『2024年版ブレードパターテスト』は、我々がこれまで10年以上に渡って実施した中で最も大規模なものの一つ。今年は、大手ゴルフブランドはもちろん、皆さんの注目しているパター、そして小規模ブランドの中から集めた合計39モデルをテストした。
パターテストは、20名のテスターに5フィート(約1.52m)、10フィート(約3.04m)、20フィート(約6.09m)の距離から、合計18, 720にも及ぶパット数と140時間以上を費やしデータを収集、分析したものとなっている。
5フィート(約1.52m)、10フィート(約3.04m)、20フィート(約6.09m)のこの3つ距離から総合的に優れたパターと各距離別で優れたパターを評価得点10点満点とし、それぞれランキング形式で掲載している。 基本的に、それぞれの距離の合計パット数が少ないパターが“通常は”上位にランクインするようになっている。
この39モデルのパフォーマンスの結果やそれぞれの特徴など、あなたのパター選びの参考になれば幸いだ。
ベストブレードパター総合
すべては最高のゴルフをするために、我々の目的はシンプルだ。皆さんの“最適なクラブ見つけ出す手助けをする”こと。
『ブレードパターテスト』において最も優れたパターは、5フィート(約1.52m)、10フィート(約3.04m)、20フィート(約6.09m)からの全てに優れた結果を出している。また、この39モデルの中には、いずれかの距離で優れたパターもあるが、最も優れたパターと一番結果が悪かったパターには大きな性能差があることがわかった。
我々は、10年以上に及ぶ厳格なテストを経てデータ主導の結果を提供することに特化している。パターはドライバーとは種類も役割も異なるが、当然ながら非常に重要な役割を担っている。距離感を合わせる繊細な感覚を必要とするだけに、慎重に選ばなくてはならない。
もちろん、総合的に優れたパターを選択するに越したことはないが、特に自身の苦手とする距離に優れたパターを選択するのもよし、このデータの見方はあなた次第だ。ではここで総合的に優れたブレードパターをご紹介する。
2024年ベストブレードパター「総合」TOP5
「総合」1位 /「5フィート」1位:イーブンロール「Neo Classic ER2(ネオクラッシックER2)」
ポイント
イーブンロール「Neo Classic ER2」は『2024年のベストブレードパター』となった。「Neo Classic ER2」は、「ネオクラシック」シリーズの中で最も人気のヘッド形状。シングルベンドシャフトが直接ヘッドに装着されており、ややトゥハング(ヘッドの先端の傾き度合い)になっている。『アジャスタブル(調整可能)ウエイト』と新しいアルミニウム製の「スイートフェース」インサートを搭載。多くのメーカーがパターフェースに溝を入れているが、イーブンロールのようにミーリング(削り出し)しているところはなく、イーブンロールの『スイートフェースグルーブ』テクノロジーは発売当初においては革新的だったが、現在も実質的に唯一無二。ほとんどの溝は「打感」と「初速」をコントロールするためにあるが、『スイートフェースグルーブ』は「正確性」も補正する。例えトゥ側やヒール側に当たろうが、気にすることはない。この溝があるお陰でミスヒットしても、狙った場所に転がるようになっているのだ。また距離感が安定性だけでなく、バラツキをも修正してくれる。
おすすめ層:
► 5フィート(約1.52m)からのパットを重要視する人:イーブンロール「Neo Classic ER2(ネオクラッシックER2)」は、5フィート(約1.52m)からのスコアが最高の10点を獲得した。全テスターの60%にとって、この距離のベストブレードパターとなった。
► 10フィート(約3.04m)の距離でより安定したいと考えている人:「Neo Classic ER2」は5フィート(約1.52m)からだけでなく、10フィート(約3.04m)からも輝きを放った。10フィート(約3.04m)からはトップレベルのパターとなっている。
不向きな層
✖︎20フィートからのパットを優先する人:「Neo Classic ER2」の欠点の一つは、20フィート(約6.09m)のパフォーマンスだ。他のブレードパターと比較して20フィートからは平均的な結果となっている。
テスターの主観的フィードバック
2015年に設立されたパターブランドのイーブンロールは、無名ブランドだった。しかし、その2年後の2017年に我々の『MOST WANTEDパターテスト』で見事にブレードパター(「ER2」)だけでなく、マレットパター部門(「ER7」)においても有名ブランドを抑えトップとなり、その翌年の2018年(「ER3」)、そして2020年(「ER2」)も、最も欲しいブレードパターとして選ばれている。無名ブランドが、一気に有名ブランドへとのし上った。テスターの殆どはイーブンロールのことを知っている。無名だったイーブンロールは、今や多くのゴルファーにとってお馴染みのブランドとなっている。以下はイーブンロール「Neo Classic ER2」に関するテスターのコメントだ。
