総合1位:テーラーメイド TP COPPER COLLECTION JUNO
<良い点>
・2019 Most Wantedブレードパター
・5フィートで1位
・10フィートで2位
・ルックスとアライメントが上位
<悪い点>
・20フィートで上位圏外
・打感は賛否両論
ベストバリュー:クリーブランド TFI 2135 1.0
<良い点>
・2019 ベストバリューブレードパター
・10フィートで2位タイ
・5フィートでトップ10入り
・打感が高評価
<悪い点>
・20フィートでは11位
・打感は賛否両論
45度トゥハング型のベストパター:テーラーメイド TP COPPER COLLECTION JUNO
<良い点>
・2019 Most Wantedブレードパター
・5フィートで1位
・10フィートで2位
・ルックスとアライメントが高評価
<悪い点>
・20フィートで上位圏外
・打感は賛否両論
90度トゥハング型のベストパター:ピン Sigma 2 ZB2
<良い点>
・90度のトゥハング型ブレードパター(ストロングアーク型ストローク)で1位
・5フィートで1位
・10フィートで4位
・打感が上位にランク
<悪い点>
・20フィートで最下位近く
・打感が柔らかすぎるというフィードバックあり
フェースバランス型のベストパター:ピン Sigma 2 KUSHIN C
<良い点>
・フェースバランス型ブレードパター(ストレート型ストローク)で1位
・5フィートで3位
・10フィートでトップ10入り
・打感とルックスが高評価
<悪い点>
・20フィートでは11位
・センターシャフトに賛否両論あり
すべては「ゲーム」のために
2019年モデルのドライバーを探しているなら、このテストが役に立つはずだ。
我々のミッションは、消費者に自信を持って商品を選んでもらうため、独立した公平な立場で、確固たる目的を持って商品テストを行うことだ。
そのために、完全に独立したテストセンターで、一貫したテスト方法と高度な分析方法を採用している。
豊富なデータを活用することで、ゴルファーの可能性を最大限に引き出すことができる。これらの比類なきデータは、ゴルファーにとっても新たな気づきとなるに違いない。
我々はゴルファーに、単に気に入った商品ではなく、長く持ち続けたいと思える商品を購入してもらいたいと考えている。
MOST WANTED: テーラーメイド TP COPPER COLLECTION JUNO
パターを購入する際に考慮すること
<長さ>
パターの長さは、パットの距離と方向性のコントロールに影響する。一般的なパターの長さは34インチか35インチだが、短いパターのほうが合うゴルファーも多い。パターを選ぶ際は、楽にアドレスできるクラブを選ぶべきだ。
<ロフト>
パターのロフト角は、方向性よりむしろ距離に影響する。パッティングではスピードコントロールが非常に大切だ。
ロフトが極端だと、ボールは跳ねるかダフるかのどちらかで、距離のコントロールも難しくなる。だから我々は、パターにもフィッティングを勧めている。フィッターが、最適なロフト角を提案してくれるからだ。
<ブレード VS マレット>
ブレードとマレットのどちらを選ぶべきかは、結局のところ個人的な好みとストロークのテンポによって変わる。
ピンによると、ストロークテンポが速ければ軽いブレードタイプのパターが合うし、滑らかで遅いストロークテンポの場合は、重いマレットタイプのパターが合うという。
<トゥハング>
正しいパター選びには、ストロークローテーション(弧の描き方)も重要だ。フェースを大きく開閉するタイプなら、ローテーションを可能にするヒールシャフトのパターを選ぶといい。
2本の指でこのパターのバランスを取ると、トゥが6時に近い方向を向くはずだ。フェースバランス型パターは、バランスを取るとフェースが上を向く。このタイプのパターが合うのは、ストレートストロークのゴルファーだ。
スポットライト:オデッセイ STROKE LAB #3
ゴルフにおいて最も重要なのは安定したストロークだが、それを実現できるのがOdyssey Stroke Labのパターシャフトだ。
シャフトの大部分を占めるグラファイトを強化する複合素材を採用することで、重量配分が改善され、より安定したストロークが生まれる。
オデッセイのテストによると、バックスイングの大きさやフェースアングル、ストロークの速度など様々な要因が安定したパッティングにつながるという。
