パーソナル弾道測定器 バイヤーズガイド
代表的な「弾道測定器」といえば、「FlightScope(フライトスコープ)」、「Trakman(トラックマン)」、「Foresight(フォーサイト)」のどれだろうか?
これらを選びたいところだが、価格は15,000ドルから25,000ドルと高額だ。そこで、これらに代わるリーズナブルな弾道測定器がある。
世界中の多くのトッププレーヤーがこれらを利用して、クラブ選択やコース上での決定を行なっているのを考えると、一般ゴルファーが憧れるのは当然だ。
上達を目指すゴルファーにとって「パーソナル弾道測定器」は、まさに救世主のようなもの。今や技術は急速に発達しており、ここ数年でパーソナル弾道測定器はかなり改良された。まだ正確性やデータ量を改良する余地はあるものの、実際のプレーに役立つ情報は十分に備えている。
パーソナル弾道測定器の購入を検討している人や、どのような弾道測定器なのか評価を知りたい人は、ぜひ本記事を読み進めて欲しい。
ベストパーソナル弾道測定器:RAPSODO(ラプソード)
最高の弾道測定器をお探しの場合、「Rapsodo(ラプソード)」以上のものはない。データ測定項目は少ないかもしれないが、「正確性」はお墨付きだ。「ドップラーレーダー(ボールの弾道をレーダーが追尾する」と「アプリ」が付随。このアプリは、ビデオを通して記録されたスイングデータを全て記録する。またスキルレベルごとに、世界中の人と競えるオプションもある。飛距離だろうが、スキルだろうが、「Rapsodo(ラプソード)」はすべてをカバーする。これらは、このモデルが「2021年パーソナル弾道測定器ランキング1位」に選ばれた理由のほんの一部ではあるが。
・「精度」1位
・「ユーザーフレンドリー」8位
・「機能性」1位
・「持ち運びやすさ」4位
ゴルフ弾道測定器のテクノロジー
すべてではないにしても、現在の弾道測定器は「レーダー」か「カメラ」のいずれかを搭載している。レーダー
レーダーベースのシステムでは、「ドップラーレーダー」を使用してゴルフボールの弾道を追跡する。「ドップラー」は、マイクロ波を対象物(この場合はゴルフボール)に反射させることで機能する。マイクロ波を継続的に送信し、反射を受信することで、空中のボールの動きを追跡する。
「Track Man(トラックマン)」や「FlightScopeX3(フライトスコープX3)」などの企業向けレーダー弾道測定器は、ボールの弾道をすべて追跡できる大型のドップラーレーダーを搭載。また、「Voice Caddie(ボイスキャディー)SC200プラス」や「Rapsodo(ラプソード)」などの比較的安価な商品は、弾道の全体を追跡することが難しい小型のドップラーを搭載している。
「SkyTrak(スカイトラック)」を除いて、今回テストしたモデルはすべて「レーダーベース」だ。
カメラ
「カメラベースの弾道測定器」は、高解像度カメラを使用して、インパクト時およびその直後のボールデータを測定する。このタイプはボールの弾道を全て測定することはできないが、より正確に軸の傾きやスピンを測定し、ある一定の弾道でははるかに信頼性の高いデータが揃う。
カメラの品質によっては、一部のカメラベースの弾道測定器は特定の照明条件や反射率の高い環境で問題が発生しやすくなる。
今回のテストで唯一「カメラ」仕様なのが、「SkyTrack(スカイトラック)」だ。
屋内でのベストパーソナル弾道測定器 – SKYTRAK(スカイトラック)
プレーに役立つデータを提供する「パーソナル弾道測定器」をお探しの方には、「SkyTrak(スカイトラック)」が最適だ。「ボール初速」、「弾道」、「スピン量」、「打ち出し角」などが測定可能で、いつでも自分のスイングを分析できる。さらにアップグレードすれば、世界中の有名なゴルフコースをバーチャルプレーができる。
「弾道測定器」に欠かせない機能
測定項目
