ゴルフシューズは急速に変化している。さまざまな変化が起こる中、MyGolfspyは最も快適なシューズを探し続けている。

最近のゴルファーは、ゴルフシューズのルックスはもちろん、たとえ新品でも履き心地の良い快適さも求めている。さらに安定性があり、過酷なコースコンディションにも持ちこたえる耐久性も求められる。

このバイヤーズガイドの目的は、スパイクシューズの「機能性」と、履きなれたスニーカーの「快適性」の両方を兼ね備えたスパイクレスシューズを見つけることにある。

このガイドを見れば、あれこれ推測する手間を省き、自信を持って商品を選ぶことができるだろう。購入する前に、ぜひ機能をチェックして欲しい。

テストでは、それぞれの商品を突き合わせて比較する。各カテゴリーで上位の商品を選出したあと、並列テストを行う。このテストはラボと実際のコースの両方で実施し、各商品を加重カテゴリーで評価する。

ランク結果では優れている点を説明したうえで、それぞれのカテゴリー内でベストパフォーマンス賞を決める。

今年のスパイクレスシューズのテストでは、テスト項目を改善し、厳しい採点基準を採用した。ゴルフシューズの市場と消費者からのフィードバックを重点的に調査した結果、テスト項目に影響を与える重要な発見があったためである。

調査結果には、多くの要素が含まれていた。ラウンド中の安定感、新品の状態とスイング中の「履き心地」、厳しいコースコンディションでも損傷しない「耐久性」、多くの消費者に受け入れられる「スタイル」、そして自信を持ってスイングできるスパイクシューズのような、地面に対するトラクション(グリップ力)である。

測定基準

私たちは、常にテスト方法を微調整しながら、できるだけ意義のあるデータ収集に努めている。消費者に最良のアドバイスをお届けするために、今年も微調整と更新を重ねた。

 

 

テスト方法

私たちは、データに基づいた測定ルールと強化された測定基準を使って、何時間にもおよぶテストを行った。

テスト期間中、テスト参加者は各シューズを履いてボールを打つ。各シューズで打つのは8ショットずつで、テスト中とテスト後にスコアを付けてもらう。発汗や疲労を抑えるために、休憩時間を設けた。

またインソール、ミッドソール、アウトソールなどを細かくチェックし、機能性や快適性の障害になるものがないかを検査した。

 

採点方法

安定性(25点):スイング中のサポートはどの程度か。足首は安定しているか。足首の動きはどれくらいで、その方向はどうか。母指球(足の親指の付け根)とかかと部分が前後左右にスライドするか。

これらの項目をすべて検証した。安定性の低いシューズの場合、足首、母指球やつま先がシューズの中で滑ってしまう。

安定性の高いシューズは、足首が所定の位置に収まるよう、かかとにくぼみが施されていた。これらのシューズは、底部が安定しているためバランスが高まる。

インソールに、水平なパターンや防水加工が施されたシューズは、スイング時に母指球やつま先が滑る傾向にあることが分かった。

注目すべき点は、高級なシューズと「安定性」「履き心地」には相関性がないということだ。

快適さ(40点):新品でおろしたてのシューズで9ホール、18ホールあるいは36ホールを回れるだろうか。立ったり座ったりする程度なら問題ないが、長距離を歩くと苦痛に感じるシューズは多い。

私たちは、足の形にフィットしないインソールの形状や、硬く柔軟性に欠ける靴底があることに気づいた。

快適なシューズとは、軽くてラウンド中に必要な安定感があるものだ。「快適さ」のカテゴリーには、長さ、幅、足首の入り口、つま先周り、土踏まず、かかとのへこみのフィット感が、いかに快適かが検証されている。

このカテゴリーでランクが低かったシューズの不快感は、これらの点がフィットしていないことに原因があった。一方、高いランクのシューズは、まるで手袋をはめるようにぴったりフィットする。

機能性(15点):ゴルフコースでは、さまざまなコンディションに直面する。ゴルフシューズは、いかなる条件にも対応することが求められる。露や泥、雨に至るまで、あらゆる環境要素から足を守らなければならない。

このカテゴリーで最高ランクのシューズは、ミッドソール、アッパーソール、アウトソールが適切に設計されていて、さまざまな環境要素からシューズ自体を守ってくれる。

スタイル(10点):このカテゴリーは、テスト参加者がシューズのルックスを気に入ったかではなく、大半の消費者がスタイリッシュと認めるかどうかが考慮されている。

テスト参加者に答えてもらうアンケートは、ブランドで判断することがないように開発されたものである。

トラクション(グリップ力)(10点):コースでショットを打つ時に滑ってしまうのは、誰にとっても好ましくない。ヒットした瞬間に、シューズが滑らず地面に接地していることが重要だ。このカテゴリーで高いランクを獲得したシューズは、滑ることなくスイングできる機能性が高い。

