総合1位
2位
3位
正確性1位
一貫性1位
スピン1位
総合1位
PING「S159」
 1位
 5位
 3位
 1位
2位
テーラーメイド「ミルドグラインド 4」
 2位
 2位
 2位
 9位
3位
タイトリスト「ボーケイ SM10」
 3位
 1位
 6位
 10位
正確性1位
タイトリスト「ボーケイ SM10」
 3位
 1位
 6位
 10位
一貫性1位
Sub70「TAIII」
 12位
 17位
 1位
 14位
スピン1位
PING「S159」
 1位
 5位
 3位
 1位

ウェッジは、最も汎用性の高いゴルフクラブだ。おそらくパターを除けば、クリエイティブなショートを得意とするプレーヤーにとって最も個々に寄るクラブでもある。そのため、2024年のベストウェッジを決めるのは大変な作業と言える。

しかし、独自のゴルフクラブ評価で業界をリードする我々「MyGolfSpy」がテストをするなら話は別。我々のテスト結果は、10年以上に渡る経験に裏打ちされたものだからだ。


我々の2024年『ウェッジテスト』では、大手ブランドから小規模ブランドまで26モデルがラインナップ。


今回は合計200時間以上を費やし、皆さんのような熱心なゴルファー20名のテスターからデータを集め分析。「正確性」、「一貫性」、「スピン」の指標を考慮し、最も優れたウェッジを決定した。

新しいクラブを購入する際、またフィッティング前の追加情報を求めている方にも、このテスト結果は役立つものとなるはず。

では2024年「ベストウェッジ」を紹介しよう。


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最も優れたウェッジ

ウェッジのパフォーマンスは、あらゆるプレー状況において想定でき、そして信頼できるものであるべき。「ベストウェッジ」とは、「正確性」、「一貫性」、「スピン」という3つの採点指標の全てにおいて優れた性能を発揮するモデルを指す。

いつものようにテスターの試打した感想を載せているが、これはランキングには反映されない。新しいゴルフクラブを買う際には、常に私見よりもパフォーマンスを優先すべき。我々の10年以上に及ぶ『ゴルフクラブテスト』の実績が物語るように一般的な感想意見が現実と合致するとは限らないと自信を持って言えるからだ。

では、2024年最も優れたウェッジをお届けする。


2024年ベストウェッジ「総合」トップ


「総合」1位 /「スピン」1位:PING「S159」


ポイント

PING「S159」が2024年で最も優れたウェッジとなった。我々のウェッジテストでは、「正確性」、「一貫性」、「スピン」を分析しているが、「S159」は「正確性」5位、「一貫性」3位、そして「スピン」ではトップにランクイン。このウェッジテストは他の『Most Wantedテスト』とは異なり、「フルスイング」、「乾いた状況」と「濡れた状況」からの「50ヤード」のショットが含まれる。長年PINGは、「濡れた状況」からの「スピン保持率」で優れた性能を発揮している。濡れたり湿ったりしている状況を含め、あらゆるコンディションでのパフォーマンスに優れたウェッジを求めているなら、PING「S159」がお勧めと言える。


おすすめ層

あらゆるコンディションで「スピン性能」に優れたウェッジが欲しい人:PINGのウェッジは、過去の「濡れた状況」のテストでも優れた性能を発揮しており、トップに君臨し続けている。PINGは、実際に水分が含まれる状態でもハイスピンを実現。あらゆるテスト条件下でより多くのスピン量を生み出し、2024年における「スピン性能」において最高のウェッジとなった。様々なコンディションでプレーするなら、PING「S159」は検討の価値がある。

オールラウンドなパフォーマンスを求める人:PING「S159」は「スピン性能」で最高のウェッジであるだけでなく、「正確性」や「一貫性」でもトップクラスのパフォーマンスを発揮している。ウェッジはスコアメイクに重要なクラブであり、ピンの近くにボールを寄せることがスコアアップの鍵となる。我々のウェッジテストでは、「一貫性」でウェッジがどの程度、「キャリー」と「弾道のバラツキ」の幅が小さいかを測定している。これは「フルスイング」と「50ヤード」からのショットでテストしているが、非常に重要と言える。


