ベティナルディTikiにはハワイ特有の神秘性があり、熱狂的パターファンを瞬時にハワイの美しい島々へ連れて行ってくれる。
ペイントを変えただけでもう一儲けしようとする類のパターに見えるかもしれないが、今回の「ストーリー」はこの不気味なルックス以上に説得力がある。
正直なところ、これまでの自分のパターの好みや概念が覆されたように感じがして、少し戸惑いもある。
ツアー会場でプロの練習を見ていると、たまたまグリーンの向こう側に黒と黄色のパターがたくさん置いてあるのが見えた。
新しいスコッティ・キャメロンのConcept Xパターには、「芝に溶け込む2つの翼」が生えているという。
「Red Ball」という名前を聞いて、赤い2-Ballパターを小売向けに改良したものだと思い込んでいた。しかし箱をあけた瞬間、その考えは吹っ飛んだ。
「PLD 3のソールプレートは、ブロートーチを使い自然で鮮やかな色彩と艶を出すことに成功した。まるで芸術作品のようである。」
プロゴルファーの特権はクラブの値段を気にする必要がないことだが、一般消費者はそうはいかない。はたしてカスタマイズMySpiderはその価値があるだろうか。
父子が10年間試行錯誤して生まれたこのパターには、胸を打つ感動的なストーリーがあった。
メーカーの宣伝文句は無視して、パフォーマンスだけに着目した。ぜひこのテスト結果を参考にしてほしい。
パターは、最もフィッティングされないクラブである。ゴルフショップでパターをランダムに選ぶのは、宝くじに大金を払うようなものだ。
「キャメロンがハンドメイドのパターを作り始めた時、Sの刻印を少し左に、Cを少し右に傾けるよう提案した。私はそれを『ダンシング・キャメロン』と名付けた」