・「アドレスでのセットアップが素晴らしいし、パター全体のバランスが取れている」。
・「自信を持てる見た目でワイドブレード」。
・「フラットトップのピストルグリップでめちゃくちゃ持ちやすい」。
・「全然眩しくない。とはいえ、サイトラインが途切れていることが敬遠される要因になるかも知れない」。
専門家の見立て
このパターは、独特で分かりにくいアライメントエイドが特徴だ。ちゃんとフィッティングされたパターなら、このアライメントエイドがライ角を意識させてくれ、パッティングの安定性向上につながる。100%ミルドフェースを使っている人にとってはある程度の調整時間が必要だろう。
5フィート(約1.52m)からのパフォーマンスが明らかにこのパターを物語っている。5フィート(約1.52m)からだと他モデルを圧倒。またサテンクロームとブラックの2つの仕上げ展開も魅力的にひとつ。だが、「Neo Classic ER2」唯一の欠点である20フィート(約6.09m)からの平均的なパフォーマンスをどう取るかで、このパターを購入の選択肢に入れるかが決まるだろう。
「総合」2位 /「10フィート」2位 ゼブラ「Black Milled Series 003(ブラックミルドシリーズ003)」
ポイント
ゼブラが復活!!1976年にデビューしたこの象徴的ブランドを知らない人も多いかも知れないが、彼らのパターはツアーで勝つために使用されてきた。しかし、過去何年にも渡って、我々のパターテストに姿を見せることなく、昨年(2023年)ようやくその姿(「AIT4」)を見せたかと思ったが、結果は27モデル中の19位というかんばしくない結果で終わった。そのゼブラが、「Black Milled Series 003(ブラックミルドシリーズ003)」で『2024年ベストブレードパター』総合2位を獲得するとは…誰が予想できただろう。そんなゼブラ「ブラックミルドシリーズ003」が特に際立った結果を残したのが、10フィート(約3.04m)と20フィート(約3.04m)。それぞれ10点満点中の9点と高スコア。そして5フィート(約1.52m)では8点と決して悪くない。この3つの距離から総合的に良いパフォーマンスを発揮したゼブラに、いったい何が起きたのか?是非、このモデルをチェックして欲しい。
おすすめ層
► さらに10フィート(約3.04m)からのパフォーマンスが欲しい人:ゼブラ「Black Milled Series 003(ブラックミルドシリーズ003)」は、10フィート(約3.04m)からベストなブレードパターの一つ。10フィート(約3.04m)からのパットでは、30%のテスターがトップ5に入った。
► ロングパットでサポートが欲しい人:「Black Milled Series 003」は、20フィート(約6.09m)からのパットにおいて25%のテスターがトップ5に入った
不向きな層
✖︎ 主観的魅力を優先する人:「Black Milled Series 003」は、パフォーマンスにおいて最もバランスのとれたブレードパターの一つだ。しかし、テスターによると主観的魅力のランキングは低い。
テスターの主観的フィードバック
・特にベテランゴルファーはゼブラに懐かしさを感じるだろう。テスターの中にはゼブラの歴史を知らない者もいたほどだ。彼らから寄せられたコメントは以下の通りだ。
・「Winnの素晴らしいミッドサイズピストルグリップが自信を高めてくれるし、手に持った時のフィーリングも素晴らしい」。
・「アライメントエイドのコントラストが非常に高く、好きな人も嫌いな人もいるかも知れないが、私はその背後にある考えを理解している」。
・「スクエアに構えられ、しっかりとした手応えを感じられるもう一つのワイドブレードだ」。
専門家の見立て
ゼブラを象徴する見た目(アライメントエイドとしてのストライプ)を備えた懐かしのパター。素晴らしいコントラストのワイドブレードでミルド加工されており、様々なウエイトオプションもある。要するに、懐かしさの中に今風のアレンジが加えられている。
パフォーマンスがこのパターを物語っている。あらゆる部分が、今年のテストにおけるベストパターの一つとなっており、距離コントロールが非常に簡単で白と黒のコントラストがイケてる。
「総合」3位 / 「10フィート」1位 ティースクエアード「TS-912」
ポイント
