総合1位
2位
3位
飛距離1位
正確性1位
寛容性1位
ベストバリュー
総合1位
ツアーエッジ「Exotics E723(エキゾチックE723)」
 1位
 5位
 4位
 1位
2位
タイトリスト「T350」
 2位
 8位
 2位
 8位
3位
スリクソン「ZX4 Mk II」
 3位
 9位
 3位
 10位
飛距離1位
ウィルソン「Dynapower(ダイナパワー)」
 17位
 1位
 15位
 17位
正確性1位
マクレガー「MACSPD」
 5位
 17位
 1位
 2位
寛容性1位
ツアーエッジ「Exotics E723」
 1位
 5位
 4位
 1位
ベストバリュー
マクレガー「MACSPD」
 5位
 17位
 1位
 2位

2024年における最も包括的な『初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンテスト』は、“独自のゴルフクラブテスト”において業界トップにいるMyGolfSpyの10年以上に渡る経験に裏打ちされたものとなっている。

※ココでは主に「初・中級者向け(スコア改善型モデル)」アイアンを紹介していくが、ヘッド形状やその他性能から、“中級者向け”カテゴリーに属しているものの、“やや初級者”寄りのアイアンであるものなど一括りに「初級者・中級者向け」とは言い切れない面がある。そのため、『初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンテスト』とする。

2024年『初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンテスト』は、大手メーカーから小規模なブランドまでの現行17モデルがラインナップ。

今回は280時間以上の時間を費やし、皆さんのような熱心なゴルファー20名からデータを集め分析。最も優れ た「初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン」を決める上で、「飛距離」、「正確性」、「寛容性」の指標を考慮した。

新しいクラブを購入する際、またフィッティング前の追加情報を求めている方にもこのテスト結果や情報は役立つものとなるはずだ。次なる「初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン」に何を求めるゴルファーのために。

では『2024年ベスト初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン』を紹介しよう。


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ベスト初・中級者向けアイアン「総合」

初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンはある種の“毛並み”が違う。初級者向けや上級者向けとは違い、幅広いゴルファーにアピールする中で、各モデルの性能差が見て取れるのもこのカテゴリーならでは。ほとんどの初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンは「飛距離」を主眼にしているが、我々が優先しているのは「正確性」と「飛距離」、そして「寛容性」の組み合わせ。中でも「正確性」を一番重要な特性としている。

また、いつものようにテスターからの「主観的」なフィードバックを掲載しているが、これらがランキングの結果に反映されることはない。新しいゴルフクラブを購入する際は、常に私見よりもパフォーマンスを優先すべきだ。我々の、10年以上に及ぶ『ゴルフクラブテスト』の実績が物語るように、一般的な意見が現実と合致するとは限らないと自信を持って言える。


2024年ベスト初・中級者向け(スコア改善型)アイアン「総合」TOP5

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「総合」1位 /「寛容性」1位:ツアーエッジ「Exotics E723(エキゾチックE723)」


ポイント

ツアーエッジ「Exotics E723」は「一貫性」の典型例だろう。ツアーエッジは「寛容性」に定評があり、アイアンやドライバー、その他のカテゴリーのテストにおいても信頼性の高い結果を出している。信頼性の高いショットを実現するということは、つまり「寛容性」評価の核心。この「Exotics E723」は、『360度アンダーカットデザイン』を採用した一体型の高強度スチールボディで重心を下げることで打ち出し角を高め。『ダイヤモンドフェースVFT』構造によるフェース全面に施された103 個のダイヤモンド形状は、トランポリンのように機能し、オフセンターヒット時のボールスピードが向上とフェースの外側の領域にスイートエリアを拡大することで、さらに寛容性が向上している。この「Exotics E723」は、「寛容性」において最高の中級者向けアイアンとなっているが、「正確性」と「飛距離」も申し分ない。正直、テストした17モデルの中で、真っ先にツアーエッジ「Exotics E723」を選ぶゴルファーは限りなく少ないだろう。しかし、2024年はこの3つの要素のバランスの取れた「Exotics E723」アイアンが文句なしの『2024年ベスト初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン』となった。


