・「グレートビッグバーサ」はキャロウェイの新しい超プレミアムシリーズ

・中ヘッドスピードのゴルファー向けに設計されたテクノロジー満載の軽量モデル

・メーカー希望小売価格は699ドル

・発売は11月11日


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秋の新製品発表時期になると、キャロウェイは通常主力商品以外の製品をローンチしている。中でも私のお気に入りは「EPICスーパーハイブリッド」、「ビッグバーサB21」、そしてめっちゃ過小評価された「ビッグバーサ・フュージョン」ドライバーだ。

主力製品はマス(大衆)向けに設計されているが、キャロウェイの秋の新作はニッチを攻める傾向にある。今回の新作「グレートビッグバーサ」シリーズも、間違いなくその一つと言えるだろう。

「超プレミアム」と謳っている「グレートビッグバーサ」ドライバーには、キャロウェイが誇るテクノロジーのほぼ全てが詰まっている。配色は技術的に見れば「古臭い」が、699ドル(約10万)もするなら「お金がかかっている」と言うべきだろう。


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「グレートビッグバーサ」- キャロウェイの新シリーズ

キャロウェイの秋の新商品価格が最高額となるのはこれが初めてではない。「グレートビッグバーサ」を見る限り、あらゆる点で「EPIC STAR(エピックスター)」シリーズの進化版とも言える。しかしキャロウェイは、「グレートビッグバーサ」は何かの後継モデルではなく、完全に“新しいシリーズ”だというのだ。

今回の「グレートビッグバーサ」は過去の主力シリーズに便乗したのではなく、一から生み出したという。キャロウェイがこのモデルの開発に何年もかかった(実際、キャロウェイが掛けた年月は不明)ことには触れないといけないが、過去にはなかった方法で最高級のラインナップに取り組んできたということだろう。

そうなれば、2年おきに「グレートビッグバーサ」の後継モデルが誕生することを期待してしまう。


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富裕層向け

価格が700ドル(約10万)ということからも分かる通り、キャロウェイ「グレートビッグバーサ」のターゲットは、プライベートのゴルフ場でプレーするような、言わば富裕層向けとなっている。

確かに高い。故に、キャロウェイはこの「グレートビッグバーサ」を憧れのモデルにしたいようだ。

とはいえ、700ドルという金額は、2023年モデルの純正シャフト(または追加料金がかからないシャフト)を装着したもの以外の、あらゆるドライバーよりも安いということを指摘しないわけにはいかない。

結論:PXGやツアーエッジとは違う。


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キャロウェイ「グレートビッグバーサ」の構造

「グレートビッグバーサ」は超軽量のカテゴリーに分類しても良いだろう。ウエイトあるいは軽量化(「Rogue Max」よりも30g軽い)は、「グレートビッグバーサ」の決定的な性能特性と言って間違いない。

これにより、「グレートビッグバーサ」が(ヘッドスピードが遅い)中級者向けに設計されていることが分かるはずだ。もちろん例外はあるだろうが、対象ゴルファーのハンディキャップが気になるなら、キャロウェイとしては12以上とするのではないだろうか。

「グレートビッグバーサ」の構造の注目点は、チタンとカーボンファイバー、そして第二のカーボンファイバーをミックスしていることだ。

チタン製の『JAILBREAK AI スピードフレーム』に同社独自の『AIフラッシュフェース(こちらもチタン)』が融合。クラウンには『トライアクシャル・カーボン』を採用している。これは、ここ数世代のキャロウェイドライバーで使用したものと同じ素材だ。

カーボンファイバーを採用するメリットは、チタンに比べて軽量で、最終的に「MOI(慣性モーメント)」の向上と「寛容性」アップを実現してくれるからだ。


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軽量化するとMOIは低下する

ウエイトとMOIの関係性から、ここでのMOI向上は見逃せない。軽量ドライバーはもともとMOIが低く、メーカー各社は、おおよそのケースで可能な部分で少しでもMOIを高めるための施策を講じているからだ。

複合素材の二つ目は、ソールにある鍛造のカーボンファイバーの部分。キャロウェイが鍛造の複合素材を採用するのはこれが初ではなく、以前は「ビッグバーサ814」同様、「RAZR Fit(レイザーフィット)」と「RAZR Fit Xtreme(レイザーフィット エクストリーム)」の鍛造の複合クラウンで使っていたことを覚えている人もいるだろう。

この素材は新しくもなくキャロウェイにとっても未知なものではないが、ここでの注目点は、同社が単一デザインに2つの異なる複合素材を採用したのは初めてということだろう。


鍛造複合素材のワケは?

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鍛造の複合素材を採用するワケは、より成形しやすく、キャロウェイのトライアクシャル素材では実現できない形にできることにある。

素材は多少違ってもその目的は同じ、鍛造複合素材なら、超軽量ドライバーにする場合に必要な軽量化を実現してくれるというわけだ(当たり前だけど)。

余談だが、鍛造複合素材は若干だが大理石のように見えて、その素材の製造も雪の結晶のようになっているため、全く同じ鍛造複合素材は2つとないことも特徴となっている。

その点では「グレートビッグバーサ」ドライバーは個々に違うということだ。

またキャロウェイでは、この「グレートビッグバーサ」をスライス対応モデルと位置付けてはいないが(ここでも軽量であることが重要)、戦略的に配置されたスチール製のソールプレートにより、ヘッドがややドローバイアスになっている。

またソールプレートを採用したのは、高打ち出しで、初速アップを可能にする「寛容性」のあるドライバーヘッドにすることが目的でもある。

結果が個々に違うのは言うまでもないし、軽量ヘッドデザインが誰にでも合うわけではないが、キャロウェイによると、しっかりフィットするゴルファーならヘッドスピードが1.34〜2.24m/sアップするそうだ。


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スペック・価格・発売時期

キャロウェイは約30gの軽量化を実現するために、デザインの全ての部分で軽量部品を採用している。

それだけに、純正シャフトはUSTマミヤの「Helium Nanocore(ヘリウムナノコア)」(こちらも“超プレミアム”を謳っている)を採用。「Helium(ヘリウム)」シリーズはここ数年、業界で人気となっているシャフトで、「Nanocore(ナノコア)」(40gと50g)は、その上、高打ち出し設計として評価されている。

純正グリップは、Winnの「Dri-Tac Lite」で通常グリップよりも軽量になっていることが特徴だ。

キャロウェイ「グレートビッグバーサ」ドライバーのロフト角は9度、10.5度、12度がラインナップ。同社のアジャスタブルホーゼル(可変スリーブ)により、ロフト角を1度減らしたり2度まで増やすことが可能。

純正シャフトの長さは45.75インチ。

右利き用も左利き用も全てのロフト角がラインナップしている。

メーカー希望小売価格は699ドル。発売は11月11日から。