『2024年ドライバーランキング』の「総合部門」第1位はPING「G430 MAX 10K」となったが、ここでは各ヘッドスピード別(低・中・高ヘッドスピード部門)の総合1位をまとめてご紹介する。


では、各部門のドライバーを紹介しよう!


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高ヘッドスピード部門「総合1位」

テーターメイド「Qi10 LS」ドライバー


テーラーメイド「Qi10 LS」ドライバーは、高ヘッドスピードのプレーヤーにとってベストなドライバーだ。他のカテゴリー(総合・低・中)ではトップとはならなかったが、この高ヘッドスピード部門では「正確性」と「飛距離」で非常に良い結果を出し1位を獲得した。

テスターの主観的な評価では、「見た目」が素晴らしく「打感」も秀逸と「Qi10 LS」を高く評価しており、スピン量を抑えた最も安定しているテーラーメイドのドライバーの一つであるともしている。「Qi10 LS」は、“低スピン”ドライバーとして、ほとんどの高ヘッドスピードのゴルファーにとって重要なスピン量の適正化に対応している。

フィッティングオプションも豊富で、「正確性」と「飛距離」の全体的なパフォーマンスを向上させることができる。我々のデータも、「正確性」に優れていることを示している。

またヘッドスピードが速くなると、ミスが大きくなるが、テーラーメイド「Qi10 LS」はミスヒットを軽減し初速アップを実現している。「初速」とさらなる「正確性(飛距離も期待)」を求めるゴルファーにとって、テーラーメイド「Qi10 LS」は最も適したドライバーだと言えるだろう。

しかし、「Qi10 LS」は「寛容性」27位と平均を大きく下回る結果に…。そのため「寛容性」と「一貫性」を優先する人には不向き。ドライバーに易しさを求めているのならしっかりチェックした方が良い。


中ヘッドスピード部門「総合1位」

キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」


キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」は中ヘッドスピードのゴルファーにとってベストなドライバーだ。過去の性能テストでは、「高ヘッドスピード部門」でランクインしているので、ちょっと意外に感じるかもしれない。しかし、中ヘッドスピードのテスターたちによると、「飛距離」と「寛容性」のポテンシャルを備えていることから最高の選択肢となるようだ。

また、テスターたちに(データは別として)「どのクラブを買う可能性が高いか?」と聞いてみたところ、このキャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」が1位となった。多くのコメントが「打感」と「低スピン」に集中していたが、アドレス時の見た目も良いようだ。

毎年キャロウェイ「 ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)」モデルは、ベストドライバーのうちの1本となっている。この「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」は万能タイプで、「スピン量」、「寛容性」、「正確性」を向上させるために『可変式ウエイト』も搭載している。また、飛距離性能も備えており、最大パフォーマンスを実現するためにこのドライバーをしっかり調整することができる。パフォーマンス面でキャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」ドライバーに勝るものはない。

スピンのかかりすぎに悩んでいるなら、絶対にこのドライバーを試すべきだろう。しかし、スピン量が少なすぎてしまう可能性があるため、既にスピン量が少ない方は要注意!


低ヘッドスピード部門「総合1位」

PING「G430 MAX 10K」


PING「G430 MAX 10K」は、ヘッドスピードが「40.23m/s以下」のゴルファーにとってはパーフェクト。このドライバーは、「正確性」、「飛距離」、「寛容性」で秀でている。高MOIが懸念材料だったが、バラツキも小さい。また多くのテスターから称賛の声があり、「ゴルフ仲間にこのドライバーを勧めたい」という言葉もあった。

驚いたことに、ヘッドスピードが最速のテスターが笑顔で振り返り「このドライバーはすぐ使いたい」と言った程。(あくまで主観的なインプレッションだが)これで、このドライバーが特別なものであることが分かるだろう。

PING「G430 MAX 10K」はこの「低ヘッドスピード部門」だけでなく、『2024年ドライバーランキング』の「総合部門」で見事に1位を獲得しており、多くのゴルファーにとっていかに優れているかを改めて示すものとなっている。大きなヘッド形状を好まない人にとっては魅力的に感じないかもしれないが、新しいドライバーをどれにするか悩んでいるなら、このモデルを試してみるべきだろう。


