2022年ベストレーザー距離計バイヤーズガイド
「Grand View Research(グランド・ビュー・リサーチ)」によると、世界のゴルフ距離計市場は2025年までに1億8,650万米ドルに達するそうだ。
あなたはレーザー距離計派? GPS派?それとも、目で追う古いタイプのゴルファーだろうか?
どのタイプであっても、この購入ガイドを見ればみなさんのニーズに合うレーザー距離計を見つけることができるだろう。
勝者:ブッシュネル「PRO XE」
今年一番のゴルフ距離計をお探しなら、ブッシュネル「Pro XE」が断然おすすめ。2019年の発売以来、その性能はテストから一目瞭然だ。「精度」は非常に高く、ターゲットをとらえたことをパルス/振動で通知、常に正確な距離が表示されるためゴルファーの自信に繋がる。また、「Pro XE」は気温、気圧、距離を考慮し、正確で「実際のプレーに役立つ」距離を提供してくれる。
本体には強力な磁石が組み込まれているため、カートに簡単に取り付けることができる。さらに2年間の保証付きで、2022年『Most Wantedレーザー距離計』勝者に相応しい商品だ。
・「正確性」1位
・「計測スピード」2位
・「画像(液晶)」2位
・「ディスプレイ表示」5位
・「機能性」3位
手ブレ用ベストレーザー距離計−ニコン「クールショット プロⅡスタビライズド」
ニコン「クールショット プロⅡスタビライズド」はカメラに防振技術を採用、距離計に組み込んでいる。また、液晶画面はクリアで、距離情報が読みやすい。
レーザー距離計に欠かせない機能
正確性
距離計は、「正確」でないと全く役に立たない。今回テストした距離計は、5ヤード以内の誤差で正確に距離を読み取った。常に同じ距離を読み取るレーザーなら、自分が目にする数字を常に信頼できることだろう。このテストでは、各レーザーを厳密にテストして、提供された数値が正確で一貫しているか検証した。
すべてのブッシュネルモデルが「正確性」に優れており、ブッシュネル「Pro XE」、ピンシーカー「Tour V5 Shift(ツアーV5シフト)」、「Tour V5(ツアーV5)」は確実に2022年トップ商品だと言える。また、コバルト「Q6 Slope(Q6スロープ)」やガーミン「Approach Z82(アプローチZ82)」も正確性に優れた距離計。
画像とディスプレイ
レーザー距離計の「液晶画面」をテストする時は、ファインダーとデジタルディスプレイの「見やすさ(明瞭さ)」に焦点を当てる。表示がシンプルなほど、当然わかりやすい。一部の距離計は、実際の距離とスロープ(勾配)調整後の距離の両方を表示し、混乱がないように設計されている。また、焦点を改善するための「視度調整」機能が搭載されている距離計がほとんどだ。
液晶に関しては、ニコン「クールショット プロⅡスタビライズド」が今年のナンバーワン。明瞭なレンズにより、ターゲットを簡単に捉えて正確な距離を取得できる。ニコンに限らず、ブッシュネルモデルもすべて高性能だった。
1つのディスプレイで最も多くの情報を利用したい場合は、プレシジョン「Pro R1 Smart」は、GPS機能搭載で全ての距離表示が可能。自身のクラブデータを入力すると推奨番手を提案してくれるアプリサービスも搭載されている。ガーミン「アプローチ Z82」は、GPSによる各ホールのフライオーバービジュアル、フロント・ミドル・バックエッジの位置までの距離、すべてのハザードとスロープ(勾配)までの距離を提供する。新「ShotScopePro LX +(ショットスコーププロLX+)」には、グリーンのフロント・ミドル・バックまで情報やハザードを認識する個別のGPSユニットが付いてくる。
ロックインジケーター
レーザー距離計が、目標をロックオンする仕組みはいくつかある。中には何よりも素早くターゲットを捉えて通知する製品もある。「振動」や「パルス」、「視覚による通知」はすべて、目的のターゲットを捉えたことを知らせる「アラートシステム」だ。どの通知方法がいいかは個人の好みだが、経験上これらの「アラートシステム」と明確な距離距離表示の組合せがベストだと思う。
