新しい「XXIO 13(ゼクシオ13)」ウッドシリーズは、実証済みの「XXIO」のDNAを受け継いでいる。

新テクノロジーと主な改善点については好きなだけ言えるが、「XXIO(ゼクシオ)」のメッセージは変わらず、そしてシンプルだ。

それは、クラブをあまり速く振れないゴルファーと、昔のように速く振れなくなったゴルファーという2つのゴルファー層に特化して設計された、高度な技術と確かな品質を約束した軽量クラブだということ。

あなたが若手の飛ばし屋でも、中高年でも、いつかは「XXIO(ゼクシオ)」にお世話になる日がやってくるかもしれない。有名なタイガーの言葉にもあるように、“誰だって歳は取るものなのだから”。ヘッドスピードが遅かろうが、何歳になろうが自身に合ったクラブでゴルフはいつだって楽しめる。今は「ゼクシオ」に興味が無くても、いつかこの「ゼクシオ」の良さが改めてわかるだろう。

では、「ゼクシオ」がどのような進化を遂げたのか詳しく見ていこう!


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お伝えしているように、新しい「XXIO 13」ウッドシリーズは軽量クラブだ。しかし、過去の「ゼクシオ」モデルを見て分かる通り、単に軽量シャフトを普通のヘッドに装着したというだけではない。「ゼクシオ」は、クラブの端から端までヘッドスピードが遅め〜中程度のゴルファー向けに考えられたデザインとなっているのだ。

ちなみに対象は、男女とも特にドライバーのヘッドスピードが33.5〜40.23m/s程度のゴルファーとなっている。

あなたがこの層ならこのまま読み進めて欲しい。


「XXIO 13」ウッドシリーズ:そもそも「XXIO(ゼクシオ)」とは何か?

モデル名が示すように、今回のモデルは「XXIO(ゼクシオ)」の13世代目となる。日本では2000年に発売され、北米ではスリクソン/クリーブランドの仲間入りを果たした。しかし、「ゼクシオ」が日本古来の文化的に重要な“格言”を表しているとするならクールだけど、現実はそんな感じでもない。


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ここ最近「ゼクシオ」は北米でのマーケティング手法を変えてきている。それでも高価格帯製品であることは確かだが(「XXIO 13」ドライバーは699.99ドル)、価格設定的には、2016年の「ゼクシオ」と同程度。ご存じの通り、主流のドライバーが600ドルの壁を越えて高騰しているところなので、高価格帯とはいえ、とんでもなく高額という位置にいるわけではない。

そして、「ゼクシオ」はブランドメッセージを伝えることに長けている。このシリーズは、北米のスリクソン/クリーブランド/XXIOにとって大成功を収めているし認知も拡大している。新型コロナ前の「ゼクシオ」は、ご隠居が集まるカントリークラブで良く見られたが、今ではみなさんもご存知の、たいていのショップで見かけるはずだ。

「ゼクシオ」のターゲット層にとっては、ゴルフが改めて楽しくなる“特効薬”になるかも知れない。


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『BiFLEX FACE(バイフレックス フェース)』で失った飛距離を取り戻せる?

「最新で最高のテクノロジーの全てをクラブに搭載し、何が機能するのかを確かめる」。これが「XXIO(ゼクシオ)」のモットーだ。「XXIO 13」ウッドシリーズでは、スリクソン/クリーブランド/XXIOのトレードマークである『REBOUND FRAME(リバウンドフレーム)』に新たな工夫をこらしている。そのテクノロジーが画期的なものになる可能性は十分にあると言えるだろう。

そのテクノロジーとは、『BiFLEX FACE(バイフレックスフェース)』。


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「この言葉は次世代『リバウンドフレーム』を表す」と言うのは、スリクソン/クリーブランド/XXIOのR&Dディレクター、ジェフ・ブランスキー氏。「『BiFLEX(バイフレックス)』は進化した『リバウンドフレーム』なのだ」。

