ソール システムも特徴となっており、芝との相互作用などそれぞれが考えられたデザインになっている。


おすすめ層

いいとこ取りをしたい人:誰でも飛ばしたい。クリーブランド「Halo XL Full-Face」アイアンは、「飛距離」3位「正確性」4位のトップクラス。あなたが「飛距離」と「正確性」の両方のポテンシャルを好むのなら、クリーブランド「Halo XL Full-Face」アイアンを検討する価値はある。


不向きな人

「見た目」重視の人:クリーブランド「Halo XL Full-Face」は、基本的にハイブリッドに似ているということで「見た目」の評価が高くない。アイアンの代わりになるハイブリッドのアイデアや形状は、一部のゴルファーにとっては今だに不人気であり、パフォーマンスが良くてゴルフが易しくなるのか?と言われれば答えはYesだが、この見た目は決して万人受けしない。


テスターの主観的フィードバック

・「『打感』と『打音』は魅力的だが、ハイブリッドデザインは私の趣味ではない」

・「良いアイアンであり、全体的に本当に素晴らしく安定している」

・「飛距離に安定しているし飛ぶ。マジで打ちやすく『打感』も素晴らしい」


専門家の見立て

クリーブランド「Halo XL Full-Face」アイアンの「見た目」と形を打破できれば、卓越したパフォーマンスを手にすることができると言える。このアイアンは「正確」で満足のいく「飛距離」も実現する。ショットごとの「一貫性」には欠けるかも知れないが、市場で最も優れた「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンの一つではある。


ベスト「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン:「正確性」

「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンのデザインは、理論的には市場で最も「正確性」が高いアイアンに分類されるはずだ。しかし、全てがそうではない。「正確性」のパフォーマンスを発揮するアイアンもあれば、その逆もある。デザイン的には「正確性」が高そうに見えるアイアン (ハイブリッドのようなデザイン) でさえ、期待通りでないことも。アイアンにおいては、「正確性」を最優先すべきなのだ。

以下が「正確性」でベストな「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンだ。


ベスト「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン:「正確性」TOP3

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ベスト「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン「飛距離」

あなたにとって最も記憶に残るショットは?と聞かれたら、恐らく大抵の人は、最も遠くまで飛ばしたショット

それが「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンカテゴリーでは特にそうだろう。なぜなら一番飛ぶアイアンと最も飛ばないアイアンには明確な違いがあるからだ。「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンのターゲット層は、「飛距離」に悩む層。それだけに「飛距離」が際立つアイアンはゴルファーの注目を集める。

以下は「飛距離」においてベストな「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンだ。


ベスト「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン「飛距離」TOP3

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「飛距離」1位:PING「G730」

 

ポイント

PING「G730」は、「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンカテゴリーで次世代の飛びを実現しており「飛距離」トップの座を獲得。確かに、PING「G730」は飛びに優れているが、「正確性」と「寛容性」のスコアにより、10モデル中の7位という結果に…。


おすすめ層

「飛距離」がどうしても欲しい人:「飛距離」が売りになることは誰でも知っている。またゴルファーは、一発の飛びに無条件で飛びつきがちでもある。PING「G730」は、「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)アイアンテスト」における最長飛距離アイアンとして、この興奮をもたらしてくれることは間違いない。7番アイアンにおける分析では、一番飛ばなかったアイアンよりも7.84ヤード飛んでいた。PING「G730」が気になる方は、専門家のフィッティングを受けることがとにかくお勧め。パフォーマンスを最適化できる可能性が高まるだろう。


不向きな人

「正確性」と「寛容性」を望む人:PING「G730」は、他のアイアンよりかなり飛びはするものの「正確性」と「寛容性」では平均を下回っている。新しいクラブを購入する際には、「正確性」を最優先にすべきだし、皆さんもセッティングのどの番手であっても、グリーンに乗せるかグリーン周りに寄せたいはず。我々は「寛容性」で、ショットごとのアイアンのパフォーマンスを評価し、具体的には、「ボール初速」、「キャリー」、「スピン量」、そして「バラツキ」の4指標を分析している。PING「G730」は、テストした他モデルに対してこれらのパフォーマンス特性で苦戦しているようだ。


