・ミズノが「ST-Z 230」フェアウェイウッドとハイブリッドを発表

・初速アップに重点を置いた新機能『コアテックチャンバー』を搭載

・小売価格は、フェアウェイウッドが299ドル、ハイブリッドが249ドル(アメリカ)

※日本での価格は、フェアウェイウッドが¥58,300(税込)、ハイブリッドが¥47,300(税込)

・発売は23年2月23日から(アメリカ)

※日本では、23年3月発売予定


ミズノは、「ST」ドライバーが2023年に成功するにつれて、「ST-Z 230」フェアウェイウッドとハイブリッドの優位性も示していくことだろう。そして、同社の中級者向けブランド「JPX」シリーズの時のように、“上級者に向けアイアンブランド”以上の存在であるという十分な証拠を示してくれるはずだ。

だが、想定可能な成功が約束されていたり、良いことずくめというわけではない。しかし、公平かどうかは別として、「ミズノのような打感は他にない」ということをゴルファーに刷り込んでしまったブランドにとって、これは難題といえるだろう。

実際、この4年間、ミズノはメタルウッドの開発にかなりのリソースを投入しており、2023年シリーズはその集大成と考えているのだ。


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ミズノ「ST-Z」フェアウェイウッド

「ST-Z 230」フェアウェイウッドは、「ST-230」ドライバーシリーズと同様に「カーボンコンポジットクラウン」、拡張された「Z軸ウエイト」、そして『コアテックチャンバー』が特徴。また、形状が少し違うとはいえ『MAS1Cフェース』も変わらず搭載している。

一番の注目は『コアテックチャンバー』テクノロジーで、ボール初速、重心位置、そして打音と打感に直接影響を与える要となる機能だ。

そして、この『コアテックチャンバー』となる部分のカラーはブルーだが、この機能を外観から理解することは難しい。この『コアテックチャンバー』テクノロジーはドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッドの「ST-230」シリーズ全体に搭載されている。


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基本的に、この『コアテックチャンバー』とは「TPU」で覆われた中に“鉄芯”ステンレスが埋められた「ソールスロット」のこと。機能的には、この形の変わった「TPU」によりフェースにかかる力が軽減され、よりソールをたわますことができる。

これのおかげで、ミズノではフェース中央が2.2mm、周辺部が1.7mmの「可変厚フェース」を実現している。また、この溝には1.6mm厚(あるいはより薄い)の隙間がある。

この構造の総合的な利点は、特に中央より下部で当たった時でもボール初速がアップするということ。また、低重心化を実現し打音に悪影響を与える不要な振動も抑制することができる。

「ST-230」ドライバーでも言及したが、『コアテックチャンバー』は独特な挙動を見せる。『コアテックチャンバー』を搭載しないフェースよりも、早く圧縮されて元に戻るため、“鉄芯“ステンレスがフェースを反発させる力が高まるという。

こうした技術革新によって、ミズノは他の挑戦者的立場のブランドよりも一歩先に進み、業界の巨人(大手企業)と対等に渡り合えるかも知れない。


「Z」はどんな意味?

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お伝えしている通り、これは「ST-Z 230」モデルだ。「Z」は、クラブのフェースから後方に走る「平面方向の重量配分」のこと。そのため、「Z」はミズノの高MOIドライバー&フェアウェイウッドの呼称であると簡単に判断できそうだが、それは間違いかも知れない。

確かに「ST-Z 230」は8gの後方ウエイトと6gのコンポジットクラウンを搭載しているが、“すべてにおいて易しい”というわけではない。というよりも、ボール初速を犠牲にせず、十分な安定性を実現するために意図的にバランスをとっているといえる。

また、ミズノがフェアウェイウッドのモデルを2つから1つに減らしたのか気になる方もいるだろう。確かに、そのようにも見えるが、実際は違う可能性がある。

なぜなら、現時点で「ST-Z 230」はミズノ唯一のフェアウェイウッドだが、ミズノが比較的に近い将来、「ドローバイアス版」を追加しても不思議ではないからだ。

では「“X”はどこに行った?」と思っていないだろうか?確かに…、ミズノさんこれは気になるじゃないの。まあ、いつかわかる日が来るということで、次のハイブリッドへ進もう。


ミズノ「ST-Z 230」ハイブリッド

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「ST-Z 230」ハイブリッドも『コアテックチャンバー』、1.9mm厚の『MAS1Cスチールフェース』、そして『クイックスイッチホーゼル』を継承している。ご想像の通り、「ST-Z 230」フェアウェイウッドのハイブリッド版なので、ややこしいことはない。

違いは、「カーボンコンポジットクラウン」ではなく、『極薄ワッフルクラウン』を搭載していること。クラウンを内側から見てみると、部分的に薄くなっている部分があり、“ワッフル”のようなパターンになっている。

また、今回の製品によりミズノ「CLK」ハイブリッドは終了する。少なくとも「CLK」というネーミングは終わりだ。

これにより、ミズノではロングアイアンの代わりとなる選択肢が、「JPX」ハイブリッド(調整機能なし)、「MP Fli-Hi」(ドライビングアイアン)、そして主力の「ST-Z 230」の3つになった。


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純正シャフト

ミズノ「ST-Z 230」フェアウェイウッド&ハイブリッドの純正シャフトは以下の通りだ。

・USTマミヤ「LINQ Red(リンクレッド)」(高打ち出し)

・三菱「Kai’Li Blue(カイリブルー)」(中打ち出し)

・プロジェクトX「HZRDUS RDX Smoke Green(ハザーダスRDXスモークグリーン)」(低打ち出し)


価格と発売時期

小売価格は、フェアウェイウッドが299ドル、ハイブリッドが249ドル(アメリカ)。

※日本での価格は、フェアウェイウッド(TOUR AD GM F カーボンシャフト・Diamana MM F カーボンシャフト)が¥58,300(税込)、ハイブリッド(TOUR AD GM U カーボンシャフト・Diamana MM U カーボンシャフト)が¥47,300(税込)。

発売は23年2月23日から(アメリカ)。※日本では、23年3月発売予定となっている。