・ミズノ「ST-X」および「ST-Z」ドライバーがUSGA適合リストに追加。
・ターゲットは、低~中ヘッドスピードプレーヤーのようだ。
・リリースは2021年初頭、価格は未定。
ミズノから新作ドライバー2モデル「ST-X」と「ST-Z」がUSGA適合リストに追加された。いつものように、公開された画像と以前のミズノドライバーを点と点で結ぶことからしか、全容を予測することができない。
「ST190」(2018年秋発売)以降、ミズノメタルウッドはよりツアー方向に舵を切った。決して、ミズノがツアー向けドライバーを製造するための技術的ノウハウや設計能力を欠いていたわけではない。単純に、それを主張してこなかっただけだ。
したがって、「ST190」は前向きな一歩であり、2020年1月に発売された「ST200」ラインは間違いなくミズノを代表する初の真の「ツアードライバー」になったはずだ。
では、次のステップは?
情報から読み解くと
USGA適合リストからの画像に基づくと、ミズノがおなじみの“キャスト”を維持しているのが分かる。
もしそうなら、「ST-X」は「ST200x」のようにややドローバイアス、高打ち出し、高スピンを望むゴルファーをターゲットにするはずだ。
また、過去のケースが序章であると考えるならば、「ST-X」はわずかにライ角が立っていて、スクエアフェース(閉じていない場合)である可能性が高い。
主に外観から読み取れるのは、後部ヒールエリアにある「円形ウェイト」。これは、インパクト時にフェースをスクエアにしやすい位置に重心を移動させる、任意に変更可能なウェイトのような気がする。
また、『ウェーブ・ソールテクノロジー』を継続して採用したようにも見える。これがフェース素材と連動して、ボールスピードを最大化しインパクト時に望ましい打音や打感を生み出すのではないか。
マーケティング資料からは、スライス軽減を目的とした内部ウェイティング搭載の「軽量ドライバー」を好む低~中ヘッドスピードプレーヤーがターゲットになることが示されている。
だからといって、上級プレーヤーのバッグから「ST-X」を自動的に除外するべきではない。ミズノの契約プロ、クリス・カークを見てもらえば分かる。カークは昨年、Korn Ferry Tour(コーン・フェリー・ツアー)とPGAツアーの両方で「ST200x」を使っていた。
言いたいのは、どのギアがパフォーマンスを最大化できるかといった“先入観”は必ずしも正解ではないかもしれないということだ。
ミズノ 「ST-Z」
ミズノ「ST-X」と同様に、「ST-Z」は『可変式ソールウェイト』と『ウェーブ・ソールテクノロジー』を備えているように見える。
2モデルの主な違いは、おそらくウェイトの位置と、「ST-X」のヒール沿いにあるリブ部分(おそらくポリマー?ゴム?他の柔らかい素材?)が「ST-Z」にはないことだ。
私の勘では、「STシリーズ」の中でも「一般向けのミズノ」という位置づけではないかと思う。後部にウェイト配置されていることから、ニュートラルで高いMOIが特徴のヘッドだと予想できる。
もしそうなら、「ST-Z」は「ST200」の後継となり、安定したプラットフォームと中打ち出し、低~中スピン特性を最も生かせるゴルファーがターゲットになるだろう。
また、ミズノ「ST-Z」も「ST-X」も、調整可能ホーゼルを維持しているように見える。しかし、ミズノがセッティングの数を変更したのか拡大したのかはまでは分からない。
質問
ところで、「ST200」ドライバーは2モデルではなく、3モデルではなかったか?その通り、何かが足りないようだ。
調整可能ホーゼルと可動式ウェイトテクノロジーの両方を備えた、低打ち出し/低スピン特性のヘッドが明らかに足りない。
これは以前の「ST200G」に値する。しかし、「ST-X」と「ST-Z」のネーミングを見ると、「ST-Y」になるのが妥当ではないだろうか。もちろん、私が完全に間違っていて「ST-G」かもしれない。
しかし、ミズノは理解に苦しむようなネーミングをする時がある。一貫したパターンに従うアイアンモデルとは違うのだ。昔『Donkey Shovel(ドンキー・ショベル)』というネーミングのクラブさえあったため、もはや何でも許される気がする。
一般に、USGA適合リストにこのタイミングに載ったということは、おそらく2021年初頭の公式リリースが予想される。価格についてはまだ発表されていないが、前回の「ST200」と「ST200X」の小売価格は400ドルだった。「ST200G」はさらに100ドルプラス。
価格の観点でいうと、ミズノがこれらの価格帯(またはそれに近い)を維持することができれば、ビッグ4以外の優良クラブを探しているゴルファーの興味をそそる可能性は十分にある。
追加情報が入り次第、記事をアップデートしたい。それまでの間、皆さんは「ST-X」「ST-Z」ドライバーにどんな期待をするだろうか?
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