不向きな人

PINGが嫌いな人:率直に言って、このウェッジを試すことすらしない唯一の理由と言えば、PINGが嫌いということくらいだろう。それはそれでOKだと思うが、性能的に言えばPING「S159」は少なくとも試すべきウェッジと言える。


テスターの主観的フィードバック

・「『見た目』と『打感』が本当にいいね」

・「すぐ馴れるし、使いやすく、全体的にパフォーマンスが安定している」

・「予想以上に驚いた。前にも試したことがあるが、今回はさらに良くなっている。PINGは更にウェッジの性能を向上させたね」


専門家の見立て

PINGのウェッジは、常に「濡れた状況」での「スピン性能」に優れているが、全体的に見ると「正確性」と「一貫性」は期待外れだった。しかし、PING「S159」は遂にこれらのパフォーマンスの課題に対応し、3つのカテゴリー全てで優れた結果を出した。「スピン」1位、「正確性」5位、そして「一貫性」3位という成績のみならず、テスターたちによる主観的な面でも、最近の中では最も優れたPINGウェッジの1つとなっている。是非、チェックして欲しい。



「総合」2位 /「正確性」2位 /「一貫性」2位::テーラーメイド「Milled Grind 4」


ポイント

テーラーメイド「MG4」は、依然として市場で最も優れたウェッジの1つとなっている。全体的に見ても、「正確性」と「一貫性」においてトップクラスのパフォーマンスを発揮しており、特に際立っていると言える。しかし「スピン性能」では、新たな競合が出てきたため、やや厳しい打撃を受けているが、「スピン」では9位にランクイン。テーラーメイドはウェッジカテゴリーにおいて素晴らしい実績を残し続けている。まだこのモデルを試していなければ、是非、チェックして欲しい。


おすすめ層

「正確性」を求めている人:我々のウェッジテストにおいて、「正確性」は、「フルスイング」と「50ヤード」からのショットという2つのテスト条件に渡る「ストロークス・ゲインド」をベースにしている。テーラーメイド「MG4」は「正確性」2位。ウェッジはスコアメイクに不可欠なクラブであり、使用する際は「ストロークス・ゲインド」とパフォーマンスが最も重要となる。ピンの近くにコンスタントにボールを寄せられるショットは、長い目でみても大きな助けとなる。「MG4」はこの点で優れている。

「一貫性」を求めている人:『Most Wantedテスト』をフォローしている方は、基本的に「一貫性」が、「寛容性」のスコアと分析方法に相関していることをご存知のはずだ。ウェッジテストでは、「一貫性」によってウェッジが「キャリーの飛距離」と「バラツキ」をどれだけ正確に再現できるかを評価している。ゴルファーは、ウェッジで「フルショット」、「ピッチショット」、「チップショット」といった様々なショットを打つ場面が多いが、我々のテストでは「フルスイング」と「50ヤードショット」をチェックしているが、これら2つの条件下で、「MG4」は安定したパフォーマンスを発揮している。「信頼性」と「飛距離コントロール」を求めるなら、「MG4」を試す価値はあるだろう。


不向きな人

テーラーメイドウェッジに懐疑的な人:ウェッジを考える際、テーラーメイドはおそらく最初に思い浮かぶメーカーではないだろう。ところがこの数年間、テーラーメイドウェッジは、我々のウェッジテストを席巻してきた。特に「MG4」のパフォーマンスを見れば、今こそテーラーメイドをトップウェッジメーカーの1つとして考える時期が来たと思う。


テスターの主観的フィードバック

・「個人的には、テストした他のウェッジよりもこのモデルが気に入っている」

・「『見た目』が良いね。目を引くと思うよ」

・「全体的にソリッド。間違いなく興味をそそるウェッジの1つだ」

・「ベストウェッジの一つで形状が素晴らしい」


専門家の見立て

ここ数年、テーラーメイドはウェッジのパフォーマンスをトップレベルにまで引き上げてきた。テーラーメイドのミルドグラインドウェッジが『Most Wantedテスト』でトップにならなかったのは今年が初めてだが、それでもなおトップパフォーマーであることに変わりはない。「正確性」と「一貫性」は、このウェッジが得意とする分野。全体的な「スピン」もソリッドで、「濡れた状況」での「スピン保持率」もキープできている。このウェッジは要チェックだ。