オデッセイ Stroke Lab #3は、今回のテストの中で最も重要な10フィートからのパットで突出した結果を出した。つまり、より安定したストロークを目指すなら、Stroke Labは欠かせない、ということになる。
記録
テストでは、マーケット全体がどこに向かっているのか、メーカーは前モデルから何を改善したのかを探るため、現在のトレンドも追っている。
また、テスターからフィードバックを提供してもらい、良かった点、悪かった点を理由とともに共有してもらう。強調しておくが、これらの主観的なフィードバックが、Most Wantedのラインキングに直接反映することはない。
トレンドと改善点
・テストで使用したパター28モデルのうち、15モデルはトゥハングが45度のブレードパターで、8モデルはトゥハングが90度、4モデルは0度のフェースバランス型、1モデルがトルクバランス型(トゥアップ)だ。
・現在の主流は、最新テクノロジーが盛り込まれたパターだ。トップ10に入るパターの85%が、安定したストロークを生むフェーステクノロジーを売りにしている。オデッセイ Stroke Labパター(グラファイトスチールシャフト)や、イーブンロール(特徴的なグルーブテクノロジー)、ピンSigma 2(調節可能シャフト)などがいい例だ。従来のミルドフェースや新しいテクノロジーのないパターは、今年のブレードパターテストでは少なかった。
・伝統的なピストル型グリップも、今年のテストではあまり見られなかった。ほとんどのメーカーが、ミドルサイズか特大サイズのグリップのパターを発売している。MLA DefenderやTour Classicに採用されたP2 Aware Tourグリップ、新イーブンロールのGravity Gripには、手元を安定させて、フェースをスクエアにする独自技術が採用されている。伝統的なピストル型グリップを特徴とするベティナルディパターでさえも、最も小さいものでミドルサイズだ。超薄型ピストルグリップは、もはや使われていない。
ストロークテンポに合うパターを選ぶ
ピンによると、ストロークテンポの遅いゴルファーには重いマレットタイプのパターが合い、(ブラント・スネデカーのような)テンポが速いゴルファーは、軽いブレードタイプを使うことで良い結果を得やすいという。
テスターからのフィードバック
・ピン Sigma 2 Anserはルックスや打感、アライメントという主観的評価では平均8.3という高い評価を得た。Sigma 2シリーズは全体的に非常に軟らかい打感だと評価するテスターが多かった。
・ルックスで最も高い得点だったのが、テーラーメイドTP Copper Collection Junoとオデッセイ Stroke Lab #3、スコッティキャメロン Newport、ピン Sigma 2 ZB2だった。
・ピンSigma 2 AnserやベティナルディStudio Stock 2、スコッティキャメロンNewport Squarebackは、打感の評価が高かった。Studio Stock 2だけでなく、Studio Stockラインすべてのミルドフェースの打感が優れているというコメントが目立った。
・アライメントの評価が最も高かったのは、スコッティキャメロン Newport Squareback。アドレス時にスクエアにセットアップできることに加え、アライメントがしやすい点が評価された。
・パターに関しては、ある項目で高得点だが、その他の項目で低い評価を受けることは稀であり、総合的に良いか悪いかのどちらかである。
・例外はテーラーメイドTP Collection Junoで、ルックスは高評価だが、アライメントは最下位に近く、総合評価はごく普通だった。
プロダクトスポットライト: ピン SIGMA 2 シリーズ
ピン Sigma 2シリーズの2世代目であるSigma 2は、トルクレンチを使ってシャフトの長さを調節することができる。これによって、正確にシャフトの長さをフィッティングできる。
さらに、振動を抑えてフェース全体で良い打感を生み出す軟らかいインサートもSigma 2の特徴だ。どのSigma 2モデルも人気が高く、特にルックスと打感の評判は良かった。
2019 MOST WANTEDパターデータ
上級者向けアドバイス:どちらの方向にミスするか?
