あなたのお財布の中身は、ブラックマンデーとサイバーマンデーのセールを切り抜けることはできただろうか?

あなたがCLUB CAMERONのフォロワーなら、そう願いたいところだ。というのも、スコッティ・キャメロンが新作を発表したから。

今回のパターはMyGirlやHolidayとは違う。限定モデルではない。伝統を打破して、新作モデルを発表したというわけだ。

そのパターが、PHANTOM X 12.5だ。

スコッティキャメロン,PHANTOM X 12.54,パター

4月にリリースされたPHANTOM X 12をご存知の皆さんにとっては、PHANTOM X 12.5がどう新しいのか、と感じる人もいるだろう。ごもっともな話だ。

PHONTOM Xは4月に9モデルがデビュー。明らかになっていないのがこの「.5」で、これは1/2=1つの新モデルとなるため、12.5はPHANTOM Xの10作目となっている。

ご理解いただけただろうか?

要するに、PHANTOM X 12.5は全くの新作というわけではなく、PHANTOM Xの延長版ということ。しかしながら、このPHANTOM Xは、同シリーズのモデルとはちょっと違う。



 

イエローが消滅!

スコッティキャメロン,PHANTOM X 12.54,パター

PHANTOM X 12.5の初見として気がつく事はアライメントの配色がクリアになったことだろう。

ヘッド上部の偏光になることがあるデュアルイエローラインがなくなったのだ。またミルドされたツアードットもない。

代わりにお目見えしたのが、ヘッドの長さにまで伸びたシングルラインでアライメントが可能になっている。ペイントもブラックとなっておりボディに溶け込んでいるようだ。

ブラックのデザインにブラックというのは分かり難いと戸惑う方もいるが、新しいアライメントのデザインは、一般ゴルファーにはより受け入れられるはずだ。

2012-13年のキャメロン・セレクトラインで採用されたブラックデザインにブラックのラインは、私にはちょっと魅力的に見えなかったが、それを使っていた方をよく目にしたし、今回も同じこと。キャメロンパターなのだから、売れるはずだ。


 

0.5の登場

スコッティキャメロン,PHANTOM X 12.54,パター

PHANTOM X 12.5で一番ワクワクする特徴は、「.5」のモデルならではのローベントシャフトだ。

スコッティ・キャメロンでは、「.5」モデルがよりトゥハングとなるこの番号設定を数年使っている。

ニューポート2とニューポート2.5で比較してみよう。

ニューポート2は伝統的なクランクネックで、ニューポート2.5はよりトゥが動くフローネックとなっている。

キャメロンのマレットモデルでは時折フローネックを採用してきたが、その殆どはシャフトが曲がっているおかげで、アークが大きくなる傾向にある。

PHANTOM X 12.5のローベントは、PHANTOM X 12の伝統的なシャフトと比べて、よりアークが強めなストロークにフィットするはずだ。


 

そして10モデルが揃い踏み

スコッティキャメロン,PHANTOM X 12.54,パター

オリジナルのPHANTOM Xパターの9モデルがリリースされた時、12の仲間として12.5がないことが不思議に思っていたが、これでPHANTOMシリーズは完結。

カラーリングとネックのベントは異なるが、それでもPHANTOMなのだ。

従って、複合素材アルミニウムとスチールデザイン、ヒールとトゥ部分のウェイトのカスタマイズ、そして非常に心地良いピストレロ・プラスグリップは健在だろう。

このニューPHANTOMの価格は429ドル。北米では12月12日から購入可能、世界では2020年2月14日が発売日となっている。