・ベティナルディから2021年最初の限定パターが発売される。
・独自のデザインが特徴の「Studio Stock 18 Slant」は350本限定。
・1月12日にBettinardi.comまたはベティナルディを扱う小売店にて販売開始。
アロハ!多くの人が毛布にくるまっているこの時期、ベティナルディの新作「Tiki」からトロピカルな風が運ばれてきそうだ。島での時間は癒し以外何ものでもない。
街は閉鎖されても、ポリネシアのパターパラダイスで空想にふけるのは自由だ。まずは、2021年ベティナルディ「Tiki SS 18 Slant」限定パターの外観を紹介しよう。
スペック:ベティナルディ 「TIKI SS18 SLANT」限定パター
・モデル:Studio Stock 18 Slant
・素材:ソフトカーボンスチール(炭素鋼)
・仕上げ:True Black PVD
・フェイスミーリング: Tropical Fancy F.I.T.
・重量:362グラム
・ネック:スラント
・生産数:全世界で350本
・価格:800ドル
・発売日:1月12日
ロバートJ.ベティナルディによる2021年最初の限定パターを皮切りに、新しいゴルフシーズンが始まる!
ベティナルディ「Tiki SS18 Slant」は、新たに設計したヘッドデザインをワンピースのソフトカーボンスチール(炭素鋼)から362グラムに精密に削り出し、インパクト時にレスポンスの高い打音を提供するため「サウンドスロット」を搭載。
ハワイの島々の雰囲気を出すため、トロピカルな「Full Fancy F.I.T.フェース」デザインをバンパー部分まで施し、ネック内側やポケットとソール全体にも南国のテーマが完璧に描写されている。
この「Tiki」パターを仕上げるのは、ホノルルブルー、エレクトリックピンク、ホワイトをテーマにした刻印と「True Black PVD」仕上げ、ソールに描かれた「Limited Run(限定)」の文字と象徴であるシャチの刻印、ポケットにはハワイの島々からインスピレーションを得た独特な「B」の文字など、ベティナルディ特有の彫刻が施されている。
また、パターにマッチするUSA製レザーヘッドカバーと、シャープなピンクステッチが施された黒の「Gripmaster」グリップが装備される。
2021年ベティナルディ「TIKI」:ホノルルブルーとシャチ
ご覧の通り、このパター全体に南国の島ハワイをテーマに取り入れている。その証拠に、ネック、キャビティ、バンパーには「島の象徴」が刻印されている。
さらに、「Full Fancy F.I.T.」フェースには、独自のシンボルパターンが広がっている。
このデザインはフェースのヒール部分まで続いており、毎回異なるデザインが飾られる場所でもある。例えば、昨年のパターフェースのヒール端にはパイナップルのデザインが施されていた。
ベティナルディが毎年のテーマをどのように変えてくるかは、楽しみのひとつである。
昨年の「Tiki」パターは明るいゴールドに「スポンジボビアン・パイナップル」が刻印されていた。
以前の「Tiki」バージョンには、サメやカメ、その他さまざまな南の島を想像させるデザインがあしらわれていた。そして、今年はテーマの「クジラ」がデザインされている。
「クジラ」はハワイ文化においてなくてはならない存在だ。
ハワイ語の「ハナウ カ パラオア ノホ イ カイ」とは「生まれは海に住むクジラ」という意味で、ハワイの創造物語の中でクジラが光と闇の架け橋となることを表している。
「コホラ(ザトウクジラ)」は、ハワイの海の神カナロアの肉体的な現れと信じられているほどだ。
「シャチ」は私のお気に入りの動物の1つで、私は子供の頃から巨大なシャチの驚くべき優雅さとスピード、その献身的な家族構成、略奪的な野蛮さに魅了されてきた。
「サメ」は海の“最大の悪者”として評判が定着しているが、それはシャチについて語る人がいないためだ。シャチは食物連鎖のトップに君臨する。