👍おすすめ層

「寛容性」の高いアイアンを求めている人:お世辞にも「ツアーエッジのクラブが欲しい!」とは言い難い。 しかし、「寛容性」において、「ボール初速」、「キャリー」、「バックスピン」、そして「バラツキ」がどの程度一貫しているかを分析しているが、今回テストした17モデルの中で「Exotics E723」の右に出るものはいない。ツアーエッジは常に「一貫性」の代表例であり続けている。

► 「正確性」重視の人:「正確性」は我々が一番重要視している指標だが、もちろん、皆さんも優先すべき(してほしい)ものでもある。このツアーエッジ「Exotics E723」は、次のショットへと繋がる「正確性」をもたらすが、専門家のフィッティングでさらに良いアイアンとなる可能性を秘めている。我々の採点は、PWと7番アイアンのパフォーマンスを重視しているが、この「Exotics E723」は7番アイアンの評価において、最も「正確性」が高い「初・中級者向け(スコア改善型モデル)」アイアンの一つとなっている。


👎不向きな人

✖︎ずば抜けた飛びが欲しい人:ツアーエッジ「Exotics E723」には、ソリッドな飛距離性能があるが、このカテゴリーで一番飛ぶアイアン2モデルと比較できるほどではない。


テスターの主観的フィードバック

・「トップラインが厚く、パフォーマンスという点では平均以上だ」

・「相対的に打ちやすいが、見た目は最大の課題」

・「このカテゴリーの中ではお気に入り。スイングしやすくて、素晴らしい結果も出るしグループ内で最も『一貫性』が高い」


専門家の見立て

我々の信念の一つとなっているのが、パフォーマンスは主観的魅力を凌駕するということ。ツアーエッジ「Exotics E723」は、主観的なフィードバックは低調で見た目が非常に魅力的なわけでもないし、素晴らしく魅力的な打感があるわけではないが、パフォーマンスは非常に優れている。


「総合」2位 /「正確性」2位 :タイトリスト「T350」


ポイント

タイトリスト「T350」が総合2位となったのは、「正確性」に優れ、信頼性の高い「寛容性」を実現し、さらに「飛距離」も出るからだ。「T350」は、現行の「Tシリーズ」の中で最も大型化されている。ソールにタングステンを搭載した中空ボディ構造で、『マックスインパクトテクノロジー』によりボール初速アップとさらなる高弾道を実現する。デザインと技術的要素は「T200」を継承しており、言わば「T200」の大型版といったところ。大型ヘッドなんて論外というゴルファーでも、この一貫性の高さとかなりの弾道の高さを目の当たりにすることで、大型アイアン嫌いを克服するかもしれない。このタイトリスト「T350」には、それ程のアドバンテージがある。騙されたと思って、一度試打リストに加えてみるのはどうだろうか?


👍おすすめ層

「正確性」を求めている人:ゴルフには、プレー中に計測される「正確性」のスタッツがいくつかあり、パーオン率はその内の一つとなっている。このタイトリスト「T350」は「正確性」2位、特に7番アイアンと5番アイアンにおいては素晴らしい輝きを放っている。

信頼できるパフォーマンスを求めている人:「信頼性」と「一貫性」は密接に関係しており、我々にとってこの2つは「寛容性」を分析する元となっている。「ボール初速」、「キャリー」、「バックスピン」、「バラツキ」においてどれほどの「一貫性」があるのか?「寛容性」を考慮する際は、それを自らチェックする必要がある。タイトリスト「T350」は、これらの項目の数値とショット毎に同じような結果をもたらすという点で、素晴らしい役割を果たしている。


👎不向きな人

✖︎ 「飛距離」が最優先の人:タイトリスト「T350」の「飛距離」は平均レベル。しかしこれは、必ずしも飛びの可能性がないというわけではない。ほぼ全ての初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンには、相当の飛びのポテンシャルを秘めている。とはいえ、他モデルと比べるとタイトリスト「T350」はそこそこに過ぎないということだ。


