2022年ベスト弾道測定器
パーソナル弾道測定器の精度は年々向上している? もちろん。しかし、価格面も上昇している。
たとえば、フォーサイトやブッシュネル、フルスイングなどの業界リーダーを取り上げよう。フォーサイト「GC3」の小売価格は7,499ドル(約108万)、ブッシュネル「ローンチプロ」とフルスイング「Kit」の小売価格はそれぞれ3,999ドル(約58万)。しかし、もっと低予算で探している人も絶望する必要はない。
この購入ガイドでは、パーソナル弾道測定器の「性能」、「使いやすさ」、「精度」、そして各価格帯で最高の弾道測定器を紹介する。
ベストゴルフ弾道測定器:ブッシュネル「LAUNCH PRO(ローンチプロ)」
ブッシュネル「ローンチプロ」の価格は3,999ドル(約58万)と高額だが、すべての項目で優れたパフォーマンスを発揮する。しかも「ローンチプロ」はフォーサイト「GC3」と同等の性能にもかかわらず、3,500ドル(約50万)も安価だ。
「ローンチプロ」は、気圧センサーが内蔵されているため場所を問わず、どこでプレーしていても高度と天候を考慮して、正確な飛距離を読み取る。「ローンチプロ」の唯一の欠点は、サブスクリプション(定額料金の支払い)が多い点だ。
ショートゲームの練習にも、より速いボール初速を追求している場合でも、ブッシュネル「ローンチプロ」はこのカテゴリーでは最高の商品だ。
・「精度」1位
・「使いやすさ」8位
・「機能」1位
・「携帯性(持ち運びやすさ)」4位
すべての弾道測定器は、基本となるフォーサイト「GC クワッド」と比較した。
ゴルフ弾道測定器のテクノロジー
全てではないが、現在の弾道測定器は「レーダー」か「カメラ」のいずれかを搭載している。
レーダー
レーダーシステムでは、ドップラーレーダーを使用してゴルフボールの弾道を追跡する。ドップラーは、マイクロ波を対象物(この場合はゴルフボール)に反射させることで機能する。マイクロ波を継続的に送信し、反射を受信することで、ボールの弾道を追跡する。
「Track Man(トラックマン)」や「FlightScopeX3(フライトスコープX3)」などの企業向けレーダー弾道測定器は、ゴルフボールの弾道をすべて追跡できる大型のドップラーレーダーが搭載されている。しかし、「Voice Caddie(ボイスキャディ)SC200プラス」や「Rapsodo(ラプソード)」などの比較的安価な商品は、小型のドップラーを搭載しているため、すべての弾道を追跡することが難しい。
「SkyTrak(スカイトラック)」や、ブッシュネル「ローンチプロ」、フォーサイト「GC3」を除いて、テストしたモデルはすべて「レーダー」だ。
カメラ
「カメラ式弾道測定器」は、高解像度カメラを使用して、インパクト時および打った直後からの弾道を測定する。このタイプはボールの弾道を全て測定することはできないが、より正確に軸の傾きやスピン量を測定し、ある一定の弾道でははるかに信頼性の高いデータが揃う。
カメラの品質次第だが、一部のカメラ式弾道測定器は特定の照明条件や反射率の高い環境で問題が発生しやすくなる。
今回のテストで「カメラ」仕様なのが、「スカイトラック」、ブッシュネル「ローンチプロ」とフォーサイト「GC3」だ。
ベストテクノロジー − フルスイング「KIT」
すべての機能が欲しい場合は、フルスイング「KIT」がおすすめ。屋内外で使用できるだけでなく、ユニットやアプリ内で必要なものをすべてカスタマイズできる。
弾道測定器に欠かせない機能
測定項目
私たちがテストしたすべての弾道測定器は、「ボール初速」、「ヘッドスピード」、「キャリー」を測定する。「ヘッドスピード」や「オフライン」、「方向性」の項目まで欲しい場合は、「ForeSight(フォーサイト)」や「Trackman(トラックマン)」が最適だ。
「SkyTrak(スカイトラック)」と「Mevo Plus(ミーボプラス)」も豊富なデータを提供しているが、市場で最も機能豊富な弾道測定器は、ブッシュネル「ローンチプロ」とフォーサイト「GC3」だ。
精度
