フェアウェイウッドは「苦手」だろうか?私にフェアウェイウッドは「必要ない」と思うだろうか?どちらにしても、あなたに合うフェアウェイウッドを見つけることさえできれば、誰にでも魅力的なクラブとなる。また、必要かどうかは、皆さんの“相棒”たち次第。誰にでもフェアウェイウッドの選択肢はあるものだ。
2024年『フェアウェイウッドテスト』では、大手ブランドから小規模ブランドまで29モデルがラインナップ。
今回は合計180時間以上を費やし、皆さんのような熱心なゴルファー20名のテスターからデータを集め分析。「正確性」、「飛距離」、「寛容性」の指標を考慮し、最も優れたフェアウェイウッドを決定した。
新しいクラブを購入する際、またフィッティング前の追加情報を求めている方にも、このテスト結果は役立つものとなるはずだ。
では、2024年「ベストフェアウェイウッド」を紹介しよう。
最も優れたフェアウェイウッド
フェアウェイウッドは、ほぼすべてのゴルファーのニーズを満たす。しかし、安定して打つのが最も難しいゴルフクラブであることは間違いない。
フェアウェイウッドは、主にティーショットや長いアプローチショットで使用されているが、人によっては、ドライバーの代わりに使用することもあるだろう。最終的には、あなたがフェアウェイウッドを必要とする理由を決定する必要がある。いつものようにテスターの主観的なフィードバックを載せているが、これはランキングには反映されない。新しいゴルフクラブを買う際には、常に私見よりもパフォーマンスを優先すべき。我々の10年以上に及ぶ『ゴルフクラブテスト』の実績が物語るように一般的な感想意見が現実と合致するとは限らないと自信を持って言えるからだ。
では、ベストフェアウェイウッドをお届けする。
2024年ベストフェアウェイウッド「総合」トップ
「総合」1位 /「正確性」2位 /「飛距離」1位:キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke◆◆◆」
ポイント
「正確性」と「飛距離」をもたらすフェアウェイウッドは、“ゲームチェンジャー”だ。キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」は2024年ベストフェアウェイウッド。我々のテストでは「飛距離」で1位、「正確性」では2位となっている。フェアウェイウッドテストにおいて、我々は「飛距離」と「正確性」に同程度の重点を置いているが、それはどちらもフェアウェイウッドがパフォーマンスを発揮する上で重要だからだ。ゴルフを変えてくれるゴルフクラブを探しているなら、トリプルダイヤモンドは素晴らしいモデルと言える。
おすすめ層
✅「飛距離」を求めている人:フェアウェイウッドは、フェースの反発が非常に高くなるポテンシャルを秘めている。各メーカーは、特に「ボール初速」と「スピン量」のパフォーマンスについて、自社のフェアウェイウッドの能力を最大限に引き出そうとしているが、このキャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」は、飛びのポテンシャルが素晴らしく、我々のテストにおいて、「飛距離」でベストなフェアウェイウッドとなった。
✅「正確性」を重視している人:キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」は「飛距離」をもたらすことに加え「正確性」も備えている。「正確性」のスコアは「ストロークス・ゲインド」で算出されるが、ゴルフクラブは「飛距離」と「正確性」を実現することで、ストロークス・ゲインドが増す。このモデルはパフォーマンスの最高タッグと言えるだろう。
不向きな人
❌「スピン」が必要な人:厳密にパフォーマンスで見ると、大抵のゴルファーがキャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」を使用中のフェアウェイウッドとの変更を検討するはずだ。しかし、ロースピンのゴルファーは注意が必要。トリプルダイヤモンドは低スピンに向いたデザインになっており、ゴルファーによっては理想的な打ち出しが得られない可能性がある。
テスターの主観的フィードバック
・「ミスショットしてもパフォーマンスが良い。左へのミスも少なく、ほとんどが真っ直ぐ飛ぶか、私の好みであるややカット目という程度だった」