テスターの主観的フィードバック

・「素晴らしい打感で、打ちやすい中級者向けアイアンの一つ」

・「アドレスでのセットアップが魅力的でこのカテゴリーの他モデルよりもやや形状が薄い」

・「打感が魅力的に感じない。しかし易しくて安定している。前作までに比べてかなり見た目が良くなった」


専門家の見立て

タイトリスト「T350」のようなアイアンは、使いやすさを念頭にデザインされている。しかし、全て同じように作られているわけではない。タイトリスト「T350」は、信頼性が高く打ちやすい中級者向けアイアンとして際立っているが、何よりもこのアイアンは正確だ。


「総合」3位:スリクソン「ZX4 Mk II」


ポイント

スリクソン「ZX4 Mk II」が、初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンで第3位になったことには理由がある。何よりもまず「正確」で、特に7番アイアンで秀でている。次に、「寛容性」の指標によると、想定可能で信頼性の高いショットが実現できる。最後に、「飛距離」のコントロールも可能。他の中級者向けアイアンのようにフェースの反発が強過ぎたり、予測不能ということはない。


👍おすすめ層

バランスを重要視している人:我々の中での“バランス”は、オールラウンドなパフォーマンスを意味する。スリクソン「ZX4 Mk II」は、特定のスコア指標でベストではないが、全体的に平均以上のパフォーマンスを発揮。特に「正確性」はトップクラスで7番アイアンはベストパフォーマンスを実現している。

主観的な魅力を元に購入している人:主観的な魅力だけで購入するのは良くないとは言わないが、やはり我々は主観よりもパフォーマンスを重視して欲しいと思っている。スリクソン「ZX4 Mk II」は、今年のテストで最高のパフォーマンスを発揮したアイアンの一つであり、主観的な魅力、特に「見た目」と「購入の可能性」において最高評価を受けた中級者向けアイアンの一つだ。


👎不向きな人

✖︎ スリクソンアイアンを試したことがない人:ここ数年、我々のテスターの多くがスリクソンのアイアンに魅了されている。スリクソンは、テストで優れたパフォーマンスを発揮し続けており主観的フィードバックのいくつかでは最高スコアを記録している。まだ試していなければ、是非試打して欲しい。


テスターの主観的フィードバック

・「このカテゴリーの中ではお気に入り。スイングしやすくて、バランスも良く安定したパフォーマンスがある」

・「全て兼ね備えている。ボールに対しても非常に構えやすく自信も持てる。安定感もある」

・「好みよりトップラインが厚い。しかし全体的には非常に良いアイアンだ」


専門家の見立て

アメリカではここ数年でスリクソンアイアンの人気が高まってきたようだが、毎年我々のテストでは常に優れたパフォーマンスを発揮し続けている。また、「見た目」などの主観的評価も高く、もっと興味を持たれてもおかしくない。故にもっと真剣に受け止められるべきだろう。様々なパフォーマンス指標において「一貫性」があることを証明し続け、特定の指標でトップということはないが、総合的にバランスの取れたアイアンとなっている。今回のテストでも、「正確性」に秀でていることを実証。スリクソン「ZX4 Mk II」なら大切な「一貫性」をもたらしてくれる。


ベスト初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン「正確性」

10年以上にわたるテストの経験により、我々は「正確性」の大切さを強調し続けている。「正確性」がなければ、ゴルフは非常に難しくなる。中級者向けアイアンはゴルフを上達させてくれるものだが、全ての初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンが同じように作られているわけではない。中には特定のパフォーマンス特性があっても、正確性が高くないモデルもある。何度も言うようだが、優先すべきは「正確性」なのだ。

では「正確性」でベストな初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンは、次の通りだ。


ベスト初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン「正確性」TOP5

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「正確性」1位 /「寛容性」2位:マクレガー「MACSPD」


ポイント

我々のテストにおいて「正確性」は必要不可欠なスコア指標だ。2024年、マクレガー「MACSPD」は「正確性」で「初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン」の他のモデルを圧倒。残念ながら、他のスコア改善型モデルに比べると、明らかに飛ばないので、もし「飛距離」を求めるなら他モデルを探した方が良いだろう。


👍おすすめ層

グリーンをもっと狙いたい人:マクレガー「MACSPD」は「正確性」においてベストなスコア改善型アイアンだ。次なるショットに繋がるよりプレーしやすい位置に正確に打つ、そしてさらにグリーンを狙いたければ、「MACSPD」が最適だろう。特にPWの「正確性」は非常に優れているので、グリーンを狙う精度もそれだけ高まるというもの。

