正直なところ、これまでの自分のパターの好みや概念が覆されたように感じがして、少し戸惑いもある。
おそらく、キャロウェイとナイキがスクエア型のドライバーに挑戦して以来の変化だろう。
残念ながら、その美しいルックスは写真では伝え切れない。例えるなら、嫌々会ったお見合いの相手が驚くほど魅力的だった、という感じだ。
ツアー会場でプロの練習を見ていると、たまたまグリーンの向こう側に黒と黄色のパターがたくさん置いてあるのが見えた。
注目すべきは、新モデルのデザインが最近のピンの「シンプル」「モダン」というトレンドを継承していることだ。
「スコットランドのカーヌスティ(ゴルフリンクス)の『硬さ』と『速さ』を知ったとき、我々はTグラインドが必ず役立つと確信した。」
ウェッジが得意なゴルファーほど、ショットごとに打感を感じたいだろう。FH V1はその期待に応えてくれる。
どうやらゴルファーの認識や人気、市場シェアと、実際のクラブの品質との間には明らかなギャップがあるようだ。
ここ数年のタイトリストのドライバーは「飛ばない」「スピン量が多い」というレッテルを貼られてしまっているが、新モデルはそれを払拭できるだろうか?
「洋服を選ぶようには選んでほしくない。TS2ドライバーが自分に合ったからといって、TS2フェアウェイウッドも合うとは限らない。ドライバーとフェアウェイウッドでは求められるものが違うからだ。」
メーカーが新モデルを発表する時は、それが「改良」なのか、それともリリーススケジュールに合わせ新製品を売るための単なる「変更」なのかを必ず確認すべきだ。