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2019年は、オデッセイにとって重要な年になりそうだ。

この予想は外れるかもしれないが。彼らの2018年が悪くない年だったことは確かだ。

オデッセイのパターはツアーで最も使用され、最も勝利を収めたパターだ。売上高も約9,000万ドルに上っている。

この数字について少し考えてみよう。パターの価格が約200ドルと仮定すると、約45万本のパターを販売したことになる。これはすごい数だ。

私は当てずっぽうで予測しているわけではない。

2019年、オデッセイはこれまでと何か違うことを計画している。新しいパターをリリースする予定だが、より一貫性のあるパターを目指し、統一したリリースを計画しているようだ。

このような劇的な変化は、オデッセイがBWBやWBWのハイ・コントラスト・アライメントを採用したVersaシリーズの立ち上げ以外では経験したことがない。

Versaの発売当初、この技術はすべてのパターに採用された。それ以降、オデッセイはこの技術を今日までずっと採用し続けている。

今年オデッセイは、Versaのようなロングセラーとなる新しい設計のパターを発売する予定だ。

自らの壁を超え、パターの概念を変える可能性を秘める新設計とは、ヘッド形状やペイントではなく、これまでパター設計で見過ごされてきたものだ。

今年のオデッセイは、ついにシャフトに手をつける。


ストロークラボ ゲームを変えるシャフト

オデッセイが2019年に発表するモデルについて、いくつか情報を入手した。

まずは一番の注目株である「ストロークラボシャフト」から説明しよう。

この話を聞けば、オデッセイのパターに買い替えるか、手持ちのオデッセイをアップグレードしたくなるだろう。

このシャフトにはパットの上達をサポートする技術が施されている。私は、安易に「ゲームを変える」と言ったわけではない。

このシャフトは、あなたのスイングの欠点を隠すのではなく、欠点を直すことでゲームを変えるのだ。

下の表のデータを見てほしい。

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このデータは、従来のスチールシャフトパターと、新しいストロークラボシャフトを採用したパターを比較したものだ。

ストロークラボシャフトは全項目で安定性が高いと評価されている。つまり、より一貫性のあるパターということだ。

詳細は明かせないが、オデッセイ本社を訪問した際、標準のスチールシャフトとストロークラボシャフトのバックスイングを撮影したビデオを見た。

スチールシャフトでは、バックスイングの最終点のヘッドの位置に間違いなくバラつきがあった。しかしストロークラボシャフトでは、最終点のヘッドの位置はほぼ同じだった。それは明らかな違いだった。

自分のパッティングを想像して、これがどのような意味を持つのか考えてみてほしい。距離感が合わないことが何回もあっただろう。同じ距離からの練習でも上手くいったり、いかなかったりする。

毎回同じスイングをしているつもりでも、気づかぬうちにブレているのだ。このシャフトでスイングのブレを最小限にすることができれば、失敗も最小限に抑えられるはずだ。

私たちはみな、自信を持ってパッティングしたいと思っているはずだ。このシャフトは、パッティングに自信を与えてくれる。

 

ストローク ラボ シャフト:重量配分

マルチマテリアルシャフトの歴史についてコメントしたい読者もいるだろうが、スチールとグラファイトを組み合わせたシャフトの存在は、私もよく知っている。

スタビリティーシャフトは昨年の発売時にちょっとした話題になったし、USTマミヤは長い間フリークエンシーフィルター パターシャフトを提供してきた。

だが、ストロークラボシャフトの設計は他とは違う。素材が同じだからといって機能も同じというわけではないのだ。

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ストロークラボシャフトの特徴は、その重量配分にある。オデッセイの設計チームは開発にあたり、過去数十年にわたるパターのトレンドに着目した。

全体的なトレンドは、より重いヘッドに向かっている。重いヘッドはストロークを安定させ、芝の変化への対応に優れているというのが従来の考え方だった。

その結果、パターの総重量とスイングウェイトは増加している。

ツアーロックやスーパーストロークなどのブランドが、スイングウェイトの問題を解決するためにグリップウェイトを提供しているが、これによって総重量はさらに重くなってしまう。