►次に繋がるショットを打ちたい人:我々は「一貫性」で「寛容性」を定義している。“ボール初速”のブレは小さいのか?“キャリー”の差は最小限か?“バラツキ”を示す楕円は小さいのか?いつでもインパクト後には同じような結果となるアイアンが欲しいはず。マクレガー「MACSPD」は、その全てに一貫している。易しさと正確性に優れたモデルを探しているならこのモデルがオススメの1本となる。


👎不向きな人

✖︎アイアンで飛距離が必要な人:他の初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアンと比較すると、マクレガー「MACSPD」には明らかなトレードオフがある。それは「飛距離」に劣ることだ。このモデルは、2024年のテストで“最も飛ばない”アイアンとなっているので、最終的には「飛距離」よりも「正確性」を優先するか決める必要がある。


テスターの主観的フィードバック

・「飛ばないが、かなり正確だ」

・「暗めの仕上げが良いね、他モデルより飛ばないけど非常に安定している」

・「良い中級者向けアイアンだが、他よりも多少欠点がある」


専門家の見立て

「グリーンに乗せる」ことと、「グリーン近くに寄せる」ことは、アイアンで重要視すべき2つのポイントだ。多くのゴルファーは、「正確性」よりも「飛距離」を優先し過ぎている。マクレガー「MACSPD」は、「正確性」と信頼度の高いショットに優れたアイアンで、確実にスコアアップに繋がる。「飛距離」が唯一の弱点となっているが、だからと言って、このアイアンを試すことを躊躇すべきではないだろう。


ベスト初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン「飛距離」

あなたにとって最も記憶に残るショットとは?きっと大抵の人は、最も遠くまで飛ばしたショットと思うだろう。

「飛距離」といえば、「初・中級者向け(スコア改善型)アイアン」が圧倒的に有利だ。我々のテストでは「飛距離」で圧倒しているアイアンがあるが、残念ながらこうしたアイアンは「正確性」に欠けることがある。もし「飛距離」を最も優先しているなら、専門家のフィッティングを通じて以下の初・中級者向けアイアンを試して欲しい。適切にフィッティングをすれば、「正確性」が増し番手間ギャップも改善される可能性がある。

以下は「飛距離」でベストの「初・中級者向け(スコア改善型)」アイアンだ。


ベスト初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン「飛距離」TOP5

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「飛距離」1位:ウィルソン「Dynapower(ダイナパワー)」


ポイント

2023年に引き続き、ウィルソン「Dynapower(ダイナパワー)」が飛距離部門で1位を獲得した。「Dynapower」の飛距離性能は疑う余地もなく、誰もがこの飛びには魅了されるだろう。しかし前述したように、圧倒的な飛びを実現していても、「正確性性能」には劣る。現に、「Dynapower」はテストした17モデルの中で最下位となっている。いくらティーショットで気持ちよく飛ばせたとしても、次のショットに繋がらなければ意味がない。故に、純粋に「飛距離」よりも「正確性」を考えて欲しい。「Dynapower」の購入を検討しているならば、さらなる「正確性」と番手間ギャップを実現するためにフィッティングを受けることを強くお勧めする。


👍おすすめ層

とにかく飛距離が欲しい人:ウィルソン「Dynapower」の「飛距離」は飛び抜けている。テスターたちの大半が、このモデルを最も飛ぶ初・中級者向けアイアンとした。7番アイアンでは、一番飛ばないモデルよりも約10ヤード以上飛ぶという度肝を抜かれる結果に。“ぶっ飛びアイアン”が欲しいならこれ以上の選択肢はない。


👎不向きな人

✖︎ 「一貫性」を求める人:ウィルソン「Dynapower」は初・中級者向けアイアンで一番飛ぶが、代償も伴う。「正確性」と「一貫性」は長所となっておらず、我々としてはフィッティングを受けることをお勧めしたい。そうすることで、番手間ギャップが向上し、より「正確性」を増すことができるだろう。


