・コブラより3つの新モデル「KING Tour」、「KING CB」、「KING MB」アイアンが登場

・業界標準の4段階ではなく、5段階の鍛造プロセスを採用

・番手に合わせた複雑な形状と、デザインの一貫性が特徴

・「KING Tec Utility（キングテック・ユーティリティー）」は独自のメタルウッドフェーステクノロジーを採用


「コブラゴルフ」の創設者である故トム・クロウ氏は、適切な技術革新が行われればゴルフは誰にとってもやさしいものになると信じていた。

『ソールレール』が特徴の「Baffler（バフラー）」や初の大型アイアン「KING Cobra Oversize（キングコブラ・オーバーサイズ）」、46インチの「Long Tom（ロングトム）」ドライバー、「Trusty Rusty（トラスティ・ラスティ）」ウェッジ （PGAプロのフィル・ロジャースがデザイン）などの製品は、すべて伝統的なギアの道筋から逸脱した、言わばクロウ氏の“革新的な挑戦”から生み出されてクラブたち。

これは、同社が掲げる「Doing Things Differently（違うことをやろう）」というスローガンにもよく表れている。クロウ氏が最新の「KING Tour」、「KING CB」、「KING MB」アイアン、そして新作「KING Tec Utility」を構築するまでの道のりを知れば、あなたはきっと高く評価することだろう。


正確な鍛造プロセス

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通常、アイアンの鍛造は 4段階に分けて行われる。最初にカーボンスチールを1,200度の温度に加熱してから、1回ではなく3回、金属を曲げてアイアンヘッドに近い形にする粗鍛造プロセスが行われる。

最終段階のステップ4として、摂氏800度でクラブヘッドに1,200トンの圧力をかける。これにより、より精錬された緻密な形状に変わる。完全に冷却した後、フォージングされたクラブヘッドをさらに研磨、塗料と塗布して最終的な消費者向け製品になる。

これらの「通常」プロセスはコブラには当てはまらない。


5ステップ

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3つの新「KING」シリーズのアイアンはすべて、「5段階目の鍛造ステップ」を経ている。摂氏700度で 2,000トンの圧力を与える。この余分な1ステップにより、ヘッド内部の金属が均一で等方性のある内部結晶粒構造が形成され、ソフトな打感とパフォーマンスの一貫性を実現する。

完全に冷却した後、シワを除去するために研磨され、ようやく溝に「CNCミルド加工」を施す過程に入る。


5ステップの投資効果

等方性粒子構造が「打感」と「打音」にとって重要であるのはもちろんのこと、この5段階目は他のリターンももたらす。

それは、3モデルすべてにより正確な厚さと形状、より少ない重量誤差、適切なロフト角、ライ角の一貫性をもたらすだけでなく、更に表面の品質が改善され （鋳造製法では多孔質になる傾向がある）、薄く細かいロゴを入れることが可能になる（鋳造製法より精密なディテールが可能） 。


KING TOUR（キングツアー）アイアン

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COBRAの研究開発チームは、「KING Tour（キングツアー）」で 3つのアプローチに取り組んだ。「ソフトな打感」、「操作性」、「飛距離」と「やさしさ」の向上を組み合わせることで、ハンディキャップ10 までの幅広い層に合うアイアンセットを生み出した。

「KING CB」と「MB」を含めた共通点はこれがすべて。

「KING Tour」は、前モデルの「KING Tour MIM」から大幅なモデルチェンジを行った。ブレードの長さを短くし、トップラインを薄く、オフセットを減らし、操作性とコントロール性能を向上させた。

「KING Tour」アイアンには5ステップの鍛造プロセスが採用されているが、複合素材で構成されており、「KING CB」や「KING MB」のような従来の一体型鍛造とはまったく異なる。それは『CNCミルドアンダーカット』と呼ばれるものから始まる。

バックキャビティをスライス加工することで、ヘッドの高い中心部から重量を取り除き、ヒールとトウの低い位置にウエイトを再配置する。これにより、オフセンターヒット時のやさしさと打ち出しが向上する。

ロングアイアンでは深く （安定性のため）、ショートアイアンでは浅く（コントロールのため）小さな『CNC アンダーカット』にTPU素材を入れ、アルミニウムの共成形メダリオンで覆う。他のアイアンのメダリオンと同様に、打感向上し、インパクトの衝撃を和らげるため役割を担う。

最後に、「KING Tour」アイアンは、「KING CB」や「MB」モデルよりもロフト角が2度立っている。ラムキン「Crossline（クロスライン）」グリップと、SフレックスのKBS「$-Taper 120」スチールシャフトが標準装備。

3番アイアン～GW（ギャップウェッジ）で右利き/左利きともに用意され、オリジナルセットはスチール（Sフレックス）装備の4番アイアン-PW（ピッチングウエッジ）。右利き/左利きが購入可能。

