スライスをなくすドライバー5選
スライスは、初・中級のゴルファーにとって悩みの種だ。その原因が、フェースの向きだろうと、スイング軌道や打点位置、あるいはそれらが相乗してしまったものであろうと、ボールが目標としたラインから外れることは、プレー中最も苛立たしさを感じる出来事だ。
この世に完全にスライスを撲滅するクラブはないが、最新のドライバーは明らかに、スライスを抑え、ラウンド中ずっとスライスを抑え続けるための理にかなった機能を持たせて設計されている。というわけで、ここではベストな選択肢をいくつか紹介しよう。
1.ピン「G425 SFT」
スライスに苦戦しているならピンの「G425 SFT」が役立つ。今回の「SFT」も、「Most Wanted」でテストした他のクラブよりもコースの右サイドを気にする必要はなかったし、ライバルたちを大きく引き離していた。「G425 SFT」だとドライバーショットがセンターから左へ15.64ヤード。しかしこれに近いライバルは、8.01ヤードに過ぎなかった。前作の「SFT」のように、ヒール側に多く重量配分をしたことと若干のクローズフェースによって、右から左に曲がるドローボールが打ちやすくなる。
2.クリーブランド「ランチャー HB TURBO」
クリーブランド「ランチャー HB TURBO」ドライバーは、ある重要なコンセプトに拘り抜いてスライス抑制を図っている。それが「MOI」だ。「慣性モーメント(MOI)」は、「ねじれ」に対するクラブの抵抗を測定したもので、一般的には、“MOIが高ければ高いほどオフセンターヒットでの「寛容性」が高くなる”と言われている。「ランチャー HB TURBO」ドライバーは、新しいクラウン、ホーゼル、ウェイト配置によって、ヘッド自体のMOIを最大化している。そして、このクラブ専用の独自のカウンターバランス設計が施された「ミヤザキシャフト」との組み合わせでさらにMOIが大きくなるという。
3.タイトリスト「TSi1」
ハンディキャップが多いゴルファーは、スライスに悩まされる可能性が最も高い。そのうち大部分のゴルファーは、ヘッドスピードが遅い傾向にある。タイトリストではこの「TSi1」で、「寛容性」や「高弾道設計」を採用するだけでなく、クラブの軽量化を図ることで、こうしたゴルファーをサポートしようとしている。そしてこうした特徴により、中程度のヘッドスピードを持つゴルファーの飛距離を最大化する可能性を持つドライバーである。このヘッドスピードを上げる軽量設計と、どこで打っても安定したスピン量を生み出すフェースが、ラウンド時に一役買ってくれるだろう。
4.ウィルソン「LAUNCH PAD」
テスト結果によると、ウィルソンの「LAUNCH PAD」は、「スライス防止」デザインが最も明確に施されているクラブの一つと言える。ドローバイアスの調整可能モデルが増えている中、この「LAUNCH PAD」はウェイトが固定されており、一目でわかるホーゼルのオフセットとヒール部分にある13gのウェイトが特徴だ。また、純正モデルのライ角は60度で、他の多くのモデルより1度アップライト。大きなスライスボール抑制に役立つ設計が施されている。299.99ドルという価格は、ニュードライバーとしてはお買い得であり、手も出しやすいはずだ。
5.「XXIO X」
ゼクシオでは、「X」を「上級者向けの」ドライバーとして発売しているが、テストによると「X」は競合クラブの中で5番目にドローバイアスであることが分かった。とはいえ、ゼクシオには、あらゆるゴルファーが遠くまで真っ直ぐ飛ばすようできるテクノロジーが詰まっている。「カーボンファイバーソール」により、寛容性とともに打ち出し角の最適化をウェイトで可能にした。またシャフトはゼクシオの「ウェイトプラス」システムが特徴だ。バランスポイントを手元寄りに引き上げるためにシャフトのバット部にゴムとメタルウェイトを搭載しており、ゼクシオによると、これによりスライスを抑えるために理想的な、楽でスムーズなスイングが手に入る。
専門家のアドバイス – 正確性の改善方法
シャフト選びが重要だ。シャフトは、打ち出し角とスピン量を最適化させるだけでなく、精度と方向性に大きく影響する。ウェイトや、硬さ、トルクといった要素はすべてシャフトのしなりやねじれ方に関係し、これが結局のところ、インパクト前後でのクラブの動きの一貫性や、真っ直ぐなショットを打つことに影響する。
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