テスターの主観的フィードバック

・「反発が強く『飛距離』が素晴らしい。『打音』は他とかなり違うので慣れる必要がありそうだ」

・「“カチッ”として音がするが、ボールの飛び出しは爆発的だし『打感』も素晴らしい。自分の中では間違いなく候補リストのNo.1だ」

・「当たりがスゴい。反発もヤバい。『打音』は好きになれない。高くて笛のようだ」


専門家の見立て

他のモデルに比べ、PING「G730」の「飛距離」に疑問の余地はない。この事実だけでもゴルファーを魅了する。とはいえ、飛ぶと「正確性」に懸念が生じる。だからこそ、専門家のフィッティングを受けることが最も重要となる。特に初速アップやそれなりの高さを出すことに苦労しているなら、この手のアイアンで適当な打ち出し条件にする必要がある。


「飛距離」2位:キャロウェイ「Big Bertha(ビッグバーサ)」2023年モデル

 

ポイント

「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンカテゴリーでは、パフォーマンスに大きな違いが出るが、「飛距離」ではその違いが顕著に現れる。キャロウェイ「Big Bertha」2023年モデルは、この分野で最も飛ぶアイアンの一つで「飛距離」では2位となっている。特に7番アイアンにおいては、最も飛ばなかったモデルより9.72ヤードも飛ぶ結果に。「飛距離」が一番の目的なら、キャロウェイ「Big Bertha」2023年モデルをチェックする価値はあるだろう。


おすすめ層

「飛距離」が欲しい人:特にヘッドスピードが遅めの人にとって、「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンはゴルフをより簡単にそして楽しくしてくれる。中でも「飛距離」を優先しているゴルファーにとっては、「飛距離」2位となったこのキャロウェイ「Big Bertha」2023年モデルがその期待に応えてくれるだろう。このモデルを試打する際は、しっかりと打ち出し条件を見逃さないようにして欲しい。反発が強いのに、あなたのヘッドスピードが遅いという場合は、最適な打ち出し条件にならない可能性がある。皆さんのプレースタイルに合わせるためにも、専門家のフィッティングを受けることをお勧めする。

相互評価を参考にする人:キャロウェイ「Big Bertha」2023年モデルは、テスターによる感覚的なフィードバックで高評価を受けている。だが、これらの評価がテスト結果に反映されることはない。


不向きな人

「正確性」と「寛容性」を重視する人:確かに、「Big Bertha」2023年モデルは「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンカテゴリーで最も飛ぶアイアンの一つだ。しかし、「正確性」と「寛容性」では下位という結果に…。これらの結果は飛ぶアイアンに見られがちなこと。その理由は、「正確性」と「一貫性」は「飛距離」の犠牲になっているからだ。故にあなたにとって、今何が必要なのかを明確にしてクラブ選択をすべきだろう。


テスターの主観的フィードバック

・「飛んで美しいアイアン、自分のヘッドスピードにも合っている」

・「『見た目』とアドレスのセットアップが好き。反発もソリッドで『打感』も魅力的だ」

・「イイね。他モデルより飛ぶし『打感』も素晴らしい」


専門家の見立て

キャロウェイ「Big Bertha」2023年モデルは「飛距離」においてトップレベルのアイアンだ。これは2023年のテストでも証明されている。一方、PING「G730」のように「正確性」が犠牲になっている。キャロウェイ「Big Bertha」2023年モデルを検討しているなら、専門家のフィッティングを受けることが重要。フィッティングにより、距離コントロールができやすくなり、結果として「正確性」が改善され、スコアアップも望めるかも知れない。


