ベストパフォーマンスグローブ
ベストバリュー
ベストパフォーマンスグローブ
ミズノ「ELITE」
    2020年ベストパフォーマンスグローブに選ばれたのは、ミズノ「Elite」。ナックルを覆うメッシュ素材が、高機能かつデザインも高く、柔軟性とグリップ力を高める。柔らかくフィット感のあるレザーのおかげで、「着け心地」の評価は今年最高を記録した。
  • 2020年ベストパフォーマンスグローブ
  • 優れたグリップ力
  • メッシュ素材の採用により、通気性と柔軟性を実現
  • サイズ通り
  • マジックテープの耐久性が低い
  • ピン「SPORT」
      ピンが、今年も引き続き「パフォーマンスグローブカテゴリー」のトップ候補となった。「プレミアムグローブ(天然皮革)」に劣らぬ作りの「Sport」は、親指と人差し指がやや締めつけられる感じがあるが、圧がかかる箇所では心地よいフィット感がある。
    • 通気性と快適さ
    • 信頼高いグリップ力
    • サイズ通り
  • 生地が他より少し厚い
  • タイトリスト「PLAYER’S FLEX」
      タイトリスト「Player’s Flex」は、快適で非常に優れたグローブだ。グリップ力にも優れ、クラブと手元をしっかり固定する。「Player’s Flex」はその名にふさわしいソフトレザーを使用。
    • ステッチが目立たない
    • 優れた柔軟性
    • スイング中にねじれなし
  • タイトなフィット感
  • ピン「SPORT TECH」
      高性能グローブだが、「Sport」と同じ水準ではない。「Sport Tech」は着け心地が良く、構造にも優れている。
    • 通気性が良い
    • 最高のフィット感
    • 肌触りが良い
  • 生地が厚くて硬い
  • ベストバリュー
    スリクソン「ALL WEATHER」
      10ドル出せば今年のベストバリューグローブが手に入る。スリクソン「All Weather」はグリップ力が高く、スイング中にねじれない。お手頃な値段だが、信頼できる快適なグローブだ。
    • 2020年ベストバリューグローブ
    • 快適、サイズ通り
    • 信頼できるグリップ力
  • 指がややきつい傾向がある
  •  
       

    2020年パフォーマンスグローブ バイヤーズガイド

    少し前まで、「プレミアム(ツアー)グローブ」か「パフォーマンスグローブ」を決める主な要因は『価格』であった。しかし、様々な高機能グローブが市場に参入したため、価格は昔ほど重要な検討対象ではなくなっている。

    これらの「プレミアムグローブ」のラインナップを見てみると、カークランド「Signature」のように1枚5.75ドルという驚異的な価格のグローブが存在する。何らかの理由で、カークランドのグローブが気に入らず、それでも予算が限られている場合は、「パフォーマンス カテゴリー」から探すとよい。パフォーマンスグローブは通常、厚めの革(耐久性の高い)または伸縮性のある素材で、通気性に優れる。このカテゴリーでは、ゴルファーおなじみのブランドが多く、プレミアムカテゴリーより大幅に安価で購入できる。

    パフォーマンスグローブ派なら、どのグローブが自分に最適か知りたいと思うだろう。そこでMyGolfSpyの出番だ。私たちはパフォーマンスカテゴリーから、レイングローブを含む数多くのグローブをテストに投入した。

    今日にでもグローブを購入したい人も、お役立ち情報を探している人も、単に最近のグローブ事情を知りたいという人も、この購入ガイドを見ればみなさんのニーズに合うグローブを見つけることができるだろう。



    テスト方法

    各々のゴルファーのニーズに最も合うグローブを見つけてもらうため、完全に独自のテストプロセスを採用。機能はくまなく確認、細部に渡りチェックし、余すことなくすべてを調べた。

    測定項目

    厳格な手順の基、すべてのグローブを1つ1つテストにかける。

    グローブで考慮する測定項目は、「フィット感」、「快適さ」、「着け心地」「グリップ力」の4項目だ。

     

    グローブに欠かせない機能

    快適さ

    クラブにより密着する薄い素材を好むゴルファーもいれば、厚いレザーが持つ耐久性と引き換えに「着け心地」を妥協する人もいる。一般的に、「パフォーマンスカテゴリー」のグローブは、「プレミアム(ツアー)グローブ」よりも厚くなる傾向がある。グローブを1枚1枚テストにかけ、縫い目がばらばらでないことや、不快感を引き起こし、耐久性を低下させる可能性のある“余分な生地”がないことを確認する。

    マジックテープがないグローブは、総じて非常に快適だ。Falko「Airlite」のようなグローブが良い例だ。ただし、マジックテープ式のピン「Tour」からも同じような快適性が得られる。