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この問題を解決するのが、ストロークラボシャフトだ。シャフトの重量配分を見直すことで、総重量を増やさずにパターを安定させることに挑戦したのだ。

ストロークラボシャフトは、40グラム軽量化されている。グラファイトボディとスチールチップを組み合わせた、わずか75gの革新的なマルチマテリアルシャフトで、重量のほとんどはチップに集中している。

軽くなった重量のうち、10グラムは2つのソールウェイトとしてヘッドに追加された。グリップエンドを40グラム増加したが、グリップ自体は10グラム軽量化されている。

シャフトの中央部分の重量を減らし、その重量をヘッドとグリップに再配分したのがストロークラボシャフトなのだ。

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この説明を聞いて、重いヘッドと重いグリップを組み合わせた標準的なカウンターバランスのパターを想像したかもしれない。確かに似ているが、シャフト中央部の重量を軽減したのは革新的だ。

ストロークラボシャフトの特徴は、従来のカウンターバランス設計を超えて普遍的なものになると思う。なぜなら、「カウンターバランス」ではなく、シンプルに「バランスのいい」パターだと感じるからだ。

ストロークラボシャフトのパターを試打すれば、その違いが分かるだろう。

私の友人が、ストロークラボシャフトのツーロン「アトランタ」を試打したところ、スムーズで安定したバランスの良さを感じたという。

試打した全員が違いを実感し、否定的なコメントをした人は1人もいなかった。新しいクラブに関してテスターの意見が一致したのは、今回が初めてかもしれない。

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このシャフトはゲームを変えるだろう。

オデッセイは、2019年にリリースするすべてのパターにストロークラボシャフトを採用する予定だ。

ストロークラボのパターでフィル・ミケルソンは900万ドルの賞金を稼ぎ、ダニー・ウィレットはドバイで勝利を収めた。

 

すべての価格帯で最高のパフォーマンスと品質を誇る

これは、2019年にオデッセイが打ち出したもう一つのテーマだ。

価格が上がると思ったかもしれないが、あくまでも目標はすべてのプロダクトラインにおいて品質を向上させることだと理解してほしい。

ショップ内のすべての価格帯で、彼らの製品が最高の選択肢となることを目指しているのだ。

目標達成のために、製造計画を一新してサプライチェーンを見直し、過去に生産したパターの品質を再検証した。

これらの改善は結局価格に反映されてしまったが、オデッセイは、今年はこれまでで最も高品質なパターをリリースできると確信している。

ショーン・ツーロン、ルーク・ウィリアムズ、オースティー・ローリンソンは、長年パターを造ってきた。数週間前に会った時、彼らはとても興奮していて、今年のオデッセイのパターはどの製品よりも優れていると固く信じているようだった。

昨年会った時も2018年のリリースに興奮してはいたが、これほどではなかった。彼らはこのシャフトが本当に特別なものだと確信しているのだ。

 

ストローク ラボ パター

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このラインは、2019年モデルの中ではエントリーモデルとして分類されるかもしれないが、設計の意図は他のパターと同じである。

彼らは、それぞれの価格帯で最高のパフォーマンスと最高品質のパターを目指している。

最大のポイントはストロークラボシャフトだが、他にも注目すべき機能がいくつかある。


豊富な選択肢

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私は昨年、オデッセイは数えきれないほど多くのモデルをリリースすると述べた。

あまりにも多くのモデルを販売すると小売業者は大変になるが、消費者にとってはメリットでしかない。選択肢が多いのはありがたいことだ。

ストロークラボのパターには、6種類のマレットと4種類のブレードがある。マレットにはSネックのバリエーションもあるため、実際の数はもっと多いはずだ。

私が試算したところ、ネックのバリエーションも含めたオプションは18パターンもある。しかし、2018年のレッドとブラックのO-Worksの莫大な数に比べれば、大した数に見えないから不思議だ。

 

緻密なVERSA

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Versaのアライメントシステムがオデッセイに受け継がれているイノベーションであることは先に述べたが、それは2019年も続く予定だ。

オリジナルのBWBとWBWほど顕著ではないが、ブラックとシルバーの配色は確実にVersa のDNAを受け継いでいることを示している。

3層になったVersaの配色のように、ツートンカラーのシルバーとブラックの配色はターゲットラインに対して垂直にパターをセットするのに役立つ。

 