テスターの主観的フィードバック

・「とんでもなく飛ぶ。見た目はイマイチだ」

・「インパクトがソリッドで反発が高い。これまで試したアイアンでベスト3に入る」

・「飛ぶけど不安定。全体的な見た目も好きじゃない」


専門家の見立て

忘れられないショットといえば、一番飛んだショットだろう。ウィルソン「Dynapower」は最も飛ぶ初・中級者向けアイアンだ。しかし、飛ぶからといって、必ずしも良い選択肢とは限らない。どんなアイアンセットでも「正確性」、「飛距離コントロール」、そして「信頼性」が優先されるべきだ。ウィルソン「Dynapower」アイアンを検討するなら留意して欲しい。


 

「飛距離」2位:PXG「0311 XP GEN6」


ポイント

PXG「0311 XP GEN6」は、市場で最も飛ぶアイアンの一つだ。このアイアンは、「上級者(競技志向者)向け飛び系」に分類される可能性はあるが、我々の観点では、ローハンディからハイハンディキャップのゴルファー、特に「飛距離」を求めるゴルファーに最も相応しいクラブだと思っている。「0311 XP GEN6」は、高強度のHT1770マレージング鋼を使用した『部分肉厚超極薄フェース』とポリマーコア素材の『XCOR2』テクノロジーによりフェースのたわみを最大化させ、並外れたボール初速と「飛距離」を実現する。しかし、飛び抜けた「飛距離性能」以外はほぼ最下位という結果に。「飛距離」だけを求めるなら、検討に値するが、しっかりと専門家のフィッティングを受けることを勧める。


👍おすすめ層

飛ぶアイアンが欲しい人:ウィルソン「Dynapower」同様、PXG「0311 XP GEN6」は飛ぶ。テストでは2番目に飛ぶ「初・中級者向け」アイアンとして目立っていた。PXGのこのアイアンについて一つ言えることがあるとすれば、常に“飛ぶ”ということだろう。

►軍に就いているか救急隊員:PXGは軍や救急隊のバックグラウンドがある人に対してかなりの値引きをしている。こうした人に対する素晴らしい還元方法と言える。もしあなたが当てはまるのならPXGのウェブサイトをチェックしてみよう。


👎不向きな人

✖︎「正確性」と「一貫性」が必要な人:PXG「0311 XP GEN6」は飛ぶが「正確性」と「寛容性」のパフォーマンスはよろしくない。これらの指標ではほぼ最下位につけている。「Dynapower」同様、「正確性」、「一貫性」、「飛距離コントロール」を改善するために、専門家のフィッティングを受けることを強くお勧めする。


テスターの主観的フィードバック

・「ミスヒットが安定しない。しかし打感はソフトでフェースの反発も大きい」

・「見た目、打音、そして打感が素晴らしい」

・「すごく飛ぶけど、飛距離をコントロールすることが難しくなっている」


専門家の見立て

PXG「0311 XP GEN6」は、遠くまで飛ばせるアイアンの好例と言える。これだけでもゴルファーの興味をそそるだろう。しかし我々は「飛距離」よりも「正確性」や「一貫性」を重視している。もしこのモデルを検討しているなら、「正確性」と番手間のギャップを向上させるために専門家のフィッティングを受けて欲しい。


ベスト初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン「寛容性」

ゴルフ業界において、「寛容性」は漠然とした言葉だ。馴染みはあるが定義されることはほぼない。もしあなたが、安定したパフォーマンスが発揮できる初・中級者向け(スコア改善型)アイアンが欲しいか?と聞かれたら、その答えは当然“イエス”だろう。すべてのショットが毎回同じような結果になるアイアンを望んでいるはずだからだ。「ボール初速」や「キャリー」の差は最小限か?「バラツキ」の範囲は小さいか?「スピン量」は安定しているか?など、我々の各アイアンテストでは、「寛容性」に関するこれらの項目を数値で分析している。

では「寛容性」でベストの初・中級者向け(スコア改善型)アイアンを紹介する。


ベスト初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン「寛容性」TOP5

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アイアンの選び方

このテストの目的は、ゴルファーがクラブの性能を知った上でクラブを購入できるよう手助けをすることだ。テスターたちの打ってみた感想も大切だが、優先すべきは常にパフォーマンスだ。だが、新しいアイアンを購入する際、パフォーマンス以外にも考慮すべきことがある。