・「フェースの『打感』が秀逸」
・「あり得ないくらい飛ぶね…自分ドライバーと変えるかも」
・「『見た目』は好きではないが、パフォーマンスは間違いない」
専門家の見立て
キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke ◆◆◆」がベストな理由…それは飛んで正確だからだ。それ以上に、飛ぶ割に次のショットが打てる位置に収めてくれる。我々のテスターによると「打音」、「打感」、「購入の可能性」という主観的な面でベストなフェアウェイウッドだが、万人向けではない。特に、ボールにスピンが十分にかからない人には向かないだろう。
「総合」2位:ウィルソン「Dynapower(ダイナパワー)」
ポイント
2023年の『Most Wanted』フェアウェイウッドを獲得したウィルソン「Dynapower(ダイナパワー)」が、今回も素晴らしいパフォーマンスを発揮し「総合」2位にランクインした。このモデルは「正確性」と「飛距離」に優れており、「寛容性」でも上位に位置している。また、このモデルは優れたパフォーマンスを発揮しながらも300ドル以下という価格から、ベストバリューとしても高評価を受けている。
おすすめ層
✅総合的な「正確性」を求める人:我々の「正確性」スコアは「ストロークス・ゲインド」で算出されている。ストロークス・ゲインドは、「正確性」が優れていると向上するが、このウィルソン「Dynapower」はショットが「正確」でありながら、「飛距離」を実現する。ショットが正確、つまりフェアウェイキープ率が良いということは確実にスコアアップに繋がる。
✅お値打ち品が欲しい人:ウィルソン「Dynapower」の優れた性能は、昨年の結果も含め、このテストを通して既に証明されたようなもの。2024年の成績は、「正確性」3位「飛距離」5位「寛容性」7位と、この3つの要素全て安定したモデルが199.98ドル(現在の価格)で手に入るとなっては、お値打ち品としか言いようがないだろう。要チェックのフェアウェイウッドの一つだ。
不向きな人
❌ウィルソンに懐疑的な人:筋金入りのゴルファーは、ウィルソンには歴史があることを知っている。しかし、最近のゴルファーは、ウィルソンが過去に名門だったことすら知らないだろう。故に今回の結果に対しても、ウィルソンのクラブを試すこと関しても興味すら持たないゴルファーはいるだろう。他社は、特に様々なSNS広告を通じて存在感が大きい。今回初めてウィルソンを知る人もいるだろうが、現時点で、特定の分野におけるウィルソンのパフォーマンスの良さは証明されている。故に、このモデルも一度は手に取り試す価値はある1本だと言えるだろう。
テスターの主観的フィードバック
・「易しく見えるし、アドレスでの『見た目』も良いね。すごく安定している」
・「素晴らしいし安定している」
・「パフォーマンスは素晴らしい。『見た目』は特徴がないけど、『打感』の手応えは良いしボールもさらに上がり易いという感じだ」
・「弾道が好き。ナイスショットが出るよ」
専門家の見立て
ウィルソン「Dynapower」は、優れたフェアウェイウッドであることを今年も証明してくれた。「Dynapower」は数少ない調整機能がないフェアウェイウッドなだけに、さらにそのパフォーマンスが素晴らしく感じられる。先程も述べたように、「正確性」、「飛距離」、「寛容性」でも優れた性能を発揮したモデルが、199.99ドルで購入できる。価格も含め、これ以上のパフォーマンスを出すものはないだろう。
「総合」3位:テーラーメイド「Qi10」
ポイント
テーラーメイド「Qi10」のフェアウェイウッドは優れたクラブだ。「正確性」で4位、「飛距離」で3位となり2024年のベストフェアウェイウッドの一つとしての地位を確立している。「正確性」と「飛距離」をもたらすフェアウェイウッドは試す価値ありだ。またテーラーメイド「Qi10」は「寛容性」で12位にランクイン。これらのパフォーマンスにより、あらゆるモデルの中で魅力的なフェアウェイウッドの選択肢となっている。
おすすめ層
✅「飛距離」を求める人:「飛距離」は大抵のゴルファーにとって重要であり、多くのフェアウェイウッドはそれを実現するように設計されている。「Qi10」は、テーラーメイドの数あるハイパフォーマンスクラブに属するもう一つのフェアウェイウッド。飛ばしたいなら「Qi10」をチェックして欲しい。