パターテスト初登場のT Squared(Tスクエアード)が堂々の総合3位を獲得。初登場でいきなりの3位とは「TS-912」はいったいどんなパターなのか?今後このテストでの注目パターとなることは間違いなさそうだ。そんな「TS-912」パターは、5フィート(約1.52m)と20フィート(約3.04m)とそれぞれトップではなかったが、上位にランクイン。そして10フィート(約3.04m)では見事トップを獲得した。我々にとって、10フィート(約3.04m)の距離は統計的にパター同士の差が最も大きいが、「TS-912」はこの距離から優れた結果を残している。
おすすめ層
► 10フィート(約3.04m)におけるベストブレードパターが欲しい人:パターの総合スコアで最も影響を与える部分が10フィート(約3.04m)のパットだ。T Squared(ティースクエアード)「TS-912」は、10フィート(約3.04m)におけるパットスコアで最高を記録。テスターの35%でトップ5に入っている
不向きな層
✖︎ 見た目重視の人:ティースクエアード「TS-912」は、見た目の評価が最も低いブレードパターの一つだ。我々は、主観的要素よりもパフォーマンスを大切にすべきだと固く信じているが、多くのゴルファーにとって、主観的要素は避けることのできない購入要素であることも理解している。
テスターの主観的フィードバック
ティースクエアード「TS-912」はブレードパターテストでは新参者だが、パフォーマンス面では傑出している。しかし、「TS-912」に対する評価はさまざま。以下はテスターのコメントだ。
・「1つあるブラックアライメントの配置が良く、アドレス時にゴルフボールの真後ろに構えることができる」。
・「光沢がないサテン仕上げが魅力的」。
・「無感覚でレスポンスがないフィーリングが得られるソフトな打感。個人的には好きではない」。
・「グリップはピストルに対してラウンドだ。ゆえに、これがお気に召さないなら、このパターはおすすめできない」。
専門家の見立て
このMyGolfSpyで重視しているのはパフォーマンスだ。ティースクエアード「TS-912」は性能が素晴らしい。10フィート(約3.04m)からベストになっていることがデータで示されており、この距離でベストであることはそれ自体が偉業といえる。ワイドブレードパターが好きな人は、試してみる価値があるだろう。
光沢のあるブラックのサイトラインが入ったサテン仕上げも良い。サイトラインはアドレス時にゴルフボールの真横に位置。これはブレードパターでは特に普通とは言えない。またラウンドグリップを採用しており、ストローク中に手先が動きやすいゴルファーの手が動かないようにしてくれる場合がある。
「5フィート(約1.52m)」ベストブレードパター
5フィート(約1.52m)におけるベストブレードパターは、他の全モデルを大幅に上回っている。5フィート(約1.52m)のパットをコンスタントに入れてことができれば、自信がつきパッティングが心理的にも有利になること請け合い。コースで無視できない存在となるはずだ。
ではここでベストブレードパター(5フィート)をご紹介する。
5フィート1位:イーブンロール「Neo Classic ER2(ネオクラッシックER2)」
前述したように、2024年ブレードパター総合1位のイーブンロール「Neo Classic ER2(ネオクラッシックER2)」が5フィート(約1.52m)からのスコアが最高の10点を獲得した。これ以上ないスコアに、正しくコースで無視できない存在であることは明らか。「Neo Classic ER2」はスクエアと並行の両面でアライメントしやすいよう長めのサイトラインが採用されている。ややトゥハングだが、若干のトゥハングは利点がある。自分はパターを真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出していると思っているプレーヤーでも、実際はややアーク(フェースの開閉)を描いている。パッティングストロークでアークさせないことはほぼ不可能。少なくとも「ER2」は過去の『ブレードパターテスト』で連勝していることから、若干のトゥハングとローテーションはメリットがあると言えるだろう。
5フィート2位:メリディアンパター「CHARLESTON(チャールストン)」
ポイント
メリディアンパターも『Most Wantedテスト』に新たに加わったブランドだ。他の新規追加モデル同様、このモデルも印象的。「メリディアンパター「CHARLESTON」のミルド加工の『FLY CUT』は独自のボールエンドミルを使用し作られた伝統的なデザイン。ソフトなフィーリングと、インパクト時に微妙なフィードバックも感じることができる。
おすすめ層
► 5フィートのパットに自信を持ちたい人:メリディアンパター「CHARLESTON(チャールストン)」は、5フィート(約1.52m)のパットにおいて全テスターの50%でトップ5に入った。これは新規参入パターにとっては素晴らしい成果と言える。