私たちがテストしたすべての弾道測定器は、「ボール初速」、「ヘッドスピード」、「キャリー」を測定する。「クラブヘッドデータ」や「オフライン」、「方向性」の項目まで欲しい場合は、「ForeSight(フォーサイト)」や「Trackman(トラックマン)」が最適だ。
「SkyTrak(スカイトラック)」と「Mevo Plus(ミーボプラス)」は、最も多くのデータを提供する。
精度
「Trackman(トラックマン)」や「Foresight(フォーサイト)」などの企業向け商品からは、より正確な情報が得られる一方で、パーソナル弾道測定器は、適度に正確なデータを提供してくれる。中でも最も正確なパーソナル弾道測定器は、「Rapsodo(ラプソード)」と「Mevo Plus(ミーボプラス)」。
使いやすさ
「使いやすさ」は必要不可欠だ。ほとんどの人は練習時間が限られており、デバイスの接続など利用するのに無駄な時間を使いたくない。一部の商品では、セットアップ時に正確に配置しなければならない。
最も簡単に設置できる測定器といえば、「Voice Caddy SC300(ボイス キャディSC300)」、「Voice Caddy SC300i」、「SC200Plus」だ。「PRGR」は、セットアップとデータ収集が簡単。
機能性
ゴルフボールの弾道を測定することが今回テストした弾道測定器の主な目的だが、その多くが他の追加機能を搭載している。シミュレーションゴルフができたり、スイングを記録したり、ゴルフコースでGPS機能が使えたりとその機能は豊富だ。その他、ドラコンやニアピンコンテストのようなゲーム要素が搭載されているものもある。
「Rapsodo(ラプソード)」は、データを取得しながらスイングを記録するのに最適な弾道測定器だ。「SkyTrak(スカイトラック)」や「Mevo Plus(ミーボプラス)」は、天候に関係なく、ゲームや練習、コースプレーが可能。「Garmin G80(ガーミン)」は、弾道測定器としてだけでなく、GPSデバイスでもあるためターゲットまでの情報も取得できる優れ者だ。
スマートフォン/タブレットアプリ
「Voice Caddy(ボイスキャディー)」と「Garmin(ガーミン)」は内蔵型だが、他のデバイスでは起動モニターとデータをユーザーに伝えるためのアプリが必要。アプリは通常使いやすく、手間がかからない。
「Rapsodo MLM(ラプソード)」と「Skytrak(スカイトラック)」はそのシンプルなフォーマットとレイアウトで群を抜いているが、「Rapsodo(ラプソード)」でスイング動画を撮影するとバッテリーの減りが早いことが分かった。
専門家によるアドバイス−ラウンド用のボールで練習しよう
もし、練習ボールを用いて弾道測定器からパフォーマンスの洞察を得ようとしているなら、時間とお金の無駄だ。データを一貫して意味のあるものにするために、いつも使用するボール(少なくとも似たボール)で練習した方が良い。
パーソナル弾道測定器−まとめ
あなたの予算は?
テストした弾道測定器の価格帯は、200ドル未満から2,000ドル弱の範囲だった。企業レベルの精度と機能(ヘッドデータなど)が必要な場合は、中古の「ForesightGC2(フォーサイトGC2)」で7,000ドル強ほどだ。新品となると、フル機能で25,000ドル以上する。
屋内、屋外、それとも両方?
屋内だけで使用する場合は、「SkyTrak(スカイトラック)」が最適。予算が限られている場合は、中古品を検討すると良い。
これらのパーソナル弾道測定器を屋内で使う場合、ネットにボールが当たるまでの距離は8フィート(約2.7m)必要だ。
屋外での使用に最適なモデルは、「SC300i」 と「Rapsodo(ラプソード)」でどちらも500ドル未満。
屋内と屋外で時間を分割する場合は、「FlightScope(フライトスコープ)」の「Mevo(ミーボ)」または「MevoPlus(ミーボプラス)」を検討すると良い。どちらの環境にも対応する。メタルドットを使うと追跡が少し改善され、ビデオ機能が上手く機能する。
ビジネス?練習?それとも娯楽?