✅「正確性」が欲しい人:フェアウェイウッドは場面ごとの用途がある。ティーショットでも使えるし地面からでも使える。とはいえ、どんな状況でも必要なのは「正確性」をもたらすフェアウェイウッドだ。テーラーメイド「Qi10」は、「正確性」で4位にランクイン。テストでティーショットを試したが、このモデルはフェアウェイをキープ、または次のショットが打てる位置に運べるショットを実現している。
不向きな人
❌「見た目」重視の人:テーラーメイド「Qi10」の長所はパフォーマンス。「正確性」、「飛距離」、「寛容性」など「Qi10」は多くのポイントを抑えている。しかし、テスターによる「見た目」の評価は平均以下。マット仕上げの方が好きという人やアドレス時のトップラインがやや気になるという人もいた。
テスターの主観的フィードバック
・「シャフトが合えば検討すると思う。でも好みよりもテカリ過ぎだ」
・「マット仕上げの方が良いかも。パフォーマンスは信頼できる安定している。これでベストな結果をいくつか出したと思う」
・「バランスが良く、自分のスイングに合っている。良いね」
専門家の見立て
テーラーメイド「Qi10」は、「正確性」と「飛距離」において高いパフォーマンスをもたらす。この二つを兼ね備えたモデルは少なく、今回のテストでは上位3位までとなっている。故に、総合3位の「Qi10」は、市場でベストなフェアウェイウッドの一つ。また、「寛容性」も平均を若干上回っている。総合的に見ても、このモデルを試打リストに加えるべきだろう。
ベストフェアウェイウッド:「正確性」
フェアウェイウッドで最も大切なことは「正確性」だ。ティーショットでのフェアウェイキープは、スコアメイクに重要であり、さらにプレーがしやすくなるシナリオを生み出すことができる。フェアウェイウッドを使用する主な用途は、グリーンを狙う、またよりグリーンに近づけるため。いずれにしても大切なことは、狙った目標の近くやその周りに打つことだ。
以下は「正確性」においてベストなフェアウェイウッドだ。
・1位 テーラーメイド「Qi10 Max」
・2位 キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke◆◆◆」
・3位 ウィルソン「ダイナパワー」
「正確性」1位:テーラーメイド「Qi10 Max」
ポイント
テーラーメイド「Qi10 Max」は正確で打ちやすい。低~中ヘッドスピードのゴルファーにとって、このフェアウェイウッドが最適。「ストレートショット」や「プレイアブルショット」の実現に優れており、いずれスコアアップにも役立つだろう。一方、ヘッドスピードが速い人は注意が必要。シャフトを変えないと、初速に対応できないデザイン特性になっている。
※・ストレートショットの割合 – 「フェアウェイキープ率」を改良したもの。遠くに飛ばすほどターゲットエリアは広がる。これにより、「飛距離」の出るショットが不利になることはなくなり、飛ばし屋とそうでないゴルファーの結果を公平に比較することが可能となる。
※・プレイアブルショットの割合 – 「プレイアブルショット率」は、アベレージゴルファーにとって十分ショットができる状態の割合を表す指標だ。我々の「プレイアブルショット」とは、フェアウェイの幅を35ヤードとしてフェアウェイの端から10ヤード以内にあるものを指す。
おすすめ層
✅「正確性」重視の人:「ストロークス・ゲインド」は「正確性」のスコア分野で不可欠。また、この分野では「プレイアブルショット」と「ストレートショット」の割合という2要素も加味されている。テーラーメイド「Qi10 Max」は、「ストロークス・ゲインド」と「プレイアブルショットの割合」、そして「ストレートショットの割合」の組み合わせが最高な、「正確性」におけるベストフェアウェイウッド。フェアウェイウッドで次のショットが打てて真っ直ぐ飛ばすことを求めているなら、テーラーメイド「Qi10 Max」は素晴らしい選択肢といえる。
不向きな人
❌「飛距離」重視の人:テーラーメイド「Qi10 Max」は最も「正確性」に富んだフェアウェイウッドだ。しかし他モデルに比べると「飛距離」で劣る。このクラブはスピンで打ち出しを高くすることが特徴。もし、あなたのヘッドスピードが速いなら、純正シャフトは最適とは言えないのでヘッドを試す際には特に注意して欲しい。
テスターの主観的フィードバック
