軌道がカギ

オフシーズンは、最新機器から機材、たくさんのゴルフ用品が我々の施設にやってくる。ゴルフ業界には練習器具が乱立しているのはご承知の通り。月を追うごとに新しいモノが誕生している。

時間がない中では、それぞれの効果やゴルファーのパフォーマンスに対する影響をテストすることは不可能。しかし、我々の手元に興味深いアイテムが舞い込んできた。

それは、AIゴルフの「ゲートキーパー」だ。

今回我々は、パッティングの練習器具として「ゲートキーパー」をテストする絶好の機会に恵まれた。AIゴルフの商品スローガンである「軌道がカギ」は、この練習器具の重要なポイントだ。ではパッティングトレーニングにおけるその実力をチェックしてみよう。


「ゲートキーパー」

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PGAツアー通算8勝で2009年の全英オープン覇者であるスチュワート・シンクが薦める「ゲートキーパー」には、主に4つのゴールがある。


・完璧なストローク軌道の実現

・フェースローテーションの最小化

・完璧なテンポの創出

・即時のフィードバック


「ゲートキーパー」は独自の工夫とデザインが特徴だ。この「ほどける手錠」のデザインが、アタッチメントと一体化。これにより、ほぼ全てのパターで使用することが可能だ。

また、「ゲートキーパー」はパターのシャフトに沿って、あらゆる高さで使うこともできる。これらのオプションにより、使い方もセットアップも非常に簡単だ。

見た目という点では、「スターウォーズ」からインスピレーションを得たように思う。「インペリアルシャトル」を覚えているだろうか?「ゲートキーパー」の長方形をしたアライメントトラックは、翼のように上下に折り畳めるようになっている。これにより、ゴルフバックに入れておくのに理想的なコンパクトなデザインであることがわかる。

「ゲートキーパー」のメインとなるのは、『スイング・ペンデュラム』機能だ。ボールのサイズが複数選択可能であることで、ゴルファーはこの機能を活用して、それぞれのスキルレベルでチェックすることが可能。

目的は簡単で、『スイング・ペンデュラム』がゲートを通過するストロークをすることにある。こうすることで、パッティング・ストロークが安定しているのかが直ぐにわかる。

商品の詳細については、AIゴルフのウェブサイトをご確認いただきたい。


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パッティングテスト

MyGolfSpyでは、テストを実施する際にシンプルな目標を掲げている。1つは、製品および練習器具がどのようなパフォーマンスを見せるのか理解するため。

2つ目は我々や読者に伝えるため。3つ目は、ゴルフ業界内の商品について学びたいという我々の熱意を満たし、その情報を我々の読者に公開するためだ。そこで、我々は「ゲートキーパー」を試すためテスターを集めた。

テストでは各テスターが5、10、20フィートから8回ずつパッティングした。そして「ゲートキーパー」を装着した時と装着していないときの合計パット数を記録。全てのパットはオデッセイの「トリプルトラック 2ボール」で行い、「ゲートキーパー」のボールサイズは「ビギナー」に設定した。





結果

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全体では、「ゲートキーパー」を装着していないパターでの合計パットの方が、4パット少なかった。最も差が出たのは5フィート(1.5m)からのパットで、「ゲートキーパー」未装着時の方が8パットも多く決める結果となった。

興味深かったのは、10フィート(3m)、20フィート(約6m)からだと「ゲートキーパー」装着時の方がややパフォーマンスが良かったということ。それぞれの距離からは、装着時の方が2パット少なかった。


テスターのフィードバック

今回も『Most Wanted』のテストと同様に、テスターから主観的なフィードバックを集めているが、そうしたフィードバックがテスト結果に影響を及ぼすことはない。単に消費者の声を反映させるために集めている。

・「ストロークの軌道」を即座に確認したいなら、「ゲートキーパー」が実現してくれる。テスターは自身の軌道が適切かをすぐに確認することができた

・テスターの多くは、全体のデザインが気になると感じていた。アライメントトラックからボールまで、どこに焦点を合わせれば良いのか分からなかったようだ

・すぐに軌道が確認できることはメリットになるという声が聞かれた。より良いストロークをすることに集中できたようで、10フィート(3m)、20フィート(約6m)からのパットではより集中できたとのこと


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主なポイント - 「ゲートキーパー」

1、5フィート(1.5m)からのパフォーマンス

パフォーマンスが大きく異なっているのは5フィート(1.5m)からだった。「ゲートキーパー」なしだと、テスターは124パットだったたが、有りの場合だと132パットだった。この8パットの差は確かに注目に値する。テスターの84%が、「ゲートキーパー」なしだと同数かそれ以上のパット数となっていた。


2、潜在的メリットの兆し

10フィート(3m)、20フィート(約6m)からだと、「ゲートキーパー」を使った方が、平均で2パット少なかった。これは時筆すべきことではないと思うが、回数を重ねれば改善できる可能性があることを示している。

テスターからは、完璧な軌道やより良いテンポ、そして即座に軌道が確認できるこのデバイスにより、これらの距離からだとより集中できたという声が聞かれた。テスターは、距離のあるパッティングの方が、想像以上に早く潜在的なメリットを見出したようだ。

テスターの3分の1は、「ゲートキーパー」を使うことでよりパッティングの精度が上がったようだった。少ない数ではあるが、この結果は、主に10フィート(3m)の距離から、潜在的パフォーマンスが向上するという証拠となる。

「ゲートキーパー」を使った方がよりパットを決められたテスターは、2〜4パットほど少ないストロークという結果となった。


最も大切なこと

今回のわずかなデータでは、「ゲートキーパー」がパフォーマンスに直ちに影響するという証拠にはほぼならない。確かに、10フィート(3m)、20フィート(約6m)からだと潜在的なメリットは期待できる。

しかし、練習器具は、あくまでも練習器具でしかない。多くの場合、直ぐに結果が出たり、ゴルフが上達するということはないだろう。

成果を得るには、ゴルフのスキルに磨きをかけたり、トレーニングをする習慣を身につけるのと同様に、熱心さと継続性が必要だ。一晩でどうなるものではない。時間と反復が欠かせないのだ。


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