► フィッティングのオプションがある方が良いという人:メリディアンは、「CHARLESTON」パターに複数のホーゼルオプションをラインナップしている。これにより、より多くのフィッティングが可能となり、市場への幅広いアピールも可能となる。
不向きな層
✖︎ 10・20フィートから性能を発揮するパターが欲しい人:メリディアンパター「CHARLESTON」は5フィート(約1.52m)からのパフォーマンスがトップクラスだが、10フィート(約3.04m)と20フィート(約6.09m)からは平均的な結果となっている。
テスターの主観的フィードバック
メリディアンパターシリーズは、コンパスのようなデザインを採用している。では、テスターたちの感想をチェックしてみよう。
・「伝統的スタイルのブレードで、ブレードの長さが良い」。
・「アライメントエイドが分かりにくい」。
・「ミルドフェース、緯度と経度のマークが入ったクールなデザインが特徴。打感も非常にソフト」。
・「自分にはソフト過ぎる。特にロングパットでは、どのくらいの強さでストロークしているのか分かりにくい」。
専門家の見立て
繊細で控えめなアライメントラインが特徴のクラシックブレードだ。賑やかなパターヘッドが好みではないなら、このパターがおすすめ。ミルド加工されているものの、バランスが良くて、反応も良い手応えが得られる。
これぞまさに伝統的なブレードパターだ。個人的には、職人技とパターのソールにある独特なミルド加工が本当に好きだが、これがこのパターのアイデンティティになっている。5フィート(約1.52m)からだとベストブレードパターの一つとなっており、これが「CHARLESTON」の特徴を物語っている。
「10フィート(約3.04m)」ベストブレードパター
我々は長年に渡り、10フィート(約3.04m)のパットがパターテストに最も影響を与えることを目撃してきた。この距離は、文字通りパターの全体的なパフォーマンスを左右する。故に総合スコアの大きな割合を占め影響を与えるわけだ。
10フィート(約3.04m)の距離を安定させることができれば、ゴルフは大きく変わる。5フィート(約1.52m)のパットと比べて、この距離はカップインの割合が大きく変化しており、過去には、10フィート(約3.04m)からベストなパターであれば、全体を通じたベストブレードパターの一つに容易になることも可能だ。
ではここでベストブレードパター(10フィート)をご紹介する。
10フィート1位:ティースクエアード 「TS-912」
より一貫したストロークに適したデザインになるように設計されたティースクエアード「TS-912」は、トウ/ヒールに微妙な曲線を描いたボディーでヘッドサイズが小さく、最大限のスイートエリアを備えている。アドレス時の見た目は非常にシンプルだが、キャビティの赤いロゴやソールデザイン、またネックに施されたV字デザインは非常に目を引くものとなっている。だが、テスターからの見た目の評価か今一つ。主観的要素はさて置き、総合3位とこの10フィート(約3.04m)でのパット率が高いことは評価すべきであり、選択肢の候補として入れるべきパターと言えるだろう。
10フィート2位:ゼブラ「Black Milled Series 003(ブラックミルドシリーズ003)」
懐かしのゼブラが復活し、「Black Milled Series 003(ブラックミルドシリーズ003)」パターが堂々の総合第2位と、この10フィート(約3.04m)でも2位を獲得した。テスターからの主観的要素の評価としてはイマイチだったが、性能面ではとても安定したパターの1つとなっている。
「20フィート(約6.09m)」ベストブレードパター
20フィート(約6.09m)からのパットは、特にロングパットを苦手とするゴルファーには恐怖しかないだろう。また、成功率がよくないというのもご存知のはず。でも安心して欲しい!この39モデルの中に、20フィート(約6.09m)で優れたパターがあった。はっきり言っておこう。もし20フィート(約6.09m)からのパットを決めることができれば、誰からも一目置かれる存在となる。
とはいえ、5フィート(約1.52m)と10フィート(約3.04m)からパットを決める方が、時間が経つにつれて、スコアへの影響は大きくなる。それに、20フィート(約6.09m)の距離から他を圧倒するようなパターに出くわすことは稀。我々のテストで20フィート(約6.09m)のパットの重要性を一番低くしているのもそれが理由だ。
ではここでベストブレードパター(20フィート)をご紹介する。
20フィート1位 / ベストバリュー:クリーブランド「HB Soft2 #1」
ポイント