カギとなる部位

ゴルフ初心者は、アイアンの各パーツを理解しておくと良い。アイアンは、クラブヘッド、シャフト、グリップといういくつかのパーツで構成されている。クラブヘッドは実際にボールを打つ部分で、鍛造スチールのような素材で作られていることが多く、これは「上級者向けアイアン」では一般的だ。

ホーゼルは、ヘッドとシャフトを繋いでいる部分。シャフトの長さは様々で、一般的にはスチールやカーボンで作られている。グリップは個々に選ぶことができ、いつでも変えることができる。さらに、カスタムしたい場合は、独自のフェルール(ソケット)をつけることも可能だ。


コスト

価格はいつでも購買決定に影響するが、初・中級者向けアイアンは価格帯の幅が大きいことが特徴だ。クラブの構造上、ほとんどの「初・中級者向け」アイアンが鍛造ではなく鋳造で作られているため、お財布に優しい。しかしその反面、7本セットで1,000ドルを超すアイアンも多数ある。


シャフト選択

最適なパフォーマンスを実現するには、各自のゴルフに適したシャフトを選択することが重要。適切なシャフトは、「打ち出し条件」と全体的な「正確性」にプラスの影響をもたらすからだ。

シャフトは一般的にカーボンかスチールのどちらかで作られており、前者は軽量でヘッドスピードアップに役立つ。そしてシャフトの硬さは軌道に影響をもたらす。

基本的にビギナーは、より柔らかい軽量のカーボンシャフトのメリットを享受できるが、経験豊富なゴルファーなら、よりパワフルなスイングに適した硬めのスチールシャフトの正確性を好むかも知れない。


 

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テスト方法

アイアンのテストは簡単ではない。2024年の『Most Wantedテスト』を終えるまでに要した時間は280時間。全テスターが17モデルの異なるアイアンをテストした。

MyGolfSpyのテストプログラムでは、以下の3大要素に支えられている。

「フォーサイトGCクワッド」

高性能な弾道計測機でおなじみのフォーサイトは、カメラベースの弾道測定の代表格だ。「GCクワッド」は、ショット毎に信頼の置けるデータを生成してくれる。

言葉でこの凄さを言い表せないが、今回のテストにおいて、我々の「GCクワッド」は17, 000以上のショットデータを取り込んだ。

タイトリスト「Pro V1」ゴルフボール

タイトリスト「Pro V1」は、『Most Wantedテスト』御用達ボールだ。「Pro V1」は市場で最も人気があるだけじゃない。

MyGolfSpyの三世代のテスト(ロボットと「Ball Lab」両方) では、パフォーマンスと品質の両方が突出していることが示されている。

インドアゴルフ店の「SIGPROプレミアム」

インドアゴルフが世界を席巻している。我々のテストは全て、バージニア州ヨークタウンの本社屋内で行われている。テストのたびに、スクリーンはかなりのダメージを受けるので、この負荷に対応するために高品質で耐久性のあるインパクトスクリーンが必要だが、「SIGPRO プレミアム」は我々の想像を超えている。

アイアンテストにおけるテスターは20名。アイアンはスキルが高いかローハンディのゴルファー向けに販売されているため、テスターにおいては様々なヘッドスピードとスキルを持つゴルファーを含めている。この規模のテストだけに、各テスターはアイアンテストを終えるために16回もアポイントされ、20人のテスター全員が、今回対象となった19モデルのPW、7番アイアン、5番アイアンを試打した。


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ベスト初・中級者向け(スコア改善型モデル)アイアン 採点方法

このテストの最大の目標は、市場でベストなアイアンに関する知識を皆さんと、そして消費者に提供することだ。そのためには、この行程を通じて集めたデータを入念かつ詳細に分析することが不可欠だ。