「トラックマン」や「フォーサイト」などの企業向け商品からはより正確な情報が得られる一方で、パーソナル弾道測定器からも非常に精度の高いデータを取得することができる。
最も「精度」の優れた弾道測定器は、ブッシュネル「ローンチプロ」とフォーサイト「GC3」だ。より低価格でおすすめなのは、「ラプソード」と「ミーボプラス」。
使いやすさ
ほとんどの人は練習時間が限られており、デバイスの接続や利用するのに無駄な時間を使いたくない。一部の商品では、セットアップ時に正確に配置しなければならないものもある。
最も簡単に設置できる測定器といえば、ボイスキャディ「SC300」、「SC300i」、「SC200Plus」だ。「PRGR(プロギア)」は、セットアップとデータ収集が簡単。フルスイングはシンプルで使いやすく、カスタマイズオプションが他の商品よりも優れている。
機能性
ゴルフボールの弾道を測定することが今回テストした主な目的だが、その多くが他の追加機能を搭載している。スイングを記録したり、ゴルフコースでGPS機能が活用できる一方で、シミュレーションでプレーできるものもある。また、ドラコンやニアピンコンテストのようなゲーム要素が搭載されているものもある。
お金に余裕があれば、ブッシュネル「ローンチプロ」とフォーサイト「GC3」は、ゲーム、練習、コース、大会などを楽しむことができる。どちらも画質が優れているが、特に「フルスイング」の画質は非常に高品質だ。まるでコースにいるかのような感覚が楽しめる。
「Rapsodo(ラプソード)」は、データを得ながらスイングを記録するのに最適な弾道測定器だ。「スカイトラック」や「ミーボプラス」は、天候に関係なく、ゲームや練習、コースでのバーチャルプレーを楽しみことができる。ガーミン「G80」は弾道測定器としてだけでなくGPS機能もあるため、ターゲットまでの距離やデータを取得する優れ者だ。
スマートフォン/タブレットアプリ
「Voice Caddy(ボイスキャディ)」と「Garmin(ガーミン)」は内蔵型だが、他のデバイスでは起動モニターとデータをユーザーに伝えるためのアプリが必要。アプリは通常使いやすく、手間がかからない。
「Rapsodo MLM(ラプソードMLM)」と「Skytrak(スカイトラック)」はそのシンプルなフォーマットとレイアウトで群を抜いているが、「Rapsodo(ラプソード)」でスイング動画を撮影するとバッテリーの減りが早いことが分かった。
2022年ベスト弾道測定器 − 機能
専門家によるアドバイス:ラウンド用のボールで練習する
もし、練習ボールを用いて弾道測定器からパフォーマンスの洞察を得ようとしているなら、時間とお金の無駄だ。データを一貫して意味のあるものにするために、いつも使用するゴルフボール(少なくとも似たボール)で練習するべき。
パーソナル弾道測定器:トップ5まとめ
あなたの予算は?
テストした弾道測定器の主な価格帯は200ドル(約3万円9千)から2,000ドル(約29万円)の範囲。もし、企業レベルの精度を望むなら、フォーサイト「GC3」のように価格は7,499ドル(約108万円)まで上がる。更にフル機能だと25,000ドル(約362万円)以上する。
屋内か屋外、それとも両方?
屋内だけで使用する場合は、「SkyTrak(スカイトラック)」が最適。予算が限られている場合は、中古品を検討すると良い。
これらのパーソナル弾道測定器を屋内で使う場合、ネットにボールが当たるまでの距離は8フィート(約2.7m)が必要だ。
屋外使用にベストなのは、フォーサイト「GC3」やブッシュネル「ローンチプロ」だ。500ドル以下(約7万2千)の「ラプソード」は次のオプションとしてお勧め。
屋内、屋外両方で使用するなら、フルスイング「Kit」が屋内で十分な性能、屋外ではより性能が発揮される。同社は常に技術のアップデートを図っており、精度を向上させている。また、より低価格のフライトスコープ「Mevo(ミーボ)」や「Mevo Plus(ミーボプラス)」もチェックしてみよう。どちらも屋内外で使用可能だ。「メタルドット」を使えば追跡機能が向上するし、ビデオ機能も素晴らしい。
ビジネス?練習?それとも娯楽?