「HB SOFT」シリーズは、2018年に初代「ハンティントンビーチ」コレクションに代わるモデルとして発表された。当時、大きな話題となったのは、今でも変わらない『SOFT(ソフト)』だ。オフセンターヒット時のボール初速ロス軽減を目的に設計された独自のミーリング(削り出し)パターン。パッティングで芯を外すとショートするが、『SOFT』によりボールと接触するフェースの面積が広くなり溝が少なくなると、ミスヒット時の初速を均一に維持することができる。クリーブランドゴルフがウェッジだけじゃないということは、今回のみならず過去の性能テストでも明らかとなっている。また、総合6位のクリーブランド「HB Soft2 #1」はベストバリューに値する。149.99ドルという価格も、ブレードパターテストの中ではお買い得と言えるだろう。
おすすめ層
► 全体的に一貫性のあるパターが欲しい人:クリーブランド「HB Soft2 #1」は、20フィート(約6.09m)における最高のブレードパターだ。また、5フィート(約1.52m)と10フィート(約3.04m)からも安定したパフォーマンスを発揮。間違いなく、テストで最もバランスのとれたブレードパターの1つとなっている。
► 驚くべき価格の優れたパターが欲しい人:クリーブランド「HB Soft2 #1」は、総合6位にランクイン。この安定したパフォーマンスのみならず、お財布に優しい価格というのは実に嬉しい。
不向きな層
✖︎ 特定のホーゼルタイプが欲しい人:クリーブランド「HB Soft2 #1」のホールゼルはプランバーネックのみ。そのため、このパターを効果的に使える人が限られる可能性がある。
テスターの主観的フィードバック
クリーブランドゴルフは、ショートゲームが向上できる優れたゴルフギアを作り続けている。クリーブランド「HB Soft 2 #1」パターについて、テスターたちは次のように語っている。
・「伝統的なブレードタイプで、光沢のある黒いサイトラインがすっきりとしているが、フェースとは繋がっていない」。
・「落ち着いた仕上げと形状だ。芯を外すとわかるので、個人的はこの手応えは好みと言える」。
・「このパターは距離のコントロールが素晴らしい。私は距離感を出すのに苦労しなかった」。
専門家の見立て
個人的には、「HB Soft2 #1」が149.99ドル手に入り、しかも全体的に安定したオールラウンドパターの一つであることから気に入っている。
余計なものがないクラシカルなブレードパターで距離コントロールも秀逸、これが全体的なパフォーマンスにも反映されている。
20フィート2位:トミーアーマー「IMPACT #2」
ポイント
トミーアーマーは、『Most Wantedテスト』の歴代勝者だ。今年は20フィート(約6.09m)からのベストブレードパターの一つとして2位を獲得。しかし、「IMPACT #2」には弱点もあり、他のモデルに対して5フィート(約1.52m)からは平均的、10フィート(約3.04m)からは平均以下という結果になった。
おすすめ層
► 20フィートからのパフォーマンスを求めている人:トミーアーマー「IMPACT #2」は、20フィート(約6.09m)におけるベストブレードパターの一つだ。20フィート(約6.09m)からのパットでは、30%のテスターがトップ5入りしており、これはテストした39モデルの中で最も高い割合となっている。
► コスパを求める人:トミーアーマー「IMPACT #2」の価格はわずか149.99ドルだ。
不向きな層
✖︎ 5・10フィートから性能を発揮するパターが欲しい人:トミーアーマー「IMPACT #2」は、他モデルに比べ5フィート(約1.52m)と10フィート(約3.04m)からのパフォーマンスは平均以下。この2つの距離からのパットが、最終的に全体的なパフォーマンスを落としている。
テスターの主観的フィードバック
トミーアーマーはこの『Most Wantedテスト』で素晴らしい実績がある。過去に優勝したこともあり、殆どのテスターにはお馴染みのブランド。というわけで、テスターのコメントは以下の通りだ。
・「ロングパットで高いカチッとした音がする。これは良い悪いということではない。単なる感想だ」。
・「白と黒のデザインが良い。白いゴルフボールとのコントラストがあって構えやすい」。
・「アドレスでアライメントしやすい。フェースは魅力的ではない」。
2024年ベストブレードパター 採点方法
2024年ベストブレードパター – データ
下記の表は、2024年の『Most Wantedブレードパターテスト』に関連したデータだ。我々は採点の基礎となるデータを提供しながらも、皆さんにとって最も重要な指標に注目してもらえるように最善を尽くしている。
モバイルユーザー各位へ:
