ミズノ「ST-G 220」ドライバー – 主な注目点
・ミズノの新作「ST-G 220」ドライバーは、同社の最新「可変式ウェイト」ドライバー
・発売は10月
・価格は499.95ドル
スピンと弾道をコントロールするために「可変式ウェイト」を使い、フェース全体でのボール初速を追求することは、時に「打感」を犠牲にすることになるが、これは仕方のないことだ。
インパクト時のフィーリングは、ドライバーのレンチを2、3回ひねるだけで大きく変化する。ちょっとでも違う弾道にしてみると、今までの慣れたソリッドな「打音」や「打感」が、なんだか異質なものになってしまうもの。特にオフセンターヒット時はそうだろう。
ミズノの新作「ST-G 220」ドライバーは、従来より多くの可変パターンを考慮して設計されている。実際かなり考慮されていると言って良い。
3つの短い「ウェイトトラック」と2つの「ウェイトポート」を搭載しているこの次世代「ST」モデルは、どのようなセッティングにしてもインパクト時の「打感」をキープする。これは、過去のミズノの「可変式」ドライバーでは語れなかったことだ。
飛ぶには飛ぶが、ともかく「打音」と「打感」への影響力については全く考慮してしなかった。あるいは少なくとも、そのあたりについては、各シリーズが一貫していなかった。
しかし今回は違う。
ミズノ「ST-G 220」ドライバー – 「打音」「打感」について
「打音」の分析と革新は、10年前に比べて飛躍的に進歩している。コンピューターの音響ソフトウェアは、アドレス時の「見た目」やプレーを改善させるテクノロジーと同様に、昨今のドライバーデザインには欠かせないものとなっているのだ。
当然ながら、これは最近のドライバーヘッドの大きさ(最大460cc)だけでなく、ヘッドの構造、形状、アジャスタブル機能(調整機能)に活用される(複合)素材に理由がある。
そんな中で、「打音」と「打感」を両立させるには? 控え目に言っても難しいだろう。
今回、ミズノは「ST-G 220」でその両立にチャレンジした。
狙いは、ウェイトの「調整機能」を搭載していないドライバーと比べて、「打感」を良くすること。これを多くの「可変パーツ」がある中で実現するのは簡単なことではなかっただろう。
ミズノの秘策とは?
今回ミズノは、これまでの「ST-Z」と「ST-X」ドライバーで実現した革新的なボール初速アップを最大限に活用した。「ST-G」では、またしても『鍛造SAT 2041βチタン合金』を採用。
この素材名は、「Super(超)/Alloy(合金)/Titanium(チタン)/20% Vanadium(バナジウム)/4% Aluminum(アルミニウム)/1% Tin(錫(スズ))」の頭文字をとったもので、標準的な6-4チタンと比較しても、引張強度が17%、柔軟性が8%も向上するという2つの重要なアドバンテージがある。
そして「ST-G220」ドライバーは『マルチシックネス・コアテックフェース』デザインを採用。ディープフェースの下部を含めた広範囲に及ぶインパクトエリアでエネルギーをボールに伝えること、そしてヘッドの前後が短くなっていることで初速アップを実現している。
ウェイトは滑らせて調整する
驚くべきは、このドライバーを裏返した時だ。数えてみて欲しい。「ST-G」ドライバーには、3つの「ウェイトトラック」に加え、2つの「可変式ウェイト」を搭載。これは数にして“膨大”な調整機能付きのクラブだと言える。
これにより、「フェード」や「ドローバイアス」にできるだけでなく「低スピン」から「中スピン」の弾道にすることも可能だ。ソール後方の短い「ウェイトトラック」が、ソールセンターのトゥ・ヒール2つの「可変式ウェイト」ソール後方を補完するので、よりオプションが増えている。
何よりも素晴らしいのは、「打音」と「打感」を全く損なうことなく弾道を微調整できるということ。「レンチ」に目がないDIY好きでも、違いがわからないだろう。
一挙両得モデルでもある
弾道の最適化となると、「可変式」ドライバーは、「バックスピンを調整」するか「フェード/ドローの調整」に長けているか、のどちらかだろう。両方兼ね備えているのは稀だ。「ST-G 220」のもう一つのアドバンテージはここにある。
今回のモデルは、前後左右の両方にウェイトを独立して動かすことができるため、ミズノのR&Dチームは次の3点を実現したのだ。
(1)トゥ・ヒールの「ウェイトトラック」がさらに離れているため、より「ドローバイアス」にすることが可能になった。
(2)2つある中央の「バックウェイトトラック」により深重心が可能となり、安定性、打ち出し、スピンが向上した。
(3)幅広いウェイトセッティングを通じて、安定した信頼性の高いフィードバックを実現。
ミズノ「ST-G 220」ドライバーのさらなる詳細
ミズノの「ST-G 220」の純正シャフトはプロジェクトX「HZRDUS Smoke Black RDX 6(ハザーダス スモークブラック RDX6)」でグリップはラムキンの「ST Hybrid 360 60R(STハイブリッド360 60R)」が装着。「クイック・スイッチ調整機能」により、ロフト調整は4度まで調整可能で「見た目」と弾道を細かく変えることが可能だ。
また「ST-G 220」は、「可変式」ドライバー(ニュートラルポジションで出荷される)として、市場にある最も「寛容性」が高い多くの製品と比べてもCOR値とMOIが遜色ない。
上級者向けに見えるが、きっとそうではないのだろう。これは、一桁後半やそれ以上のハンディキャップのゴルファーが、「ST-G 220」をしっかりチェックすべき十分な理由と言える。
「ST-G 220」ドライバーは現在先行予約受付中。メーカー希望小売価格は499.95ドルだ。
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