ベスト「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン「寛容性」

ゴルフ業界において、「寛容性」は漠然とした言葉だ。馴染みはあるが定義されることはほぼない。もしあなたが、安定したパフォーマンスが発揮できるアイアンが欲しいかと聞かれたら、その答えは当然“イエス”だろう。すべてのショットが毎回同じような結果になるアイアンを望んでいるはずだからだ。「ボール初速」や「キャリー」の差は最小限か?「バラツキ」の範囲は小さいか?「スピン量」は安定しているか?など、我々の各アイアンテストでは、「寛容性」に関するこれらの項目を数値で分析している。

では「寛容性」でベストの「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンを紹介する。


ベスト「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン「寛容性」TOP3

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アイアンの選び方

このテストの目的は、ゴルファーがクラブの性能を知った上でクラブを購入できるよう手助けをすることだ。テスターたちの打ってみた感想も大切だが、優先すべきは常にパフォーマンスだ。だが、新しいアイアンを購入する際、パフォーマンス以外にも考慮すべきことがある。



カギとなる部位

ゴルフ初心者は、アイアンの各パーツを理解しておくと良い。アイアンは、クラブヘッド、シャフト、グリップといういくつかのパーツで構成されている。

クラブヘッドは実際にボールを打つ部分。ホーゼルは、ヘッドとシャフトを繋いでいる部分。シャフトの長さは様々で、一般的にはスチールやカーボンで作られている。グリップは個々に選ぶことができ、いつでも変えることができる。さらに、カスタムしたい場合は、独自のフェルール(ソケット)をつけることも可能だ。


コスト

価格はいつでも購買決定に影響するが、「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンでは価格帯の幅が大きく、一番魅力的であることが特徴だ。2024年のテストでトップになったトミー・アーマー「845+」は現在399.99ドル。昨季覇者のミズノ「JPX 923 Hot Metal HL」は800ドル以下だ。PING「G730」は1,000ドルの大台を突破と、皆さんの予算に合うように様々な価格が設定されている。


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シャフト選択

最適なパフォーマンスを実現するには、各自のゴルフに適したシャフトを選択することが重要。適切なシャフトは、「打ち出し条件」と全体的な「正確性」にプラスの影響をもたらすからだ。

シャフトは一般的にカーボンかスチールのどちらかで作られており、前者は軽量でヘッドスピードアップに役立つ。そしてシャフトの硬さはヘッドスピードと軌道に影響をもたらす。

基本的にビギナーは、より柔らかい軽量のカーボンシャフトのメリットを享受できるが、経験豊富なゴルファーなら、よりパワフルなスイングに適した硬めのスチールシャフトの正確性を好むかも知れない。


 

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テスト方法

2024年の『Most Wantedテスト』完了までに要した時間は200時間。全テスターが10モデルの異なるアイアンをテストした。

MyGolfSpyのテストプログラムでは、以下の3要素に支えられている。

「フォーサイトGCクワッド」

高性能な弾道計測機でおなじみのフォーサイトは、カメラベースの弾道測定の代表格だ。「GCクワッド」は、ショット毎に信頼の置けるデータを生成してくれる。

言葉でこの凄さを言い表せないが、今回のテストにおいて、我々の「GCクワッド」は17,000以上のショットデータを取り込んだ。

タイトリスト「Pro V1」ゴルフボール

タイトリスト「Pro V1」は、『Most Wantedテスト』御用達ボールだ。「Pro V1」は市場で最も人気があるだけじゃない。

MyGolfSpyの三世代のテスト(ロボットと「Ball Lab」両方) では、パフォーマンスと品質の両方が突出していることが示されている。

インドアゴルフ店の「SIGPROプレミアム」

我々のゴルフクラブテストは業界最高だ。ゆえに、試打用マットとして最高のゴルフシミュレーションを採用している。この「SIGPRO」ソフトマットは、正確で再現性の高い結果をもたらすと当時にテスターたちをインパクトの衝撃から守ってくれる。


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2024年「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン 採点方法

このテストの最大の目標は、市場でベストな「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンに関する知識を皆さんと、そして消費者に提供することだ。そのためには、この行程を通じて集めたデータを入念かつ詳細に分析することが不可欠だ。