・「ヘッドが大きすぎるけど、まいったな、これは真っ直ぐ飛ぶね」
・「『Qi10 Tour』よりもこのフェアウェイウッドの方が良いね」
・「主観的な面で魅力的。パフォーマンスも良いね」
・「全て気に入っているけど、飛距離が出ずスピンが多すぎる」
専門家の見立て
テーラーメイド「Qi10 Max」は万人向けではない。簡単に真っ直ぐ飛ばせて、ゴルファーなら誰もが欲しがるものとなっているが、ヘッドスピードの速い人やスピン量が多いゴルファーには物足りなく感じるはず。飛びの可能性という点で難があるのはそのためだ。
とはいえ、もっとフェアウェイキープしたい、より目標に近づけたい、そして確実にキャリーを稼ぎたいなら、このフェアウェイウッドはベストのうちの一つと言えるだろう。ベストフェアウェイウッド:「飛距離」
あなたにとって最も記憶に残るショットとは?と聞かれたら、恐らく大抵の人は、最も遠くまで飛ばしたショットと思うだろう。
フェアウェイウッドは、セッティングの上の番手に特化して作られていることから「飛距離」が出る。大抵のフェアウェイウッドは、ティーショットや地面からの長いアプローチショットで使用されている。また中には、フェアウェイウッドをドライバーの代わりとして使う人もいるだろう。以下は「飛距離」においてベストなフェアウェイウッドだ。
・1位 キャロウェイ「パラダイム Ai Smoke◆◆◆」
・2位 コブラ「Darkspeed X」
・3位テーラーメイド「Qi10」
「飛距離」2位:コブラ「Darkspeed X」
ポイント
この「飛距離」の分野では多くの“飛ばし”競争が存在することを考えると、コブラ「Darkspeed X」の総合2位という結果は驚くべき成果と言える。また、低スピン系のフェアウェイウッドの中には、コブラに負けたものも存在する。さらにこのモデルは、「飛距離」だけでなく、テスターからの主観的なフィードバックにおいて全体的に高評価を得ており、注目を集めたフェアウェイウッドの一つでもある。
おすすめ層
✅「飛距離」を求める人:コブラ「Darkspeed X」を敬遠すべきではない。特に「飛距離」では全体的に強烈なパンチ力を秘めている。フェアウェイウッドは、特にティーショットで使うことが多い場合、「飛距離」が重要。フェアウェイウッドで「飛距離」を伸ばしたいなら、「Darkspeed X」は検討する価値があるだろう。
✅主観的魅力を好む人:我々の主観的フィードバックには「打音」、「打感」、「見た目」、そして「購入の可能性」という項目があるが、このコブラ「Darkspeed X」は、この全てにおいてテスターから高評価を得ている。主観的視点でクラブを買うなら、このモデルが有力候補のトップになるだろう。
不向きな人
❌「確実性」を求める人:コブラ「Darkspeed X」は、弱者というかダークホースだ。確かにみなさんが注目する「飛距離」は出る。一方で、「正確性」と「寛容性」は平均程度。この2つが妨げとなり、「Darkspeed X」は「総合」8位となった。「Darkspeed X」は、確実といえる「正確性」や「寛容性」をもたらさないので、これらの可能性を引き出すためにはフィッティングを受けるべきと強く言いたい。
テスターの主観的フィードバック
・「マット仕上げとアドレスでのセットアップが良いね」
・「『見た目』と『打感』が気に入っている。USTのシャフトがオプションであることもかなりのプラス要素だ」
・「自分にはアドレスで開き過ぎなように見える。パフォーマンスはソリッドだね」
・「フェースの反発が強烈だ。フェースとクラウンのコントラストが不十分なので、狙いを定めにくい」
専門家の見立て
コブラ「Darkspeed X」は、主観的な部分でテスターのお気に入りフェアウェイウッドの一つだ。このことは、フィードバックで分かる。だが常に優先されるのはパフォーマンスであるべきで、「Darkspeed X」は「飛距離」という点では間違いない。一方、「正確性」と「寛容性」はまさに平均的レベルなので、これがパフォーマンスを最適化する上でフィッティングをお勧めする理由となっている。「Darkspeed X」は、潜在能力のあるフェアウェイウッドだ。
ベストフェアウェイウッド:「寛容性」