「総合」3位 /「正確性」1位:タイトリスト「ボーケイ SM10」


ポイント

タイトリストの「ボーケイ」ウェッジはお馴染みで、広く知られた存在だ。ほとんどのゴルファーがこの「ボーケイ」ウェッジを知っている。「ボーケイ」ウェッジはこれまで、特に「濡れた状況」では必ずしも良いパフォーマンスを発揮できたわけではないが、「ボーケイ SM10」は2024年の総合的なパフォーマンスとして優れたウェッジの1つとなっている。「総合」3位、「正確性」1位、そして、「一貫性」と「スピン」ではトップ10に入っている。


おすすめ層

「正確性」を求める人:タイトリスト「ボーケイ SM10」は、「正確性」において最も優れたウェッジだ。ウェッジにはプレイアビリティが必要で、グリーンにボールを寄せる能力が求められる。もしあなたのウェッジがパフォーマンスを発揮しない場合、それはスコアに影響することになる。タイトリストの「ボーケイ SM10」は、最も重要な分野でパフォーマンスを発揮できるウェッジなのだ。

主観的魅力を求める人:タイトリスト「ボーケイ SM10」はパフォーマンスという点で優れているが、主観的なフィードバックでは全ての項目で1位を獲得し他を圧倒。20人のテスターから、「見た目」、「打感」、「打音」、「購入の可能性」において最高のウェッジと評価された。


不向きな人

予算がある人:最近のウェッジの価格のほとんどが179.99ドルだが、タイトリストはこの枠を超えた189.99ドル。市場で一番高いというわけではないが、明らかにお財布に優しいとは言えない。


テスターの主観的フィードバック

・「『打感』が他のウェッジより際立っている」

・「素晴らしい『打感』で全てを兼ね備えている」

・「これぞウェッジの基準」

・「主観的部分は好きだが、重すぎる点はイマイチ」


専門家の見立て

タイトリスト「ボーケイ SM10」は主観的フィードバックでトップとなり、その人気の高さを証明している。我々のテストにおいて「正確性」で最も優れたウェッジとなっており、全体的にもトップクラスの実力を持っています。


ベストウェッジ:「正確性」

ウェッジにおいても、「正確性」が最も大切だ。ウェッジでグリーンに乗せることは非常に重要で、ウェッジはセッティングの中でスコアメイクに欠かせないクラブでもある。ウェッジでグリーンを狙えるなら、カップにそれなりに寄せることも期待すべきだ。

以下は「正確性」においてベストなウェッジだ。


・1位 タイトリスト「ボーケイ SM10」

・2位 テーラーメイド「MG4」

・3位 コブラ「スネークバイト X」


ベストウェッジ:「一貫性」

「一貫性」は、とっても重要な要素だ。さらに重要なのは、「一貫性」がウェッジの性能を左右するということ。我々のテストでは「フルスイング」、「50ヤードの乾いた状況」、「50ヤードの濡れた状況」という3つのテスト条件を設けている。「一貫性」を示すウェッジは、これらのテスト条件において安定した飛距離コントロールをもたらしている。

以下は「一貫性」においてベストなウェッジだ。


・1位 Sub70「TAIII」

・2位 テーラーメイド「MG4」

・3位 PING「S159」


「一貫性」1位:Sub70「TAIII」

 

ポイント

「飛距離コントロール」と「バラツキ」は、ウェッジのパフォーマンスにおいて重要な要素だ。Sub 70「TAIII」は、「一貫性」において最高のウェッジとなった。スコアメイクを目的とするクラブでは、同じような結果を生み出すことが最も重要となっている。もしこのような「一貫性」を優先するなら、Sub 70「TAIII」は試す価値があるだろう。


おすすめ層

「一貫性」と「飛距離コントロール」を求める人:どんなクラブにおいても「一貫性」は重要だ。みなさんもゴルファーとしてショットの結果に自信を持ちたいはず。Sub 70「TAIII」は、我々のテスト全体を通じて「飛距離の差」と「バラツキ」が小さくなっており、「一貫性」において最高のウェッジとなっている。