我々の採点するカテゴリーは変わっておらず以下で確認できるが、各カテゴリーに対してより広範に及ぶ新たなアプローチを採用している。

全体的なスコアは、『MyGolfSpyスコア』として表示するようにしており、このスコアは10点方式となっている。

テストは以下3つのカテゴリーで構成されている。


正確性

飛距離

寛容性


これら3つの大カテゴリーで「正確性」がやや優先されるように重みづけされている。


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正確性

ショットが正確だとその後のスコアメイクは確実にしやすくなる。「正確性」のカテゴリーでは、下記の具体的指標を分析している。


ストロークス・ゲインド


飛距離

初・中級者向け(スコア改善型)アイアンはとんでもない「飛距離」の可能性を秘めており、中にはズバ抜けて飛ぶモデルもある。我々の「飛距離」テストでは、以下2つの具体的指標を分析している。

キャリーの飛距離

合計ヤード


寛容性

我々が定める「寛容性」とは、安定したショットの結果を生み出すことに対する「一貫性」の度合いとしている。寛容性の分野では、以下3つの具体的指標を評価している。

キャリー – 所定の初・中級者向け(スコア改善型)アイアンの最長と最短キャリーの差。

ボール初速 – 所定の初・中級者向け(スコア改善型)アイアンの一番速いボール初速と一番遅いボール初速の差。

 

スピン量 – 所定の初・中級者向け(スコア改善型)アイアンの一番多いスピン量と一番少ないスピン量の差。

バラツキ – バラツキは以前、ショット範囲と表現しており、一連のショットの楕円分布の測定数値 (ヤード/平方) を指す。


MyGolfSpyスコア算出方法

スコアは上記の主要指標から算出され、各カテゴリーでは特定の重み付けがされている。我々にとって最も重要なのは「正確性」であり、それが「飛距離」や「寛容性」よりも優先される理由となっている。

アイアンでは、ゴルファーがラウンド中に注目すべきスタッツがある。それがパーオン率だ。パーオンが少ないとスコアは悪くなり、パーオンが増えればスコアアップする。これが、アイアンのパフォーマンスを評価する上で「正確性」が重要な理由だ。みなさんも、グリーンオンするかグリーンに近いところまで運べるショットを打ちたいはずだ。


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総合スコアは、「正確性」、「飛距離」、「寛容性」という3つのスコアカテゴリーから算出される。また、テストでは3つの番手(5番アイアン、7番アイアン、PW)を採用しており、それぞれが重み付けされ総合スコア算出の一部となっている。長年に渡るテスト結果やその他のデータ分析に基づき、7番アイアンとPWが5番アイアンのパフォーマンスよりも重み付けされている。


 

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2024年「初・中級者向け(スコア改善型)」アイアン - 総合順位

モデル名総合正確性飛距離寛容性
Tour Edge Exotics
E723
1位4位5位1位
Titleist T-3502位2位8位8位
Srixon ZX4 Mk II3位3位9位10位
COBRA Darkspeed
One Length
4位14位7位12位
MacGregor MACSPD5位1位17位2位
Mizuno JPX 923
Hot Metal
6位13位6位6位
TaylorMade QI107位5位3位13位
PING G4308位6位16位5位
Callaway Paradym
Ai Smoke HL
9位11位14位3位
Callaway Paradym
Ai Smoke
10位15位10位11位
COBRA Darkspeed11位10位13位9位
XXIO 1312位9位11位14位
Orlimar Intercept13位8位12位4位
XXIO Prime14位17位4位15位
Cleveland Zipcore
XL
15位12位15位7位
PXG 0311 XP GEN616位16位2位16位
Wilson Dynapower17位15位1位17位

※2024年「初・中級者向け(スコア改善型モデル)」アイアンの各モデルのデータ表は後程公開する。


2024年「初・中級者向け(スコア改善型モデル)」アイアンQ&A


MYGOLFSPY

MYGOLFSPY

数多くのテスターと最新の計測企画を用いてテストを行い、ゴルフ用品の本当の価値と実力をデータによって明らかにする記事を提供するアメリカのゴルフメディアサイト。大手ゴルフ用品メーカーからの広告を一切もらうことがない為、中立的な立場でデータを示す事ができる数少ないメディアである。最近では、コストコのKirklandボールがタイトリストPro V1よりも優れているという記事を発表して、全米のコストコで大人気商品となり長期間欠品を招いた事件は全米ゴルフ業界に衝撃を与えた。





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