2020年パフォーマンスグローブ バイヤーズガイド
少し前まで、「プレミアム(ツアー)グローブ」か「パフォーマンスグローブ」を決める主な要因は『価格』であった。しかし、様々な高機能グローブが市場に参入したため、価格は昔ほど重要な検討対象ではなくなっている。
これらの「プレミアムグローブ」のラインナップを見てみると、カークランド「Signature」のように1枚5.75ドルという驚異的な価格のグローブが存在する。何らかの理由で、カークランドのグローブが気に入らず、それでも予算が限られている場合は、「パフォーマンス カテゴリー」から探すとよい。パフォーマンスグローブは通常、厚めの革(耐久性の高い)または伸縮性のある素材で、通気性に優れる。このカテゴリーでは、ゴルファーおなじみのブランドが多く、プレミアムカテゴリーより大幅に安価で購入できる。
パフォーマンスグローブ派なら、どのグローブが自分に最適か知りたいと思うだろう。そこでMyGolfSpyの出番だ。私たちはパフォーマンスカテゴリーから、レイングローブを含む数多くのグローブをテストに投入した。
今日にでもグローブを購入したい人も、お役立ち情報を探している人も、単に最近のグローブ事情を知りたいという人も、この購入ガイドを見ればみなさんのニーズに合うグローブを見つけることができるだろう。
グローブに欠かせない機能
快適さ
クラブにより密着する薄い素材を好むゴルファーもいれば、厚いレザーが持つ耐久性と引き換えに「着け心地」を妥協する人もいる。一般的に、「パフォーマンスカテゴリー」のグローブは、「プレミアム(ツアー)グローブ」よりも厚くなる傾向がある。グローブを1枚1枚テストにかけ、縫い目がばらばらでないことや、不快感を引き起こし、耐久性を低下させる可能性のある“余分な生地”がないことを確認する。
マジックテープがないグローブは、総じて非常に快適だ。Falko「Airlite」のようなグローブが良い例だ。ただし、マジックテープ式のピン「Tour」からも同じような快適性が得られる。
フィット感
フィット感に優れたグローブは、手のひらから指にかけてぴったりと合うものだが、特に握りこぶしを作った時に、そのフィット感が阻害されないのも特徴だ。さらに、マジックテープで締めると、テープに1/4インチ(6.35mm)の余白ができるはずだ。また、『サイズ』が一貫していないブランドがあることにも注意したい。同じサイズでも、手に取るグローブによってサイズが異なる場合がある。本格的なゴルファーなら自分の手にジャストフィットするグローブを求めるだけでなく、一貫したサイズ管理ができているブランドを好むのではないか。
小さいサイズ(カデット)を含む複数のサイズ展開があるグローブは、通常ベストフィットグローブと言える。これに当てはまるグローブは、タイトリスト「Players Flex」、ピン「Sport」、イネシス「Soft」などだ。
グリップ力
グローブを着けないという人がいたら、このガイドは必要ない。でも実際には、圧倒的な数のプロがグローブを使用する。それはなぜか?グローブは、特に湿度の高い時に素手よりも粘着性が増すため、クラブと手元を密着させるのに役立つ。グリップがしっかりと固定されれば、コントロールを失うことなく、自信を持ってスイングできる。
「グリップ力」はグローブに必要不可欠な要素だが、濡れた状態や汗をかいた状態ではどのように機能するのか?フットジョイから販売される「Rain Grip」のようなレイングローブは、濡れた状態でグリップ力が増す。汗ばんだ状況では、タイトリスト「Players Flex」が変わらぬグリップ力を発揮した。
専門家によるアドバイス-グローブにフィッティング?
グローブは、あなたとゴルフクラブをつなぐ唯一のものだ。適切なフィット感が求められるし、新しいグローブなら1/4インチ(6.35mm)ほどマジックテープの余白を残した状態から始まるのがベストだ。いずれ生地が伸びてしまう。大きすぎるグローブは、パフォーマンスを犠牲にするだけでなく、耐久性も低い。つまり、サイズが適切でないと、パフォーマンスが低下するどころか、余分な出費を強いられるというわけだ。
ベストレイングローブ-フットジョイ「RAIN GRIP」
フットジョイ「Rain Grip」は、雨に反応するグローブだ。雨が多ければ多いほど、グローブのグリップ力は増す。“乾期”を待つ必要も、グリップを拭く時間を無駄にする必要もない。快適で通気性があり、小さいサイズも用意されている。たくさん汗をかきやすい人も、是非「Rain Grip」を試してほしい。
さらなるアドバイス
・サイズはメーカーによって大きく異なる。自分の正しいサイズを知っていても、新しいグローブモデルへの変える場合は、購入前に試着することをお勧めする。
・クロージャー(マジックテープなどのとめ具)の品質は、すべて一貫しているわけではない。しっかりと固定した状態が続くグローブを選ぼう。品質の低いクロージャーは、時間の経過とともに劣化する。しっかり固定できないグローブは役に立たない。
・スタイルの好みはゴルファーによって異なるが、適切なフィット感を見つけることが必要不可欠。自分に合ったグローブは、最高のパフォーマンス、快適性、耐久性の3拍子がそろう。
・手のひらが広く、指が比較的短いゴルファーは、小さめサイズのグローブを探そう。残念ながら、小さいサイズを提供しているモデルは限られるのだが。
関節炎用ベストグローブ-BIONIC STABLEGRIP
整形外科の専門家のアドバイスの下で開発された「Bionic StableGrip」を使うと、腫れや関節の痛みから生じる痛みを軽減してくれる。ナックルにはソフトレザーとメッシュの裏地が施され、快適さやサポート力も抜群だ。
2020年ベストパフォーマンスグローブ -FAQ-
Q:グローブにはいくら費やすべきか?
A:2020年は驚くほど安価なグローブを求めるゴルファー、さらに究極の性能を求めるゴルファーにとっても素晴らしい選択肢に恵まれた年だった。究極の性能と品質の一貫性が必要なら、グローブ1枚につき15ドルから25ドルは費やして欲しい。今年最高の性能を発揮したグローブは、ミズノ「Elite」や、ピン「Sport」、タイトリスト「Players Flex」、ピン「Sport Tech」などだ。
Q:正しい「フィット感」とは?
A:決まり文句だが、正確にフィットするグローブというのは、「第二の肌」のように感じる。手のひら、指、または手の甲に余分な素材があってはならない。グローブはいずれ伸縮するものだ。おろしたてのグローブは手にぴったりとフィットし、しっかり固定してもマジックテープが1/4インチほど見えているのが理想だ。ぜひ、このガイドを参考にしてほしい。
Q:グローブを使う必要はあるか?
A:グローブの着用の有無は個人的な好みの問題。素手でプレーすることに誇りを持つ人もいて、そうすればグローブ代を節約することができるが、注目すべき点は世界のベストプレーヤーが全員グローブをしていることだ。自分の手にしっかり合うグローブは、熱、湿度、汗などに関係なく、クラブと手をしっかりと密着させる役割を果たす。
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