価格重視の人:最近のウェッジの価格のほとんどが179.99ドル以上する中で、このSub 70「TAIII」は125ドルとなっている。「一貫性」と「飛距離コントロール」を実現するウェッジがこの価格で購入できるのは、お買い得と言えるだろう。


不向きな人

「正確性」と「スピン」を切望している人:Sub 70「TAIII」は「キャリーの飛距離」の差と全体的な「バラツキ」が小さいものの、「正確性」と「スピン」はイマイチで、他モデルと比較すると平均以下に位置している。ただし、良い点として、このモデルは「濡れた状況」でも比較的対応力があり、高い割合でスピンをキープできる。


テスターの主観的フィードバック

・「良いね。独特な外観とデザインでパフォーマンスも安定している」

・「ダークでクローム仕上げのところが好き。これらの選択肢があるのは良いことだし、業界全体で一貫したトレンドになっているようだ」

・「この価格で、これに勝るものはない。特に濡れた状況でのパフォーマンスには驚かされた」


専門家の見立て

Sub 70「TAIII」が真っ先にみなさんに選ばれることはなく、2番目か、それこそ3番目かも知れない。しかし、価格重視なら検討する価値があることは確かだ。このウェッジは、「一貫性」においてベストであり、つまりは我々のテスト状況を通じて「キャリーの飛距離」の差と「バラツキ」が小さいということだ。


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ベストウェッジ:「スピン性能」

ウェッジでは、「スピン」が最も重要な指標となるだろう。テストでは、「フルスイング」、「50ヤードの乾いた状況」、「50ヤードの濡れた状況」という3つの異なる条件で「スピン量」を計測。これらの各状況はウェッジのスピンパフォーマンスに影響を与える。

「フルスイング」においては、ほとんどのウェッジが似たようなスピン量を出すが、最も差が大きくなるのは、「濡れた状況」でのスピン保持率。この条件で優れたパフォーマンスを発揮するウェッジもあれば、ひどい結果を出すウェッジもあるので、この部分を見逃してはいけない。

以下は「スピン性能」におけるベストウェッジだ。


・1位 PING「S159」

・2位 クリーブランド「RTX Full-Face 2」

・3位 クリーブランド「CBX4 ZipCore」


「スピン性能」1位:クリーブランド「RTX Full-Face 2」

 

ポイント

クリーブランドは、特に「濡れた状況」で優れたパフォーマンスを発揮するウェッジを作り続けている。クリーブランド「RTX Full-Face 2」は、「スピン」で2位にランクイン。特筆すべき点は、「濡れた状況」でよりスピン量が多くなることしかし、残念ながら「正確性」と「一貫性」がこのモデルのパフォーマンスを落としており、そのため「ストロークス・ゲインド」の成績が悪く、他のモデルに比べ「飛距離」の差と「バラツキ」も小さくはなかった。


おすすめ層

「スピン」を求める人:クリーブランドは「スピン性能」における最高のウェッジメーカーの1つだ。「RTX Full-Face 2」は、今年のテストで「スピン」は2番目に優れたウェッジとなっており、「フルスイング」、「50ヤードの乾いた状況」、そして「50ヤードの濡れた状況」という3つの異なる条件のいずれにおいても、安定した「スピン」を発揮する。これがこのモデルの強みとなっている。またPINGのように、「乾いた状況」よりも「濡れた状況」の方が「スピン」がかかる。


不向きな人

「正確性」や「一貫性」を重要視する人:確かにクリーブランド「RTX Full-Face 2」は、全テスト条件において安定したスピン性能を発揮している。しかし「正確性」と「一貫性」という点ではそれに及ばない。「正確性」は、全テスト条件における「ストロークス・ゲインド」を元にしており、「一貫性」は「キャリーの飛距離」と「バラツキ」を評価している。これらの点で、クリーブランド「RTX Full-Face 2」は他モデルに対して平均以下となっている。


テスターの主観的フィードバック

・「バランスが良くインパクトで『ドン』という『打感』がある。個人的にクリーブランドウェッジに間違いはない」

・「クリーンな外観だが、フルフェースのデザインは好みと違う」


専門家の見立て

クリーブランド「RTX Full-Face 2」は、「スピン性能」において特に「濡れた状況」で優れたウェッジの1つだ。これらの条件でのパフォーマンスは、クリーブランドの得意分野。我々は、クリーブランドが「濡れた状況」や一般的な「スピン」に関して高確率で成功を収めていることを目にし続けている。一方、このモデルは「正確性」と「一貫性」の面で期待を下回っている。


