6月予定の全米オープンが延期になり、コブラゴルフが「Pars and Stripes SPEEDZONE」ドライバーの発売をアメリカ独立記念日(7月4日)に間に合わせた。
コブラ「Pars and Stripes SPEEDZONE」と「SPEEDZONE Xtreme」ドライバーの発売のタイミングはいつ頃だったか?と考えているあなた。今年の悲惨な状況がなければ、今週の全米オープンで(ウィングド・フット・ゴルフクラブ)、世界のトッププロが熱戦を繰り広げてくれるはずだったことを思い出してほしい。
「Pars and Stripes SPEEDZONE」は、全米オープン限定ドライバーとして発売される予定だった。しかし、マスターズが延期された時のように、ツアー日程の変更がメーカーにも影響を与えている。
それでメーカーはどう対処するのか?
9月の全米オープンの開催に合わせて、発売を引き延ばすことは可能だ。9月ならば11月よりずっと現実的なプランだと思えるが、懸念は9月がちょうど購買シーズンの終わりに差し掛かるということだ。
しかし、幸いにも“セカンドオプション”があった。
コブラが着目したのが、イベントに合わせたドライバーの「配色」。ソールが『レッド×ホワイト×ブルー』に描かれた限定ドライバー「Pars and Stripes」を、アメリカ独立記念日(4th of July)に間に合わせたのだ。
確かに、巧妙な作戦だ。
進化する限定クラブのルックス
ほぼすべてのゴルフブランドが『限定版』というゲームに参加してきたが、コブラは毎シーズン特別感のあるクラブをリリースする信頼できるブランドだ。いくつかの例外を除き(迷彩の F8はあまり気に入らなかったが)、コブラの限定発売クラブのデザインは改善を重ね、確実に魅了し続けている。
これは私の個人的な意見ではあるが、2020年の 『Pars and Stripes SPEEDZONE』デザインにより、コブラは新しい基準を設けたと思う。歴代の限定バージョンの中でも最高のルックスに仕上がっており、人気は間違いないだろう。
『Pars and Stripes SPEEDZONE』ドライバーのストーリーのほとんどが“ペイント”に関するものではあるが、実はそのペイントが素晴らしい。360 カーボンラップクラウンは光沢あるホワイトで覆われ、アクセントにブルーが効いている。
ソール部分はレッド、ホワイト、ブルー(アメリカ独立記念日を表す配色)で描かれている。スタイリッシュなルックスはもちろんだが、このドライバーを際立たせるのは、やはりブルーの『CNCミルド・インフィニティーフェース』だろう。
PVD加工?
正直に言うと、仕上げに関しては「PVD加工」を採用しているため、仕上げの寿命には疑問が残る。その点に関しては100%魅力と言えないが、芝やバッグとの接触が少なければ、アイアンの耐久性に比べたら問題ないだろう。
今回はブルーフェースの仕上げが摩耗しても、仕上げの下はシルバーチタンなので、「ブラックPVD仕上げ」よりは使用感が出ても、あまり目立たないはずだ。全体的に非常に優れたドライバーなので、特に心配する必要はないと考えている。
それが気にならないくらい、格好いいドライバーだ。
他のストーリーは、定番のドライバーと特に変わらない。「インフィニティフェース」や「360カーボンラップクラウン」に加えて、低重心、エアロダイナミクス効果のあるSPEEDZONEシェイプが主な特徴だ。テクノロジーに関しては以前詳しく説明したことがあるため、ここでは控えよう。
簡潔に表現すれば、『Pars and Stripes』は、ブラック×イエロー(それにほんの少しレッド)のSPEEDZONEドライバーにテーマやペイントコンセプトが似ている。
『PARS AND STRIPES SPEEDZONE』-フジクラ オリジナル VENTUS(ヴェンタス) SHAFT
『Pars and Stripes SPEEDZONE』ドライバーは主に”ペイント”がメインだという話をした。それだけで549ドルという価格を正当化するのは少し無理がある。
ここでのポイントは、このドライバーにはフジクラの「Ventus Blue」シャフトが装備される点だ。
Ventus(ヴェンタス)のテーマカラーは、全米オープン…と言いたいところだが、アメリカ独立記念日と見事にマッチするので、特に限定クラブである『Pars and Stripes』にこのシャフトを選んだのはベストチョイスだと思う。
ここで使われる「Ventus Blue」はアフターマーケットと同じ品質のシャフトのことだ。シャフトによって、ドライバーのコストが100ドル上がることもあるが、Ventusの小売価格が350ドルであることを考えると、『Pars and Stripes SPEEDZONE』の価格は間違いなく相応である。
ウィルソン「Cortex」に採用されたシャフト「ATMOS」のように、フジクラはライフサイクルの2年目に、セミストックオプションとして現実的な価格帯で、プレミアムアフターマーケットシャフトを提供している。
個人的に、「ATMOS」と「Cortex」の組み合わせは好きだったが、それと同じくらい今回も全てが気に入った。
コブラ 『PARS AND STRIPES SPEEDZONE』ドライバー スペックと価格
『Pars and Stripes SPEEDZONE』ドライバーのスペックは、9度のみ。「XTREME」ドライバーには10.5度が用意される。どちらのモデルも、フレックスはSとRで、カスタムオーダーにてXが利用可能。
アーコスの「Powered Cobra Connect」グリップが含まれる。
レフティーには申し訳ないが、右利き用だけだ。いつか左利き用も発売されるといいのだが。
価格は549ドル。2020年6月19日より、Cobragolf.comと一部の小売店で販売される。
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