データを活用したいフィッターやレッスン関係者であれば、企業向けの弾道測定器を検討する必要がある。「SkyTrak(スカイトラック)」はフィッティング機能を搭載しており、バッグマッピング機能(Rapsodo MLMでも利用可能)は特に素晴らしい。
飛距離の測定がメインのレクリエーションゴルファーには、500ドルのレーダー測定器がかなり良い仕事をしてくれる。最も正確性に優れた500ドルの測定器は、ゲーム改善や理解に役立つ十分なデータポイントを提供する。
友達と楽しい時間を過ごしたいだけの人にとっては、ニアピンやドラコンなどのゲーム搭載のユニットが最高だろう。「Mevo(ミーボ)」、「Rapsodo(ラプソード)」、「SkyTrak(スカイトラック)」、「Voice Caddie(ボイスキャディー)」は、単なるデータ測定に留まらずゲームオプションまで機能を拡大している。
ゴルファーのニーズに応じて
例えば、多くのデータポイントを揃え、限りなく正確な測定値を望んでいる場合は、「パーソナル弾道測定器」に満足することはないだろう。「ボール初速」、「ヘッドスピード」、「キャリー」など、プレーに関するデータの理解を深めたい場合は、「SC200 Plus」、「Rapsodo(ラプソード)」、「MevoPlus(ミーボプラス)」などを選べばかなり正確な数字が得られる。
短いピッチショットとキャリーヤード
「パーソナル弾道測定器」がここまで進化していても、まだいくつかの改善点がある。60ヤード以下の測定の精度は改善が必要な領域だが、パーソナル弾道測定器からもショートゲームデータを取得することができる。「Rapsodo(ラプソード)」や「VoiceCaddy SC200 Plus(ボイスキャディー)」などは、常に5〜10ヤードずれることが多いため、ベースラインを把握して計算することをお勧めする。
最も正確な弾道測定器−RAPSODE(ラプソード)
「Rapsodo(ラプソード)」は、非常に優秀な小型弾道測定器 。測定項目は限られるものの、テストした中で最も正確な弾道測定器だった。データ項目が少なくても、「ショットの追跡」、「弾道」、「方向性のチャート」などの機能や、スイングを撮影する機能によって相殺される。つまり、「ショットの方向性」を確認するための「ショット追跡機能」が搭載されているのだ。
データ項目
私たちがテストしたすべての弾道測定器には、「ボール初速」、「ヘッドスピード」、「キャリー」が搭載。その他の項目に関しては、以下のチャートに記載した。
専門家によるアドバイス−予算内でできること
2020年には、パーソナル弾道測定器がほぼ完成形に近くなり、500ドルの投資でゲーム改善に役立つ情報を提供してくれると期待が高まった。「Rapsodo(ラプソード)」は、スピン量を除くすべてのデータ項目が揃い、90%以上が正確な測定だった。
パーソナル弾道測定器−さらなるアドバイス
・テストしたモデルには、屋内向きのものもあれば、屋外向きのものもある。弾道測定器を購入する前に、まず使用する場所を確認しよう
・一度に数十個のボールを打つだけなら、バッテリーの寿命は関係ないかもしれない。だが長時間使用する場合、特にビデオ機能はバッテリーの消耗が問題になる
・弾道測定器は、“フィッティング体験”の一部だ。パーソナル弾道測定器でフィッティングができると思わないで欲しい。これらは「一貫性」が十分ではなく、必要なデータを全て提供するとは限らない。
・パーソナル弾道測定器は飛躍的に進化しているが、まだ成長の余地がある。テストしたモデルは、「ボール初速」と「打ち出し角」の測定には優れていた。ただし、「スピン量」の測定にはコストがかかる
・アイアンやドライバーのデータを収集するときは、練習ボールではなくラウンド用のボールを使用すること
・「Skytrak(スカイトラック)」は屋内でうまく機能したが、屋外でテストした場合はデータを捉えるのに3倍の時間を要した。もちろん、データはある程度信頼できるものだが、最終的なデータを待つ時間が長すぎる
パーソナルゴルフ弾道測定器 FAQ
Q: 「パーソナル弾道測定器」と「企業向けレーダー弾道測定器」の違いは?
A: 数千ドルの差と正確さ。「Foresight(フォーサイト)」や「TrackMan(トラックマン)」などの「企業向けレーダー弾道測定器」は、より正確で、より多くのデータを提供する。
Q:「パーソナル弾道測定器」からどのようなデータを取得できるのか?
A: 2,000ドル未満の場合は、「ボール初速」、「キャリー」、「打ち出し角」、「スピン量」を提供。加えて、「クラブヘッド」、「オフライン」、「方向性」のデータが欲しい場合は、「Foresight(フォーサイト)」や「Trackman(トラックマン)」などの「企業向けレーダー弾道測定器」を検討することをお勧めする。
Q: 「スマッシュファクター」とは?
A: 「スマッシュファクター」は一般的なパフォーマンス指標だ。テストしたデバイスの「精度」はさまざまだった。スマッシュファクターの式は単純で、「ボール初速」を「ヘッドスピード」で割ったものだ。
Q:すべてのパーソナルゴルフ弾道測定器は正確?
A: すべてが「Foresight(フォーサイト)」や「Trackman(トラックマン)のような「企業向けレーダー弾道測定器」ほど正確であるとは限らない。しかし、テストから分かったのは「パーソナル弾道測定器」にも「正確性」に優れたデバイスがあるということ。「Rapsodo(ラプソード)」は、「スピン量」を除くすべてのデータ項目で90%以上正確だった。
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