シャチは伝説のコホラ(ザトウクジラ)ではないし、ハワイでは珍しい存在で、ハワイ諸島に生息するのは400頭ほどだと言われている。今回少し複雑なのは、シャチ(キラークジラ)が尊敬の象徴であるコホラを食べる可能性があるという事実だ。
海の親戚
シャチはクジラよりもイルカと密接に関係していることをご存知だろうか?実際、シャチは他のクジラやシロナガスクジラさえも食べることで知られている。
彼らは群れで狩りをし、最終的には数と粘り強さで獲物を圧倒するのだ。ある意味では、オオカミの群れが陸で狩りをするのと似ている。
オオカミは30フィートの体長や12,000ポンドの体重は無い。文字通りシャチは正真正銘海の“捕食者の頂点”に君臨する生物だ。
海洋学ばかり語って申し訳ないが、実は私は海洋生物学の学位を持っているのでつい・・・。
「ハワイ」というテーマは当然ヘッドカバーにも及ぶ。特にティールレザーに描かれたシャチは素晴らしい仕上がりだ。
このシャチのヘッドカバーは、2009年の「PGAマーチャンダイズショー」で見たシャチのカバーよりも良いと思う。私は2009年シャチモチーフのパターもしっかり愛用したため、私にとっては気になるところだ。
「スラントネック」と「サウンドスロット」
とりわけ、「限定パター」には「小売向けパター」との差別化を期待する。見た目の違いだけではなく、構造がユニークであって欲しい。ベティナルディはこの点で期待を裏切らない。
2021年ベティナルディ 「Tiki」は、「Studio Stock 18」として誕生する。
「SS18」は「Studio Stock」の2021年新ラインの一部であるため、明らかに役割を果たしているのだが、これはあくまで「限定版」。
したがって、単に魚を描いた2021年版「SS18」モデルであってはいけない。シャチは哺乳類であり、魚ではないのだが。
2021年ベティナルディ 「TIKI」:スラントネック
では、「Tiki SS18」にはどのような性能が搭載されているのか?
まず、ネックが「スラントネック」であるということ。このネックは溶接ではなく、代わりにヘッドの残りの部分と一緒にミーリングされている。
最近のパター市場ではスラントネックはかなり珍しい。他のパター機能と同様に、スラントネックには熱心なファンが存在する。「スラントネック」という特徴だけで、財布の紐がゆるくなることがあるくらいだ。
プレー性能に関しては、より一般的な「プランマーネック」と比べると、オフセットとフェースローテーションが少し小さいと言える。
2021年ベティナルディ「TIKI」:サウンドスロット
2つ目の特徴は、「サウンドスロット」。サウンドスロット自体は何十年も前から存在しているが、これも最近ではあまり見かけない。
スロットを追加するとインパクト時の打感と音が変わる。「スラントネック」同様に、「スロット機能」で新年を迎えたいと考えるゴルファーも多いはずだ。
夢のクジラとトロピカルな旅
今年はこれまで以上に、ポジティブな南の島の雰囲気が恋しくなる年だ。
350本限定パターを実際に手に入れることができる人はそれほど多くないと思うが、カパルアのプランテーションコース18番グリーンで、暖かくて穏やかなそよ風を感じながらこのパターを転がしている、そんな空想にふけることはできる。
いつだって空想はタダである。そこに必要なのは「インスピレーション」だけだ。そのインスピレーションが2021年ベティナルディ「Tiki」パターのすべてなのだ。ベティナルディが南国の風を運んできてくれる。
このパターを夢で終わらせたくない人は、1月12日にBettinardi.comの「TheHive」か、近くのベティナルディディーラーにアクセスすると良い。
2021年ベティナルディ「Tiki」の価格は800ドルだが、大半の人にとっては高い買い物だ。
しかし、少しでも興味があるなら、その気持ちに従い彼らが朝サイトをオープンする瞬間を待ってほしい。間違いなく、10分以内に完売するだろう。
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