モバイルでデータが表示できるようにできる限りを尽くしたが、表データはモバイルでの表示にあまり適していない。より深掘りしたいようなら、PCで見ることをおすすめする。
2024年ベスト「ブレードパター」スコアランキング
モデル名 | 総合 | 5フィート (約1.52m) | 10フィート (約3.04m) | 20フィート (約6.09m) |
---|---|---|---|---|
Evnroll ER2 | 9.6 | 10 | 8.9 | 7.1 |
Zebra Black Milled Series 003 | 9.5 | 8 | 9 | 9 |
T-Squared Putters TS-912 | 9.4 | 8 | 9.1 | 8 |
TaylorMade TP Reserve TR-B11 | 9.3 | 8 | 9 | 8 |
Mizuno M-Craft OMOI Type 4 | 9.3 | 8 | 8.9 | 8 |
Cleveland HB Soft 2 #1 | 9.2 | 8 | 8.1 | 9.8 |
Teardrop TD-1 | 9.1 | 9 | 7.9 | 8.9 |
COBRA Grandsport-35 3D Printed | 9 | 7 | 9 | 8 |
Meridian Putters Charleston | 9 | 9.1 | 8 | 8 |
Piretti Golf Tesora CU | 9 | 8 | 8.1 | 8.9 |
Evnroll ER1.2 | 9 | 8.9 | 8 | 8 |
Piretti Golf Elite Cottonwood II | 8.8 | 9.1 | 8 | 7 |
TaylorMade TP Reserve TR-B31 | 8.7 | 8 | 8 | 8.1 |
Mizuno M-Craft OMOI Type 1 | 8.7 | 8 | 8 | 8.1 |
Wilson Staff Model BL 22 | 8.7 | 7 | 8.1 | 9 |
Tommy Armour IMPACT#1 | 8.7 | 8 | 8 | 8 |
Scotty Cameron Super Select Squareback 2 | 8.7 | 8 | 8 | 8 |
Sacks Parente Series 91 The Duke | 8.7 | 8 | 8 | 8 |
Never Compromise NC Reserve#2 | 8.7 | 8 | 8 | 8 |
MacGregor MT1 Milled | 8.7 | 8 | 8 | 8 |
Cleveland HB Soft Milled 1 | 8.7 | 8 | 8 | 8 |
Odyssey AI-One Double Wide | 8.7 | 8 | 8 | 7.9 |
Meridian Putters Okatie | 8.7 | 8 | 8 | 7.9 |
COBRA Sport-40 Vintage | 8.7 | 8 | 8 | 7.9 |
Zebra Black Milled Series 004 | 8.5 | 8 | 8 | 7.1 |
Odyssey AI-One Milled One T | 8.5 | 8 | 8 | 7.1 |
Wilson Infinite Windy City | 8.5 | 8 | 8 | 7 |
Mati Putters Synchro SS303 | 8.5 | 8 | 8 | 7 |
Bettinardi BB28-SB | 8.5 | 7.1 | 8 | 8 |
Greenwood Golf Classic Putter | 8.5 | 7.1 | 8 | 7.9 |
Bettinardi BB1W | 8.4 | 7.9 | 7.9 | 7 |
Tommy Armour IMPACT#2 | 8.4 | 8 | 7.1 | 9.1 |
Ping PLD Milled Anser | 8.4 | 8 | 7.1 | 9.1 |
Ping PLD Milled Anser 2D | 8.4 | 9 | 7 | 7.9 |
T-Squared Putters TS-713 | 8.2 | 8 | 7.1 | 8 |
PXG Battle Ready II Closer | 8.2 | 8 | 7.1 | 8 |
MacGregor MT4 Milled | 8.2 | 8 | 7.1 | 8 |
Adams C-Groove | 8 | 8 | 7.1 | 7 |
Scotty Cameron Super Select Newport + | 7.7 | 7.1 | 7.1 | 7.1 |
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