注意して欲しいが、トラクションは、安定性とは異なる。

 

最終評価

最終評価は、各カテゴリーの獲得点数の合計で決定された。獲得得点が最も高いシューズには、最優秀賞として評価を与え、上位5つのシューズにも賞を与えた。各カテゴリー(フィット感、履き心地、安定性など)で、業界の既成概念を超える性能のシューズに対しては、「Best in Class」の評価が与えられた。

大手ブランドと競り合う、価値のあるシューズを提供する優れた企業には、「Editor’s Choice(エイディターズ チョイス)」や「Best Buy(ベストバイ)」なども賞与した。

2018ベストスパイクレスシューズランキング

<PUMA GRIP FUSION(プーマ グリップ フュージョン)>

※用語:STABILITY (安定性 ) / COMFORT (快適性) / ELEMENTS (機能性 ) / STYLE (デザイン性) / TRACTION (グリップ力) / SCORE (評価点)

 

<好評価ポイント>

・2018年ベストスパイクレスシューズ

・市販されているシューズの中で最も履き心地がよい

・スイング時のトラクション(グリップ力)が極めて優れている

・履きやすく、脱ぎやすい

 

<長所>  

・色のバリエーションが豊富

・汚れが落ちやすい

・独創的なソールのデザインによる高いトラクション(グリップ力)

・カジュアルさ

 

<マイナス点>

・つま先部分にしわがよりやすい

 

<SKECHERS GO GOLF ELITE V.3(スケッチャーズ ゴー ゴルフ エリート V3)

※用語:STABILITY (安定性 ) / COMFORT (快適性) / ELEMENTS (機能性 ) / STYLE (デザイン性) / TRACTION (グリップ力) / SCORE (評価点)

 

<好評価ポイント>

・非常に優れた履き心地

・ウォーキングに最適

・安定性がよい

・本当にすばらしいゴルフシューズ

 

<長所>  

・すばらしい履き心地

・スイング時の安定性がよい

・優れたトラクション(グリップ力)で接地感がよい

 

<マイナス点>

・デザインが一般的ではなく、好みが分かれる

 

<ADIDAS ADIPOWER S BOOST 3(アディダス アディパワー S ブースト3)>

※用語:STABILITY (安定性 ) / COMFORT (快適性) / ELEMENTS (機能性 ) / STYLE (デザイン性) / TRACTION (グリップ力) / SCORE (評価点)

 

<好評価ポイント>

・Boost(ブースト)という新素材によりクッション性が向上

・考え抜かれた設計

・上質な色のオプション

 

<長所>  

・スタイリッシュ

・トラクション(グリップ力)がよく、シューズ内で足の固定性が高い

・カジュアルでモダン

 

<マイナス点>

・靴幅が狭い(靴幅のオプションあり)

・つま先上部が少々きつめ

 

<FOOTJOY PRO SL(フットジョイ プロ SL)>

※用語:STABILITY (安定性 ) / COMFORT (快適性) / ELEMENTS (機能性 ) / STYLE (デザイン性) / TRACTION (グリップ力) / SCORE (評価点)

 

<好評価ポイント>

・スイングに適した、しっかりとしたベース

・色の選択肢が豊富

 

<長所>  

・非常にコンパクトで安定性がある。

・デザイン性に優れたルックス

 

<マイナス点>

・通常より1/2サイズ大きめ

・つま先部分の幅が狭め

・上り坂では、つま先が硬く感じる

 

<UNDER ARMOUR UA PERFORMANCE SL(アンダーアーマー UA パフォーマンス SL)>

※用語:STABILITY (安定性 ) / COMFORT (快適性) / ELEMENTS (機能性 ) / STYLE (デザイン性) / TRACTION (グリップ力) / SCORE (評価点)

 

<好評価ポイント>

・力強いスイングに最適なシューズ

・かかとからつま先まで、非常に安定感がある

・優れたゴルフシューズの評価まであと一歩

 

<長所>  

・安定性のカテゴリーで「Best in Class」賞

・すべての要素において平均点以上

 

<マイナス点>

・人によってはかかとの摩擦が大きなマイナス点

・かかとのカップが硬すぎる

 

<2018 年スパイクレスシューズランキング>