BMW選手権で見かけたヒーローと呼ぶべきゴルフシューズ5選
大会の出場人数が絞られるとベストシューズの選択肢も狭まってくるが、とは言え、毎度同じことの繰り返しだと読者のみなさんも飽きるだろう。
というわけで、今回は趣向を変えて、ほぼ見過ごされてしまう「掘り出し物系のシューズ」に目を向けることにした。
私自身、イケてると思っているものが、皆さんにとってはそうではない場合が多くある。誰もが、私のようにナイキやジョーダンブランドのゴルフシューズが喉から手が出るほど欲しいというわけではないからね。
今回お届けするのは、BMW選手権で見かけたヒーローと呼ぶべきシューズだ。では見ていこう。
セップ・ストライカ - 「SQAIRZ（スクウェアズ）」ゴルフシューズ
セップ・ストライカは、「スクウェアズ」とシューズ契約を結ぶ数少ないツアープロの1人で、ニック・ファルドやジョン・デーリーといった面々と並んで、スクウェアズの関係者に多くの刺激を与えたことは言うまでもない。
2月の「ザ・ホンダクラシック」でオーストリア人初のPGAツアー優勝と話題になった時は、スクウェアズ「Speed」を着用して達成したが、どうやら最近履いているモデルは、これまで見たことがないものだ。
スクウェアズは、ブランド設立当初から我々の『ゴルフシューズテスト』で素晴らしい評価を得ている。このスクウェアズ「Speed」も、2022年の『スパイクゴルフシューズテスト』で一番安定しているシューズとして評価された。
もちろん、私よりもスクウェアズのゴルフシューズに詳しい人はいるはずだ。もし、このモデルを履いたことがある、このモデルが好きだ、あるいはスクウェアズブランドについて知っている事があるなら、他のブランドやゴルフシューズ同様、是非お気軽にページ一番下にあるコメント投稿欄から教えてくれないか。
自称ゴルフシューズオタクとしては、みなさんの体験談が気になって仕方ないのだ。
松山英樹 – アシックス「GEL-ACE PRO M STANDARD（ゲルエース プロ エム スタンダード）」ゴルフシューズ
松山英樹はいつも他のプロ選手とは何かが違う。そして、ゴルフシューズ選びも同様だ。2021年のマスターズ王者が履いているのは、日本の超有名スポーツシューズメーカー、アシックスの「ゲルエース プロ エム スタンダード」でゴルフシューズとしてはあまり知られた存在ではない。
アシックスはゴルフ界で新参者というわけではないが、北米では新しいブランドで、アメリカでの実績はほぼなし。この「ゲルエース プロ エム スタンダード」は、図らずもアシックス初の伝統的なデザインとスパイクを採用した、真のツアーモデルとなった。
だが、実際にアメリカでこのゴルフシューズを履いている、または持っているゴルファー目にしたことはほぼない。だからと言って、試さなくて良いってわけでもない。
あなたがアシックスのランニングシューズが好きなら、きっと「ゲルエース プロ エム スタンダード」も気に入るはずだ。
スコッティ・シェフラー – ナイキ「AIR ZOOM TIGER WOODS ’20（エア ズーム タイガー ウッズ '20）」ゴルフシューズ
タイガー・ウッズ自らモデルを務めるブランドのシューズを履かないなら、誰かが履かなきゃ仕方がない。
世界ランクトップのスコッティ・シェフラーが今年履いているシューズがナイキの「エア ズーム タイガー ウッズ '20」。面白いことに、シェフラーは昨年のツアー選手権では、「エア ズーム ビクトリー ツアー2」を履いていた。
みなさんは、ナイキがTW（タイガー・ウッズ）の「シグネチャー」シューズの新作を発表していたら、シェフラーは着用するのだろうかと思うかもしれないが、シェフラー本人は今あるもので満足できるタイプだ。
覚えているか分からないが、シェフラーは、テーラーメイドと契約するまでナイキの古いフェアウェイウッドを使っていたし、最近になって、学生時代と同じシボレーのサバーバンをまだ乗り回していたしね。
つまりシェフラーは、自分がよく知っているものやお気に入りのものを手放さないということだろうな。全くもって問題もない。
ティレル・ハットン – 初代のアディダス「コードカオス」ゴルフシューズ
皆さんは、毎年シューズを買い替える派？それとも、数年前のモデルでもを履き続ける派？後者なら（ちなみに私は前者だが）、間違いなくティレル・ハットンタイプだな。
ティレル・ハットンは、いまだにアディダスの2020年モデルの「コードカオス」を履いている。アディダスがこれまで2度も「コードカオス」をモデルチェンジしているのに、ハットンは2020年モデルの「コードカオス」がお気に入りなのだ。
もしかするとハットンはMyGolfSpyの読者で、アディダス「コードカオス」が2020年の『ベストスパイクレスシューズ』になったことを知っているのかも。その後発売されたモデルが悪くもないし良くもないとかいう意味じゃないけど、この事実は無視するわけにもいかない。
間違いないのは、アディダスの2020年「コードカオス」ゴルフシューズがそれはもう完璧で、ハットンがそれを証明してくれたってことだ。
ミト・ペレイラ – アンダーアーマー「HOVR DRIVE 2（ホバー ドライブ2）」ゴルフシューズ
PGAツアールーキーのミト・ペレイラが履いていたのは、アンダーアーマー「ホバー ドライブ2」。アシックスやスクウェアズ同様、アンダーアーマーのゴルフシューズを着用しているツアープロは希少だ。
確かに、ジョーダン・スピースも着用しているけど、それは「シグネチャー」モデルだから。
「ホバー ドライブ2」は、ボルチモアに拠点を置くスポーツウェアブランドのアンダーアーマーが一般向けに出したツアーモデルで、2021年の『スパイクゴルフシューズテスト』では初代の「ホバー ドライブ」がテストした20モデルの中からトップの座を獲得したが、この二代目「ホバー ドライブ2」は、2022年の『スパイクゴルフシューズテスト』で低評価に終わってしまった。
あなたにシューズ愛はあるのか
今回紹介したシューズを試したことがあるという方は、以下にコメントを投稿して欲しい。見向きもしないようなシューズが、“隠れた名品”になるなんてことはよくあることだからね。
私のような頭デッカチだと弱小ブランドのシューズなんて履きたくないと思ってしまうが、そんなエゴは捨てるべきだろうな。
みんなと一緒になら履いてもいいけど。何はともあれ、ゴルフをする時は好きなゴルフシューズを履けば良い。他人にとやかく言われる筋合いもない。おしゃれを楽しみ、ゴルフもそれ以上に楽しもう！
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