もし、まだ最新のショット統計システムを使っていないなら、かなりもったいない。スコアを伸ばすチャンスを見送っているようなものだ。
PGAツアープロや彼らのコーチでさえもShotLinkのデータを駆使し、自分のゲームの弱点把握に努めている。クロード・ハーモン3世(ツアープロコーチ)は、すべての生徒にArccosを使うよう指示している。
なぜなら、コーチングポータルという機能を使うことで、指導をしていない時でも生徒のプレーをコーチ自身が確認できるからだ。
プロの手を借りなくても、Arccosはアベレージゴルファーが自分の弱点を把握するのに役立つ。私のArccosには2年以上のデータが蓄積されているので、少なくとも自分の課題は理解しているつもりだ。
つまり、ビッグデータをスコア向上に役立てることができる時代になったということだ。
2017年のArccosによると、Arccosユーザーは平均3.55ストロークのハンディキャップの改善に成功しており、USGAハンディキャップを持つアベレージゴルファーと比べて46.7倍早く上達していることになる。
2018年は、ハンディキャップの向上は3.79ストロークに達した。システムがうまく機能していなかった可能性もあるが、結果は確実に良くなっている。
Arccos Caddie 3.2(前バージョンはArccos 360)を本格的に展開してきたことが、成果を後押しした要因だろう。
重要と思えないかもしれないが、システムのアップデートは、これまでの弱点に取り組む大きな一歩となった。さらなる精度の改善にもつながり、ゲームに対する洞察をより深められる可能性を秘めている。
ピンの位置
私は、Arccosシステムの最大の弱点は、ピンの場所を毎回正確に特定できないところにあると思う。
もちろん、ソフトウェアは目検討よりはるかに優れているが、時々正確でないことがあった。結果として、ピン位置を特定するのはユーザー自身ということになり、それが不正確さを招いてきた。
ピン位置が漠然としていると、最初のパットの距離が曖昧になる。これがわからなければ、アプローチショットが良かったのか悪かったのかも判断できない。
Arccosのアルゴリズムは素晴らしいのだが、ピン位置が正確に特定できれば、なお良い。
そのために、Arccosは「クラウド・ソース・ホールロケーション」という機能を開発した。
この新機能では、Arccos Caddieを使用するゴルファーなら誰でもラウンド前、ラウンド中、ラウンド後にピン位置をアップデートできる。
ある程度の操作は必要だが、そうすることでその日にそのコースでプレーするすべてのArccosユーザーがピン位置の情報を利用できる。
これが実現したのは、新たに改良されたピン位置編集機能のおかげだ。加えてズーム機能も改善されている。
大きく見やすい画面によってピン設定がより正確になり、パット距離も把握しやすく、簡単にパットデータの追加・編集ができるようになった。
まさに、トリクルダウン効果だ。ピン位置がより正確に分かれば、より精度の高いパッティング統計、アプローチ統計が得られる。
SIRIショートカット
iPhoneユーザーであれば、Arccos Caddie上でSiriのショートカット機能が使える。
SiriはArccosシステムからマニュアルを呼び出すことができる。アプリを使い、異なるコース状況に直面したとき、すぐにSiriショートカットに頼ることができる。
Arccosは提案こそするが、どう表現するかは完全にユーザー次第だ。ダフったとき「打ち損ないをカウントする」と言うこともできるが、もっとシンプルに「Siri、ミスった」で十分伝わるはずだ。
「Siri、ピン位置をマークして」と頼めるのはもちろん、番手を選んでもらったり、ミスショットを記録したりできる。
この類の商品は結局のところ、実際コース上でいかにスムーズに使えるかにかかっている。理論的に、ArccosはGPSと同じくらい正確にピン位置を特定することができる。これは素晴らしい進歩だ。
今後の展望
重要な機能をわずかでも改良することが、2019年の躍進に向けた最初の取り組みになるはずだ。
他のメーカーもコブラのように、クラブのラインナップにArccosオプションを出してくるだろう。Appleウォッチの機能が進化すれば、もうポケットにスマホを入れておく必要はなくなる。すぐに慣れて、数ラウンド後でも気づかないほどかもしれない。
iPhone用Arccos 3.2 は現在発売中。近いうちにシステムがさらに改善されるだろう。
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