テーラーメイドの「UDI」と「DHY」ユーティリティアイアンについて、ちょっと変わったネタを紹介しよう。

テーラーメイドのユーティリティを使うゴルファーの大半は、「Pシリーズ」アイアン使用者だ。もちろん中には中級者(スコア改善型)もいるものの、大部分は同社の上級者(競技志向者)向け(そして上級者向け飛び系)アイアンを使っている。

「Pシリーズ」が、プラスハンディからハンディキャップ20台前半までの幅広いプレーヤーをカバーしていることを考えると、これは特段、驚くことでもない。

また、ドライビングアイアンは主に上級者向けのギアであることを考えると、ユーティリティユーザーの大半は「Pシリーズ」使用者層の下半分に該当すると予測できるだろう。


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何が言いたいのかと言うと、もし、テーラーメイドのユーティリティアイアンを使おうとしている人が、「Pシリーズ」アイアン使用者だとするなら、「UDI」と「DHY」のユーティリティアイアンを「Pシリーズ」に入れてはどうだろうか、という提案だ。

確かにそうだよね、というわけでテーラーメイドのユーティリティ2モデルが「Pシリーズ」の下に加わることになった。


「Pシリーズ」ユーティリティ – ネーミングって気になるの?

もちろん、名前が変わることは意味があってのことが大半だが、今回は見た目の“メリット”を指していると言えるだろう。

好みじゃないという人もいるだろうが、テーラーメイドの「Pシリーズ」は市場で最も“見た目が良い”アイアンシリーズの1つとして広く知られている。

これは、かなり小ぶりな「P MB」、ミッドハンディからハイハンディに対応した「P790」まで、「Pシリーズ」デザインを統一感あるものにしているテーラーメイドの努力の結晶と言えるだろう。

「Pシリーズ」の各モデルは、スムーズな流れで組み合わせることを目的に設計されており、どのモデルを並べても違和感がないのだ。


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テーラーメイド「P・UDI」(写真左)と「P・DHY」(同右)ユーティリティアイアン


「ステルス」シリーズの一部となっている現行の、というか今では前作の「UDI」と「DHY」は、行き過ぎたコテコテ感はないものの「Pシリーズ」のような洗練さはない。昔ながらのテーラーメイド感を醸し出している。

そして、少なくともテーラーメイドにとって、「UDI」と「DHY」を主力アイアンシリーズの一部に配置することは、自分たちのユーティリティクラブを再構築して改良し、同社が “超魅力的で、今風で、エレガント”と呼ぶものに値するという何よりの証と言える。

コスメを変更するだけでも、“A Beautiful Flight”というキャッチが嘘じゃないことを表している。新しい「UDI」と「DHY」は、向上した(そして恐らくより差別化した)パフォーマンスと相まって、ゴルファーが「Pシリーズ」に求める全てを実現している。


「P・UDI」&「P・DHY」

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よく言われることだが、見た目は変わっても中身はそれほど変わらないものだ。そして、今回の新ユーティリティは「Pシリーズ」の一部になっているが、コアの命名規則である「UDI」と「DHY」もそのままになっている。

しかし、アップデートされたデザインは、「Pシリーズ」の特徴をそのまま継承。両モデルとも『鍛造4140フェース』、『貫通型スピードポケット』、『インターナル・サウンド・スタビライゼーション・バー』、そして当然ながら、テーラーメイド名物の『SPPEDFOAM充填材』を搭載している。


テーラーメイド「P・UDI」

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ユーティリティアイアンは、その性質上、上級者向けという意見もあるが、テーラーメイドのカタログだと2モデルの中では「P・UDI」の方がより上級者向けだ。

お察しの通り、つまりはコンパクトデザイン(「P790」よりも小ぶり)、適切なソール幅、(2モデル中では)薄いトップライン、小さなオフセット、短めのブレード長になっている。

テーラーメイドでは、この形状を伝統的であると表現しており、基本的にこの形状は上級者アイアンに沿っており、アドレス時には背部のバーが少しだけ見えるようになっている(「P・UDI」の方が“ダボっ”としてない)。


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テーラーメイドの「P・UDI」(写真左)と「P・DHY」(同右) ユーティリティアイアン


「P・UDI」は「P・DHY」よりも重心が高く、ハイブリッド(レスキュー) やロフト角のついたフェアウェイウッドよりもフラットな弾道や低弾道を実現する。

同条件で比べると、このモデルに代替可能な同等のアイアンよりも寛容性は高いが、最大限の易しさを求めるゴルファーには「P・DHY」の方が向いているだろう。


テーラーメイド「P・DHY」

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「P・DHY」は、比べてみると大型ユーティリティアイアンよりも大きい。数字で言うと、トゥヒールの長さが5mm長く、これはアイアンにとってはかなりのサイズ。フェース高も低く、形状的には伝統的というよりも、より中級者向けなデザイン感がある。

また、ソールは「P・UDI」よりもかなり幅広で、これによって、アドレス時に背部のバーがかなり見えるようになっている。

投影面積が大きくて低重心になっていることで、より寛容性が高くなっている他、ボールをより高く簡単に飛ばすことが可能。これら全てが何を表しているかと言うと、「P・DHY」はテーラーメイドのアイアンシリーズの中で最も寛容性が高いということだ。


純正シャフト

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テーラーメイドの純正シャフト(Recoil DART)には特筆することはないが、ラインナップが広がり「105X」、「90S」、「75R(「P・DHY」のみ)」が追加。Rフレックスが増えたことで、新しい「P・DHY」が拡充されていることが分かる。

純正グリップはゴルフプライド「Z-Grip」だ。


テーラーメイド「P・UDI」&「P・DHY」のスペック、価格、発売時期

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テーラーメイドの「P・UDI」(写真左) と「P・DHY」(同右) ユーティリティアイアン

「Pシリーズ」ユーティリティは、#2(17度=「P・UDI」、18度=「P・DHY」)、#3(20度)、#4(22度)がラインナップ。全てのロフト角で左右モデルがある。

「Pシリーズ」ユーティリティアイアンの価格は249.99ドルで現在発売中。(※日本での発売はまだ発表されていない。)

詳細は、TaylorMadeGolf.comまで。