いよいよ今週はミュアフォールド・ビレッジで開催されるPGAツアー、メモリアル・トーナメント。つまり、毎年恒例のタイトリストから何かがお披露目される週だ。

またの名を、PGAツアーにおける間もなく発表のタイトリスト「GT」メタルウッドを判断する週とも言う。

本日、(ミュアフォールドでのプレーに間に合うように)USGA適合リストに掲載されたのは、タイトリストの新しい「GT」メタルウッドシリーズだ。


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これに伴い、いきなりだが3つの疑問がある。


1、何が新しくなって、どこが違って、改良されたのか?

2、「GT」の意味は?

3、あれ、「GT」ってミズノが使ってなかったっけ?


(基本的に)答えのない問い

3番目は答えが簡単だ。

そうそう、ミズノは全てを「ST」シリーズに移行する前に「GT(GT180)」を出していた。これは問題なし。ミズノは、このネーミングの権利を持っていないので、我々と変わらずタイトリストも使うことが可能だ。

2番目については…思いつかないけど、推測することは間違いなく楽しいだろうし、もちろん、みなさんからの予想も以下のコメント欄に記入して欲しい。

当然ながら、上記3問の中でも最も重要なのは最初の質問だ。新しいものや違うものは良いかも知れないが、重要なことはタイトリストがどこをどう改良したのか?にある。

ではタイトリストは何を改良したのだろうか?

タイトリストらしく、(恐らく情報解禁が緩くなるまで)機能やメリットについては具体的に言及されていないが、聞いたところによると、開発陣はこのリリースについて特にエキサイトしているらしく、毎度のことではあるが、今回の興奮度は本物のようだ。


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最近のタイトリスト史 – まとめ編

タイトリストメタルウッドの直近3リリースのハイライトを振り返ってみる。

・「TS」によりタイトリストがドライバー部門の競合の筆頭に躍り出た。

・「TSi」で新フェース素材を導入、「TSi3」では新ウエイトシステムがお目見え。

・「TSR」でエアロダイナミクス(空力特性)が向上し「TSR4」でフリップ・ウエイト・システムを導入。

これが「GT」シリーズの何を物語っているのか?

特にない。


「GT3」での差別化

とはいえ、情報が少ないこのタイミングで最も注目したのは、「GT3」のウエイトトラックが前側にシフトしたことだろう。通常はこれによりMOI(慣性モーメント)に支障が出るが、よりスピード(初速が)アップする可能性がある。

タイトリストはこれを回避する方法を見つけたのだろうか?計算済みの“犠牲”なのだろうか?


シリーズの残り

このような中でどのような進化があるにしても、「GT2」と「GT4」はこれまでと変わらないように見える。

「GT2」のウエイトは固定式で、最も多くのゴルファーにフィットするだろう(ただし、「GT3」がロフト角11度なのでバランスは少し変わる可能性はある)。

「GT4」は今回もフロント・バックのウエイトシステムを採用しており、低スピンを必要としているゴルファーにとって、低スピンモデルの選択肢となるはずだ。先週の自分のスピンの数値を見ると、自分はこれに当てはまる。

自分の推測だと、タイトリストは今回、MOIを少しだけ高くしているのではないかと思う。

今のところ、「GT1」はシリーズにないが、過去に習うなら来年初めに「GT1」を発売するはずだ。

最後に、「GT」はキャロウェイのR&D部門バイスプレジデントだったアラン・ホックネル氏がチームに加入してからタイトリスト初となるメタルウッドであることは伝えておきたい。

タイトリストのR&D部門は人材不足ではなかったが、ホックネル博士が加わったことでどんな化学反応が起こるのかということには興味がある。


リリース情報

タイトリストでは、「GT」ドライバーとフェアウェイウッドの発売時期を明らかにしていない。「TSR」の情報解禁は9月上旬で発売は同月下旬だったが、今回もそうなる可能性が高い(もっと早くても驚かない)。

また価格は600ドル程度がキープされる予定。

もっと情報が入り次第、お伝えする。