ゴルフ業界において、「寛容性」は漠然とした言葉だ。馴染みはあるが定義されることはほぼない。もしあなたが、安定したパフォーマンスを発揮するフェアウェイウッドが欲しいか?と聞かれたら、その答えは当然“イエス”だろう。すべてのショットが毎回同じような結果になるクラブを望んでいるはずだからだ。「ボール初速」の差は小さく、「キャリー」の差は最小限か?「バラツキ」の範囲は小さいか?「スピン量」は安定しているか?など、我々のフェアウェイウッドテストでは、「寛容性」に関するこれらの指標を分析している。
以下は「寛容性」においてベストなフェアウェイウッドだ。
・1位 ヘイウッドゴルフ
・2位 PING「G430 SFT」
・3位 ツアーエッジ「Exotics E723」
「寛容性」1位:ヘイウッドゴルフ
ポイント
ヘイウッドゴルフを新しいゴルフメーカーと考えている人もいるだろうが、その他の直販メーカーと同様、彼らもゴルフクラブを開発しラインナップを増やしている。ヘイウッドゴルフのフェアウェイウッドは、2024年のテストで「寛容性」においてトップになった。ヘイウッドゴルフは、「ボール初速」、「キャリーの飛距離」、「スピン量」、そして「バラツキ」で安定したパフォーマンスを実現している。
おすすめ層
✅「寛容性」が必要な人:「寛容性」のテストでは、どの程度「同じようなショットを何度も生み出せるか?」を「寛容性」の評価としている。我々はこれを「ボール初速」、「キャリーの飛距離」、「スピン量」、「バラツキ」で評価しており、こうした指標はテスト全体を通じてゴルフクラブの効率性を表している。ヘイウッドゴルフは基本的に「寛容性」において、標準偏差が最も小さくなっており、これが2024年で最も「寛容性」が高いフェアウェイウッドになる要因となった。
不向きな人
❌「正確性」と「飛距離」が欲しい人:ヘイウッドゴルフのフェアウェイウッドは、他のフェアウェイウッドに比べ「正確性」と「飛距離」が平均以下となっている。そのため、これら2つのパフォーマンス特性を重視するなら、他のクラブを探した方が良い。そしてこうしたパフォーマンス特性を高めるために、このフェアウェイウッドのフィッティングを受けることを強くお勧めする。
テスターの主観的フィードバック
・「想像より遥かにパフォーマンスが良い。今日のグループで一番よく打てたと思う」
・「過小評価されている、すごく魅力的で安定してドローが打てた」
・「素晴らしい『打感』だが、好みよりもフェースが高い」
「パフォーマンスは素晴らしい。一番飛ぶわけではないが安定している」
専門家の見立て
ヘイウッドゴルフ初のフェアウェイウッドだが、良い仕上がりになっている。パフォーマンスに関しては、「一貫性」が高く多くのテスターもとても驚いていた。大抵の人が、基本的に真っ直ぐ飛ぶと感じていたが、一方でスピン量は多い。アジャスタブル(調整)機能があるので、専門家のフィッティングを受けてパフォーマンスを調整すると良いだろう。価格も239ドルなので、チェックする価値はある。
「寛容性」2位:PING「G430 SFT」
ポイント
PING「G430 SFT」が「寛容性」で2位となった。「G430 SFT」はドロー設計で、インパクトでフェースをスクエアに戻すことが必要なゴルファーをサポートするためにある。また、ロフト角・ライ角調整機能付きで、8つのホーゼルポジション、±1.5度のロフト調整とライ角(スタンダードから3度フラットまで)まで対応できる。「G430 SFT」は「寛容性」には優れているが、「正確性」は平均をやや上回り、「飛距離」は平均以下。右への怖さを軽減し、ストレートな弾道を打ち出してくれるが、しっかりとフィッティングを受けることをオススメする。
おすすめ層
✅「寛容性」が必要な人:PINGの「SFT」シリーズは、『Most Wantedテスト』で安定して「寛容性」を発揮する傾向にある。「寛容性」採点指標の1つに「バラツキ」があるが、PING「G430 SFT」は市場で最もドロー寄りのヘッドを採用しており、これはG430「SFT」がもたらす「バラツキ」の小ささに影響している。
不向きな人
❌フェードが打ちたい人:ドローを打ちたくなければ、PING「G430 SFT」は向いていない。ドライバー同様、このフェアウェイウッドはドローが打ちやすくなっている。逆にあなたがスライサーなら、このモデルは、言うことを聞かなくて望まないミスを軽減してくれるかも知れない。
テスターの主観的フィードバック
・「このモデルの前作を打ったことがあるが、これは今まででベスト。パフォーマンスが明らかに良くなっている」
