PGAツアーの試合後は、優勝者のセッティングが毎回発表される。特別なカスタムシャフトや、高度な技術を用いたプロ専用スペックのクラブを見る機会も多いはずだ。
タイガー・ウッズは、彼にとって80回目のツアーとなったイーストレイクで優勝したが、その時のドライバーはディアマナD+ホワイト70TXシャフトを装着した9.5度のテーラーメイドM3だった。
もしあなたがプロ仕様のスペックに詳しくなくても、彼らのクラブセッティングから貴重な情報を得ることができる。
アーコス(Arccos)で分析する「プロVSアマチュア」シリーズの最新版では、アマチュアとプロのセッティング内容を比較している。プロやトップアマチュアが使用する14本のクラブから、何を学ぶことができるだろうか。
アーコスのデータ量は膨大だ。約200万回のラウンドで集めた1億回以上のショットデータを格納している。これを使えば、ありとあらゆる切り口でアマチュアのクラブセッティングを分析することができる。
アーコスはクラブのグリップに取り付けられたセンサーを使って、コースでのデータを収集する。このシステムは情報を自動的に記録して分析し、人工知能を駆使してショットごとに個々の戦略を表示してくれる。さらに高度な分析結果を応用して、練習計画まで提案してくれるのだ。
あらゆるタイプのアマチュアのセッティングを分析した結果、最も一般的な構成は以下のようになった。
ご覧の通り、ごく標準的なセッティングだ。アーコス使用者の16%はハンディキャップに関係なく、このような構成となっている。最近のPGAツアー勝者と比較すると、番手に大差はないものの、3番ウッドと4番アイアンの間のクラブと、ウェッジに違いがあることが分かった。
2018年のPGAツアー優勝者のセッティングは以下のとおりだ。
違いは一目瞭然だ。まずハイブリッド(ユーティリティー)を入れているのは一人しかいない(キーガン・ブラッドリー)。次に、ウェッジにはさまざまな種類があるが、プロはほとんどの場合4本使っている。
アーコスのデータ分析で、ハンディキャップが1桁のゴルファーは平均3.64本のウェッジを使用していることがわかった。一方ハンディキャップが20以上のゴルファーの平均は3.23本だった。大差ないと思うかもしれないが、プロやトップアマは明らかにウェッジを4本使う傾向がある。
(アーコスを使う利点の1つは、パフォーマンスの悪いクラブを簡単に特定できることだ。使用頻度を見ると、1回のラウンドで5番ウッドを使うのは1度だけだが、ピッチングとサンドの飛距離には30ヤードのギャップがある。これは簡単に修正できるはずだ。)
ここまで、アーコスのデータで4番アイアンと4番ハイブリッド(ユーティリティー)を比較し、ハンディキャップのレベルごとにウッドとハイブリッドを分析し、プロとアマチュアのセッティングの違いを検証した。
重要なのは、各クラブの選択は個人的なものだが、データを参考に正しい意思決定ができるということだ。
アーコスを使えば、自分のショットデータ、クラブの使用頻度、ピンまでの距離などをすべて把握することができる。データを利用して、スコアの向上に役立てて欲しい。
Leave a Comment