ホワイトホット・マイクロヒンジ・インサート

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すべてのストロークラボパターには、昨年EXOラインでデビューしたホワイトホット・マイクロヒンジ・インサートが採用される予定だ。

このインサートは昨年非常に人気を博したが、今年オデッセイはそれをさらに改良しようとしている。

2019年のホワイトホット・マイクロヒンジ・インサートは、昨年とは違うものに生まれ変わっている。

素材や製造工程に微調整が加えられ、生産効率とインサートの性能を向上させた。目的の1つはインサートの打音を調整することだったが、これはオデッセイの全パター共通のゴールでもある。

打音とパットには関係があるはずだ。大きなインパクト音とスローなローリングパットとのちぐはぐな感じを想像してみてほしい。打音とショットは調和すべきだ。

2018年のホワイトホット・マイクロヒンジ・インサートは成功を収めたが、彼らはそれをさらに向上するために取り組んでいる。それが、今シーズンのオデッセイのテーマだ。

 

オデッセイ ストローク ラボの主な特徴

  • ストロークラボシャフト
  • ホワイトホット・マイクロヒンジ・インサート
  • 10種のモデル(ブレード4種、マレット6種)
  • Versaの流れを汲むアラインメントカラー
  • 2つのグリップサイズオプション
  • 2019年2月8日発売予定
  • 希望小売価格249ドル

 

オデッセイ EXOパター 2019年モデル

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オデッセイは2019年もEXOパターの継続と拡大を続ける。EXOパターの主な特徴は、MOI(慣性モーメント)を高めることによってパッティングのパフォーマンスを向上することだ。

一般的に、MOIが向上すると寛容性が増すと考えられている。それは事実だが、「寛容性」という言葉は少し漠然としている。

MOIの向上によって、どのように寛容性が高まるのかは、数か月後に明らかになるだろう。その時は今より詳細な内容をお伝えできると思う。

EXOパターは、ヘッドを大きくするのではなく、マルチマテリアル構造によってMOIを向上させている。

ご覧のとおり、どのモデルもパターの中心が赤い軽量アルミで、外側の黒い部分は重いステンレススチールが使われている。重量をヘッドの外周部分に配分してMOIを高めているのだ。

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今年のEXOパターは、モデル数が3から6に増えた。新しいモデルはMarxman、Seven Mini2-Ballだ。2018年モデルのEXOパターと同じく、すべてのモデルは特にアークストロークのゴルファーに合うSネックも選択できる。

昨年、オデッセイはカッパーとブラックのEXO 2-Ballスペシャルエディションをリリースした。

その時私は、それまでで最も素晴らしい2-Ballパターだと思ったし、その気持ちは1年間変わらなかった。

新しいEXO 2-Ballも実に見事で、他のEXOと同じくオデッセイの最高品質へのこだわりが表れている。

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基本的にEXOパターはパフォーマンスを重視しているが、非常にクールなデザイン要素もたくさんある。

マークスマンの外周部のリングの縁を見てほしい。以前は、このような表面的な部分の仕上げが粗いことがあった。

だがオデッセイは工程を見直し、パターのすべての部分を磨き上げている。EXOマークスマンは装飾品とも言える美しさだが、グリーンでのパフォーマンスにも優れたパターである。

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Seven Miniについて詳しく知りたい人も多いだろう。人気のある#7のコンパクト版で、高いMOIと美しい外観が特徴だ。

このパターの設計については、興味深い話がある。オデッセイを訪問した際、私はSeven Miniの2つの「牙」をつなぐクロスバーの目的について尋ねてみた。

最初はアラインメント機能だと思っていたが、実際は打音のためだった。

クロスバーのない試作品では、インパクトの後に音叉のような振動があり、心地よい打音ではなかったが、クロスバーを設置したことで振動がなくなっただけでなく、照準を合わせるのにも役立ったという。

このパターは、発売前に確実にいくつかの設計が変更されている。

新しいEXOパターと2018年からの継続モデルにはすべて、ストロークラボシャフトと、改良されたホワイトホット・マイクロヒンジ・インサートが搭載されている。

 