これまでも『リバウンドフレーム』については幅広く扱ってきたが、簡単に言うと、これはボール初速を向上させる「ダブルトランポリンシステム」を指す。

一般的なトランポリンのように、柔らかいクラブフェースを硬い支持リングでサポート。そして、この硬い支持リングが、別の硬いゾーンによってサポートされている別の柔らかいゾーンにサポートされる。こうすることで、ビョン、ビョーンと、クラブからボールへのエネルギー伝達が最大化されるというわけだ。

とはいえ、犠牲も伴う。

「フェースに隣り合わせて、かなり丸くて硬い部分があると実際のフェース高が低くなる」とブランスキー氏。「フェース高が低くなりすぎると柔軟性が損なわれるのでよろしくない」。


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「ゼクシオ」ウッドといえばディープ(厚い)フェースなので、これは問題だ。『BiFLEX FACE(バイフレックスフェース)』はヒールからトゥにかけての段階的なフェースとフレーム形状が特徴の『リバウンドフレーム』を再設計したもの。これにより「ゼクシオ」は、従来のディープフェースのままでも、ターゲットゴルファーによく見られるヒールやトゥにヒットしたオフセンターヒット時におけるボール初速の最大化を可能にしたのだ。


「AI」も導入

「XXIO(ゼクシオ)」は、他社のように「AI」を全面に押し出しているわけではないが、『BiFLEX FACE(バイフレックスフェース)』を可能にしているのはAIによるデザインだ。

「フェース全体、特にヒールとトゥ部分でのボール初速アップを目指した」とブランスキー氏。「これはクリーブランドやスリクソンのウッドに搭載されているテクノロジーと似ているが、今回はターゲットゴルファー向けに改良されている」。


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プレーヤーテストを元にすると、ブランスキー氏曰く、スリクソンのプレーヤーのインパクトパターンはクリーブランドやXXIOのそれとは異なるということが分かったという。そこで彼のチームは、その情報を元にAIを使いデザインを見直したというわけだ。

「ゼクシオのターゲット層においては、フェース高がある方がメリットはある」とブランスキー氏は説明。「そこで『リバウンドフレーム』を少し下げた。ターゲットプレーヤーに応じたテクノロジーの微調整が可能になっている」。

では、具体的なメリットは何なのか?同社によると、『BiFLEX FACE(バイフレックスフェース)』によって「XXIO 13」ドライバーのCORエリアが前作よりも125%拡大したという。「ゼクシオ」では、COR値が0.80以上のフェースの部分を高CORエリアと定義している。

これは「スイートエリア」として良く知られている部分だ。

そして皆さん、125%拡大というのは倍以上を指す。優れた部分のサイズが倍になるというなら、こんなに最高なことはないはずだ。


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また『BiFLEX FACE(バイフレックスフェース)』は「XXIO 13」のフェアウェイウッドとハイブリッドにも搭載されている。これによりCORエリアがフェアウェイウッドで倍、ハイブリッドで120%も増えているという。


『ActivWing(アクティブウイング)』とニュートン

「XXIO(ゼクシオ)」が対象となるヘッドスピードが低〜中程度のゴルファーについて、同社が知っていることが一つあるとすれば、彼らがフェースを開いたままインパクトしているということだ。

これはゴルファーのせいの時もあるし、スイングがゆっくりなせいで起きている場合もある。そこで『ActivWing(アクティブウイング)』は、この課題を根本解決することはなくとも、改善できるものにはなっている。

難しい話にはなるが、ニュートン物理学信者なら分かるはずだ。


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『ActivWing(アクティブウイング)』が搭載されたのは2年前の「XXIO 12」。ダウンスイングでのクラブヘッドを安定させ、空気力学上、インパクトでクラブヘッドをよりスクエアにできるようにすることを目的としていた。ここで言う空気力学はヘッドスピードに関することではなく、『ActivWing』はニュートンの運動の第2法則を思い起こさせる。

「原則として、ヘッドスピードが低〜中程度のゴルファーはフェースが開いてしまう傾向にある」とブランスキー氏。「簡単に言うと、『ActivWing(アクティブウイング)』は一種の“翼”として空力を利用し、ダウンスイング中にフェースが開かないようにしているのだ」。