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ウェッジの選び方

このテストの目的は、ゴルファーがクラブの性能を知った上でクラブを購入できるよう手助けをすることだ。テスターたちの打ってみた感想も大切だが、優先すべきは常にパフォーマンスだ。だが、新しいウェッジを購入する際、パフォーマンス以外にも考慮すべきことがある。



ヤーデージのギャップ

我々がテストしたウェッジは、ロフト角が55度と56度。しかし、ほとんどのゴルファーにとってはこれだけがウェッジではない。皆さんのウェッジのロフト角について、それぞれの番手間ロフトの差は4度から6度というのがスタンダード。56度を使っているなら、52度と60度を入れることを検討して欲しい。また54度(人気が出てきている)を使っているなら50度や58度が良いだろう。

いずれにしても、ヤーデージをしっかり設定することは、バーディチャンスや飛距離コントロールの機会が増えるし、最終的に良いスコアを出せることに繋がる。


コスト

価格はいつでも購買決定に影響する。価格となると、ウェッジは千差万別だ。有名なウェッジは179ドルから189ドルといったところで、中には200ドルを超えるものもある。一方で掘り出し物も存在する。Sub 70「TAIII」は「一貫性」でベストなウェッジだが、125ドルで手に入る。


 

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テスト方法

2024年『Most Wantedテスト』完了までに要した時間は200時間。2024年は、全テスターが26モデルの異なるウェッジをテストした。

MyGolfSpyのテストプログラムでは、大切な以下の4要素に支えられている。

「フォーサイトGCクワッド」

高性能な弾道計測機でおなじみのフォーサイトは、カメラベースの弾道測定の代表格だ。「GCクワッド」は、ショット毎に信頼の置けるデータを生成してくれる。

言葉でこの凄さを言い表せないが、今回のテストにおいて、我々の「GCクワッド」は17,000以上のショットデータを取り込んだ。

タイトリスト「Pro V1」ゴルフボール

タイトリスト「Pro V1」は、『Most Wantedテスト』御用達ボールだ。「Pro V1」は市場で最も人気があるだけじゃない。

MyGolfSpyの三世代のテスト(ロボットと「Ball Lab」両方) では、パフォーマンスと品質の両方が突出していることが示されている。

インドアゴルフ店の「SIGPROプレミアム」

インドアゴルフが世界を席巻している。我々のテストは全て、バージニア州ヨークタウンの本社屋内で行われている。テストのたびに、スクリーンはかなりのダメージを受けるので、この負荷に対応するために高品質で耐久性のあるインパクトスクリーンが必要だが、「SIGPRO Premium」は我々の想像を超えている。

「The Indoor Golf Shop」の「SIGPRO Premium」のソフトマット

我々のゴルフクラブテストは業界最高だ。ゆえに、試打用マットとして最高のゴルフシミュレーションを採用している。この「SIGPRO」ソフトマットは、正確で再現性の高い結果をもたらすと当時にテスターたちをインパクトの衝撃から守ってくれる。

ウェッジテストには、スキルレベルが様々な20人のテスターが参加した。テストは、「フルスイング」のショット、「50ヤードの乾いた状況」でのショット、「50ヤードの濡れた状況」でのショットと3条件で実施。対象となったウェッジは、これら3つの条件でテストされた。「50ヤードの濡れた状況」でのショットにおいては、ボールとクラブが当たる面(地面)に噴霧し、ボールを濡らせた。また条件を揃えるため、ショットの度にウェッジのフェースを乾かした。


2024年ベストウェッジ 採点方法

このテストの最大の目標は、市場でベストなウェッジに関する知識を皆さんとゴルファー、そして消費者に提供することだ。そのためには、この行程を通じて集めたデータを入念かつ詳細に分析することが不可欠だ。