データを活用したいフィッターやレッスン関係者であれば、おそらく企業向けの弾道測定器を検討する必要がある。フォーサイト「CG3」やブッシュネル「ローンチプロ」はフィッティング機能を搭載しており、バッグマッピング機能(「ラプソードMLM」でも利用可能)は特に素晴らしい。
飛距離の測定がメインのレクリエーションゴルファーには、500ドルのレーダー測定器がかなり良い仕事をしてくれる。最も正確性に優れた500ドルの測定器は、プレー改善や現状理解に役立つ十分なデータを提供する。
友達と楽しい時間を過ごしたいだけの人にとっては、ニアピンやドラコンなどのゲーム搭載のユニットが最高だろう。「Mevo(ミーボ)」、「Rapsodo(ラプソード)」、「SkyTrak(スカイトラック)」、「Voice Caddie(ボイスキャディ)」は、単なるデータ測定に留まらずゲームオプションまで機能を拡大している。
あなたのニーズに応じて
多くのデータ項目、より正確な測定値を望むならやはり価格が高くなる。「ローンチプロ」と「GC3」は、最も正確で精度に優れた弾道測定器だ。一方フルスイング「Kit」も負けてはおらず、デビュー以来かなり改善されている。「ラプソード」は数種類のデータを提供しながらも、お財布に優しい。
最も正確なゴルフ弾道測定器:ブッシュネル「LAUNCH PRO(ローンチプロ)」
データの「精度」を最も重要視するなら、ブッシュネル「ローンチプロ」が最適。フォーサイト「GC3」の精度と同等だが、「ローンチプロ」の方が安い。予算が限定されていて、最も「精度」の優れた測定器が欲しい場合には、ブッシュネル「ローンチプロ」がおすすめだ。
データ項目
専門家によるアドバイス − 予算内でできること
2020年には、パーソナル弾道測定器が完成形に近くなり、500ドルの投資でプレー改善に役立つ情報を提供してくれると期待が高まった。「Rapsodo(ラプソード)」は、スピンを除くすべてのデータ項目が揃い、90%以上が正確な測定だった。
パーソナル弾道測定器 − その他のアドバイス
・テストしたモデルには、屋内向きのものもあれば、屋外向きのものもある。弾道測定器を購入する前に、まず使用する場所を確認しよう
・一度に数十個のボールを打つだけなら、バッテリーの寿命は関係ないかもしれない。しかし、長時間に使用する場合、特にビデオ機能は、バッテリーの消耗がチェックポイント
・弾道測定器は、“フィッティング体験”の一部だ。パーソナル弾道測定器でフィッティングができると思わないで欲しい。これらは「一貫性」が十分ではなく、必要なデータを全て提供するとは限らない
・パーソナル弾道測定器は飛躍的に進化しているが、まだ改善の余地がある。テストしたモデルは、「ボール初速」と「打ち出し角」の測定には優れていた。ただし、「スピン量」の測定にはコストがかかる
・アイアンやドライバーのデータを収集するときは、練習ボールではなくラウンド用のボールを使用すること
・「Skytrak(スカイトラック)」は屋内でうまく機能したが、屋外でテストした場合はデータを捉えるのに3倍の時間を要した。もちろん、データはある程度信頼できるものだが、最終的なデータ表示を待つ時間が長すぎる
2022年ベストパーソナル弾道測定器 − 結果
パーソナルゴルフ弾道測定器 - Q&A
Q:「パーソナル弾道測定器」と「企業向けレーダー弾道測定器」の違いは?
A: 数千ドルの差と正確さ。「Foresight(フォーサイト)」や「TrackMan(トラックマン)」などの企業向けレーダー弾道測定器はより正確で、より多くのデータ項目および機能を提供する。
Q:パーソナル弾道測定器からどのようなデータを取得できるのか?
A: 2,000ドル未満の場合は、「ボール初速」、「キャリー」、「打ち出し角」、「スピン量」を提供。加えて、「ヘッドスピード」、「オフライン」、「方向性」のデータが欲しい場合は、「Foresight(フォーサイト)」や「Trackman(トラックマン)」などの企業向けレーダー弾道測定器を検討することをお勧めする。
Q:「スマッシュファクター」とは?
A: 「スマッシュファクター」は一般的なパフォーマンス指標だ。テストしたデバイスの「精度」はさまざまだった。スマッシュファクターの式は単純で、ボール初速をヘッドスピードで割ったものだ
Q:すべてのパーソナルゴルフ弾道測定器は正確?
A: すべてが「Foresight(フォーサイト)」や「Trackman(トラックマン)のような企業向けのレーダー弾道測定器ほど正確であるとは限らない。しかし、テストから分かったのはパーソナル弾道測定器にも「正確性」に優れたデバイスがあるということ。「Rapsodo(ラプソード)」は、スピン量を除くすべてのデータ項目で90%以上正確だった。
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