・「自分はフェードが掛かりすぎる傾向にあるが、このフェアウェイウッドはそのミスを抑えてくれる」
・「かなり安定しているが、テストした他のフェアウェイウッドほどは飛ばない」
専門家の見立て
PING「G430 SFT」の飛びは、あなたをビックリさせるほどではない。故にこのモデルに飛距離は期待しない方がよい。しかし、結果が安定しており、フェードとスライスをコントロールすることが可能になっている。我々の経験では、PINGの「SFT」は、常にテストで最もドローがかかるクラブになっている。我々がこのモデルを「スライスキラー」と呼ぶのはそれが理由。スライスに悩んでいて、比較的打ちやすいフェアウェイウッドを求めているなら、このクラブは要チェックだ。
フェアウェイウッドの選び方
このテストの目的は、ゴルファーがクラブの性能を知った上でクラブを購入できるよう手助けをすることだ。優先すべきは常にパフォーマンスだが、新しいフェアウェイウッドを購入する際には他にも考慮すべきことがある。
2024年ベストフェアウェイウッド 採点方法
2024年「フェアウェイウッド」ランキング - 総合順位
モデル名 | 総合 | 正確性 | 飛距離 | 寛容性 |
---|---|---|---|---|
Callaway Paradym Ai Smoke Triple Diamond | 1位 | 2位 | 1位 | 14位 |
Wilson Dynapower | 2位 | 3位 | 5位 | 7位 |
TaylorMade Qi10 | 3位 | 4位 | 3位 | 12位 |
TaylorMade Qi10 Max | 4位 | 1位 | 25位 | 10位 |
PXG 0311 BlackOps | 5位 | 5位 | 16位 | 8位 |
PING G430 LST | 6位 | 8位 | 11位 | 13位 |
Tour Edge Exotics E723 | 7位 | 6位 | 22位 | 3位 |
COBRA Darkspeed X | 8位 | 13位 | 2位 | 19位 |
Callaway Paradym Ai Smoke Max D | 9位 | 7位 | 21位 | 16位 |
PING G430 SFT | 10位 | 10位 | 20位 | 2位 |
Mizuno ST-230 Max | 11位 | 9位 | 23位 | 4位 |
PING G430 Max | 12位 | 12位 | 17位 | 11位 |
Mizuno ST-G | 13位 | 17位 | 6位 | 23位 |
Titleist GT2 | 14位 | 15位 | 12位 | 20位 |
Tour Edge Exotics C723 | 15位 | 14位 | 18位 | 17位 |
Srixon ZX Mk II | 16位 | 18位 | 10位 | 21位 |
Sub 70 Pro V2 | 17位 | 22位 | 4位 | 28位 |
Haywood Haywood FW | 18位 | 20位 | 19位 | 1位 |
Cleveland Halo XL | 19位 | 16位 | 24位 | 18位 |
Tommy Armour 845+ | 20位 | 11位 | 28位 | 6位 |
Callaway Paradym Ai Smoke Max | 21位 | 21位 | 13位 | 15位 |
COBRA Darkspeed LS | 22位 | 25位 | 8位 | 22位 |
COBRA Darkspeed LS+ | 23位 | 26位 | 7位 | 29位 |
Titleist GT3 | 24位 | 28位 | 9位 | 26位 |
COBRA Darkspeed Max | 25位 | 23位 | 27位 | 5位 |
TaylorMade Qi10 Tour | 26位 | 27位 | 14位 | 25位 |
Takomo IGNIS | 27位 | 19位 | 29位 | 9位 |
Mizuno ST-Z 230 | 28位 | 29位 | 15位 | 27位 |
XXIO XXIO 13 | 29位 | 24位 | 26位 | 24位 |
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