もし、ニュートンが発見したように、加速度が正味の力を質量で割った値と同じ場合、「XXIO 13」ウッドにおけるヒール部の『ActivWing(アクティブウイング)』の翼の質量より、ダウンスイング中の揚力と抗力が増加する。またこれにより、クラブヘッドの初速をキープし、インパクト時にクラブフェースをスクエアにするキープすることが可能になる。

ブランスキー氏は「これが革新的なテクノロジーとは言わない」と認めつつも「小さなことだが効果はある。これにより、ゴルファーがフェースを閉じて打てるようになるはずだ」と話した。


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『ActivWing(アクティブウイング)』は、「XXIO 13」ウッドシリーズで“2段式の翼”になった。初代の『ActivWing』は、“翼”が一つでダウンスイング前半のクラブ挙動を安定させたが、今回の2つ目の“翼”により、ダウンスイング後半の初速をキープしフェースをさらに閉じられるようになるということだ。


「XXIO 13(ゼクシオ13)」ウッドシリーズ:スペック・価格・発売時期

「XXIO 13」ウッドシリーズは、ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッドと必要なクラブが揃っており、全て対象ゴルファー専用にデザインされている。

「XXIO 13」ドライバーのメンズモデルは9.5度、10.5度、11.5度の3種類のロフト角があり、調整機能はない。フェース素材は、超極薄で剛性の高いチタン(Super-TIX® 51AF)を採用。

また、特定層向けにデザインされているため、シャフトのオプションもなく、独自の「MP1300」シャフト(R)のみ。Sはカスタムで対応している。またレフティモデルはロフト角10.5度のみとなっている。


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「XXIO 13」フェアウェイウッドのロフト角は、15度の3番から23度の9番までラインナップしており、さらに16.5度の4番もある。レフティモデルは3、5、7番のみ。純正シャフトは「MP1300」だ。

「XXIO 13」ハイブリッドのロフト角は、18、20、23、26度の3番から6番まで。レフティモデルは4、5番のみとなっている。

フェアウェイウッドとハイブリッドは「HT1770M」スチールフェースを採用。また軽量(36g)で北米サイズの北米モデル専用グリップがある。これまでは日本市場向けにサイズの小さなグリップのみだった。


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「XXIO 13」ドライバーのメーカー小売希望価格は699.99ドルで、フェアウェイウッドは399.99ドル、ハイブリッドは299.99ドルとなっている。

発売日は1月26日。


<日本での発売価格・シャフト・グリップ>

「ゼクシオ 13」ドライバー:1本(#1)¥92,400(税込)

ゼクシオ MP1300 カーボンシャフト / ゼクシオ 13専用WEIGHT PLUSフルラバーグリップ(バックラインあり)


「ゼクシオ エックス」 ドライバー:1本(#1)¥92,400(税込)

Miyazaki AX-3 カーボンシャフト/ツアーベルベットラバー 360グリップ(バックラインなし)


「ゼクシオ 13」 フェアウェイウッド:1本(#3、4、5、7、9)¥60,500(税込)

ゼクシオ MP1300 カーボンシャフト/ゼクシオ 13専用WEIGHT PLUSフルラバーグリップ(バックラインあり)


「ゼクシオ エックス」 フェアウェイウッド:1本(#3、4、5、7)¥60,500(税込)

Miyazaki AX-3 カーボンシャフト/ツアーベルベットラバー 360グリップ(バックラインなし)


「ゼクシオ 13」 ハイブリッド:1本(H3、H4、H5、H6)¥45,100(税込)

ゼクシオ MP1300 カーボンシャフト/ゼクシオ 13専用WEIGHT PLUSフルラバーグリップ(バックラインあり)


「ゼクシオ エックス」 ハイブリッド:1本(H3、H4、H5、H6)¥45,100(税込)

Miyazaki AX-3 カーボンシャフト/ツアーベルベットフルラバーグリップ(バックラインなし)


現在発売中。詳細は「XXIO」のウェブサイトまで。

尚、「ゼクシオ」は高価格なだけに、前作を検討したいという方はこちらを参考にすると良いだろう。

「ゼクシオ12」の中古価格はこちら