ブッシュネル「Pro XE」は、「振動」による通知に加えて、赤い点滅による視覚的な通知も利用できる。
ベストテクノロジー:プレシジョン「PRO R1 SMART」
プレシジョン「Pro R1Smart」はラウンドに必要なすべてを揃えている。GPSによる計測、風向、スロープ(勾配)機能が付属している。さらに、「MySlope」には気候や、風、気圧を考慮し、個人の弾道データに基づいてどのクラブを使用すべきか提案してくれる機能まで搭載されている。
専門家のアドバイス-スロープ(勾配)機能
高低差の激しいコースでプレーする場合は、「勾配(スロープ)機能」付きの距離計の方が、より正確な距離を読み取ることができる。標高差を考慮した上で、実際の距離と調整後の距離の両方が表示される。
さらなるアドバイス
・「GPS」と「レーザー距離計」を両方持つ必要はない。ガーミン「アプローチZ82」とプレシジョン「Pro R1 Smart」はその両方を1つのデバイスに組み込んだ優れものだ
・レーザー距離計の使いやすさは、個々のゴルファーあるいはユーザーによる選択ミスと関係していることが分かっている。例えば、手が大きい人は、小さい距離計よりも大きい方が照準を合わせやすい。この点から、購入前に自分に合うか試してみることをお薦めする
・多くの距離計には、その他の追加機能が備わっている。「マグネットマウント」や「気象状況を距離計測に反映させるセンサー」「手ブレ軽減機能」「GPS機能」など、長々と項目が続く。購入前に、必要な機能と不必要な機能を明確にしておくことが大切だ
・「手ブレ」が気になるゴルファーには、ニコン「クールショット プロⅡスタビライズド」がお薦めだ。『振動低減テクノロジー』により、ターゲットをすばやく効率的にキャッチする。案外、これが一番欠かせない機能だと気付くゴルファーが多くいるのではないだいだろうか。
・レーザー距離計の中には標準の使い捨て電池タイプもあるが、携帯電話のように充電ポートを使用して長時間使えるものもある。繰り返しになるが、これらは個人的な好みの問題だ。バッテリー寿命は各モデルによって大きく違う。使い捨て電池が良い場合、「Precision Pro」なら無期限の無料で電池交換が可能
2022年ベストレーザー距離計−FAQ
Q:レーザー距離計は高価な方が良いのか?
A:全員に当てはまるわけではない。高価な距離計にかかるコストを、すべてのゴルファーが必要または望むわけではない。多くのオプションを望むなら、その分高くなることを覚悟しなければならない。そうは言っても、豊富な機能を備えるわけではないが、基本的な要素はカバーする低価格帯の距離計も中にはある。「イネシス(Inesis)」や「プレシジョン プロ(Precision Pro)」などのブランドから、妥当な価格帯で優れた距離計が発売されている。
Q:スロープ(勾配)機能は必要か?
A:スロープ機能は、よく使われるようになっている。熱心なゴルファーにとって、「スロープテクノロジー」はコースでより賢い決断を下すのに役立つ。初めて周るコースで練習ラウンドをするトーナメントゴルファーにとっても、これはコースの概要を知る貴重なツールになるはずだ。目標までの距離を知りたいだけで、その他の部分は自分で判断したいゴルファーは、スロープ機能のない距離計を選び出費を節約しても良いと思う。
Q:「ゴルフ用」と「狩猟用」距離計の違いは?
A:ゴルフ用距離計は、最も近くにあるものや、最初のターゲットを優先的に捉える。これは、木々やバンカー、ウォーターハザードなどを避けながら、最も近い対象(通常はピン)を識別する。一方、「狩猟用の距離計」は遠隔ターゲットを優先する。
Q:手ブレに最適なレーザー距離計は?
A:距離計の手元を安定させるのに苦労している場合、お薦めできるモデルはニコン「クールショット プロⅡスタビライズド」だけだ。この距離計は、レンズを“フリーズ”させ、手ブレしても目標を正確に捉えてくれる。価格的には高い方だが、手ブレにお悩みなら見合う価値がある商品だ。
Leave a Comment