我々の採点するカテゴリーは他の『Most Wantedテスト』とはやや異なり、以下で確認できるが、我々の採点分野に対してより広範に及ぶアプローチを採用している。

全体的なスコアは、『MyGolfSpyスコア』として表示。

ウェッジテストには3つの採点カテゴリーを採用している。


正確性

一貫性

スピン


これら3つのカテゴリーで「正確性」がやや優先されるように重みづけされている。


正確性

「正確性」はゲームチェンジャーだ。ショットがグリーンに乗るか狙ったところに寄るとスコアメイクしやすくなる。「正確性」のカテゴリーでは、下記の具体的指標を分析している。


ストロークス・ゲインド


一貫性

ウェッジにおいて「一貫性」は重要だ。スコアメイクするゴルフクラブではしっかりと飛距離をコントロールしたいもの。「一貫性」において、我々は下記を評価している。

キャリーの飛距離

バラツキ


スピン

「スピン」は、ウェッジにおいて最も重要な指標の1つだ。このカテゴリーでは、特にウェッジの良し悪しがはっきりと分かれる。濡れた状況において、パフォーマンスが劇的に変化するもの特徴だ。優れたウェッジはスピン量をキープし、打ち出しも抑えられるが、一方、その逆でスピン量をキープできず、打ち出しも高くなるものもある。「スピン」カテゴリーにおいて、我々は下記4つの指標を評価している。

「フルスイング」のスピン量– 所定のフェアウェイウッドの最長と最短キャリーの差。

「50ヤードの乾いた状況」におけるスピン量 – 所定のフェアウェイウッドの一番速いボール初速と一番遅いボール初速の差。

 

「50ヤードの濡れた状況」におけるスピン量 – 所定のフェアウェイウッドの一番多いスピン量と一番少ないバックスピン量の差。

「乾いた状況」と「濡れた状況」におけるスピン保持の差 – バラツキは以前、ショット範囲と表現しており、一連のショットの楕円分布の測定数値 (ヤード/平方) を指す。


MyGolfSpyスコア算出方法

スコアは上記の主要指標から算出され、各カテゴリーでは特定の重み付けがされている。我々にとって最も重要で重みがあるのは常に「正確性」だ。しかし、ウェッジにおいては、「一貫性」よりも「スピン」のパフォーマンスを優先している。

とはいえウェッジでは総合的なパフォーマンスを大切にすべきだろう。「正確性」、「スピン」、「一貫性」は全て重要だ。ベストウェッジは、これら3つの全てで優れたパフォーマンスを発揮する。

ウェッジにおける主要パフォーマンスで、差の一つとなるのが「濡れている状況」でのスピン保持率だ。ベストウェッジはスピン量を保持できるし、「濡れている状況」ではさらにスピンがかかる。

そして総合スコアは、「正確性」、「スピン」、「一貫性」という3つの採点カテゴリーから算出される。


 

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2024年「ウェッジ」ランキング ‐ 総合順位

モデル名総合正確性一貫性スピン
PING S1591位5位3位1位
TaylorMade Milled Grind 42位2位2位9位
Titleist Vokey SM103位1位6位10位
COBRA Snakebite X4位3位5位16位
Cleveland CBX Full-Face 25位10位11位4位
Cleveland RTX6 ZipCore6位6位12位6位
Mizuno T247位4位15位15位
PXG Sugar Daddy III8位12位8位8位
Tour Edge Exotics Wingman9位8位16位12位
Edison Golf 2.010位14位17位7位
Cleveland CBX4 ZipCore11位16位18位3位
Sub 70 TAIII12位17位1位14位
COBRA Snakebite13位19位4位5位
Wilson Staff Model HT14位15位9位13位
Toura Golf F-SPEC15位11位14位22位
Tommy Armour 845+ CB16位9位21位21位
Callaway OPUS Platinum17位13位19位18位
Tommy Armour 845+ Milled18位7位23位23位
Cleveland RTX Full-Face 219位23位22位2位
TaylorMade MG4 Hi-Toe20位20位10位19位
Bettinardi HLX 5.021位21位13位17位
Wilson Staff Model22位26位7位11位
Smithworks X-Spin23位18位25位26位
Callaway OPUS24位22位26位20位
New Level SPN-VS25位24位20位24位
Vice Golf VGW0126位25位24位25位

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