我々の採点するカテゴリーは変わっておらず以下で確認できるが、各カテゴリーに対してより広範に及ぶ新たなアプローチを採用している。

全体的なスコアは、『MyGolfSpyスコア』として表示している。

テストは以下3つのカテゴリーで構成されている。


正確性

飛距離

寛容性


これら3つの大カテゴリーで「正確性」がやや優先されるように重みづけされている。


正確性

ショットが正確だとその後のスコアメイクは確実にしやすくなる。「正確性」のカテゴリーでは、下記の具体的指標を分析している。


ストロークス・ゲインド


飛距離

「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンは飛距離の可能性を秘めており、競合モデルよりも圧倒的に飛ぶモデルもある。我々の「飛距離」テストでは、以下2つの具体的指標を分析している。

キャリーの飛距離

合計ヤード


寛容性

我々が定める「寛容性」とは、「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンが安定したショットの結果を生み出すことに対する「一貫性」の度合いとしている。「寛容性」の分野では、以下3つの具体的指標を評価している。

キャリー – 所定のアイアンの最長と最短キャリーの差。

ボール初速 – 所定のアイアンの一番速いボール初速と一番遅いボール初速の差。

 

スピン量 – 所定のアイアンの一番多いスピン量と一番少ないスピン量の差。

バラツキ – バラツキは以前、ショット範囲と表現しており、一連のショットの楕円分布の測定数値 (ヤード/平方) を指す。


MyGolfSpyスコア算出方法

スコアは上記の主要指標から算出され、各スコアカテゴリーでは特定の重み付けがされている。我々にとって最も重要なのは「正確性」であり、それが「飛距離」や「寛容性」よりも優先される理由となっている。

アイアンでは、ゴルファーがラウンド中に注目すべきスタッツがある。それが「パーオン率」だ。パーオン率が少ないとスコアは悪くなり、パーオン率が増えればスコアアップする。これが、アイアンのパフォーマンスを評価する上で「正確性」が重要な理由。みなさんも、グリーンオンするかグリーンに近いところまで運べるショットを打ちたいはずだ。

総合スコアは、「正確性」、「飛距離」、「寛容性」という3つのスコアカテゴリーから算出される。また、テストでは3番手(5番アイアン、7番アイアン、PW)を採用しており、それぞれが重み付けされ総合スコア算出の一部となっている。長年に渡るテスト結果やその他のデータ分析に基づき、7番アイアンとPWが5番アイアンのパフォーマンスよりも重み付けされている。


 

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2024年「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアン - 総合順位

モデル名総合正確性飛距離寛容性7番アイアン飛距離
Tommy Armour 845+1位2位8位1位129.81ヤード
Mizuno JPX 923
Hot Metal HL
2位1位10位2位128.49ヤード
Cleveland Halo
XL Full-Face
3位4位3位6位135.01ヤード
Tour Edge Hot
Launch E524
4位3位9位4位128.63ヤード
TaylorMade Qi10 HL5位5位6位3位132.82ヤード
COBRA Air-X6位7位5位5位132.78ヤード
PING G7307位8位1位8位136.33ヤード
Ram FXT8位6位7位7位130.94ヤード
Callaway Big Bertha9位9位2位10位138.21ヤード
COBRA T-RAIL10位10位4位9位134.13ヤード

2024年「初・中級者向け(超スコア改善型モデル)」アイアンQ&A


MYGOLFSPY

MYGOLFSPY

数多くのテスターと最新の計測企画を用いてテストを行い、ゴルフ用品の本当の価値と実力をデータによって明らかにする記事を提供するアメリカのゴルフメディアサイト。大手ゴルフ用品メーカーからの広告を一切もらうことがない為、中立的な立場でデータを示す事ができる数少ないメディアである。最近では、コストコのKirklandボールがタイトリストPro V1よりも優れているという記事を発表して、全米のコストコで大人気商品となり長期間欠品を招いた事件は全米ゴルフ業界に衝撃を与えた。





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