 

結論

これら3つのモデルをヘッドスピードごとに比べようが、そうでなかろうが、10ポイント中9.8ポイントを記録したPING「G430 MAX 10K」は際立っている。

キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」は、9.5ポイントで総合第2位。

ヘッドスピードに関わらず、我々のデータによるとこの2モデルはいずれも試す価値はあるだろう。

テーラーメイド「Qi10」は7.9ポイントのスコアでかなり下位となっており、「高ヘッドスピード向け」に作られたドライバーとなっている。このモデルの「寛容性」と「正確性」のスコアが総合結果を落とす要因となった。


テーラーメイド対キャロウェイ対PING、あなたに最適なのは?


テーターメイド「Qi10 LS」ドライバー


誰向け?

✅「正確性」が必要なプレーヤー:このドライバーは、「高ヘッドスピード」のストレートショットの指標において、グループの36%がトップ5とした。

✅さらなる「飛距離」が欲しい人:「正確性」と同じ素晴らしい結果。ティーからの「飛距離」で、グループの36%がトップ5にランクインした。


 

不向きな人は?

❌予算が少ないゴルファー:価格は629ドルと市場にある他の選択肢より高額。

※日本での価格は、テーラーメイドホームページもしくは各お近くの店舗によって多少異なるため、詳しくはそちらで確認していただきたい。また中古価格はこちらが参考になるだろう。

テーターメイド「Qi10 LS」ドライバーの中古価格

❌「寛容性」が必要なプレーヤー:「Qi10 LS」は、テストした37モデル中の「寛容性スコア」が平均をかなり下回る結果となった。つまり、一貫して安定したショットの結果を生み出すことがより難しいということになる。易しさを求めるなら、他のドライバーを検討すべきかもしれない。


キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」


誰向け?

✅「飛距離」を最大化したい全ての人:キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」は素晴らしい「キャリー」と「トータル飛距離」を実現する。

✅低スピンの恩恵を受けられるプレーヤー:このドライバーは同社の低スピンタイプ。『オプティフィットホーゼル』を搭載したことで、前後のウエイトを変えて弾道とスピン量を調整することが可能になっている。(多くのゴルファーはウエイト変更でスピン量200〜300rpmの差が生まれる)また、ややフェードバイアスになっており、フックに悩んでいたり、しっかりフェードさせたいゴルファーにはメリットがあると言えるだろう。


 

不向きな人は?

❌十分なスピンが得られないゴルファー:ドライバーでどのくらいのスピン量なのかを大まかに把握しておけば、あなたにとって十分なスピンがかからないドライバーに行き着くことはない。

❌「正確性」に安定感のない全ての人:「寛容性」と「飛距離」の評価は高いが、「正確性」においては平均を上回っているもののそれ程が高いというわけではない。


PING「G430 MAX 10K」


誰向け?

✅ 「正確性」を求めているゴルファー:PING「G430 MAX 10K」は「低ヘッドスピード」において最も「正確性」が高いドライバーとなっている。各ヘッドスピード別でこのモデルが「正確性スコア」満点を出したのはこの「低ヘッドスピード」部門だけ。それ以外の部門でも「正確性スコア」は上位にランクインしており、全てのゴルファーにとって「正確性」に秀でたモデルとなっている。また半数以上が、ストレートショットの割合が最も高いドライバーとした。

✅ 多用性が必要なプレーヤー:「正確性」も大切だが「飛距離」も欠かせない。PING「G430 MAX 10K」は「飛距離」十分だ。


不向きな人は?

❌ドライバーのヘッドサイズに拘りのある人:PING「G430 MAX 10K」は上から見ると大きく見えるので、それが気になるなら避けた方が良い。

❌予算に限りのあるゴルファー:いくらこのドライバーが良いからといって、PING「G430 MAX 10K」の発売価格は¥104,500(税込)と高価格なため、発売当初はより手を出しにくいのが現状。


参考までに:PING「G430 MAX 10K」の中古価格サイト


全結果とヘッドスピード別は以下のリンクから。

2024年ベストドライバー結果:「高ヘッドスピード」

2024年ベストドライバー結果:「中ヘッドスピード」

2024年ベストドライバー結果:「低ヘッドスピード」