価格は、7本セットで1,299.99ドル。（アメリカ）

日本での価格は、「N.S.PRO MODUS³ TOUR 115（N.S.PRO モーダス³ ツアー 115）」シャフト セット（5-P）で ¥165,000（税込） 単品(4I,GW) ¥27,500（税込）

「N.S.PRO 950G.H NEO（N.S.PRO 950G.H ネオ）」セット(5-P) ¥165,000（税込）単品(4I,GW) ¥27,500（税込）


「KING CB/MB」アイアン

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これらのアイアンを宝石のようと例えてもおかしくない。「KING CB」と「MB」は気絶するほど素晴らしい。気まぐれなエリートプレーヤーの要望を最優先することに成功しており、キャビティバックとマッスルバック2モデルのデザインは上級者を惹きつけるだろう。

どちらのアイアンもコンパクトヘッド、非常に薄いトップラインが特徴で、コントロール性能のための最小限のオフセット、芝との正確なコンタクトを可能にする薄いソールに加え、上級者のショットメイクを実現させるために短いブレードとなっている。

5段階の鍛造はより正確なプロセスであるため、「KING CB」と「MB」アイアンの重心位置は「完全に」中央に配置されている。「タングステン」は必要ない（キャストアイアンの重心位置を操作するためによく使用される）。

「KING Tour CB」アイアンは、右利き左利き用共に3番アイアン～GWが用意される。「MB」モデルは右利きのみだが、7番アイアン-PWは左利き用がそろう。ロングアイアンにさらなる「やさしさ」を求めるプレーヤーのために、コンボセットも提供する。「CB」が 4番アイアン～6番アイアン、「MB」が7番アイアン～PWだ。

シャフトは、KLBS「$-Taper 120」スチールシャフト、グリップにはラムキン「Crossline」を装備。

7本セットで、1,199ドル（アメリカ）。

日本での価格は

「DYNAMIC GOLD EX TOURISSUE（ダイナミックゴールドEX ツアーイシュー）」 セット(5P) ¥171,600（税込） 単品(4I,GW) ¥28,600（税込）

「N.S.PRO MODUS³ TOUR 105 」セット（5P）¥165,000（税込）単品（4I,GW） ¥27,500（税込）


「KING TEC UTILITY（キングテック・ユーティリティー）

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「KING Tec Utility（キングテック・ユーティリティー）」アイアンは、メタルウッドのような構造で作られている。

コブラの設計チームは、可能な限りの「飛距離」と「初速」を中空ボディデザインに詰め込み、多くのテクノロジーを搭載している。『フォージドST-118 PWRShell（パワーシェル）フェースインサート』、『Lカップインサート』と『内部スピードチャンネル』そして『H.O.T. フェーステクノロジー』を採用。

「H.O.T.」 は「High Optimized Topology（高度に最適化された形態）」の略。人工知能(AI)を使用してフェースにさまざまな厚さを施すことで、ボール初速が向上し、ユーティリティーのフェースのより広い領域で効率的なスピン性能が得られる。

また、振動を減衰させながら「打感」と「打音」を改善するために、中空ヘッドには「KING Forged Tec（キング・フォージドテック）」および「Tec X」アイアンでも搭載された「Expancel Microsphere Foam（エクスパンセル・マイクロスフィア・フォーム）」が注入されている。

さらに、『高密度MIMタングステンウエイト』を使用し重心（CG）を下げ、ティー、フェアウェイ、ラフからの「打ち出し」と「スピン」を改善。2番ユーティリティーは 56グラムのタングステンを使用し、3-5番は61グラムを使用している。「ONE Length TEC」ユーティリティモデルでは、なんと合計83グラムものタングステンが使用されている。

「One Length（ワンレングス）」アイアンの最新のオプションとして短めの37.25インチが加わる。


「KING TEC Utility（キングテック・ユーティリティー）」アイアン：

・2番（17度、右利きのみ）

・3番（19度）

・4番（22度）

・5番（25度）


3つ（3番(19 度)、4番 (22度)、5番 (25度)）の「ONE Length KING TEC Utilities」はすべて、コブラのカスタムサービスにて、右利き用のみ可能。

標準シャフトオプションは、KBS「$-Taper Lite」スチールとMCA「MMT 80 (S,R)」カーボン。

価格は、スチールシャフトが229ドルとカーボンシャフトが249ドル（アメリカ）。

日本での価格は、「N.S.PRO 950 GH NEO S」シャフト¥37,400（税込）、23年2月11日発売。

「KING Tour」、「KING CB」、「MB」アイアンと「KING TEC 」ユーティリティーは2月3日に発売（アメリカ）。