オデッセイ EXOの主な特徴

  • ストロークラボシャフト
  • ホワイトホット・マイクロヒンジ・インサート
  • 10種のモデル (ブレード4種、マレット6種)
  • MOIを高めるマルチマテリアル構造
  • 2つのグリップサイズオプション
  • 2019年3月29日発売予定
  • 希望小売価格349ドル

 

オデッセイ ツーロンデザイン

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オデッセイはキャメロンに対抗するため、「ツーロンデザイン」ブランドを持っている。

ミルドメタルの王として君臨するキャメロンを倒せるかどうかは、まだ分からない。

だがオデッセイのスタッフは、最新のトゥーロンデザインが、職人技とパフォーマンスの両面でキャメロンに勝っていると確信している。

写真を見ると、新しいツーロンデザインのパターにはオデッセイの名前とロゴが使われているのが分かる。

ツーロンのロゴはソールにしかない。ツーロンを良く知るパターマニアは、不思議に思うかもしれない。

しかし、すべてのゴルファーがパターについて詳しいわけではない。ツーロンを知らなくても、オデッセイなら知っているゴルファーは多いだろう。

ツーロンを良く知る人は、ツーロンがオデッセイのブランドになったことを納得できないかもしれないが、このような動きがオデッセイの顧客基盤を広げていくのだろう。

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このパターを手に取ってよく見れば、すぐにミーリングの精密さが分かるだろう。非常に「クリーン」なミーリングと言える。

449ドルという価格に相応しく、高級感にあふれている。これまで、高い価格の割に安っぽく見えるパターをたくさん見てきた。身に覚えのある人もいるのではないか。

フェース全体にディープダイヤモンドミーリングが施されていることを高く評価したい。ヒールやトゥの部分にボールが当たらないことを願う。

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ツーロンデザインのモデルは幅広く、すべての人が自分に合ったモデルを見つけられるはずだ。

San DiegoとAustinは、昔ながらのブレードパターのニーズを満たし、新しいAzaleaは、ストロングアークとセルジオを愛するニッチの両方のニーズを満たすだろう。

キャメロン009に憧れている人は、もう一度Austinをよく見てほしい。微調整を重ねて造られた、丸みを帯びたバンパーとオフセットのネックは文句なしに素晴らしい。

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マレットには5つの選択肢がある。

ツアーで人気のMemphis、Portland、Atlantaのほか、2019年モデルではPalm BeachとLas Vegasが加わった。Las Vegasは、#7のツーロンデザインバージョンだ。マニアにはたまらないだろう。

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モデルを選ぶときは、マレットでもH4/スラントネックが選べることを覚えておいてほしい。

他のオデッセイパターと同じく、ツーロンデザインのパターにもストロークラボシャフトが装備されている。

 

オデッセイ ツーロンデザインの主な特徴

  • 303ステンレススチールの精密ミルド加工
  • ストロークラボシャフト
  • フェイス全体がディープダイヤモンドミーリング
  • 9種のモデル(ブレード3種、マレット6種)
  • チャコールスモーク仕上げ
  • オデッセイのブランドとなったツーロンデザイン
  • 2つのグリップサイズオプション
  • 2019年3月1日発売予定
  • 希望小売価格449ドル

 

2019年、オデッセイの準備は万端

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今回は「ストロークラボ」の名前を揶揄することなく、ここまで書いてきた。

変な名前だとか、どこかの工場の研究施設のようなネーミングだとか言わず、たまには正攻法をとってみたが、いかがだっただろうか。

オデッセイはストロークラボシャフトに賭けているが、それには理由がある。

私がストロークラボシャフトのAtlantaで2~3ラウンドした後、このシャフトには何かがあると確信した。

今後MyGolfSpyの「Most Wantedパター」でさらに客観的なテストをする予定だが、もし個人的な意見を聞かれたら、ポジティブな意見しか見当たらない。

私は、これほどバランスが良く、安定性の高いパターに出会ったことがない。しかしそれは、私がそもそもカウンターバランスのパターが好きではないからかもしれない。

ストロークラボシャフトは特別だ。2019年のパター市場で重要な役割を果たすことになるだろう。