    フィット感

    フィット感に優れたグローブは、手のひらから指にかけてぴったりと合うものだが、特に握りこぶしを作った時に、そのフィット感が阻害されないのも特徴だ。さらに、マジックテープで締めると、テープに1/4インチ(6.35mm)の余白ができるはずだ。また、『サイズ』が一貫していないブランドがあることにも注意したい。同じサイズでも、手に取るグローブによってサイズが異なる場合がある。本格的なゴルファーなら自分の手にジャストフィットするグローブを求めるだけでなく、一貫したサイズ管理ができているブランドを好むのではないか。

    小さいサイズ(カデット)を含む複数のサイズ展開があるグローブは、通常ベストフィットグローブと言える。これに当てはまるグローブは、タイトリスト「Players Flex」、ピン「Sport」、イネシス「Soft」などだ。


    グリップ力

    グローブを着けないという人がいたら、このガイドは必要ない。でも実際には、圧倒的な数のプロがグローブを使用する。それはなぜか?グローブは、特に湿度の高い時に素手よりも粘着性が増すため、クラブと手元を密着させるのに役立つ。グリップがしっかりと固定されれば、コントロールを失うことなく、自信を持ってスイングできる。

    「グリップ力」はグローブに必要不可欠な要素だが、濡れた状態や汗をかいた状態ではどのように機能するのか?フットジョイから販売される「Rain Grip」のようなレイングローブは、濡れた状態でグリップ力が増す。汗ばんだ状況では、タイトリスト「Players Flex」が変わらぬグリップ力を発揮した。

       

    専門家によるアドバイス-グローブにフィッティング?

    グローブは、あなたとゴルフクラブをつなぐ唯一のものだ。適切なフィット感が求められるし、新しいグローブなら1/4インチ(6.35mm)ほどマジックテープの余白を残した状態から始まるのがベストだ。いずれ生地が伸びてしまう。大きすぎるグローブは、パフォーマンスを犠牲にするだけでなく、耐久性も低い。つまり、サイズが適切でないと、パフォーマンスが低下するどころか、余分な出費を強いられるというわけだ。


    2020年ベストパフォーマンスグローブ-機能-


    ベストレイングローブ-フットジョイ「RAIN GRIP」

    フットジョイ「Rain Grip」は、雨に反応するグローブだ。雨が多ければ多いほど、グローブのグリップ力は増す。“乾期”を待つ必要も、グリップを拭く時間を無駄にする必要もない。快適で通気性があり、小さいサイズも用意されている。たくさん汗をかきやすい人も、是非「Rain Grip」を試してほしい。


    さらなるアドバイス

    ・サイズはメーカーによって大きく異なる。自分の正しいサイズを知っていても、新しいグローブモデルへの変える場合は、購入前に試着することをお勧めする。

    ・クロージャー(マジックテープなどのとめ具)の品質は、すべて一貫しているわけではない。しっかりと固定した状態が続くグローブを選ぼう。品質の低いクロージャーは、時間の経過とともに劣化する。しっかり固定できないグローブは役に立たない。

    ・スタイルの好みはゴルファーによって異なるが、適切なフィット感を見つけることが必要不可欠。自分に合ったグローブは、最高のパフォーマンス、快適性、耐久性の3拍子がそろう。

    ・手のひらが広く、指が比較的短いゴルファーは、小さめサイズのグローブを探そう。残念ながら、小さいサイズを提供しているモデルは限られるのだが。


    2020年ベストパフォーマンスグローブ -結果-


    関節炎用ベストグローブ-BIONIC STABLEGRIP

    整形外科の専門家のアドバイスの下で開発された「Bionic StableGrip」を使うと、腫れや関節の痛みから生じる痛みを軽減してくれる。ナックルにはソフトレザーとメッシュの裏地が施され、快適さやサポート力も抜群だ。

     

     

    2020年ベストパフォーマンスグローブ -FAQ-

    Q:グローブにはいくら費やすべきか?

    A:2020年は驚くほど安価なグローブを求めるゴルファー、さらに究極の性能を求めるゴルファーにとっても素晴らしい選択肢に恵まれた年だった。究極の性能と品質の一貫性が必要なら、グローブ1枚につき15ドルから25ドルは費やして欲しい。今年最高の性能を発揮したグローブは、ミズノ「Elite」や、ピン「Sport」、タイトリスト「Players Flex」、ピン「Sport Tech」などだ。


    Q:正しい「フィット感」とは?

    A:決まり文句だが、正確にフィットするグローブというのは、「第二の肌」のように感じる。手のひら、指、または手の甲に余分な素材があってはならない。グローブはいずれ伸縮するものだ。おろしたてのグローブは手にぴったりとフィットし、しっかり固定してもマジックテープが1/4インチほど見えているのが理想だ。ぜひ、このガイドを参考にしてほしい。


    Q:グローブを使う必要はあるか?

    A:グローブの着用の有無は個人的な好みの問題。素手でプレーすることに誇りを持つ人もいて、そうすればグローブ代を節約することができるが、注目すべき点は世界のベストプレーヤーが全員グローブをしていることだ。自分の手にしっかり合うグローブは、熱、湿度、汗などに関係なく、クラブと手をしっかりと密着させる役割を果たす。