パットを決めたいなら、自分の自然なストロークタイプに合ったパターを使わなければならない。右のミスが多い場合、パターのトゥハングが強過ぎるか、アークが強すぎるかもしれない。左側に引っ張ってしまうなら、トゥハングが足りない可能性がある。
トゥハングの大きいパターは大きいストロークローテーションに適し、トゥハングが小さいパターはストレートタイプのストロークに向いている。
購入のアドバイス
<フィッティング>
アマチュアゴルファーの95%が、パターフィッティングを受けていない。驚くことに、パターフィッターの85%がパターフィッティングを受けたことがないのだ。
自分に合うパターを使わなければ、カップインする確率は下がる。ルックスや打感が良いという理由だけで、パターを選んではいけない。自分のストロークタイプに合うパターを見つけてほしい。
<フェーステクノロジー>
パターのフェースはボールが接触する部分であり、最も重要なパーツと言える。
イーブンロールのバリアブルグルーブにしても、ピンのTRフェースにしても、そのほかの伝統的なミーリングフェースにしてものどれをとっても、メーカーはフェースに独自のテクノロジーを駆使し、最大の注意を払っている。
<グリップ>
パターグリップは、ピストル型やカウンターバランス型、特大サイズなど様々なスタイルがある。
太いグリップは手首を安定させるが、打感が多少犠牲になる。伝統的なピストル型グリップは、しっかりとした打感を感じられるが、コントロール性が犠牲になることがある。
テスト方法
MyGolfSpyのミッションは、ゴルファーがゲームを変えるパターを探す手助けをすること。
完全に独立した公平な立場で、「カスタマーファースト」をポリシーとして掲げている。
テスターについて
テスターは、ハンディキャップがシングルからミドルまでのゴルファー20人で構成される。テスターのパッティングストロークは様々だ。
複数のセッションで、パター1本につき18ホール分のパッティングをしてもらう。使用するパターの順番は、テスターによってランダムに変える。
高い信頼性
データのばらつきを減らすため、ヴァージニア州ヨークタウンのLab Xテストセンターで、テスター全員がブリヂストン B330 RXゴルフボールを使用してテストを行った。
最終ランキングには反映されないが、パターのルックスや打感、アライメントなどの主観的フィードバックを各テスターから報告してもらう。
分析方法
最終ランキングを決めるにあたり、統計的有意性を重視した分析を行っている。
パッティングの距離別のパフォーマンスを説明するために、トップグループに入る確率を測定し、最も差が出る距離である10フィートにフォーカスした。つまり、Most Wantedの勝者はトップグループに入る確率が最も高いパターということになる。
スペック
よくある質問
<パターの購入について>
Q:パターのフィッティングは行うべきか?
A:もちろん行うべきだ。ゴルフショップに行っても、単に気に入ったパターを買ってはいけない。そのパターについて事前によく調べてからゴルフショップ行くか、自分のストロークタイプに合ったパターをフィッティングしてくれるショップを選ぼう。
Q:自分でパターフィッティングはできるか?
A:ある程度はできる。ピンは、今使っているパターのシャフトに機器を設置して、自分のストロークタイプやライ角、ロフトを分析するアプリを開発した。このアプリを使えば、あなたが購入すべきパターが分かる。
Q:どのように自分に合う長さのパターを探すのか?
A:簡単なテストで、快適なパッティングスタンスを見つけることができる。パターが短すぎると、構えた時にアップライトになったり、ヒールが浮いたりしやすい。反対に長すぎる場合は、トゥはわずかに上を向く。
Q:一般的なパターの値段は?
A:パターの価格は50ドルから数千ドルまでと幅広いが、平均は150~350ドルだ。価格も重要だが、自分に合うパターを探すことが先決だ。最も高いパターが、最も優れているとは限らないからだ。
上級者向けアドバイス:苦手なパッティング距離
ショートパットが苦手なら、重いパターを使ってみるといい。逆にロングパットに苦戦しているなら、軽いパターを使ってみてほしい。一般的にブレードパターは軽めで、マレットパターはヘッドが大きく、重いのが特徴だ。
<MOST WANTEDテスト>
Q:どのようにMost Wantedの勝者を決めるのか?
A:Most Wantedブレードパターを決めるために、統計的有意性を考慮して、5、10、20フィートの3つの距離でテストする。テスターは5フィートでは約75%の確率で1パットで沈め、20フィートでは80%の確率で2パットだったが、10フィートでは1パット、2パットともに50%だった。つまり、10フィートは最もパフォーマンスの差が出る距離であり、ランキングを決める際に重要な要素になる。
Q:どのようにストロークタイプ別ベストパターを決めるのか?
A:テストを始める前に、パターをトゥハングとストロークタイプで分類する。分類されたカテゴリーで、総合得点が最も高かったパターが、ベストパターとなる。
Q:ルックスや打音、打感などの主観的な要素は、どのくらいランキングに影響するのか?
A:一切影響しない。我々のランキングは、トータルパット数と測定項目ごとの数値のみを基準としている。テスターの主観的なコメントを載せているのは、読者から要望があったからだ。
Q:ブレードとマレットを合わせたベストパターを発表する予定はあるか?
A:「Most Wantedマレットパター」を発表した後に、その結果を発表する予定だ。
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